微妙に懐かしげというか、そそられるものをゲットしましたので、散財日記風にいきます。
Qステア タミヤRCバギー カスタムツールBOX マイティフロッグ・(新品/タカラトミー) 1,380円
これは、タカラトミーより2007年12月に発売された、Qステアの『タミヤRCバギー カスタムツールBOX マイティフロッグ』です。Qステアとは、タカラトミーより2006年より発売されている赤外線リモートコントロールのラジコンで、チョロQのバリエーションのひとつ(赤外線コントロールチョロQ)のようです。様々な車種が出ていますが、2007年にはタミヤとのコラボレーションが実現して、80年代に流行ったタミヤのRCオフロードカーをモチーフとしたものがシリーズに加わりました。これは、その中のThe FROG・マイティフロッグに、ツールボックス、カスタムパーツ、ミニパッケージ、ジャンプ台&パイロン、シールなどをセットにしたものです。これ以外に何種類かQステア化されており、オフロードコースとセットのものも出ています。80年代初頭というと、個人的には電子ゲーム→(ガンプラ)→FCという流れしか浮かびませんが、まず82年にRCブームの火付け役となった『ワイルド・ウイリス』が登場、83年『マイティフロッグ』、84年低価格でヒットとなった『グラスホッパー』とその上位モデル『ホーネット』、85年4WDで大ヒットの『ホットショット』へと続いていて、83年にはコロコロコミックで“ラジコンボーイ”が連載開始、84年には“RCカーグランプリ”というTV番組の開始と、FCのブームの裏で花開いたもうひとつのムーブメントだったということになります。この流れが、ミニ四駆のブームへと繋がっていきます。近年のリバイバルブームにより、このタミヤのRCオフロードカーも復刻され、またタムテックギアという新しいシリーズも開始されています。
ということでQ-STERER カスタムツールBOXを開けたところ。やはり一番目を引くのが、実際のものを縮小したマイティフロッグの外箱。それになんに使うのかは不明ですが、妙に男心をくすぐるカスタムツールBOX、どのくらい効果があるのか不明なカスタムパーツでしょうか。ものが小さいため、ミニ四駆っぽい雰囲気もあります。
Qステアのシリーズですから、大きさはチョロQ大です。ただオフロードRCカーがモデルという事で、改造ができるようになっていたり、シャーシも新開発されて少し大きくなっているようです。ミニカーよりも小さなものですから、かわいい感じですね。
ミニ四駆世代もくすぐられるのではないかと思われるカスタムパーツ。①ハイスピードモーター、②ドレスアップギアユニット、③スリックタイヤユニット前輪、④後輪の4種。ほんもののオフロードRCカーならともかく、大きさが大きさですから、雰囲気だけ味わうためのものかと思います。タミヤマークがイカシテます。
カスタムツールBOXと、カスタムパーツのセット。これだけでご飯何杯もいけちゃう方も多いのでは。私は、なんとなく魚釣りの仕掛を入れる収納BOXを連想します。
コースレイアウトに使うパイロン×5、ジャンプ台×2が付いています。シールは、単なるおまけではなく車両や、カスタムツールBOXにはって、カスタムデザインをするためのもの。あとは説明書が付属します。
チョロQのバリエーションのひとつですから、ディフォルメされているかと思いますが、なかなか精巧にできています。80年代初頭にRCオフロードカーがブームとはいっても、車体が約15,000円、プロポも約15,000円、バッテリーが5,000円ほどと、結構高価だったのですね。当時、RCオフロードカーが流行っているというのは横目で見ていたと思いますが、その価格(敷居の高さ)からスルーしてたように思います。タミヤ“RCカーグランプリ”もたまに見てた程度でした。最初の頃のミニ四駆には、オフロードRCカーの“~Jr.”という名前のものもあったようで、ミニ四駆となり価格が安くなったことで敷居も低くなり、その後ミニ四駆のブームへと繋がっていったようです。残念ながら、私はその頃にはミニ四駆で遊ぶ年齢ではありませんでしたが。
2005~06年あたりにRCオフロードカーが復刻された時に、結構話題になっていましたが、本当に欲しい人(本格的にやりたい層)はそれを買うでしょうね。タミヤの新しいシリーズ“タムテックギア”にも復刻オフロードRCカーは出ており、こちらはプロポ等セットで組立て塗装済みで2万ほどと、わりと敷居も低いようです。ミニ四駆の方も今でも売られていますし、この『Qステア カスタムツールBOX』は、定価だと4,200円ほどするようですので、懐かしいというだけでは金額的にはちょっと微妙でしょうか。ただQステアの単品や、スターターセットは1,000円~ほどで入手できますから、安いものを見つけられたら手にとって見られるのもよいかもしれません。
以前は、80年代というとFCの大ブームで、その頃子供だった年代はみんなそこを通っているという感覚だったのですが、以前一緒に働いていた同僚にFCにはほとんど興味がなくってRCに熱中していたという話を聞いて、へーと思ったものでした。80年代あたりは子供が多かったですから、ひとつのブームだけではおさまらず、キン消しやビックリマン、ゾイド、トランスフォーマー、SDガンダム、カードダスと、次々とブームが起っていたんですね。そう考えると、今は子供向けのブーム自体少ないように思いますので、ちょっと寂しいかなという気はします。
参考:タカラトミーQステアサイト、タミヤサイト・タムテックギア、Wiki Qステア・タミヤのRC製品・マイティフロッグ・ミニ四駆の項、80年代こども大全(宝島社)