前回に続いての散財日記です。忙しくて、あまり身動きが取れないのが、こういうのにはまっている原因なのでしょうか。
古いゲーム機4個セット・(中古/バンダイ・エポック・トミー) 4,000円ほど
ジャンク品扱いの古いゲーム機を4個まとめて入手。ゲームウォッチほどではありませんが、蛍光表示管ゲーム機も固定フアンがいて稀少品はもちろん、有名どころが出品されるとあっというまに値が上がってしまいます。オークションなので仕方がないのですが、こういうまとめてセットの中に掘り出し物が埋もれています。
バンダイ・クレージークライマー(81年頃)。クレイジークライマーは、電子ゲームとしては有名なものだと思いますが、バンダイ版は意外と見かけますし、それほど金額も高くはならないようです。とりあえず可動品ですが、裏に名前攻撃あり。
エポック・スペースディフェンダー(82年頃)。これも蛍光管ゲームとしては、代表的な一品。前回入手していますが、ふたたび入手。箱付ですが、箱一面にセロテープ攻撃あり。
本体は、まあまあ綺麗。こちらもひとまず可動。やはり名前攻撃あり。とりあえず箱のセロテープを全てはがし、本体の清掃とシリコンスプレーで艶出し。
磨いてやれば意外と復活するものです。もちろん未使用品や、そこそこ綺麗なものは手を加えない方が良いと思います。
エポック・デジコムベーダー(80年頃)。これまた有名な一品。バンダイのミサイルベーダーと並んで最初期の代表的なインベーダーもの。これ以前は、エレメカ的なインベーダーもどきしかなく、初めて蛍光管でインベーダーを再現した、これの再現度は当時衝撃的でした。7~8,000円ほどしたお値段も衝撃的。ゾルゲ氏の80ビット年代記にも、高価なお金持ちのお坊ちゃまの持ち物として登場しています。
箱はやはりセロテープ攻撃でボロボロ。例によって名前攻撃。これ高かっただけあって当時思い入れのある人が多いのか、未使用品や美品だと、そこそこの値が付くと思います。とりあえずコンパウンドでの清掃と、シリコンスプレーを使って艶出し。
本物のインベーダーと同じくカラーセロファンを使って発色カラー数を増やしてます。この頃の蛍光表示管ゲーム機に良く使われたテクニック。
大量のキャラを動かす必要のあるインベーダーゲームを、子供向けの玩具に移植(落とし込む)のは難しかったのか、バンダイのミサイルベーダーは、インベーダー一匹だけという思い切った割り切りで低価格で再現していました。こちらの方は、当時知り合いで持っている人が誰もいなかったので初めて遊びましたが、電子ゲームのインベーダーとしては。かなり良く出来ていると思います。
トミー・TRON(82年頃)。こちらが今回の本命。CGを初めて本格的に使って話題となったディズニー映画TRONを題材とした、電子ゲームには珍しい映画からの版権もの。同じ時期にぴゅう太にもTRONは移植されており、トミーがゲーム化権を獲得していたのかもしれません。またTRONはアーケードゲームにも移植されていました。元ネタの映画が、コンピュータの内部での冒険を題材としており、実在のゲームをヒントにしたと思われる競技も登場してきますので、出始めの頃のPCや電子玩具の題材としてはぴったりだったのでしょう。2010年には、トロン:レガシー(Tron: Legacy)として映画の続編が公開されました。
有名なライトサイクルと、フリスビーのような弾を使ってのPONGのような競技を再現。
スクランブル、ケイブマン(81年頃)が発売された後、ルパン黄金強奪作戦と同時期に出たものだと思います。筐体デザインは、これらのものと共通。
この時期としては、かなり珍しいスケルトンボディを採用。TRONのロゴとあわせて、子供の玩具である電子ゲーム機としては異例にお洒落感を漂わせています。いい感じです。
内部が見えるスケルトンボディということで、内部の基盤が見えるようになっています。これも映画のイメージを再現したと思われます。
実は、本物の基盤ではなく、基盤のように見える印刷物。中を見せることによって、内部までデザインの一部として取り込んでしまおうという、こだわりが伺えます。
同時期のスクランブルやケイブマン、ルパンは底値で売買されていますので、これも稀少品というほどでもないと思いますが、なかなか出てこない気がします。平安京エイリアンと並んで、欲しかった電子ゲーム機の一台でした。オークションなどに出てきたら、恐らく単体でも4,000円は超える金額が付くと思います。
映画もゲーム機も子供向けですが、どこかクールでお洒落。この頃に見えていた電子の小宇宙が詰まっています。
Nintendo・カラー テレビゲーム 15(TV-GAME 15)・(中古/任天堂) 2,000円ほど
任天堂がファミコン以前の1977年に製造・販売していたTVゲーム機。廉価版のテレビゲーム 6というのも同時に発売されていました。いわゆるPONGタイプのTVテニスで、三菱電機と共同開発されたもの。任天堂のファミコン以前のヒット作です。アナログのTVが消えてしまった関係からか(動作確認ができないのでジャンク品)、TVゲーム機は結構安い値段で取引されています。
未使用品ではないものの、箱説とも綺麗な状態でした。かなりヒットしたため、数も出回っているのか1,000円~くらいで入手できると思います。
TVゲーム機は、蛍光表示管ゲームと比べてもさらにでかいため、置き場所が一番の問題。
学研LSIゲーム・パックリモンスター・(中古/学研) 2,000円ほど
パックリモンスターは、所有しているのですがあまり綺麗なものでなかったため再度入手。学研製のものとしては、スーパーコブラと並んで入手しやすい一台だと思います。ただこれは、写真では綺麗そうに見えますが箱がボロボロ、コントロールレバーが効きにくいなど失敗。未使用品だと結構な金額になりますので、そこそこのものをそこそこの値段でというのは、なかなか難しいです。
学研LSIゲーム・フロッガー・(中古/学研) 1,000円ちょい
コナミのフロッガーを学研が電子ゲームに移植した一品。これまた蛍光表示管ゲームとしては有名な一品です。米国メーカーのコレコからも、同内容の筐体違い版が出ています。学研版は、玩具っぽいキッチュなデザインが良いですね。
写真では、(修正してますし)そこそこ綺麗に見えますが、箱がボロボロでした。金額が金額ですから不満はありませんが、ボロい箱は扱いに困ります。しかも馬鹿でかいし。
本体はそこそこ綺麗。ゲームも再現度(移植度)を含めて、かなり出来が良いと思います。カラフルで賑やかで、楽しいゲーム機です。
駄菓子屋のダンボールを思わせる反射避けの屋根がGOOD!
トミー・TEG スペースアタック(SPACE ATTACK)・(トミー/中古) 下記ドクタースミスとあわせて800円ほど。
トミー・TEG スペースアタックは、79~80年頃に発売された初のトミー自らの手によるFL機。これが出る前に、バンビーノのUFO MASTER BLASTERがミサイル遊撃作戦としてOEM?で発売されています。最初期のインベーダーゲームとしては、かなり出来が良いよい方だと思いますが、エポック社のデジコムベーダーに比べるとなんとなく印象が薄い一台。やはり7~8,000円ほどして高価だった為、当時購入を考える対象にはなりませんでした。
スペースアタックには、カラーセロファンを使って多色化した白い筐体のバージョンもありますが、こちらはモノクロの黒い筐体バージョン。
ネットなどで調べると初のトミー社製FL機などと紹介されていますが、今回初めて実物を見てみると、蛍光管の表示部などバンビーノ・UFO MASTER BLASTERに似た印象を受けます。なんらか形で、バンビーノの技術協力もあったのかも。
この辺の玩具っぽいキッチュなデザインが、トミー社ということを主張しているかも。
LEDゲーム・ドクタースミス(Dr SMITH)・(中古/トミー)
ドクタースミス(80年頃)は、LEDの点滅を表示部に利用したLEDゲーム。ゲームロボット九/タカトクや、サイモン/ヨネザワなどと同じ種類のゲーム機。元々は、米国Parker Brothers社のMerlinというゲーム機をトミーが国内販売したもの。中央のLEDが光って、三目並べやメロディーゲームなどの記憶力ゲームが楽しめます。日本だけでなく世界的に有名な一台だと思います。近未来的な携帯電話ちっくなデザインがクール。
何故に日本版はDr SMITHなのか。確かにインパクトあるネーミングだとは思いますが。
元は海外製のためボタン操作部も英語。大人びたデザインとあわせて、独特の雰囲気を醸し出していました。サイモンも元々は外国製。
当時遊んだことはなく、説明書も付いていない為、遊び方は不明。サイモンと比べると、ドクタースミスはかなり入手しやすい(1,000~3,000円くらい)一台だと思います。