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グラディウス・コナミ

2006-12-07 22:30:36 | MSXゲームReview

 グラディウスは、コナミより1985年に発表されたSTG(シューティングゲーム)です。画期的なパワーアップのシステムを採用、横スクロールSTGの金字塔といわれる作品です。数多くのシリーズ(続編)が作られ、FC、MSX、X68000など多くの機種に移植されました。


 ゲームシステムとしては、敵を倒すごとにあらわれるカプセルをとり、取った数に応じて、スピードアップ、ミサイル、レーザーなどのパワーアップを選択して自機を強化します。ゲーム進行にあわせて火山地帯ストーンヘンジモアイ触手地帯など、変化にとんだステージを進んでゆくことになり、ゲームにストーリ性が持たせられています。ステージ終わりにはボス(ビッグコア)が登場し、それを倒すと再びカプセルを持った敵が飛来するステージへと移り、新たに装備を整える事ができるようになります。今となっては当たり前のシステムですが、当時としては画期的な完成度を誇っていました。


 マニュアルに記載された自機や敵機の解説。ゼビウスほどではありませんでしたが、奥の深さを感じさせてくれました。ストーリー的なつながりはありませんが、システム的には同社『スクランブル』の発展型といった趣きも。


 最初にFCへ移植され、その後MSX(ともに1986)にも移植されたのですが、MSX版はMSXとしては初のメガロムを使って、FC版を超える事を目標として開発されたのだそうです。当時MSXはFCに押され、MSXユーザーはFCの隆盛を横目で見ながら、なんとなく悶々とする日々を送っていたのです。(MSXに限らず、当時のFCの勢いに勝る機種はなかったですが)。


 MSX版は、FCでは再現されなかった長いレーザーが再現されていたり、オリジナルステージや、綺麗なタイトル画面などが新たに加えられていました。そのため当時、MSXユーザーの間では、かなりの驚きと喜びを持って迎えられました。


 当時のコナミは、FCチーム、MSXチーム、アーケードチームと3つのチームがあり、それぞれが別個に開発を行なっていたのだそうです。(あの小島監督は、MSXチームに在籍)。コナミMSXチームは、これ以後すごい作品を連発するようになり、MSXに参加したゲームメーカーの中で、コナミは別格ともいえる存在になりました。(ある種奇跡のチームだった)。『グーニーズ』、『ツインビー』、『悪魔城ドラキュラ』など、FC版とMSX版がその出来を競うかのように次々と発表されていきました。また『パロディウス』、『メタルギア』など、MSX発のゲームも登場しています。


 内容的には、オリジナルのアーケードに忠実だったFC版。おそらくメガロムは使ってなかったかと思いますので、内容的には容量に余裕のあったMSX版の方がよくできているでしょうか。さすがにグラフィックは、こちらの方が綺麗。


 グラディウスは、息の長いシリーズとなって、PS2やPSPなどにも新作が登場するコナミSTGの定番となりました。(有名なコナミコマンド『上上下下左右左右BA』もこのグラディウスから)。当時名作と呼ばれたSTG作品で、現在も続編が出ている作品はちょっと思いつきませんね。PS3でも、画期的な新作が出ることを期待したいと思います。




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