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『ペンギンレストラン』は、エポック社より1983年に発売されたLCDゲーム。『パクパクマン』『モンスターパニック』等ポケットデジコムシリーズの内の1つで、ソーラーパネルを搭載したポケットデジコムソーラーシリーズになります。同シリーズには、ほかに『ジャックと豆の木』が発売されていました。
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本体は、ソーラーパネルをイメージしたような黒色の透明な蓋付き。
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海中面と氷上面の2画面構成。この時期、バンダイもソーラーパネルを使った2画面式の『ソーラーパワー』シリーズを発売していました。
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ポケットデジコムシリーズは、電子ゲームブーム絶頂期の81年に登場していますので『パクパクマン』や『モンスターパニック』は好評でかなり売れたようです。当時クラスの誰かしらが持っていて、馴染み深いシリーズでした。しかしFC登場の83年には、急速に電子ゲームブームが終わって注目度も下がっていましたので、これはご記憶に無い方も多いのでは。(私も最近まで知りませんでした)
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登場人物。ペンギン、意地悪エスキモー、お客のトド、オルカ。
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水中面ではオルカを避けながら、魚を捕まえます。
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氷上面では、ソリへ魚を取りにゆき、焚き火に刺して、焼けたらトドに食べさせる複雑なアクションをします。
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トドに魚が間に合わないと暴れだし水中面へ。ミスとはなりません。
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ゲームはペンギンを操作して魚を捕まえる海中面と、捕まえた魚をエスキモーの攻撃を避けながら焼いて、トドに食べさせる氷上面からなっています。(だからペンギンレストランなわけです) 特に氷上面は,魚をソリに取りにゆき、焚き火で焼いて(焼きすぎると魚が焦げてしまう)トドに食べさせるなど、電子ゲーム後期らしくかなり凝っています。バンダイの『ソーラーパワー』シリーズでもそうでしたが、2画面構成のものは、ギミックやストーリー展開の面白さはあっても、ゲーム性ではシンプルなゲーム&ウォッチにはかなわなかったような気がします。これもペンギンのレストランというアイデアや、キャラクター性を売りにしたものといえるでしょう。
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この83年という年は、サントリーCM『ペンギンカサブランカ』が話題になった年でありペンギンを題材にしたゲームが、続々と作られていた頃でもありました。ペンゴ(82)から始まって、けっきょく南極大冒険(83)、夢大陸アドベンチャー(86)、バイナリーランド(83)、どきどきペンギンランド(85)、ペンギンくんウォーズ(85)などなど。これもそんなもののうちの1つですね。これは電子ゲームとしてはマイナーな作品ですが、ペンギンがレストランを運営するというアイデアが可愛らしくて結構気に入りました。'80sなパッケージ絵も底抜けに明るいというか、罪がないというか、ほのぼのとしていてなごみます。どこまでも高かった'80sの空を思い出して、たまにはこんなのに触れてみるのもいいと思いました。
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※2007年2月4日の記事を修正して再構成
参考:ペンギンレストラン取り扱い説明書/エポック社
動物が動物を倒してエサにして食べさせるという点では学研の「南極物語」に通じるものがあるなあと思いました。
南極物語は、ちょっと残酷なんですよね。舞台設定や時期的に考えると、参考にされた可能性もありますね。
電子ゲームにおいて、キャラの表情というのは大事ですね。FLだとそこが難しいですし。