実際は見ているんだろうけど目覚めても覚えている限りでは、今年に入って夢を見たのは二回目だね。
一回目は、宝くじが当った夢だった。でも、ストレートじゃない筋運びだったので「正夢にはならんかったね」
一昨日見た夢は「火事」の夢で、旅館の大広間みたいなところに居て畳みの床やら廊下から煙が吹き上がり慌てふためいてる。
小さな息子を抱いて逃げるんだけど、表廊下と表現するのかね?建物の外側に湾曲したタイル張りの廊下がある。
建物に沿って設けられていてかなりの勾配がある。何人かの人が先に走って下っている。
お座敷は猛煙が噴き上がり視界が利かない。「こっちだっ」「きゃあー」なんて絶叫があちこちで聞こえる。
「こらあ、あかんっ」確かめる余裕など無いから、其の表廊下に出て駆け出す。勾配あるから凄いスピード「ピエ~ッ」って感じ。
建物の窓という窓から火山の噴煙みたいに煙が吐き出されている。走る廊下沿いの窓からも噴き出て「なんにも見えない」けど走ってる。
建物を巻くように湾曲してるからコーナーのところでは、遠心力で飛び出ないようにかなりの斜め走りが「嘘やん」云うほど極端なの。
「おまえはオートバイかよ?」って感じ。状況は、大火災って感じで、かなり切羽詰っているんだけど炎は見てないね。
グルッと回り下って、大きな木が囲む中に走りこむと廊下が、突然、消えたようにない。急ブレーキッ。
廊下が切断された端で、足の指みんながタイル床に突っ張って必死にストッパーをかけている。
上体が、止まった下半身より前に突き出て震えて堪えてる。「ここで、チョンと触られただけで落ちる~っ」って寸前。
目の前十メートル程下には、藍色した深そうな川が流れてる。「よう泳がんがな~」
ガバッっと夜中に目覚めて「ほっ」っとしつつ「嫌な夢見たなあ~」って思ってる。嫌な夢は忘れようって、すぐに寝なおす。
其の日の夜、パソコン遣ってたらヤフーの見出しの中に「火事の夢を見たら・・・」って書かれている。タイミングいいね。
クリックすると、なんと火事の夢は悪くないらしい。物事が良い方向で始まる兆しらしい。「ああ~良かったね~」
炎は見なかったけど猛烈な噴煙と「煙の匂い」まで嗅いだような覚えがある。リアルやったね。
人は夜道を走っているようなもんなんでしょうね。視界が利く範囲は先が読めるけど、それから先の闇の向こうに到ったては解らない。
走れば闇を剝ぐように見えてはくるけれど、往けども往けども闇は立ちはだかる。「どうなっていくんだろう?」期待と不安が、常に前にあるね。
だから、夢ひとつでも不安をかもすようなのを見ると、見慣れた前の闇が、なにか暗雲に感じられるんだよね。
だから、人は自ら夢を描くんだろうね。見慣れた闇が、真っ白な雲のように見えて、流れ消える向こうは青々と晴れ渡るように感じたいからね。