80年代Cafe

80年代を中心に、70年代後半~90年代位の懐かしいもの置いてます。
あなたにとって80年代はどんな時代でしたか。

でんパチくん・学研

2011-05-29 18:39:20 | 玩具・雑貨


 これは、学研より80年代後半(おそらくそれくらい)に発売されたでんパチくん。一見、たわいもない子供の玩具で電動のパチンコです。この手のものは今でもアンパンマンのものが販売されていて、特に珍しいものでもありません。しかし、これは羽根モノ機を再現した玩具だったりします。


 蓋を開けたところ。プチプチと発泡スチロールの緩衝財が入ってます。


 実物の1/2程度はあるでしょうか。かなりでかいです。


 玉を打ち出すためのハンドル。もちろん電動。


 玉は内部で回っており払い出しはありませんが、出玉数をカウントする機能付き。


 灰皿があれば、80年代頃の羽根ものの雰囲気をほぼ再現。

 羽根モノとはパチンコ遊戯台の区分のひとつで、台の下方にあるチャッカーに玉が入ると中央の役モノについた羽根が1~2回開き、その間に玉が役モノ内の入賞口に入ると大当たりとなって、羽根が15回程度開いて当りが続くという機種のこと。調べてみると1981年の『ゼロタイガー』が初めで、80年代中盤~90年代中盤位にかなり流行った機種でした。(羽根が開いた形からヒコーキ台とも言われていた)


 役モノ。箱絵に登場している怪獣。入賞時には光って動きます。


 チャッカー。ここに入賞すると羽が一回開きます。その間に役モノ内のVゾーンに玉が入ると大当たり。


 チューリップもちゃんと再現。

 羽モノ機は大当たりはしない代わりに、3,000円程でのんびりと半日くらいは遊べます。確率よりも台のクセや釘を読んだりすることが必要で、ギャンブル性よりも、どちらかというとゲーム性が強いピンボールやエレメカのような面白さがありました。中央の役モノの動きも、『ちんどん屋』だったり『応援団』が腕をひろげたりとギミックが凝っていて、眺めているだけでも楽しいものでした。私はギャンブルはしませんが、予備校生や学生の時には暇潰しでよく遊んでました。90年代中盤までは、結構な人気でパチンコ屋の台の半分くらいを占めてる時期もあったように思います。


 取り扱い説明は、箱裏に記載。実に漢らしい仕様。 


 でんパチくん必勝法が。天釘を狙えだとか、ぶっ込み打ちをマスターせよ(プロ向け)とか書いてあります。いいんでしょうか。


 MADE IN JAPAN GAKKENと刻印が。良い時代だったんですな。

 このでんパチくんですが、こいつは子供の玩具のクセにこの凝った羽根モノの動きを再現しています。チャッカーに玉が入ると役モノの羽根が1回開いて、入賞するとちゃんと15回程大当たりするようにできています。玩具ですからギャンブル性はないのですが、ちゃんと羽根モノの動きと面白さのエッセンスは再現しています。なぜこんなに凝っているのか、学研に聞きいてみたいくらいです。

 
 ピンボールでもスマートボールでも同じでしょうが、釘に弾かれてランダムに動き回る玉の楽しさには、ゲームの根源的な面白さがあるように感じられます。今のパチンコはキャラクターが色々凝っていて見ていて楽しいですが、もうああいう羽根モノみたいな玉や役モノの動き(ギミック)を楽しむような、のんびりした物が流行するってことはないのでしょうね。


※2006年10月17日の記事を修正して再構成

参考:Wiki パチンコ・羽モノの項

ミクロマン(初代復刻版)・タカラトミー

2011-05-28 01:58:43 | 玩具・雑貨

 『ミクロマン』は、70年代から80年代にかけてタカラ(タカラトミー)より発売されていた、オリジナルのアクションフィギュアシリーズ。現在でも新シリーズが展開中で、74年~80年にオリジナルが発表された後、80年~84年に『ニュー・ミクロマン』として再展開。その後、ガンプラやFCの人気に押されて一時中断。98年~00年にかけて『ミクロマン・マグネパワーズ』という、磁石を使った新シリーズが登場。03年より現在のシリーズとなったようです。


 パンタロン状のズボンと、透明なカプセルがイカスM121シリーズ、腹に蓄光素材が使われ、ツタンカーメン型のカプセルの付いたM161。


 M121シリーズは、ミクロマンとしてはかなり初期型ですが、最初期のものは素足だった。


 遊んだら収納しておけるカプセル型ケース


 M121シリーズ各種。


 タカラ サイボーグ研究所のコピーがイカス。

 これのルーツは、米国・マテル社のフィギュア『G.I.ジョー』にまで遡るようです。これを日本で販売していたタカラが、SFの要素を加えたオリジナル『変身サイボーグ』へと展開させ、オイルショックや日本の住宅事情も加味して、小型化したものが『ミクロマン』だったようです。(同じく着せ替えのバービー人形は、リカちゃんというオリジナルの商品を生んでいます)。またミクロマンは、アメリカでも『マイクロノーツ』という名で販売されたようです。80年代には『トランスフォーマー』という玩具がアメリカで人気を呼びましたが、これは米国・ハスブロ社が、『ミクロマン』、※『ダイアクロン』シリーズを他の変形玩具と一緒にして『TRANSFORMERS』というシリーズで発売したものなのだそうです。アメリカ→日本→アメリカ→と、文化は相互に影響を与えあって発展してゆくという事がわかりますね。※『ダイアクロン』は、ミクロマンより展開した変形ロボシリーズ。


 パンタロン型のズボンは、70年代という時代背景を映しているのか。


 初期のものと比べると、大分垢抜けました。


 エジプトの棺の下の石より甦ったミクロマンということで、収納ケースはツタンカーメン型。


 古代文明をモチーフとした、ミクロコマンドシリーズ各種。

 最初のミクロマン人形は、ごくシンプルなもので、足などは素足でした。その後様々なパーツや武器、カプセル(容器)が追加され、続いて秘密基地や乗り物、ロボットなども発売されてました。原作をもたない、オリジナルの商品だったため、バックストーリーはミクロマンについてくる小冊子で展開されていました。その後テレビマガジン誌において、漫画版ミクロマンが連載され、その世界観が再構築されたようです。しかし70年代には結構人気がありましたが、電子ゲームが全盛となった80年代以降は、ちょっと古臭い(幼児向けの)玩具になってしまい、シリーズは終了してしまいました。それが、昨今のレトロブーム、フィギュアブームにより、再び脚光を浴びるアイテムとして再生したというところなのでしょう。やはりブームというのは、ある一定の周期で巡るのでしょうかね。


 専用スタンド、ビームガン&レイガンの武器付き。


 こちらは足に取り付ける、羽状のパーツ付き

 写真は、2000年前後に復刻された初代のミクロマン。これ以外にもロボットなどの大型アイテムも、復刻されていたようです。オリジナルと異なり、これは15歳以上向け商品となっています。現在のシリーズでも対象年齢15歳以上ですから、復活したミクロマンはすでに子供のものではなくなってしまっているようです(子供も買うでしょうが、メインターゲットはやはり明らかに大人になってます)。そこはちょっとさびしい気もします。



※2007年5月27日の記事を修正して再構成

参考:Wiki ミクロマン、タカラトミー、マテルの項

ファミリーコンピュータ ロボット(FAMILY COMPUTER ROBOT)・任天堂

2011-05-26 19:17:16 | レトロゲーム機1975-

 ファミリーコンピュータ ロボット(FAMILY COMPUTER ROBOT)は、任天堂より1985年に発売されたファミリーコンピュータ用周の辺機器。


 ディスクドライブが発売される前、ファミコン光線銃、ファミリーベーシックの後に登場しており、初期のファミコンを語る際には外せない周辺機器のひとつだと思います。開発者は、光線銃の横井軍平氏で、当時9,800円という価格で発売されました。


 箱より取り出したところ。プラスチック製のトレーに囲まれる形で収まっています。


 前面。胸部が上下左右に動き、このロボットの動きは、基本的にこことアーム部分の開閉だけで成り立っています。顔も上下に上げ下げ可能。これは手動で、TV画面との調整用。


 。円形の土台に棒状の支柱、頭部という足のないロボットなんですね。逆にいうと、これでロボットっぽく見せているのだから、大したものだと思います。


 後ろ。土台から伸びているコードがロボットっぽさを強調。


 土台。電源スイッチがあります。マイクロコンピュータ(頭脳)は、ここに内蔵。


 FAMILY COMPUTER ROBOTの金文字がイカス。


 足(土台)裏。電池ボックスがあります。
 

 取扱説明書。これだけでは遊べませんので、TVの前でのセッティング方法や、内部構造についての解説になってます。専用ソフトは、『ブロックセット』『ジャイロセット』の2本のみ発売。TV画面からの信号を頭部センサーで拾い、頭部内のアンプで増幅、背中のコードを通して台座のCPUへ伝えます。ここから内部のモーターへ指示が出て、ロボットが動く仕組みになってます。アーム開閉でブロック等を挟み、胸部の上下移動で上げ下ろし、胸部の左右回転で左右に運びます。かなり単純な動作を組み合わせて、ロボットらしい動きを作り出していることがわかります。またTV画面からの信号を拾うところは、光線銃よりの応用。


 こちらは、専用ソフトのひとつ『ブロックセット』。『ジャイロセット』の方は、コマ(ジャイロ)が入っており、かなり大型のセット箱になります。ブロックセットも、ジャイロセットも、昔からいまひとつ遊び方がピンときません。当時から有名でしたが、実際に持っている人はまわりにおらず、実際に遊んだことはなかったからかな。


 何かに似ていると思ったら、日本伝統の茶運び人形っぽい。一度見たら何か忘れられない日本人の琴線に触れる形なのかも。


 つぶらな瞳。

 ゲーム機にロボットをセットして遊ばせようという奇抜なアイデアは、今でも十分インパクトがあります。横井軍平氏のアイデアは、いつも進みすぎていて、時代や技術が追いつけなかったという気もします。またG&Wにしても、光線銃やこのファミコンロボット、ゲームボーイバーチャルボーイにしても、共通している点はデザインの良さ。この時代を超えてしまうデザインの良さは、氏の美学の表れだったのでしょうか。


レトロゲーム遊びの助手に欲しい一台。

Wiki ファミリーコンピュータ、ファミリーコンピュータ ロボットの項

散財日記 in 電子ブロック

2011-05-18 20:29:02 | 散財日記・雑記

大人の科学・電子ブロック復刻版 EX-150・(中古/学習研究社) 1,000円

 散財はしばらくできないということだったのですが、ちょこっとよったリサイクルショップにてこれを見つけたので購入してきました。学研電子ブロックは、70年代から80年代にかけて学研より発売されていた科学教材です。こちらは、2002年に発売された復刻版。これが復刻された当初は、品薄状態になるほどの人気でした。実は、これ復刻時に購入していて、未使用品を持っているのですが、この値段だし、いじって遊ぶのに丁度いいかなということで、小一時間ほど悩んで(悩むなよ)購入してきました。


 ジャンク品とも部品欠品とも書いてなかったのですが、値段が値段だしどうかなと思いつつ開封。箱は汚れていませんが、それほど綺麗ではないです。


 とりあえずプチプチまでちゃんと入っていました。


 残念ながら使用感はありますが、リード線、アンテナ線など、備品は揃っている模様。


 本体には、傷は少なくていい感じ。ブロックは、欠品はありませんでした。電池蓋を開けると、液漏れした電池が・・・。それほど古いものではないため、錆などはありません。電池がなく通電確認はしてませんが、それほど複雑な機構ではないと思われますので大丈夫かな。


昔は、意味もなくメーターとかダイヤルに憧れたものです。松本零士のメーターだらけのメカとか。


 こちらは、大人の科学4ビットマイコン。81年に発売された電子ブロックFXシリーズのマイコン部分を復刻したもの。この頃マイコンとかが少しずつ話題になり始め、科学の巻末広告を見ながら、電子ゲームとともに欲しかったものです。ぴゅう太などのホビーコンピュータや、MSXなどの家庭用PCが登場してきたため、役目を終えて86年に販売を終えました。この頃のデパートなどでは、鉄道模型などと一緒に高級玩具としてショーケースに入れられ、眺めているだけでしたね。せっかくなので、またネタとして紹介します。

コズモギャングズ・バンダイ/ナムコ

2011-05-18 02:40:22 | 電子ゲーム



 これは、ナムコのエレメカ、コズモギャングズ(1990)の液晶ゲーム版であるLSIゲーム・コズモギャングズ。バンダイより1991年に発売されたもの。オリジナルのエレメカは、当時のゲームセンターにたいてい置いてありましたから、記憶にある方も多いのではないかと思います。結構評判良かったのか、ビデオゲーム化もされてコズモギャングズ・ザ・ビデオ、コズモギャングズ・ザ・パズル(ともに92)も発表されていました。


 業務用のにぎやかな雰囲気を上手く再現した筐体。


 オリジナルはエレメカですが、こちらも雰囲気を上手く再現しています。


 口をあけた瞬間を狙って撃つ。

 オリジナルのエレメカは、奥より責めてくるコズモを光線銃で撃つシューティングで、打ち漏らすとプレイヤー側にあるコンテナを奪われてしまうコミカルなゲームでした。音声合成でギャアギャア喋りますので1人で遊ぶ類のゲームではなかったですが、当時のゲームセンターの風景には欠かせない物の1つでもあったように思います。このLSIゲーム・コズモギャングズが発売された1991年には、すでにPC-エンジン、メガドライブ、SFCが出ていますから、もう液晶ゲームが玩具の中心だった時期は過ぎていた頃の物になります。液晶ゲームとしては後期のためか、意外と凝っていてこいつも音声合成でしゃべります。(音声合成用LSIを積んでる!)


 筐体上部の“COSMO GANGS”ロゴもいい感じ。


 バンプガン(BUMP GUN)は、シールで再現。


 ちりばめられたキャラも気分を盛り上げてくれます。


 キャラ作り上手いのは、80年代から続くナムコの伝統でしょうか。


 この項を書くためにいろいろ検索してみたのですが、液晶だけでなく家庭用のエレメカとしてもコズモギャングズは発売されていたみたいです。コズモの人形が動きながら迫ってくるのを、BB弾で倒すゲームになっていたようです。得点やレベルなどもLEDで表示され、なかなか本格的で欲しくなってしまいました。


 この時期のナムコ・エレメカとしては、ワニワニパニック(いわゆるモグラ叩き)もありました。こちらの方はエポック社よりLCDゲームとして販売されていて、現在でも入手可能だと思います。発売元は、もちろんあのハンドヘルド社。


 意外と厚みがあって、LCDゲームとしては大きな筐体です。

 他にもコズモギャングズの少し前に、ワギャン(1987)というエレメカがありました。これは、檻の中にいるゴジラみたいな怪獣・ワギャンに大声で話しかけると、ワギャンが様々な反応(憎まれ口)を返してくるといったものでした。(FCゲームにもなっている)。このワギャンも家庭用のエレメカがあって、当時買おうかと思っていたのですが機会がないまま見送ってしまいました。(当時6,800円もしたそうです)。エレメカのワギャンに関しては、検索してもネット上にもあまり情報がないですね。あの時手に入れなかったことを、今になってちょっと後悔してしまいます。



※2006年11月11日の記事を修正して再編集

参考:Wiki コスモギャングズの項、LSIゲーム・コスモギャングズ取扱説明書/バンダイ、星のカービィグッズ紹介みどりのあくま