80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

家庭用ゲーム機興亡史 ゲーム機シェア争奪30年の歴史/ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史・オークラ出版

2016-08-19 08:36:56 | 書籍・漫画

 こちらは、2014年にオークラ出版より発売された家庭用ゲーム機興亡史 ゲーム機シェア争奪30年の歴史と、同じ筆者によるホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史。


 家庭用テレビゲームの歴史、発展史をまとめた家庭用ゲーム機興亡史。著者は、近年レトロゲーム関連の本を出しまくっているコナミ出身の前田尋之氏。ソフトカバーのコンパクトな書籍。


 日本でのゲーム機の発展史を第1章から8章までに分けて解説している。このような書籍としては、アーケードゲームを含めた総合的なゲーム史を扱った、それは「ポン」から始まった-アーケードTVゲームの成り立ちが有名だが、こちらは家庭用のゲーム史のみに特化して簡潔にまとめてある。アマゾンの評価を見ても分かるように、平坦な記述で書かれており、それほど資料として詳しい本ではない。ゲーム史の記録とかそのような大げさなものではなく、どちらかというと軽く読んで楽しむための本といえるでしょう。


 モノクロで文章メインの本ですが、ところどころに該当する機種の写真が入れてあるため、視覚的にも分かり易い。ファミコンのブームを起点として、ファミコン前史、ポストファミコンの時代、CD-ROMとポリゴンの時代、セガのゲームハードからの撤退、プレイステーション2とソニーの覇権、Wii、NDSによる任天堂の復権、現行機、スマートフォンの時代…というように駆け足でゲーム史の流れを俯瞰することが出来る。


 この家庭用ゲーム機興亡史は、ライトな作りで電車の中などでも気軽にゲーム史を俯瞰することができるように書かれている。参考文献がネットの任天堂サイトやコタクジャパンとかなっていますので、ネットで調べればわかる情報ではあるのですが、平坦な記述で簡潔にまとめてくれている点において十分にこの本の価値はあると思います。


 こちらは、2014年にオークラ出版から発売された、ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史。80年代に家庭に入ってきた当時の国産のPCの盛り上がりと衰退をテーマにした書籍。これまで、この手の昔のパソコン本は少なくて、当時ものの技術書寄りのものとか、ビジネス書寄りのものくらいしかなかったのですが、ここのところ立て続けに出版されている。ファミコンなどの家庭用ゲーム機の栄枯衰退をテーマにした家庭用ゲーム機興亡史に続いての第二弾。


 当時御三家と言われたPC-8801、X1、FM-7を中心に、TK-80などのワンボードマイコン、PC-8001、PC-6001から家電各社のオリジナルパソコン、ぴゅう太、M5、SC-3000、ファミリーベーシックなどのホビーパソコン、第一次PC戦争で御三家に敗退した家電メーカー14社連合が終結したMSXとMSX2、PC-9801を筆頭に、X68000、FM TOWNSなどの16ビット、32ビット機などまで、ウィンドウズが入ってくる前の国産の家庭用のPC歴史が書かれています。


 ホビーパソコン興亡史の方は、文章主体で写真もモノクロと物足りない部分もあるのですが、それを補う資料編みたいな位置付けで発売されたのが、同じ前田尋之氏の手によるホビーパソコンガイドブック。こちらは、全編カラーでハードの写真や当時の広告など、見て楽しむものになっています。ホビーパソコンガイドブックだけだと歴史の中でハードの位置付けや繋がりがわかりにくいため、この2冊は相互に補完するかのような関係になっている。


 憧れの機種だったシャープのパソコンテレビX1。シャープのテレビ事業部が製造しており、同じシャープのパソコン事業部のMZとも競っていた。この頃は、機種が違ってしまえば同じメーカーのPCといえども互換性がなかった。


 NECの安価なホビーPC、PC-6001/6601シリーズ。音声合成が可能で、しかも音階が付けられて歌を歌わせることができた。今考えると、ボーカロイドなど時代を先取りしている。


 80年代8ビットPCの主流となった王者NECのPC-8801SR。FM音源を積んでおり、それまでの味気ないBeep音から流麗な音楽を奏でることができた。スプライトを持たないため、重ね合わせてスクロールさせるアクションゲームは苦手だった。


 近年発売されたもので路線が近いものといえば、当時のカタログ、雑誌の記事などから構成された永久保存版80年代マイコン大百科。当時の雑誌広告からの引用が主体の構成になっている。惜しいことに、こちらはオールモノクロ写真で構成されている。


 10年ほど前に発売されたソフトバンクのBeep復刻版。当時は、LOGiNやマイコンBASICマガジン、テクノポリス、POPCOMなど、主にPCゲームに特化したホビーよりの雑誌が多数発行されていた。機種ごとの専門誌であるOh! PC、Oh! X1、Oh! MZや、技術やハード寄りのI/Oなど、住み分けができていた。このBeepを出版していた頃のソフトバンクといえば、まだPC関連の書籍を出していた、地味ないち出版社にすぎなかった。こちらは、当時の記事をそのままに1/4に縮小して掲載できるだけ掲載したという作り。


 PC-8801のエミュレーターと当時のゲームを詰め込んだ、蘇るPC-8801伝説。この2002年頃に、このようなエミュレーター+当時のゲーム本がちょっと流行った。


 1992年の休刊から、10年の歳月をかけて2002年に復刊されたMSXマガジン永久保存版。好評だったため第三弾まで発行された。


 電波新聞社のマイコンBASICマガジンに連載されていた記事をまとめたチャレンジ!!パソコン AVG & RPG。80年代当時に出版されて、大変な人気を博してVまでシリーズが発売された。こちらも2003年に復刻されている。


 ファミコン前夜とその社会現象に特化した書籍としては、ファミコンとその時代 テレビゲームの誕生がある。シャープ出身で任天堂開発者だった上村雅之氏の手によるもので、当事者本人が書かれたものとしてその資料的価値は一級品。その上村雅之氏は現在は立命館大学におられて、立命館大学ではゲームアーカイブプロジェクトというゲーム史を学術的に扱うプロジェクトを行っており、その一環として書かれたもの。 


 写真は、巻頭に少しとモノクロの小さなものがあるだけで、ほとんど文字だけで構成されているお堅い本。このようなゲーム史を扱った書籍としては、2005年に発売された“それは「ポン」から始まった-アーケードTVゲームの成り立ち”が有名。この本は長らくプレミア価格で売られていたのだけれど、2015年に再販されたようで、現在では普通に定価で買うことが出来る。もっと古い本としては、1988年のテレビゲーム―電視遊戯大全が有名。こちらは、再販される見込みが薄いため、とんでもないプレミア価格が付いている。1994年には電視遊戯時代―テレビゲームの現在として、続編も書かれている。



 ゲーム史に関する本は数多く書かれていますが、ゲーム機の歴史をこれだけ簡単にまとめたものは少ない。同時に80年代当時のパソコン文化に関しても、今となっては書かれることはほとんどありません。そういった意味でも、平易な文章で簡潔にまとめられたこれらの3冊の持つ意味は大きい。値段も安めだし、当時のゲーム文化に思い入れのある人には、気軽に手にとって読んで欲しいシリーズだと思います。

参考:家庭用ゲーム機興亡史 ゲーム機シェア争奪30年の歴史、ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史、懐かしのホビーパソコン ガイドブック/前田尋之監修・オークラ出版、MSXマガジン永久保存版/アスキー、Beep復刻版/ソフトバンク、チャレンジ!!パソコン AVG & RPG/山下章・電波新聞社

散財日記 in バンビーノ SOCCER

2016-08-11 19:21:16 | 散財日記・雑記

 ちょっと間が空いてしまった久々の散財日記。仕事上のイベントごとがあって、なかなか手が離せない時期が続いてました。とりあえず、それも終わってしなくてはならないことはひとまず片付いた。散財の方もたいしてやってませんが、すでにもう一つ届いています。あまり増やすと更新が大変なので、残りは次回へまわします。

LSIゲーム Bambino Soccer・(中古/バンビーノ) 1,100円(+定形外送料)ほど

 こちらは、1979年製のLSIゲームBambino Soccerです。バンビーノは電子機器を製造していたエミックス株式会社のブランドで、電子ゲームブームの初期の頃にデザイン性に優れた作品を発売していました。オリンピックシーズンということで(?)、旬なスポーツゲームネタをやります。


 バンビーノといえば、トミーにOEMしていたUFOマスターブラスターステーションやテレビCMもしていたスペースレーザーファイトやBoxing(ボクシング)が有名なのですが、日本国内だけでなく海外でも売られており、数種類のスポーツゲームなどを販売していたようです。特に有名なものでも、プレミアが付くようなものでもありませんが、このくらいの価格だったので落としてみました。


 特にスポーツゲームの主な市場は海外だった模様で、箱裏の説明書きもすべて英語。MADE IN JAPAN 日本製の文字が今となっては貴重。


 デザインは、こんな感じ。洒落たものが多いバンビーノのゲームとしてはずんぐりとした印象。


 裏はこのような感じ。裏の説明書きもすべて英語。単三電池4本で動きます。


 説明書が付属していなかった上に箱の説明書きもすべて英語のため、いまひとつわかりにくい。フィールドプレイヤーを操作するための4方向キーと、キーパー操作用の2方向キーが付いています。プレイヤーの人数も選べるようですので、2人プレイができるのでしょうか?


 ゲームが始まるとますます分かりにくい。スタートボタンに該当するものがなく、キャラが動かなかった。壊れているのかな・・・?と思いきや4方向キーの上を押すとゲームが始まった。しかし、すぐにゲームが止まってしまい、いまひとつ遊び方も分からない。


 そもそもバンビーノは、電子ゲーム初期のものがほとんどなのでゲームデザインがシンプルすぎるほど単純なものが多い。そのため抽象的すぎて、どのようにサッカーらしさを演出しているのか分かりにくいですね。


 ちなみに箱もぼろぼろで綺麗なものではない。最初は、もっと高い金額3,000円~?で出ていたものが、入札がなくって徐々に値が下がってこの値段になった。まあ、値段が値段な上に珍しいといえば珍しいので、良しとしましょう。


21世紀ファミコン (ゲームサイドブックス)・(古本/マイクロマガジン社) 1円(送料270円)

 こちらは、2010年に発売された21世紀ファミコン (ゲームサイドブックス)。前回紹介したはじめてのファミコンと同じく、ユーゲー誌、ゲームサイド誌に連載されていたものを書籍としてまとめたもの。


 ユーゲー誌やゲームサイド誌は、熱心に読んでいたわけではなのだが、書店で見かけたときには手に取っていたため、そういった意味でも懐かしい感じがする。


 レトロゲームを懐かしむという趣旨ではなく、21世紀ファミコンのタイトル通り、21世紀にもファミコンを楽しんでしまおうというコンセプトで書かれている。スーパーマリオを2人プレイでやろうとか、ディグダグの地面を全部掘り進もうだとか、魔法使いのみでウィザードリィをやってみようだとか、新しい遊び方が提案されている。


 変わった遊び方をして面白いかどうかというと、あまり面白そうではない。けれど、新しい遊び方を成立させるために、何度も繰り返しプレイしており、やり込みプレイみたいな乗りになっている。そのため、読み物としてはなかなか面白い。


 当時、ユーゲー誌やゲームサイド誌を読んでいた人には、懐かしい感じがする一冊だと思います。そうでない人にも、1円からと安く手に入るファミコンエッセイ本としてお勧め。


路上ポップ・ドールのひみつ・(古本/扶桑社) 60円(送料257円)

 こちらは、懐かしいもの研究家の町田忍氏による路上ポップ・ドールのひみつ。発売も1998年とここで紹介しているレトロものとは一線を画していて、このような書籍の元祖みたいな正統派のレトロ本。この頃だと、なんでも鑑定団の人気とともに古いものに価値があるということが一般にも知られ始め、ホーロー看板の本とかブリキやソフビの玩具の本とか、色々と出版されていた。これは、10年以上前に図書館で見たことがあるような気がします。


 ジャンルとしては、企業のキャラクターやノベルティを詳しく扱ったもの。不二家のペコちゃん、興和のケロちゃんコロちゃん、エスエス製薬のピョンちゃん、佐藤製薬のサトちゃんなど、店頭に置かれていた懐かしいキャラクターが紹介されている。


 企業のノベルティグッズなどは、プレミア的な価格が付くことで知られていますが、それらを街中に置かれている状態で収集して、その歴史などを詳しく調べた書籍は珍しいと思います。


 サトちゃんを10円の乗り物にしたサトちゃんムーバー。薬局も大手チェーン店が市場を席巻してしまい、このようなものが置かれている町の薬局は、すっかり数を減らしてしまいました。


 18年前の書籍ですが、ある意味その内容は古くなっていない。今でも十分通用する一冊だと思います。企業ノベルティグッズが好きな方にお勧め。


BIBLE・(中古/ソニー・ミュージックレコーズ) 400円(送料350円)

  BIBLEは、1991年に発売された松田聖子さんのベストアルバム。これ以外にもBIBLEⅡ、BIBLEⅢが発売されています。松田聖子さんといえば、80年代アイドルを代表する歌姫。シングルの首位獲得数25作、オリコン首位獲得週数50週など、数々の記録を打ちたてた永遠のアイドル。


 松田聖子さんのベスト版が、何か一枚欲しかったため購入。とにかくヒット曲が多いため、流れる曲流れる曲すべて知っているという、怒涛の展開が圧巻です。


 このBIBLEは全盛期に出たため、松田聖子さんのベスト版として有名ですが、実は80年代のすべてのヒット曲が収録されているわけではない。松田聖子さん本人の選曲によるもので、B面やアルバムからの収録曲が4割ほどを占める。このBIBLEに入っていないヒット曲は、BIBLEⅡに分けて収録されています。リーズナブルなため、これを選びましたが、怒涛の80年代ザ・ベストテントップ曲メドレーを望みたい場合には、シングルコレクションや聖子 スイート・コレクション 〜80'sヒッツ、SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~などを選択したほうが良いでしょう。
 

 90年代に入ると自分で楽曲の作詞、作曲をしたりアーティストという方向に舵をきったり、全米進出が話題となったり、ジェフ君や歯科医とのスキャンダルなどワイドショーのネタになったりもしました。そんな騒動も落ち着いてきて、今となってはディナーショーの女王として君臨されているようです。


 80年代当時には、特に松田聖子さんのファンというわけでもなかったのですが、楽曲が良い、声が良いということで、一枚はアルバムを持っておきたいアーティストの一人かなというように思います。

アーケードゲーマー ふぶき COLLECTION・吉崎観音/バンダイビジュアル

2016-08-02 16:43:59 | 映画・DVD・CD

 アーケードゲーマー ふぶきは、ケロロ軍曹の吉崎観音氏が1998年~1999年頃に月刊ファミ通Wave、ファミ通ブロス誌上で連載していた漫画。


 物語は、普通の中学生だった桜ヶ咲ふぶきが、ある時に謎の人からパッション・パンティをもらう。このパンティは、その力を発動するとゲーム魂が宿り、ゲームをする際に必殺技が使えるようになるというものだった・・・。漫画の好評を受けて、2002年から2003年にかけてアーケードゲーマー ふぶき①~④巻としてOVA化された。2006年に発売されたアーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONは、それまでの①~④巻までの作品を一本にまとめて収録したコレクション版。これ以外にも、バラで発売された①~④巻までをまとめて収納できるBOXと特典DVD1枚をセットにしたアーケードゲーマーふぶき 一撃でクリアー BOXというのが発売されている。


 OVA版では、原作では全18話の話を4巻にまとめてあるわけですから、細部が色々と異なっています。原作では、ふぶきと友人の国分寺花子の学校とゲーセンでの日常的な生活を描いた話がメインで、最終話付近で世界ゲーム大会が開かれるという展開になっています。OVA版ではゲーム大会の日本予選にふぶきが参加し、そこから勝ち進んでいく中で原作にも登場したライバルキャラが絡んでいくというようになっています。


 OVA版について特筆すべきは、セガと日本物産、すがやみつる氏協力の元、実在のゲームがOVA内に登場しているというところ。ベスト・オブ・アーケードゲーマ(世界ゲーム大会)の予選が日本で行われ、最初のバトルは中野サンプラザの壁を使用した特設ステージに日本物産の1980年のアーケードゲーム・クレージークライマーで勝負をするという展開。しかもその筐体はバンダイのLSIゲーム・クレージークライミングを模したものという、どんだけマニアックなんだよという設定になっています。この後も、ファンタジーゾーン(86)、ムーンクレスタ(80)、トランキライザーガン(80)、バーチャファイター(93)など、実在のゲームを使ってのゲームバトルが繰り広げられます。声の出演にも、キーとなる人物に古谷徹氏、藤岡弘、氏などの豪華なキャストがあてられている。アーケードゲーマーふぶきは、ゲームセンターあらしのオマージュ漫画として有名ですが、OVA版では原作に登場したキャラやエピソードなどを上手くストーリの中に盛り込みながら、ラストの方ではオリジナルの展開に変更されている。藤岡弘、氏を起用している点、漫画の連載時期が1998年~1999年だったこと、セガが協力していることなどから、これも当時を知る者にとっては、感涙ものの一種のパロデイ的な展開になっている。


 こちらは、ユージン版の桜ヶ咲ふぶき。ふぶきの必殺技一撃でクリアを再現。ちなみにこの筐体は、クレージークライマーのものでOVA一巻に登場する中野サンプラザでのクレージークライマー勝負の時のものを再現している。前述のように、この筐体の元ネタはバンダイの電子ゲームであるFLクレイジークライミング。


 すがやみつる先生協力の元、ゲームセンターあらしオマージュ漫画ということであらしも謎の人さんとして登場。原作では、クライマックスのラストシーンでゲームに対する万感の思いのこもった一撃を披露したが、OVA版では最初から登場している。少年時代のあらしと、現代の謎の人さんとして、全編に渡って活躍を見せる。


 ふぶきのライバルである十文字ちづる。ギュラシック四天王の1人で、人呼んでシューターちづる。ディグダグのプーカを模したゴーグルがお洒落。


 金髪アメリカ女性のゲーマーメロディー・ハニー。同じ吉崎観音作品のケロロ軍曹にも登場している。お笑い好きで、ライバルとして登場しつつも、わりと中立的なキャラとなっている。作品内では、明るい天然なキャラだった。もちろんOVA版にも登場している。ノーブラボイン撃ちとかやれそう。


 こちらは、ふぶきと親友の国分寺花子のコンビ。この2人設定としては、女子中学生。ルーズソックスが流行っていた90年代末頃の話なので、今だと30歳過ぎか。時が過ぎるのは、早いですね。


 あらしとふぶきの直接対決。ちなみに何故、筐体の上に倒立しているかというと、あらしのエピソード内で飛行船の中での勝負があり、揺れる不安定な中、筐体と一体化することでそれを克服したという話があるから。ここから、ムーンサルトに発展した。CGを使って数々の必殺技を再現した実写版あらしとかあれば楽しそう。ピクセルのような企画を日本でやる場合、あらしかふぶきの実写版をやって欲しい。


 漫画版は、ケロロの吉崎氏の作品ということで有名ですが、OVA版も出色の出来。作られたのが、もうちょっと後だったら発売元のバンダイとナムコが一緒になっていますので、パックマンやラリーXなどのナムコゲームも登場してきたのかなと思うと、そこだけが惜しい点。今からだと、4巻まとめたアーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONが出ていますので、こちらの方が入手しやすい。


 個人的には、連載当時アーケードゲーマー ふぶきは知らなかった。この1998~1999年頃には、ファミ通とかゲーム雑誌はもう買っていなかったので。OVA版に関してもネット上でタイトルだけ知っていて、テレビ放映されたものかなと思っていた。90年代末に約15年ぶりくらいに、一種のオマージュとしてあらしが復活したことになる。この作品には大人になったあらしが出ているなど、オリジナルのあらし世界とはパラレルワールドのような関係になっている。この頃でも、懐かしいレトロゲームを扱った漫画として当時を知るファン向けに作られ受けたものだと思いますが、そこから更に15年以上が経過してしまっています。今となっては、昭和だったあらしの世界も懐かしいし、ルーズソックスのふぶきの時代も懐かしいという、2重の入れ子構造のような関係になっているのかなと思います。



参考:アーケードゲーマーふぶき/吉崎観音・エンターブレイン、ゲームセンターあらし/すがやみつる、Wiki アーケードゲーマーふぶきの項