明日(8/24)の分です。
最近、忙しいよ。仕事が忙しいのに文句はないけど、遅まきながら、同じ大変なら大変なほどに儲かる仕事がいいねって思ったりする。
あまり、そういうことを考えなかったけどね。「ふつう、考えるで」 そうかねえ?
オレは、一番になりたいとか、天辺に上り詰めたいとかいう欲望がない。
それより、押し上げてやりたいとか、肩を貸してやりたいとか、そんな力のある男になりたかったね。でも、其れはそれで能力が要る。
悲しいかな、オレには、その能力がない。だから、一歩、二歩退いて、我が身を持たせるだけが精一杯の姿勢で生きて来たんだろうね。
昨日、新撰組を書いたけど、オレは、滅びてもいい、自分を貫くってのが好きだね。義を見てせざるは勇なきなり、根は臆病者だけれど、そのためなら死んでやる。
だから、逃げることなく自分を貫いて死んでいった彼らが好きなんだね。存在なんだね、存在する価値なんだね、それにこだわるところがあるね。
風雲急を告げる幕府に忠義を尽くす。一旦、そう決めたら揺るがない、それに命を懸ける。その生きざまに共感するところがある。
その思いが一つになって新撰組がある。諸藩から弾かれて流れて浪人暮らし、武州三多摩の試衛館道場に居候した男たちが夢に賭ける。
試衛館道場師範の近藤勇をはじめ、土方歳三、沖田総司、斉藤一、永倉新八、原田左之助、藤堂平八、井上源三郎、山南敬介、それぞれが己の意思で京を目指すんだね。
オレも、こうと決めたら譲らない。時代が時代なら、それなりの働きをみせる自信がある。滅私の奉公だよ。男気だね。好きだね。
なんの力もない、なんの取り立てて飾るものもない、でも、オレは、ここに居る。その誇りを胸にするところが好きなんだね。だから、自分を落とさないし崩さない。
常に脇に在って背後を守り、信じる者を押して行く、そんな役割が、オレには似合ってると思うんだよ。
出張って花と咲くか、陰で土として生きるか、己の立場に全力する、誇りの持ちようだと思うんだね、人は。 名など残そうなんてはなからない。生きて居るときが全てだよ。
『 新撰組血風録 』
昨日の新撰組を思い出し、自分ならって考えてたら、明日の分が埋まったよ。