80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

ボードゲーム 対戦型テトリス・トミー(現タカラトミー)

2015-09-24 06:07:16 | 玩具・雑貨

 こちらは、1990年にトミー(現タカラトミー)より発売された、対戦型テトリス。世界的なヒットを飛ばしたテトリスの電源不要のボードゲーム版になります。


 テトリス(Тетрис)は、旧ソビエトの科学者アレクセイ・パジトノフによって1984年に開発されたパズルゲーム。日本では、1988年にセガよりアーケードゲームとして発売された。翌89年には、ゲームボーイ発売と同時に任天堂より発売され、その普及に一役買った。いわゆる落ち物と呼ばれるパズルゲームの原型ともなった作品で、ファミコンを始めとする様々なゲーム機に移植された。90年代中ごろには液晶を使ったミニゲームとしても再ブームが起こった。96年には、あのザ・ブラックオニキスを作ったBPSのヘンク・ブラウアー・ロジャースによりザ・テトリスカンパニーが設立され、テトリスの基本と成るガイドラインの作成や版権、ライセンスの管理が行われるようになった。


 ということで、一般的にも知らない人はいないだろうというくらい有名なゲームです。そのテトリスを手動で遊んでしまおうという変り種の玩具。ネット上にもほとんど情報が無く、あまり知られていない一品だと思います。


 遊び方はパッケージに記載されている。ボードの真ん中に移動可能なテトリスカーソル(中央線)を設け、ブロックを並べても自動では消えないので、ラインがいくつ完成したかをピンでチェックする。完成したラインの数に応じて、テトリスカーソル(中央線)を相手や自分の方に移動させるという仕組み。積み上げられたブロックが、テトリスカーソルに達したら終了。


 内容物。ボードとブロック。ボード上に見える黒い線がテトリスカーソル(中央のライン)。


 96年以降は、テトリスカンパニーによりテトリスの仕様(ルール)が統一されたそうですが、こちらはそれ以前の玩具。


 リアルピクセルとでもいうような感じの立体化されたテトリスブロック。


 交互にルーレットを押し、その出目によってブロックが決定される。


 イメージとしては、こんな感じで手動でブロックを並べていきます。あの有名なロシア民謡コロブチカ(コロベイニキ)、カチューシャは、脳内BGMで鳴らしてください。


 箱の中に1990年の新聞の切り抜き記事が入っていた。この玩具は、目の不自由は子供たちも遊べる盲導犬マークの付いた、共有玩具の試みの第一号として開発された。確かに、ブロックは立体化され触れるようになったことで形が認識できるようになる。ルーレットにも点字のように、触って識別できるよう凸凹が付けられている。トミーの始めたこの共有玩具の試みは、玩具業界全体の取り組みとなって、ユニバーサルデザイン(障がい・能力の如何を問わずに誰でも利用することができる施設・製品のこと)を取り入れた玩具の開発として、今日に至っている。最初は障がいのある方向けに玩具を作り、それは売れたそうですが障がいのある方や施設が中心のため市場規模が小さく利益は出なかったそう。トミーは、社会貢献の取り組みのひとつとして続け、障がいのある無しに関わらず、誰でもが楽しめる玩具を作るということから、この共有玩具が生まれた。


 この新聞の切り抜きを入れた元の持ち主は、施設の方だったのか障がいをもつ子供の親だったのかは分かりません。ただテトリスは、当時任天堂とセガが自社のゲーム機で出すために、版権の取り合いをして裁判(セガのライセンスの元であるテンゲンを提訴)にもなったほどの社会現象にもなった人気ゲームだったので、そのように流行しているゲームで遊ばせてあげたい、触れさせてあげたいという親心を感じます。


 僕らは、当たり前のようにゲームをして大人になってきましたが、あらためて考えてみると目が不自由だとほとんどのゲームが遊ぶことが出来ないことに気付く。ゲームや玩具の世界でも、ユニバーサルデザインの考え方がより一般的になっていくことを望みます。


 ちなみにこの立体版テトリスというアイデア、Tetris Linkとして2012年にも海外の会社より発売されています。それに先駆けること、実に20年というこのトミー製対戦型テトリス。キャラクターに頼らずアイデア勝負の製品を多く出している、実にトミーらしい玩具だと思います。


 カラフルなブロックがお洒落。

参考:Wiki テトリス、ザ・テトリスカンパニーの項、玩具のユニバーサルデザイン 共有玩具/タカラトミー、ナリナリドットコム

散財日記 in マテル インテリビジョン Intellivision(インテレビジョン)

2015-09-16 17:20:08 | 散財日記・雑記

 ということで、前回予告していた大物の紹介。このような感じで、80サイズの段ボール箱がどかっと届きました。


マテル インテリビジョン Intellivision・(中古/マテル社) 3,000円

 マテル インテリビジョン Intellivisionは、米国マテル社が1980年に発売したテレビゲーム機。日本では、1982年にバンダイよりインテレビジョンとして販売された。当時の日本での価格は、49,800円という破格なもの。今でこそプレイステーション4とか、家電やAV機器の感覚で高額のゲーム機が受け入れられる土壌がありますが、この時期だと子供の玩具にしかならないものに、こんな金額を払うとは、夢また夢のような感覚だった。ちなみに当時の価格は、299ドル現在の日本円に換算して3万6千円ほど。ごっちゃになりやすいのが、この翌年には、同じバンダイからアルカディアというゲーム機が発売されていること。こちらは、インテレビジョンがあまりに高額で売れなかったことを反省してか19,800円という価格で売られていた。もっともファミコリーコンピュータの登場と時期が重なったため、9,800円という価格にまで下げられてしまった。さらには、コレコビジョンというゲーム機まであって余計混乱する。今、これらのゲーム機に触れてみたい方にはこんなものが存在する。


 1980年製ということもあってAtari2600とファミリーコンピュータの間を繋ぐような性能。トミーのホビーパソコン、ぴゅう太と同じく16ビットだった。日本では、一年で販売が打ち切られてしまった関係でマイナーなゲーム機だが、本国アメリカでは1991年頃まで売られていたんだとか。カセットビジョンと同時代機が、メガドライブ、PC-エンジン、スーパーファミコンの時代まで生きながらえてるというのは、考えがたいですな。シューティング、アクション、スポーツ、テーブルなどの定番だけでなく、ダンジョン&ドラゴンズのシステムを採用したRPGまで揃っている。


 インテリビジョンの最大の外見上の特徴は、この電話機みたいなコントローラー。アルカディアでも似た形を採用していた。様々なソフトに対応できるように、この時期なりに拡張性を最大限に考えた結果だと思う。


 スイッチとリセットボタンと、本体はかなりシンプル。本体横は、Atari2600と同じく木目調のプラスチックが貼ってあって、高級機であることをアピールしている。


 ソフトも付いてきた。自動車レースものオートレース。


 テーブルゲームものポーカー&ブラックジャック。


 定番の野球ものメジャーリーグベースボール。


 飛行機と戦車、自動車の3つのアクションが楽しめるトリプルアクション。


 インテリビジョン最大の特徴は、ソフトにコントローラーに被せるオーバーレイが付いているところ。プラスチック製のカードみたいな物が付いています。


 コントローラーに差し込んで、0~9まである10個のボタンのうち対応するものを使用するという仕組み。ファミコンのコスト的にも操作的にもシンプルで優れた十字キーに淘汰されてしまいましたが、アイデアとしては面白いと思う。


 ポーカー&ブラックジャックに付いているオーバーレイ。


 ロムカセットの形もなんだか独特なもの。


 ベースボールのオーバーレイ。それぞれの守備位置に対応したボタン配置となっている。これは視覚的にもわかりやすい。


 最初に大物と書きましたが、価格としては3,000円だった。インテレビジョンは、高価で発売年数が限られていたわりには、オークションで出回っていて、常に1~2台は市場に出てきている感じ。高価すぎて展示品として売れ残ったまま玩具店の倉庫に眠っていたり、買った人もこれほど高価な玩具はなかなか捨てられないでしょうから、数が残っているのでしょう。相場は、程度や箱説付き、ソフト付きなどで様々で、あってないようなものだが8,000円~箱説、ソフト付き美品で20,000円くらいといったところでしょうか。この価格は、十分に掘り出し物の部類だと思います。同時代のぴゅう太やMAXマシーンなども根強い人気があって、10,000円以下ではなかなか買えないと思います。また、詳しく調べてネタとして紹介します。


俺のRPGノート・(新品/株式会社WIZ) 300円+送料

 こちらは、もうすでに紹介しました。たまごっちやポケモンなどの開発元の株式会社ウィズのオリジナル商品。アイデア雑貨や文具の一種だと思います。ファミコン世代でRPGがブームだった頃を知る人には、多かれ少なかれ似たような思い出が共有できるはずで、そこを付いた商品です。


 俺だけのオリジナルRPGとかを、ノートの片隅に書かずとも、夢想した経験のある人は多いんじゃないでしょうか。ポリゴンを使ったどこまでも歩ける広大な世界とか、他のプレイヤーも参加した多人数のパーティプレイだとか、あの頃の夢想したものが、今では現実の物となっていることが凄い。


 今遊んで、面白いかどうかというと別ですが、個人的にはすごくすぐられました。同じような思い出を持つ方にはお勧め。


幸せの教室・(中古/ウォルトディズニージャパン) 430円

 こちらもすでに紹介済み。個人的には、トム・ハンクスの映画は、若い頃に出世作となったコメディ映画Bigしか見たことがない。ヒューマンとかハート・フルコメディだとか、それほど興味のあるジャンルの映画に出演する俳優さんではなかった。ジュリア・ロバーツは、1にも2にもリチャード・ギアと共演した出世作プリティウーマンのイメージ。なぜ、この映画が見たいと思ったかというと、やはりその設定とトム・ハンクス自らが撮りたかった作品だったということ。


 ネット上にあるこの映画のレビューを見ると、飛行機の国際線の機内で流れていたとか、そういった出会いが多い。4、5日前にはBSでも放送されていたので、ごらんになった方も多いのでは。そのような場で、期待しすぎず、肩肘張らずになんとなく見たら案外良かった、というような感じがこの作品との幸運な出会い方だと思う。大作でもヒット作でもなく凄くいい作品というほどでもないのだけれど、なんとなくほんのりと残る良い作品というような感じだろうか。

幸せの教室 LARRYY CROWNE・ウォルトディズニージャパン

2015-09-10 11:41:26 | 映画・DVD・CD

 幸せの教室 Larry Crowneは、2011年に公開されたトム・ハンクスとジュリア・ロバーツ主演のコメディ映画。


 主演だけではなく、共同製作、共同脚本、監督までもトム・ハンクスが務めたという、トム・ハンクスが長年企画を温めていて撮りたかった作品ということになる。彼が監督を務めた作品としては、1996年のすべてをあなたにに続いて15年ぶり2作目にあたる。物語は、善良で常に前向きな中年男ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、長年務めてきて優良社員として何度も表彰されていたショッピングモールを、学歴が足りないからという理由でリストラされてしまう。妻との離婚、家のローンなど色々な問題を抱える彼は、再就職のための学歴を得るためにコミュニティーカレッジに通うことにする。そこには、教えることに意欲をなくしたやる気のない教師メルセデス(ジュリア・ロバーツ)がいた・・・。


 幸せの教室という邦題からも分かる通り、中年からのやり直し、学び直し、中年からの青春映画という趣の作品。背景としては、金融バブルの崩壊により、リストラや失業、自宅を手放すといった現象が起きた、2007年頃からのアメリカのサブプライムローンがある。そのため、物語冒頭のスーパーをリストラさせられるくだりは、妙なリアリティがあり、住宅ローンを払えなくなった彼は、何件もの求人の電話をしては断られ、銀行からは冷たくあしらわれてしまう。ただし、深刻なのは冒頭の10分程度で、学歴を得るためにコミュニティカレッジに入学すると決めてからは、どんどんと物語が展開していくようになる。コミュニティカレッジでは、就職に有利だからと経済学とスピーチの授業を進められ受講することにする。ガソリンが無駄だからと車を手放した彼は、ヤマハ製の中古のスクーターで通学をし、若い同級生の女の子に誘われて、若者のスクーターギャングの仲間らと一緒に走り回ったりするようになる。


 メルセデス(ジュリア・ロバーツ)が担当しているのは、このスピーチの授業。小説を書くと言って働かないひものような旦那を抱え、教えることへの意欲も失っている。ラリー・クラウンと関わっていくなかで、次第に彼女の方にも変化が訪れて・・・という展開。ちなみに経済学のエド・マツタニ教授は、スタートレックの機関士ジョージ・タケイが演じており、スタートレックネタも散りばめられている。


 物語冒頭は、アメリカの深刻な社会問題を背景として始まっているのだが、物語の舞台の設定であるロサンゼルス近郊の街中をスクーターで走り回るシーンは、ほとんどローマの休日のノリ。妻との離婚により家族を手放し、ガソリンを大量に喰う大型のSUV車を手放し、中古のスクーターに乗り換え、ローンの抵当のために家を手放すことで、ラリーはどんどん身軽になっていく。同時に表情もどんどんと明るくなり、幸せ、幸福というのは、どんな状況にあっても見つかるということが、トム・ハンクスが描きたかったことのように思える。2度のオスカーを受賞し、全米でも最も成功したハリウッドスターの一人であるトム・ハンクスが、自ら撮りたかったのが、このような小さな幸せについての映画だったというのは、ちょっと面白い。


 ジュリア・ロバーツは、物語の冒頭ではギスギスした感じで登場して、老けたなと感じさせるのだが、物語が進むにつれて生き生きとしてゆき、物語後半では全盛期を思わせる表情を見せるようになる。メイクで変化していく様子を見せているんですね。


 冒頭でラリー・クラウンがスーパーをリストラされるのは、学歴が足りないから。大卒でないという理由で解雇できてしまうのは、解雇の規制が緩やかな欧米ならでは。ただし、ラリーが通うことになるコミュニティカレッジは、入学試験もほとんどなく、誰でも、どんな年齢からも入学が出来て、短大卒の資格を取れるという2年制の公的機関。そこから大学に編入して、学士の称号も取れる。解雇もされやすいけれど、学び直しもしやすい環境がセーフティネットのひとつとしてあるわけです。映画では、経済学とスピーチという2コマしか取っていないため、2年では卒業できないだろうし、1年目で物語が終わるためラリーが再就職できたかどうかも描かれない。車も手放したままで、住処もアパートとなり、学び直しをすることですべてを取り戻したという展開になっていない。ディズニー映画なので大人のおとぎ話とでもいうべき話なのだけど、アメリカ映画的なハッピーエンドとはしないことで、リアリティを保っている。


 日本には、コミュニティカレッジに該当する機関はない。けれど少子化の影響で、難関大学以外であれば社会人入試などで、誰にでも再度学び直しをする門戸は開かれている。試験のない専門学校ならなおさら。そこまで本格的ではなくとも、夜間の学校、通信過程という手段もあるし、生涯教育ということで公開講座なんかも多くの学校で開かれている。さらには職業訓練校や各種のカルチャー教室もある。大作映画ではないし、制作費のほとんどトム・ハンクスとジュリア・ロバーツの出演料なんじゃないかと思える小さな作品ですが、こういう方向性もあるのだと気付かせてくれる意味で、良い映画だとお思います。個人的な評価は、星★★★+☆(70点)。

参考:Wiki 幸せの教室、トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、コミュニティカレッジの項

オレのRPGノート・株式会社ウィズ

2015-09-03 19:35:22 | ゲームブック

 これは、2014年に株式会社ウィズより発売されたオレのRPGノート。ジャンルは難しいところですが、ゲームブックの新作ということで良いと思います。


 コンセプトは、授業中や勉強中にノートに落書きした、俺の考えたロールプレイングゲーム、あるいは俺の考えたゲームブックを再現したもの。学習ノートの体裁を取ったB4サイズ90ページの本に、前半50ページにはゲームブックが、後半40ページは普通の罫線の入った白紙のノートが収められています。株式会社ウィズは、たまごっちやデジモンの開発元で、自社オリジナルの雑貨や貯金箱なども開発しているみたいです。


 80年~90年代辺りにゲームブックやロールプレイングゲームに親しんだ層には、誰しも自分お手製のロールプレイングやゲームブックを、夢想した経験があるんじゃないでしょうか。その狭い隙間のストライクゾーンに投げ込まれた、アイデア勝負の一種のお洒落雑貨(文具)という感じでしょうか。ほとんどアイデアだけで成り立っているような商品であり、この着眼点は凄いと思います。

 
 帯を外すとこんな感じ。ジャポニカやコクヨのノートブックのような体裁を取っています。名前欄には、職業のほか、レベル、HP、MP記入欄も。レジェンドオブシャイニングイージスサーガという、壮大で頭の悪そうなサブタイトルもいかにもな感じ。いきなりエピソードⅣとかなってるし。


 ゲームブックだと記録用紙にあたるキャラクターシートも付いている。しかもカラー。アイテムはシールになっており、アイテムや情報を入手した後で、キャラクター用紙に貼り付ける形になっている。洒落たアイデア雑貨(文具)の側面もあるため、実際に貼り付ける人や書き込む人は少ないかと思いますが。


 前半のゲームブック部分は、ノートの落書き風。項目こそ少ないですが、パズルやクイズなども仕込んであって、意外と本格的なつくりになっている。ゲームブックではお約束の余白に印刷されたサイコロも再現。芸が細かいですな。


 このRPGノートと連動してスペシャルアプリも無料配信されている。このアプリを使うことで、よりRPGノートの世界が堪能できるという仕掛け。このグッズのすばらしいところは、価格がリーズナブルなこと。これだけやってあって555円ほど。発売当初は、アマゾンでもあっという間に品切れで、通販でも軒並み売り切れとなり手に入りにくかった模様。あまり販売されている場所も多くなく、入手がし難いのが難点のようです。現時点では、アマゾンでも販売されており価格も300円+送料ほどで売っています。


 人により世代によって、このようなノートの落書きの形は様々だと思います。個人的には、自作のゲームブックを教科書の隅に書いた記憶が残っています。後は、1万円を切る価格で売られていたカシオの格安ポケコンPB-100Fで、キャラクターに割ける容量がないので、数値のみで自作のRPGを作っていた記憶も。こういうことをやっていると、勉強時間や学校の授業もあっという間で、全然苦にならなかったように記憶しています。


 ゲームブックは、2000年代に創土社や扶桑社が昔の版を復刻して以降は動きが無く、とっくに終わったと思っていたのですが、調べてみると意外と動きがあります。このオレのRPGノートもそのひとつですが、ウェブ上で人気の脱出ゲームを体験型+ゲームブックの形式にした脱出ゲームブックというものや、漫画や雑誌などでもちょこちょこと活用されているようです。考えてみるとフリーの脱出ゲームなどは選択肢を選ばせて物語を進める形式を取っており、ウェブ上でも簡単に再現しやすいことから、ネットとの相性は良いのかもしれませんね。



参考:株式会社ウィズHP、サンケイアプリスタ エンタメ記事、パラグラフの狭間で

散財日記 in ブラックレーサー

2015-09-02 01:27:56 | 散財日記・雑記

 ということで、久々の散財日記&雑記です。特別忙しいというわけでもないのですが、用事が入っていてあまり更新ができない。また特に節約しているわけでもないのですが、あまり物を買うということもなくって、アマゾンで1円のDVDを物色するくらいしか欲しいものがない。ただ、久々の大物をオークションで落としましたので、引き続き早めに紹介する予定です。

ブラックレーサー・(中古/トミー) 1,000円

 ブラックレーサーは、タカラと合併する前のトミーより、1978年(昭和53年)に発売されたゲーム機。LSIを使った電子ゲームではなく、モーターやギアを駆使したいわゆるエレメカの一種。電子ゲームがブームになるちょっと前に、このような電子ゲーム(テレビゲーム)風のエレメカというのがちょっと流行りました。当時の価格は2,980円。5,000~6,000円が主流だった電子ゲームと比べても、リーズナブルで手に入りやすいということから、当時は大変なヒット商品となったようです。


 オークションなどにエレメカが出てくる場合、なかなか不動品が多い。LSIで制御されてる電子ゲームと比べても、モーターやギアなどで物理的にゲームを制御しているためか経年劣化が出易いのでしょう。この手のエレメカはそれほど値段も高くなりませんが、1,000円~3,000円といったところ。あまり綺麗なものではありませんが、一応動作品なので、この価格はまあまあ掘り出し物の部類。


 フイルムに自動車が印刷されており、モーターの力でフイルムを動かすことにより、レースゲームを再現している。ギアの切り替えもあり、2車線の道路上に車が並んで避けられなくなった場合、ギアを変えてやることで左右のフイルムのスピードが変わってきて、それによってライバル車を避けられるという仕組み。


 タイトーのスピードレースとか、初期のレースゲームを再現している。ただ、ギアとモーターだけで制御している関係で単純。子供でもLSIを使った電子ゲームではないということはわかりますので、すぐ飽きてしまっていた。今となっては、アイクスクリームやゼリーなどについてくるプラスチック製のスプーンみたいな透明の板に書かれたレーシングカーが、キッチュで実にいい味を出している。


 ただし、当時はかなり売れた有名なゲーム機ですから知名度は抜群で、思い出の中にこれが登場する人は、結構多いのではないかと思います。もう少し、詳しく調べてからネタとして紹介します。


クラブニンテンドー特典 ゲーム&ウォッチコレクション・(中古/任天堂) 500円

 クラブニンテンドーは、任天堂のポイント制の会員サービス。そこで、ポイントを溜めることによってもらえる特典のひとつ。任天堂DSでゲームウォッチが遊べます。好評だったのかゲーム&ウオッチコレクション2も存在する。


 ゲームウォッチのオムニバスソフトは、ゲームボーイカラーでもゲームボーイギャラリーとして販売されていた。


 一般に売られているものではなくて景品なので、取り扱い説明書も一枚の紙を折ったものとかなりシンプル。


 ドンキーコング、オイルパニック、グリーンハウスが収録されている。本体に非売品と明記されている。この特典で一番目を引いたのが、ゲーム&ウォッチのボールそのものを復刻した復刻版でしたが、これもなかなか良い。また、オークションでは、意外と安い値段で取引されていたりもする。もっとも、一番の問題点といえば、任天堂DS自体を持っていないことなんだけど。


COLLECTABLE TECHNOLOGY・(非再販本/トランスワールドジャパン) 600円

 COLLECTABLE TECHNOLOGYは、2006年に発売された大型本。内容は、オールドコンピューター、ゲーム機などのレトロなデジタルグッズを収録した写真集のようなもの。イギリス人の手によるもので、発売当時の帯には、日本限定3000冊の文字が躍っていた。発売当時3,000円程度で売られていたが、売れ残りが多かったのかアマゾンで非再販本が売られている。非再販本とは、店頭に並べられた後で、出版社へと返却されてきた本のことで、未使用品だが破れがあったり、帯などが破損していたりするような本のこと。このくらいの価格なら、ということで購入してみました。


 アップルⅡなどのオールドコンピュータにとどまらず、時計や電話、テレビ、ウォークマンなどのレトロなデジタル製品が広く収録されている。必ずしも、希少な物、有名な物が収録されているとは限らないようで、著者の所有するコレクション、著者の思い入れのある製品が納められている模様。同じようなデジタルグッズの写真集が、当時他にも2冊ほど発売されていた。オールドなデジタルガジェットの数々を眺めているだけでも楽しい。万人受けするものではないが、好きな人には面白い一冊だと思う。まだアマゾンで売ってますので、お好きな方にはお勧め。


 日本懐かし10円ゲーム大全・(新品/辰巳出版) 1,300円ほど

 こちらはもうネタとして紹介しました。駄菓子屋ゲーム博物館の館長である岸昭仁氏の著書で、エレメカなどビデオゲーム以外のオールドゲームをまとめたもの。この辰巳出版のタツミムックのシリーズでは、今では数が少なくなった全自動で調理してくれるうどん、そばの自販機本をまとめたり、オールドカセットテープや当時もののアイスクリームなどをまとめた本を出すなど、えらくマニアックな視点で攻めている。他に類を見ないという点で、貴重な一冊だと思います。


ガチ☆ボーイ【スタンダード・エディション】・(中古/ポニーキャニオン)
棒倒し・(中古/ポニーキャニオン) それぞれ1円

 どちらも体育会系の青春もの。1円というのは、アマゾンで売られている1円DVDのためで、アマゾンではDVDは送料が350円で固定なため、実質351円ということになる。メール便だと160~180円くらいだと思いますので、差額が利益ということなんですかね。ガチ☆ボーイは、大学のプロレス研究会を舞台にした学生プロレスもの。こちらは、もうすでにネタとして紹介しました。棒倒しは、高校の棒倒し競技に青春を掛ける若者を描いた2003年公開の青春映画。アイドルグループLeadの主演で、この当時ウォーターボーイズなんかの影響からか、マイナーなスポーツや競技を題材としたスポコンものが流行っていた。


 あまり一般には知られていない映画ですが、棒倒しという着眼点が面白い。主演のアイドルグループのLeadですが、非ジャニーズ系にもかかわらず、12年たった今も健在な模様。あまりちゃんと見ていないので、見たらネタとして紹介します。


東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン・(中古/株式会社バップ) 200円
 
 東京タワー~オカンとボクと、時々、オトンは、リリー・フランキーさんの体験を基にした小説を、2007年に映画化したもの。第31回日本アカデミー賞最優秀作品をはじめ、様々な賞を受賞している。主役のボクにオダギリジョーさん、オカンに樹木希林さん、若い頃のオカンに希林さんの娘の内田也哉子さんが扮している。青春ものには違いありませんが、オカンとの関係にスポットを当てた郷愁もの。


バタアシ金魚・(中古/JVCビクター) 1,000円

 バタアシ金魚は、1985年からヤングマガジン誌で連載されていた同名の漫画を原作に、90年に映画化された作品。もうネタとして、紹介しました。DVDの再販が2,980円で行われて入手しやすくなっていたのですが、再び廃盤になったのかアマゾンでの価格が急上昇してきて、なかなか手に入れ難くなってきた。1,000円という価格は、ここに紹介しているDVDの中では高めですが、これでもバタアシ金魚のDVDとしては、破格の値段。 


さんだる/たま・(中古/日本クラウン) 150円

 たまは、1990年代に活躍したロックバンド。こちらもネタとして紹介しました。このCDかなり売れたためか、以前はブックオフなどの350円コーナーなどでよく見かけたものですが、最近ではほとんど見なくなりました。置いてあったとしても、もう普通の中古CDの値段だったりします。オークションだと、まだわりと出回っていて500円~くらいから良く見かけます。


ダイハード・(中古/21世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン) 300円

 ダイハードは、1988年のアメリカ映画。ブルースウィルスを一挙にハリウッドスターのトップクラスに押し上げた作品であるとともに、現在までシリーズが続いているという、息の長いシリーズの第一作目になります。もはや名作の域を超えて、アクションの古典に近づいたといってもよいのではないでしょうか。続編はともかくとして、この第1作目はまちがいなく名作といってよいと思います。70年代にはやったビル火災を描いたパニック映画タワーリングインフェルノに、82年に公開されたランボーの一作目の一人だけの軍隊というコンセプトを足したような映画。80年代的なのは、災難が天災ではなくテロリストとの戦いだという点と、舞台となったのが日系の商社だという点。


ベストモータリング2010年7月号
土屋圭一のドリフトテクニック入門・(中古/2&4モータリング社) それぞれ100円
 
 ベルトモータリングは、通称ベスモとも呼ばれるビデオマガジン。講談社系の2&4モータリング社より、2011年6月号まで毎月発売されていた。2010年7月号は、CR-Xの再来とも言われこの頃に話題となっていたホンダのエコスポーツCR-Zの特集。この辺りでも、スポーツカーやMT車が減って、ネタに苦戦しているのが伺えます。すでに4年前に廃刊となったこのシリーズですが、ブックオフ等に100円で置いてあれば十分まだ楽しめます。


 もうひとつは、ベスモの増刊みたいな位置付けの土屋圭一のドリフトテクニック入門。1991年にVHSで発売されたベストモータリングスペシャルをDVDで再販したもの。この当時、人気最高潮だった土屋圭一氏が、GT-Rやトヨタの86を使ってドリフトテクニックの解説をしている。この頃は、まだまだスポーツカーの人気が高く、中古でも豊富に安いスポーツカーが手に入った。現在でも根強い人気があるイニシャルDなどは、こんな世相の中から生まれてきたのだと思います。少子化が進んでエコカーばかりの時代となり、もうこのような時代が再び来ることもないのでしょうね。