80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

FL U-ボート大作戦・バンダイ

2012-11-24 17:27:10 | 電子ゲーム


 これは、バンダイより1982年に発売された、FL U-ボート大作戦。2人対戦ができるようになっていて、潜水艦側と駆逐艦側に分かれて遊びます。


 元ネタは、81年(日本では82年公開)の映画U・ボートからですが、潜水艦と駆逐艦側にわかれて対面で対戦するスタイルは、70年発売のエポック社のレーダーサーチやスペースサーチを連想させる潜水艦もの(探索もの)の古典とも言えます。バンダイからは、他にもLEDを使ったソナー音で潜水艦を探るLSI Portable Game サブマリン SUBMARINE(78年頃)や、LCDゲーム・激戦U-ボート(ソーラーパワーシリーズ/太陽電池を使った、2画面で2つ折りできるシリーズ)などが発売されていました。


 U-ボート側は駆逐艦の位置をソナーで探しながら魚雷攻撃をする、駆逐艦側はU-ボートの上より機雷を投下するというように、この手のゲームの定石どおりになっています。画面の雰囲気は、ディープスキャン(セガ)に似ているでしょうか?男の子の兄弟がいたら、コタツの上で対戦して盛り上がれそうです。ただルールがかなり変則的で、駆逐艦側からは潜水艦が見えるのに対し、潜水艦側は駆逐艦が見えず浮上しないと攻撃ができません。


 このゲームの特徴は、なんといっても2画面で対戦できる事。ちょうどこの頃、反対側からも見ることの出来る透過画面の技術が開発されたようで、エイリアンチェイス(トミー)、ペイントローラー(学研)、FL北斗の拳・燃えよガンダム(バンダイ)等、各メーカーより対面式の物が発売されていました。このU-ボートは、駆逐艦側と潜水艦側が異なっていますので、2つの画面と2つの操作パネルを必要とするため、大型になって値段も高いものでした。


 正面から。このように相手側の画面は見えません。


 たまたまなのでしょうが、なんとなく駆逐艦っぽい筐体。


 現在はあまり人気がありませんが、いい味出してます。


 こちらは、LED(発光ダイオード)を使用した、同じバンダイのLSI Portable Game サブマリン SUBMARINE。

 個人的には、FL機を見ると年末のどこかわくわくする、そわそわした空気を思い出します。液晶ゲームは、学校に持って行って友達と交換したりと年中遊べましたが、FL機は高価だったため、クリスマスか正月でないと手に入れにくいものでした。そのため、今でもFLゲームを見ると(反射的にこたつとみかんを連想して)コタツに入りながら広告や雑誌を眺めて、どれを買おうかとわくわくしていた時間を思い出します。


 昔のプラモデルのようなミリタリー調の素朴なBOXアートがGood!

 実は、これ説明書がないため詳しい遊び方が分からないままになっています。コントロールも効きにくい状態で、動きもゆったりです。分解して掃除でもしないときちんと遊べないのかも。今さら子供のように遊ぶわけではないし、値段も安かったので納得はしていますが、元の持ち主だった子がどんな感じで遊んでいたのか、わからないのは少しだけ残念です。


参考:Wiki U-ボート(映画)の項、帰ってきた電子ゲーム

※2006年11月13日の記事を加筆・修正して再構成

Boxing(ボクシング)・バンビーノ

2012-11-18 07:25:51 | 電子ゲーム


 これは、バンビーノ社が1979年に発売したBoxing(ボクシング)です。蛍光表示管を使用したFLゲームの中でも、かなり初期のゲームになると思います。


 1978年にインベーダーゲームが発表され大ブームが起こります。学校でゲームセンターへの出入が禁止されてしまうなど、社会現象にまでなりました。家庭でそれを遊びたいという需要は大きかったと思いますが、当時のTVゲームは値段も高く性能もまだインベーダーが出来るほどのものではありませんでした。その需要を埋める形となって次々にインベーダー風の電子ゲームが発売されました。


 BOXアートが秀逸な外箱。本体もでかいが、箱もでかいです。

 しかし最初から液晶や蛍光表示管があった訳ではなく、最初は電子回路をもたず電気の点滅などでそれらしくみせた、いわゆるエレメカから始まっています。次に表示部にLEDを使って、制御は電子回路が行なうLEDゲームが登場してきます。バンダイのミサイルベーダーやLSIベースボールなどが有名。その後に表示に蛍光表示管を使ったFL機が登場してきました。出始めの頃は、FLゲームはかなり高価な玩具でした。(LED機が5,000円~位だったのに対して、1万円近い価格)。1980年くらいになると、国内メーカーがノウハウを蓄積して安い金額で発売されるようになり、当時の玩具の中心的な位置を占めるようになりました。


 バンビーノは、ブームの初期に幾つかのFL機を販売していました。これはその頃の物で、同時期発売にスペースレーザーファイトもありました。技術も(ゲーム用には)出始めの頃ですから、色数も1色でしかも本体の大きさに比べて表示部も小さくてどこか電卓みたいです。(現在では9色以上表示可能なんだとか)。ゲーム内容もまだ複雑なものはできず、洗練されているとは言い難いです。


 電子ゲーム界のフェラーリ?と評される、高級感漂う筐体。当時9,750円という、ほとんど一万円に近い圧倒的な価格。まだ出始めのFLゲームで、しかもこんな価格帯のものを子供に買い与える家庭とは、やはりお金持ちか。


 対戦が可能。操作部もいちいちお洒落。


 まるでヨーロッパのブランドのような、クールなバンビーノロゴ。


 本体の注意書きもすべて英語表記。特別なもの感を醸し出しています。

 バンビーノの本体デザインは造型の専門家が行なっていたそうで、印象的で記憶に残るものが多く出されていました。(デザイン的に優れたものが多かった)。これもそういう意味では、なかなかインパクトのあるデザインとなってます。高価だったため、子供向けというよりは、ある程度の高年齢層を狙ったのかも。あるいは、最初から海外を見越していた商品ということもあるのでしょうか。


 とても子供向けという感じはしません。今見てもシビレル。


 箱裏の説明書きも全て英語表記。説明書には、日本語のものがついてました。


 ちゃんと日本製、MADE IN JAPANの文字が。エミックス株式会社の表記も。


 当時は、デパートのショーケース内の目立つところに鎮座しており、購入する対象とはならなかったよう記憶してます。身近でも持っていた人はいなかったような。ただTVCMも打たれてましたので、知名度は高かったように思います。

参考:CVS ODYSSEY、帰ってきた電子ゲーム、8bit年代記/ゾルゲ市蔵・マイクロマガジン社

2006年10月9日の記事を、加筆・修正して再構成。

散財日記 in Search For The Fire Crystal

2012-11-17 22:47:41 | 散財日記・雑記

 ということで半月ぶりの散財日記です。とりあえず、今日実習が終わり試験が半月後に控えている状況で、かなりスケジュール的にはひっ迫してます。そんな状況下で楽器でも習いに行こうと画策中。生活の方は、これといって良いことがないので、何か楽しみがないと。

ツクダ エレクトロニック ゲーム・グレートエスケープ・(中古/ツクダオリジナル) およそ1,600円ほど

 グレートエスケープは、オセロで有名だったツクダオリジナルより発売された蛍光表示管ゲーム。発売年は難しいですが、82~83年あたりでしょうか。ツクダは、電子ゲームのブーム期に、これ以外にザ・ドラキュラ、スロットエレパチと3種のFLゲームを出しています。


 ザ・ドラキュラと共通の筐体。同じ時期に出たものだと思います。ツクダは、FLゲームは3種しか出してませんが、液晶のオセロゲームをたくさん出してました。


 ということで本体。白と黒のモノクロということもあってなかなかクール。


 操作部。この頃のFLゲームは、このような小型のジョイスティックが多かったです。


 ゲームの内容は、脱走者となって、ポリスマン(警備員)を避けながら迷路状になった施設内を駆け抜け、現金袋を集めて脱出するというもの。バンダイのソーラーパワーや学研のLCDゲームなど、電子ゲームに割と多かった題材。


 施設の上空をヘリコプターが舞っており、アーケードだとタイトーのルパン3世に雰囲気が似ているでしょうか。ただこのゲームは、4方向にスクロールするようになっており、ポリスマンの追跡を避けながら、迷路内を踏破するといったもの。何かの移植というわけではありません。強いて言えばPCの初期のゲームによくあったタイプといえるでしょうか。


 このシリーズ(2作ですが)、お約束の本体と外枠の分離は健在。


 ゲーム時や電池の出し入れ時に、いちいち外れてやりにくいです。


 これもザ・ドラキュラと同じく人気がなかったのか、現在でもデッドストックものが多く見つかります。マニア人気もありませんので、1,000~3,000円以内くらいで取引されていて、入手しやすい部類だと思います。ただFLゲームで4方向にスクロールするなど、出来は悪くないです。


 マイナーでいまいち人気がないからとスルーするのはもったいない出来。電子ゲーム好きの人なら、ぜひ手に入れて欲しい一品。



バンビーノ・Boxing(ボクシング)・(中古/バンビーノ) 500円

 こちらは、バンビーノ・Boxing(ボクシング)。79年にレーザーファイトと同時期に発売されました。蛍光表示管を使ったものとしては、最初期の頃のものだと思います。内容は、いわゆるボクシングゲーム。


 電子ゲームとしては、1、2を争うデザインの筐体。ただ初期のもののため、表示部は筐体の大きさの割には小さめ。値段も高価で、ゾルゲ氏の8ビット年代記では、フェラーリみたいな高級玩具(レーザーファイト)と表現されていました。


 対戦プレイも出来ます。ゲームは、後年のボクシング・ゲーム電卓みたいな感じ。


 跳ね馬よろしく、燦然と輝くバンビーノロゴ。


 筐体裏の説明書き。箱裏もそうですが、全て英語表記というとこが、また高級感を醸します。


 高価だったけど、TVCMなども打たれてそこそこ売れたのか、珍しいものではありません。マニア人気もなく、入手はわりと簡単だと思います。


 当時は、とても買う対象ではなかったですが、箱付きがこの金額で入手できたのは、今更ながらちょっと嬉しいかな。~3,000円以内くらいで入手できると思います。




トミーTEG・バレーボール・(中古/トミー) 500円

 TEG・バレーボールは、トミーより発売されたLEDゲーム。78~79年頃だと思います。FLゲームや液晶ゲームが登場する前、エレメカが主流でした。特にトミーは、フイルムやモーターを使用した、職人技が炸裂したエレメカを出していました。78年頃から、電子制御のゲームが登場し始めて、最初はLEDを使ったものでした。その頃のものだと思います。


 本体はすごくコンパクトで、梱包も説明書もシンプル。


 バレーのコートを模した表示部。いい味出してます。


 スコア表示。エレメカでは、手動でスコアを付けるものも多かったですから、こういうとこでLSI制御を実感しました。


 箱絵もいいですね。このシリーズ、バスケやサッカーなども出ています。バンダイのものと比べても人気がないですから、入手もしやすいと思います。



ザ・ブラックオニキスⅡ~Search For The Fire Crystal・(中古/アスキー) 1,000円くらい

 こちらは、BPS開発でアスキー販売のブラックオニキスの続編。ザ・ブラックオニキスは、日本最初期の国産RPGとして人気を博しましたが、その続編 ザ・ファイアクリスタル(The Fire Crystal)のMSX版。他機種版のザ・ファイアクリスタルは、ブラックオニキスが発売されて(84年1月)すぐ84年に発売され、機種ごとの箱絵も統一されていましたが、MSX版は発売が遅れて87年、しかも(前作と同じく)アスキーからの発売。ということで、タイトルも変更され、箱絵も独自のものに変更されています。


 マニュアル。前作のアスキー版ブラオニのものを踏襲しています。


 ROM。他機種版の人には、違和感が残るかも。


 メガロムが登場したことにより、MSXへの移植も可能になった模様。


 国産初のRPGとして話題となったブラックオニキスと比べて、ザ・ファイアクリスタルは難易度やゲームバランスの問題から、それほどヒットしなかったようです。ブラックオニキスのロゴもそのままにⅡとしたのは、営業上の理由もあるのかも。内容は、ちゃんとザ・ファイアクリスタルしてます。他機種版では、ブラックオニキスを持っていないと遊べない、追加シナリオや拡張ソフト的な位置づけでしたが、MSX版ではこちらのみでも始められます。


 当時は、その難易度に躊躇して、遊びませんでした。ちゃんとブラックオニキス終了時には、テンプルの前でセーブしたのですが。


 ということで、こちらはネタとしてまた紹介します。

参考:Wiki ブラックオニキス、ファイアクリスタルの項、そのほかのMSX

散財日記 in 秋の学研祭

2012-11-03 12:31:14 | 散財日記・雑記

 久しぶりの散財日記。前回の更新からそれほど間を空けたつもりはなかったのですが、一ヶ月経っていました。生活の状況の方は微妙。いいのか悪いのかよくわからない感じ。忙しいのですが楽器でも習いに行こうかと思案しています。

学研LSIゲーム・ディグダグ・(中古/学習研究社) およそ4,000円ちょい

 国内で発売された学研の蛍光表示管ゲームとしては、最後期にあたるもの。83年あたりでしょうか。元ネタは、いわずとしれたナムコのディグダグ(82年)。パッケージにも㈱ナムコの表記が入ったアーケードゲームよりの正式な移植ものになります。


 本体に貼られたシール。細部までディティールにこだわりが見られ、とにかくお洒落。80年代のポップな軽さがいい感じに散りばめられています。


 こちらが本体。このようにキュートなゲーム機が、20年以上も昔に販売されていたとは。


 ボタンを押すとスクリーンのカバーがパカット開きます。


 こちらがゲームスクリーンを開いた状態。イラストがちりばめられていて、細部までデザインされていることが、商品性を高めています。


 現在のものとは逆の操作部。FCが出てくるまでは、左がボタン、右がレバーのものが多かったよう思います。


 学研ディグダグ最大の特徴と言えるファイアーガン。LSIゲームの表示の制約からか、銛ではなくファイアーガンで攻撃をします。ただし、ちゃんと4方向に討てて、足止めもできるため、それほど違和感はありません。


 頑張って岩石落としも再現。これがなかったらディグダグといえません。ただ画面が狭いため、かなり至難の業。


 ディグダグという題材やデザイン性などから、国内で発売された学研のFLゲームの中でも、これは人気が高い方だと思います。箱説の付いた未使用品や美品だと一万円越え。箱説付の不動品が3,000円以上なんて値を付けていました。幾つか平行して入札していたため、2個目も落としてしまいました。こちらは本体のみの裸品で4,800円ちょい。


 ということで、欲しかった学研の蛍光表示管ゲームのひとつでした。


学研LSIゲーム・平安京エイリアン・(中古/学習研究社) およそ2,300円ほど

 学研・平安京エイリアンは、学研LSIゲームとしては初期の方のもの。80年頃だと思います。元ネタは、電気音響株式会社の平安京エイリアン(80年)。東大生の作ったゲームとして有名でした。当時、東大生との知恵比べなどという宣伝文句もありました。


 本体。個性的というか、ゲーム機とは思えないデザイン。人型のようにも見えますし、屋根を備えた神社仏閣のようにも見えます。モチーフはなんなんでしょうか。


 平安京エイリアンと言えばあらし。I/Oに掲載された攻略法も最初はそれほど注目を集めていなかったようですが、あらしで紹介され一躍有名に。個人的にもゲームセンターになどに行けなかったため、あらしで知りました。


 ほる、うめると、ありえないほど潔く機能を表現したボタン。


 矢印型の十字キー。デザイン優先で、操作性などはあまり考慮されていなかった時代のもの。


 Gakken 平安京エイリアン LSIゲームと、当時だったらそれだけでお腹一杯になりそうなロゴ。


 電池BOXの関係で裏側も複雑なデザインをしています。


 当時、科学と学習の巻末広告にこれが掲載された時は、驚きました。やっとインベーダーのようなゲームが出てきた頃でしたから、穴を掘ってエイリアンを埋めると言う複雑なルールが、電子ゲームで再現できるとは思いませんでした。絶対買うと決めて、何度も広告を眺めながらクリスマスが来るのを待ちわびたものでした。友達に先を越されて、結局買えずじまいでしたが。


 ということで、最も欲しかった電子ゲームだったのですが、なぜかしらこれ人気があってオークションでは値が上がります(初期もののため、結構台数も出ているはずでレアではないのですが)。箱なしの裸品でも3,000円を悠に越えてしまいます。10数回以上、入札をしては見送ったでしょうか。よくやくなんとか入手できました。


学研LSIゲーム・インベーダー1000・(中古/学習研究社) 2,000円ほど

 インベーダー1000は、学研より発売されていたインベーダーシリーズの第二弾。インベーダー、インベーダー1000、インベーダー2000と発売されていました。時期は、わりと初期のもので80~81年頃のものだと思います。電子ゲーム初期の頃は、玩具メーカー各社よりインベーダーもどきが数多く販売されていました。


 エポックやバンダイなどの玩具専業メーカーに比べると、どこかぎこちないパッケージデザイン。真面目な優等生が、羽目を外したようなどこか垢抜けない素朴な感じがします。


 いまひとつ洗練されてないパッケージデザインに比べると、学研製のものの筐体デザインの良さは特筆すべきものがあります。インベーダー2000では、更に洗練されていました。


 ゲームは、シリーズ第一弾学研インベーダーの改良型。得点やカラー表示などが変更されています。この後インベーダー2000では、大きく進歩してギャラクシアンタイプに。


 当時の思い出としては、バンダイ・ミサイルベーダーやエポック・デジコムベーダーと比べると遅れて登場しましたので、これを買いたいという希望はなかったよう思います。それこそ平安京エイリアンに目が行っていたでしょうか。


 これも学研・電子ゲームとしては、現在ではわりと人気がある方だと思います。学研・インベーダーシリーズ中では一番入手しやすいため、インベーダー好き、学研好きな方ならお勧め。


 ということで、秋の学研祭でした。電子ゲームメーカーとしては、学研は一番好きなメーカーです。


TV BOY・(中古/NICS) 100円

 これは、ゲーム内臓タイプのいわゆるパチモノゲーム機で、126種類ものゲームが内蔵されたハンディ型のTVゲーム機です。たまたまこの金額で落とせましたので、おまけということで。2000年前後に、雑誌などの通信販売で売られていたみたいです。カセットビジョンとFCの中間辺りの解像度のゲームが収録されています。


 2000年前後には、このような怪しげなゲーム機が幾つも売られていましたので、それで終わる話なのですが、実はこれに収録されているゲームの元ネタは、FC以前に(米国で)一世を風靡したATARI 2600のもの。ということで、パチモノ界の裏王位継承者、あるいはパチモノ界のみにくいアヒルの子とでもいえるマシンなのでした。


 ということでパチモノ界の一人アタリショック、TV BOY本体です。これ幾つかバージョンがあるようで、こちらは付属品も少ない簡素なもの。


 デザイン、なにそれ、食えるの?とでもいいげな、シールを貼っただけの漢らしい使筐体。


 解説書、ペラ紙一枚。


 126種の解説が書かれた虎の巻付のバージョンもありますが、こちらはペラ紙一枚にタイトルが列挙されているのみ。どうやって遊べと。


 謎のゲーム魔境・第二弾アタリ編では、発売当時のことが詳しく紹介されています。店頭では100円で投売りされたり、ATARI 2600のゲームが126本収録ということが判明してからは、プレミア的な価格で取引されたりなどあったようです。


 ということでパチモノ界の王様と乞食、TV BOYでした。現在では、プレミアが付いているということはありませんが、それなりに知られているので投売りされているということもありません。1,000~3,000円くらいで、取引されているようです。