カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-813 『映画 第9軍団の鷲』

2013年06月30日 | 日記






西暦120年、ローマ帝国はブリタニア(現在のイングランドとウェールズ)への侵略を進めながらも、

北端地域に君臨するカレドニア(現在のスコットランド)の部族の抵抗に手を焼いていた。

ローマ軍最強といわれる第九軍団の兵士5000名はフラビウス指揮の下、黄金の“鷲”を掲げてカレドニアに進攻したが、消息を絶つ。

激怒したローマ皇帝ハドリアヌスは、ブリタニア人の南下を防ぐため防壁の建設を命じる。

ハドリアヌスの長城と名付けられたこの防壁は、やがて、ローマ帝国の支配圏における最北端の境界線「この世の果て」と呼ばれるようになるんだね。









 

『第9軍団の鷲』 2011年度作品 イギリス・アメリカ映画






昨日、「第9軍団の鷲」って史劇を観たよ。幾分か安上がりの映画なんだけど、それなりに観れたね。






逃亡したとかなんとか憶測が飛ぶんだね。20年後、第9軍団の司令官だった父親の汚名を雪(そそ)ぐためマーカスが冒険の旅に出るって

物語なんだけど纏まってたよ。それなりにリキは入ってるんだけど、こじんまり感が拭えないね。

命を救ったことから、忠誠が友情に発展して信頼の仲となる奴隷戦士エスカが同行するんだけど、小柄ながら、こいつのほうが頼りになるよ。



















マーカスは、父に憧れ、ローマの兵士になりブリテン島(イングランド)の南西部に位置する小さな砦に赴任する。

赴任して間もなく、先住民族に砦を襲われ勇猛果敢に戦ったマーカスは、その功績を称えられるも、足に重傷を負い軍人生命を絶たれてしまうんだね。

失意の中、傷が癒えたマーカスはエスカと共に、最北端の境界線、この世の果てと呼ばれるハドリアヌスの長城を超え、父が消息を絶ったかの地へ向かう。






父と第9軍団の名誉にかけて、謎の失踪を糺(ただ)し失われた鷲の紋章を奪還するまでを描いてる。








 エスカ、ジェイミー・ベル(右)







 マーカス、チャニング・テイタム








史劇も悪くないね。地道な人間の歩みを感じさせる。大地と空と緑と水なんて自然を、当たり前なんだけど意識させるんだね。

泥臭い人間の息吹きや、喜怒哀楽の表現が生々しくて遠い太古の昔なのに現実に近しく感じるよ。

体力がものを云う時代だね。「おまえの時代だね」 でも、知能は、やはり優先されておるよ。「残念だね」



























この時代、馬鹿で体力のある奴等の発想って、衣食住に女の尻と戦いだけ、野蛮人にしかなれないよ。嫌だねえ~。

2000年経っても、オレって、こいつらと、然程、変わりないことを発見したよ。「実に哀しい話やねえ」






子の心に親として残って欲しいものがあるね。オレは、残せるかなあ~? まだまだ仕事が残ってるなって思ったよ。「ないんかよ?」 う~む。























カメレオンの独り言-812 『夢は陽炎のように』

2013年06月30日 | 日記





 明日(6/30)の分です。







休み明けは7月か、2013年の折り返し地点だね。何かを変えたいって思って来たけれど夢に終わったみたいだね。

何か閃くかなって期待したけど、残念ながらアイデアは浮かばなかった。錆びたねえ。

まあ、いいか、それも運命だね。思い込みは、凄いものがあるけれど駄目だったからって落胆の緒は引かない。






そろそろ抜いた刃(やいば)を鞘に納めて手放す時が来た。来年から3年は、ただ静かに時を流して過ごそう。オレの戦いは終わった。

細子和子の占いでは、来年からオレは殺界に入る。殺界の期間にことを起こせば、全てが災いに転じるって云われてる。

オレが、独立して店を持ったのが殺界だった。とんでもない災いに転じたからね。お袋も死んだ。人生の色が変わったよ。






そん時は、そんなの知らなかった。後々、其れを知って愕然とした。なんもかもが、怖いぐらいに当たっていたよ。

占いは、半分信じて半分は疑うってとこかな。でも、この殺界説は信じるね。一種の恐怖症になってる節があるよ。

もう、歳だから、裏目に出た現実を戦って堪(こら)える力はない。






幸いに、このブログは再生の吉年から始めたから縁起がいい。オレの夢は、このブログで終わりにしよう。

殺界が明けるまで生きているやら、居ないやら、其れすら先のことは解らない。夢喰って遊ぶことも、もう、ない。

老いるってのは、こういうことなんだね。オレの勢いからすれば、まだまだって想いは強いけど運命には逆らえないからね。






笑えっ、為らぬから追えるんだよ、為らぬから夢だよ。



















けじめをつけることが、もうひとつある。自分自身を殺すのは、いと容易い。

人の心は見えないからね、オレの人生で、これほど意味不明な出来事は、初めてだから蔦が伸びて絡むままにしてきた。

根を優しく断つときがきたね。切(せつ)ないとは、まさにこのことだろうね。






日差しの下に立てば、もうひとりのオレが居る。纏わり着いて離れない。おまえのように影のような出来事だったね。おまえの世界へ行きたいよ。



















いい天気だね。ツタヤヘDVDを返しに行こうか。オレの人生も、ほとほと馬鹿らしくてオモロイね。

昨日、書いた行方不明の作品は「ソハの地下水道」って云う奴だった。棚の間をウロウロ探してたら、ようよう見つけた。

でも、2枚とも貸し出し中。ガックリだね。次の愉しみにとっておこう。もう、題名は覚えたよ。最近の映画じゃ珍しい題材を扱ってる。






第2次世界大戦時、ナチス・ドイツのユダヤ狩りから逃れて地下水道に隠れるユダヤの人々の苦しみと希望を描いてんだね。

恐怖と悲しみと一縷の望み、「シンドラーのリスト」 のような奥深い人間ドラマってのが少なくなったね。

観るのは疲れるけど、実際にあったと思えば、当たり前のような今の幸せが、とても有り難く思えて気侭な文句も消えるよ。






では、今回は、「ウォリスとエドワード」「第9軍団の鷲」「ジョン・カーター」「ウェイバッグー脱出6500キロ」「ネィビーシールズ」

この中に、まともなのがあるかなあ? 期待して裏切られるより、期待しないで満足に行き当たるほうがいい。

「ウォリスとエドワード」は、観れるんじゃないかなあとは、思うんだけどね。「英国王冠をかけた恋」なんてサブ・タイトルがついてるよ。









  『ウォリスとエドワード』









歴史的立場や格式、既成概念、そして常識をも捨て去り、男と女が結ばれる。英国王室の異端児エドワード8世とアメリカの既婚女性との恋物語。

王の地位を1年弱で退位して、最愛の女性と結婚、世界の批難をものともせずに自由に生き抜いた波乱万丈の人生を描いているらしい。人間らしい人だね。

人間の本当の自由とは、我が思いに素直に行動することなんだろうね。勇気が人生を創るんだね。






今度、もし、生まれ変わってくるなら、もう少し早目に自分の人生に気がつく男にして欲しいよ。

今世のオレは、アホで暢気すぎたよ。気付いたら、もう、あとがない。「誰が悪いねん?」 勿論、オレが悪いけど、神さんも悪い。

「罰(ばち)が当たるぞ」 罰は、もう、充分に当たってるよ、今も、まさに当たってるよ。
























カメレオンの独り言-811 『夢の世界へ 映画 名誉と栄光のためでなく』

2013年06月29日 | 日記







昨日、810「有限」にBlount氏からコメントを頂きました。なにかしら通じるものがありましたことは幸いです。

いつも、開いて頂きありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。萎えそうになってきたらコメントが入る、不思議だねえ?

誰かが何処かで見てくれている。せめて、駄文以下の駄文には、ならぬよう心しているけど、なるときにはなる。「なんやねん、それは」








 明日(6/29)の分です。








ハードディスクの大容量3テラバイトが1万前後で売ってるね。3千ギガバイトだよ。映画なんかを保存して置くにはいいね。一丁買うか。

その代わり壊れたら全部パーやね。映画も余程の名作でないと何度も観ることもないんだけどね。

人間って欲どおしい生きもんだね。なんでも所有したがる、ネットにいつも常駐してあるもんでも取り込みたい、で、忘れてる。






昨日は、ツタヤへ寄ってみた。ないねえ、模様替えしてる最中なのかして、今度来た時借りようと思ってた奴がない。

題名を覚えてない。「普通、覚えるで」 何段目の端の方ってだけ覚えてる。其処にない、店員さんに聞くことも出来ない。

題名覚えていても聞いたことない。「なんでや?」 題名云うのが、なんかテレる。






例えれば、此れも薄ら覚えだから間違っているかも知れないけど、フランス映画「友よ、裏切りの果てに死ね」なんて、よう云わんわ。

なんか、テレるんだね。どうしてもってなったら、「あの~フランス映画で、友よ、なんとか云う奴何処にあるのかな?」が、精一杯だね。

「さらば友よですか?」 「いや、友よ、裏切りがどうたらこうたらみたいな題名なんだけど」 「最近作ですか?」 「と、思うよ」






「友よ、裏切りの・・・」 「果てに死ねだったかなあ?」 「ああ、これですね」 ああ、そうそうなんてね。「なんで、細切れに分けんねん?」

不親切な題名つけんなよ。「おまえが、店員さんに不親切だよ、店員さんも忙しいんだから」 最近のフランス映画は、題名が長いよ。

「愛されるためにここにいる」なんて題名、ひとりで探して見つからなかったら帰るよ。











『名誉と栄光のためでなく』 1966年度作品 アメリカ映画 フランス映画とばかり思ってたよ。








今、「名誉と栄光のためでなく」を探してんだけどないね。アラン・ドロン、アンソニー・クィン、モーリス・ロネ等が

インドシナ戦争ののち、当時の戦友が寄り合いアルジェリアで戦う物語なんだけど、もう一度観たいんだね。

























内容は、そんなに大したことはないんだけど、なんか、思い起こさせるシーンが多いんだね。

アルジェの街で駐屯するフランス軍。アルジェリア人のクラウディオ・カルディナーレが、デモ隊の青年に絡まれそうになるところを

野戦服姿のアラン・ドロンが割って入って助ける。このときの格好良さが頭から離れないの。抜群のスタイルの良さだったね。






そらあ、世界一の男前だわ。迷彩色の戦闘服の上下に戦闘ブーツ、もういいよってぐらいに脚が長いんだねえ。

残忍な男を演じたモーリス・ロネも格好良かった。根っからの戦争屋って感じの男を演じていた。

カルディナーレの兄役で、インドシナ戦争では、皆と戦友だったジョージ・シーガルが、祖国のために独立軍のリーダーになりフランス軍の敵となる。






ジョージ・シーガルって男は、なんでこんなにエモいんかね? 「聖バレンタイン・デーの虐殺」「レマゲン鉄橋」なんかでも観たよ。

エモさでは、こいつに負けないのが、この映画の主役を演じたアンソニー・クィンだね。怪物って感じの男だね。牛肉って感じだよ。でも名優だね。






アメリカにせよ、フランスにせよ、イタリアにせよ、フィルムに映る上での格好良さは、アジアの男は除外された男だね。

あちらの映画を観すぎた目には、今の日本の映画やテレビで騒がれてる奴等なんか、サルにしか見えないよ。超えられない絶望の線だね。

アジアの中だけで格好つけるか、中身を磨くしかないね。「そんなことはないよっ」なんて抵抗しても錯覚の世界だよ。






無様とか、格好悪う~とか、ダサイとか云われてる人は、そんなに落ち込むことはない。どいつもこいつも、みんな似たりよったりだよ。

上には上が居る、これは、どうしようもないからね。だから、観て愉しむんだよ。「格好いいなあ~」ってね。



















映画はいいねえ。戦争映画も西部劇も史劇も推理映画も恋愛映画も、夢の世界へ誘(いざな)ってくれるね。






映画は大画面って思い込んでいたけど、音の効果も大きいよ。アクオスで観たら「寝とんかえっ」って頭にくる。スボケだよ。駄目だね。

うちのアクオスは奥さんがヨドバシで買ってきたんだけど、37型なんだね。パソコンの画面よりは遥かにデカい、だけど、音が欠陥品だね。

こんなんならパソコンのモニター27型にヘッドホーンんの大音量で観るほうが迫力があるよ。






明日の土曜日は、休み、ゆっくり映画を観よう。「アウトロー」ドタバタのアクションか? なんでもいいや。



























カメレオンの独り言-810 『有限』

2013年06月28日 | 日記






 明日(6/28)の分です。







はっきりせん天気やね。消防署へ届出の用事で出かける。おお、自転車が快適に走るね。

この前は、宝くじを買いに出て、いがんだタイヤでエライ目に合ったけど自転車屋さんに見てもらって快調やね。

消防隊員がキビキビ動いておるね。消防署内で冗談とばして笑わせて気持ちよく所用を済ませたよ。「迷惑な、おっさんやで」






夕方が近くなった頃から晴れ間が出てきたよ。また、そろそろツタヤへDVDを借りに行こうかな?



















息子の手製のブラックホークのパソコン、最近、中断するトラブルが頻発しよんなあと思ってたら、バッと消えちゃった。

何が原因なんか解るはずもないので、機械は叩くに限るってバコンッと叩いたら復活したよ。「なにをするんや」

ブラックホーク・ダウンだよ、映画と一緒やね。「おまえな、機械とコンピューター一緒にしたらあかんで」 でも、直ったよ。






壊れたら買えばいい、もっと強力な奴をね。それも、また愉しいからねえ。「お金は?」 金は天下の回りものよ、神さんが用意してくれる。

オレはね、いつも金が無いのに、入用になると回ってくるんだよ。ホントだよ。

それに、こういう時は、2台在るのは有り難いね。慌てなくて済むよ。デルのi5が、横っちょで構えていてくれてるからね。






この3日ほど、話が浮いてこないね。どうしたもんかね。

ここらで、3億円当たったよって書きたいね。みんな、喜ぶだろうね。「誰が喜ぶかっ」 1億円でもいいよ。「夢喰ってろっ」

限られた中で限られた期間を生きて死ぬか、人間なんて可哀想な生きもんだよ。其の点、動物たちは、余計な煩悩で苦しまずに済むんだね。



















死というものを、常に意識にとどめれば、生きている今を大事に生きようって思う。

有限の人生を無駄なく過ごそうと思う。

死というものを、やたら忌み嫌って意識から除外して生きると、毎日を、ただダラダラと愉しければいいで過ごすんだろうかね。






全ての夢には約束はない、早いか遅いかの違いはあっても死は確実に約束されている。

個人で生きる思想は、この絶対である死と常に向き合っているから、貫き通せるのかも知れない。これ以上の絶対は、そうそう無いからね。

命と同じ、始まりが有るものに終わりの無いものはない。できれば自分の納得を生き切る人生を掴みたいもんだね。



























カメレオンの独り言-809 『ひとり旅』

2013年06月27日 | 日記







今日は、本降りの雨だね。7月を跨いでも、今年の梅雨は期間が短いだろうね。湿度の不快指数も然程のこともない。

今日も遅くまで仕事だった。なんか、えらい疲れたよ。何する元気もないほどへばったね。

滅多に呑まないドリンクが、少し効いたかなって思ったけどアカン、こんなの気休めだね。






帰宅して、風呂を沸かしてゆっくり浸かったら、ちょっと回復したみたい。風呂はいいねえ。シャワーだけでは疲れがとれん。

どんなけ、しんどかっても風呂の前には、腕立て伏せを欠かさない。

水をゴクゴク呑んだ後、70回。「あんた、お風呂の前はええことないで」 サボると、今度やるときに祟る。死ぬときは死ぬ。






風呂は時間を取るから、シャワーで済ます日が多いけど、やっぱり、浸からんとアカンね。日本人は風呂に浸からんとアカン。






ホカホカなってお膳の前に座ってリラックス、食事とビールを頂く。美味いっ、ビールが、五臓六腑に染み渡るね。

食事後、お膳の前から動けない、もう、どうにでもしてくれって感じ。

うつらうつらと舟を漕いでる。窓から涼しい風が吹き込んで、ホンマに気持ちいい。このまま眠りたい。



















「あんた、お茶が入ったよ」って、奥さんの声、おおっ、寝たあ? 「1時間ぐらい寝てたわ」 何時? 「11時回ってるわ」

しまったあ、ブログ書かなあかんがな。えらいこっちゃあ。ええわい、今更、慌ててもしゃあない、熱いお茶を頂く。これも美味いねえ。

「あんた、あんまり食べへんなあ? 胃の具合でも悪いんか?」 オレは、もともと食べることは、どうでもいい感じなの。






おかずが、ほんの少しと360mlのビール(発泡酒)一缶、そして、この熱いお茶(煎茶)が、あれば満足だよ。






ほんのたまにしか行かない旅行先の旅館やホテルなんだけど、部屋にお茶の用意のないところに2回ほど当たったことがある。

すこぶる不機嫌になるよ。なんでお茶が無いんだよ。何処の国の旅館なんじゃっ。部屋について、一息、お茶を頂く、常識だろうがっ。

「コーヒーがあるやん」 ここはお茶なのっ。「おとん、パックのが用意したあるわ」 余計にむかつく、なんで旅先でパックのお茶なんだよっ。






だから、行く気が失せる。何がおもろいねん? オレは、ホテルはアカン、旅館も一泊2万5千~から3万でなきゃ、二度と行かん。



















「あんたは、甲斐性もないのに贅沢やねん」 ああそう、じゃあ、行かなくても平気だよ。

大方寝てる時間じゃないか、家と変わらんよ。家で寝てるほうが枕の具合もいいよ。「そんな問題とちゃうやろがいな」

最近は、部屋で食事しないでお店風の食事処へ出向くんだね。馬鹿か? なんでわざわざ外食せなアカンのじゃ。なんもかもが不愉快だよ。






で、部屋へ戻って来たら布団が敷かれてる。早よ寝て早よ出て行けかよ。こんなのに10万近く金かけて行く奴の気が知れんわ。



















5、6回行くとこを1回で済ませて贅沢するほうが価値があるよ。「おとん、俺もそう思うわ」 「そんなん、もったいないわ」

昼過ぎ入って翌朝放り出されるんやったら、野宿のほうがスリルが有ってオモロイよ。温泉は、銭湯があるよ。食事は外食だろ?一緒だよ。

「ああ、あんたらとは行きたくないわ」 「おかん、友達なんかと行けばええねん」 そうそう、いつでも何度でも行ってきて。






行くなら最低2泊3日だね。のんびりできなきゃ行った意味がないよ。時間に追われてセカセカするのは、仕事だけでいいよ。






息子がデカくなってから、ホンマに行かなくなったね。どこの家でも似たようなもんだろうね。

奥さんは行きたいって云うから、2泊でも3泊でも友達や実家の連中誘って行って来いって云うんだけど、行かないね?

爺婆が、二人でウロウロ行くような旅行なんて、何がオモロイねん? 理解に苦しむわ。






歳食ったら一人旅だよ。風の吹くまま、気の向くまま、思いのままだよ。





























カメレオンの独り言-808 『ネタ切れのヤケクソ2』

2013年06月26日 | 日記








  明日(6/26)の分です。








先週の土曜日の会議で、この7月、8月は、スケジュールが満杯になっちゃった。実にくだらん。

まあ、実際になってみんと解らん部分もあるけどね。どうでもいいや。ただ、ひたすら忠実に働きましょう。

「なんでも来んかいっ」って勢いは、流石に影を潜めたね。駿馬(しゅんめ)じゃないから、駄馬も老いればロバにも劣るやね。実にくだらん。






もともと、滅茶苦茶なんだけど、なんか、最近、ホンマに覚醒してきたね。昔の八方美人じゃないわ、八方破れの勢いが目覚めてきたよ。

ノッテこい、ノッテこい、頭の回転グルグル回れ。口から出任せ、手八丁口八丁、思いのままに書きまくれ。

あとは、潤滑油の補充だね。これが、困ったね。潤滑油が切れてくると掠(かす)れて急にダウンするんだね。今日が、それだね。






「なんやねん、云うた尻から掠れてんかよ」 まあ、いい、急いではことを仕損じる。こんなときは、あったことそのまま書いて堪忍してもらお。





















昨日、奥さんが「あんた、独りで生きてるなっ?」って絡んでくる。「わたしが、こっちの部屋で死んでても解らんやろ?」

そんなの解るよ。「いやあ~どうかなあ?一日、パソコンを前にじぃ~と、そっち向いたままで、なんの話もせんっ」

おまえに話かけても、テレビを観たまま邪魔臭そうな返事しか返って来んがな。お互いさんではないか? 「こんな夫婦あんのかいなっ」






タンスにゴンみたいなこと、毎度、云うておるではないか。亭主元気で留守がいいだったかなあ? 「居てるがな」 どこへ消えろと云ってるの?

静かな亭主じゃないか、おまえが、絡んで来んかったら居てるか居てんか解らんだろ?

オレが、ここで死んでても解らんだろ? 「フンッ、解らんなあ」 見てみろ、おまえのほうが冷たいんだよ。「冷たさでは、あんたに負けるわ」






煩わしいから疎遠にする、相手が其れに合わせて引いてしまい、段々、それが当たり前になってくると、今度は、冷たいと言い出す。

オレは、お前のロボットではないわっ馬鹿者。おまえの望んだ夫婦象ではないか。今更、いい歳こいて寂しいもクソもあるか。

「ああ、解った解ったあ、もうええっ」 ああ、そう。「あんたなあっ」 うちの奥さんは、もうええ、云うてからがしつこいんやねえ。






シバくは「痛っ」捻るは「痛っ痛っ」蹴るは「痛っ」髪の毛鷲掴むは「ああっ、禿げるやないかいっ」乱暴狼藉せんことには終わらんの。

「はあ~はあ~はあ~覚えとけよっ」 覚えとけって、もう遣ったあとやないかえ? 「こんなもんで済まんのじゃっ、これでもかあ~っ」

オレは、腹立つより笑ってしまうから、余計に怒りよる。なんでもええけどなっ、髪の毛引っ張ったあと、手のひら広げて確認すんなっ。






「こんな毛、みんな抜いたろかっ」 アホッ、まだ、禿にはなれない。「なんでや?誰に見せるつもりやっ」 可愛い娘(こ)に。

「ムカつくおっさんやでえっ」 バコン、ボコン、ゴキッ 「あほっ、大概にせいっ」 肩で息しておるわ。こいつ、周期的に発作が起きるね。

疲れたら終わる。暫く時間が経つと「ぐっすすすっ」って、向こうで笑ってる。テレビ観て笑ってる。ここは、精神病院かえ?



















昨日、自己陶酔してくだらんことを書いたあとで気付いたんだけど、他人(ひと)さんの反応ってのは、自分の鏡なんだよ。

自分が、他人(ひと)さんに対する思いが、相手の反応なんだよ。よく云われることだろうけど本当だよ。

打算なく万人を愛する気持ちだよ。誰彼なしに思い遣る、いとおしむ、その心を素直に持てれば敵は居なくなるよ。






そういえば、かのキリストさんも、同じようなことを云ってたね。一緒だね。「何処が一緒やねん」

でも、彼らの罪を許し給えなんて云って、罪人(人間)の代わりに磔(はりつけ)されるほど、オレは愚かじゃない。我が身が可愛いよ。

「博愛、慈愛の本質じゃないか、おまえに真似はできんよ」 当たり前よ、オレが遣ったら、キリストさんの顔を潰すよ。「そう云う問題かよ?」



















最近、よく顔を見るね。「うん、昼過ぎで終わる、その代り課題が多いねん」 ああ、洋風の武井咲も、同じこと云ってたなあ。

鞄から取り出したトランプをくって、5枚のカードを裏向けで並べて「★★ちゃん、1枚選んで」 う~ん、これ。「まだ、見たらあかんで」

「★★ちゃん、ストップって言いや」残りの4枚を手元のカードに合わせて、サッサッサッと裏向けでひとつの山を作っていく。「ストップ」






手元の余ったカードを脇に置き、ストップのかかった半分ほどの山のカードを裏向けのまま持ち、其れを三つの山に分けていく。

分け終えると「★★ちゃん先のカードを見て」 ハートの3だよ。「じゃ、う~んと・・・」 クリクリ瞳を転がして考えてる。「あんっ」

オレのハートの3を取り、三つの山ごとに念を入れるような所作をして「はい、★★ちゃん、この三つの山の上のカードをめくって」






云われるままに一つ目の山の上のカードをめくる、「あっ、スペードの3」 次の山の上のカードは「あっ、クローバーの3、あれえっ?」

次の山の上のカードは「ああっ、ダイヤの3やんかっ」 なんなのお~?? 解らん、訳解らんねえ~。タネはあるんやろね?

「・・・うん」 しかし、何処で細工したのかなあ? 大学の奇術部でマスターしたらしい。



















おまえ、これだけでも大学通う価値があるねえ。「そんなアホなあ~」云うような顔して笑ってるよ。

一緒に見てた中1の女子に「おまえ、解ったか?」「解らんわあ」

此れ書いてて気付いたんだけど、初っ端のカードの先端に同じカードが並んでたんじゃないかねえ?






奇術って、財布に、まだあると思っていたお金が、知らぬ間に無くなっていた時と同じ感覚だね。「それは使ったからだろうが?」 覚えがないんだよ。






其れはそうと、サッサッサッと目の前にカードが並べられるから、オレって、すぐ手を出しかけるの。

そしたら「あかん、★★ちゃん、なんで、そんなにめくろうとすんの?」 えっ?男の本能かなあ~「馬鹿か、こいつ」

この娘さんは、なんかおっとりしてるからテンポがズレるんだよ。「あっ、あかんやん」 また、手が出てるやん。「落ち着け、おっさん」






「〇〇〇に会いたいわあ」 「あいつ、大学遅いから来るのがめっきり減ったよ」 中学の頃は、毎日、一緒だったね。みんな、それぞれの道を行くんだね。


























カメレオンの独り言-807 『自己陶酔』

2013年06月25日 | 日記






  明日(6/25)の分です。







今日も一日が暮れていく。机の横っちょの窓を覗くと真っ暗じゃないか。もう、夜かよ。もう、休みは終わりかよ。

ちょっと、一日が短か過ぎるんじゃないの? 特に休みは暮れるのが早いよ。

退職して家に居たら、あっと云う間に老け込んで死んじゃうんじゃないの? そんな酷いことすんなよ。遣りたいことが沢山有るんだから。






仕事に美意識なんか持ったことがない。 働きまくった人生だけどないね。「消化労働ばかり遣ってたからだよ」

それも有るだろうけど、仕事と云うのは喰うためって意識だけしか働かないよ。クソ面白くもない。

仕事はね、自分の好きなことを遣ることだよ。寝食忘れるぐらいに没頭できる仕事に就いてこそ、労働の美意識が湧くんだよ。






オレなんか、昔の洋画の史劇に出て来る奴隷と変わらんよ。今日も明日も明後日も、働け働けの繰り返し、なにがオモロイねん?



















オレは、こんなんだけど誇りだけは失わなかったから、クソ労働のクズ労働でも嘘の仕事はせんかった。

立場は、極めて末端だったけど、職場での存在感はデカかった。其れを、何処の職場でも創り上げた。

まず、職場に同化するのが至って速いんだよ。このブログの題名じゃないけどカメレオンだよ。ずっと、昔から居たみたいになっちゃうの。






至って真面目に敏捷に動きにキレを失わない、労を惜しまず働く姿勢は変わらない。汗だくで真っ黒けになって笑ってんだね。

オレはへこたれないんだね。どんな時でも姿勢は崩さなかったよ。そんな自分には美意識があったね。「なんやねん、ナルシストかよ」 そうかなあ?

云っとくけど、俺の動きには無駄がないの。何を遣らせても素早く確実なの。皆が感心するんだけど、実はオレが一番解ってんの。右に出る奴は居らん。






「そんなの自分で云うかあ?」 そうよ、自分で云うほど凄かった。それで居て、鼻にかけることなく、いつもニコニコ笑ってんだぜ。「キモイねえ」

オレの頭の中には、スティーブ・マックイーンが居たんだよ。しかし、残念ながら、あいつ独特の切れのある動作には及ばんかったね。

「このおっさん、何を考えておるのかねえ?」 我流でバリバリ働いてたら、文句を聞くことも無けりゃ無駄な文句も出んよ。






ナルシストは、真面目なことも考えていたよ。 「自分で云うとるわ」

何処の職場でも、そうだろうけど、問題意識を持つか持たぬかで立場は決まる。

俺ならこうする、こうしたほうが能率は上がる、此れとあれを同時に進めれば合理的、且つ時間短縮できて明日の分も片が付くってね。






自分からは言わない、いずれ、そのときが来るから。計ったみたいに来るね、半分呆けて意見を云う。其の通りになる。

上に恥はかかさない、上を立ててことを変えていく。出張らない、良くなったことを皆で喜ぶ。

「★★★★さんが変えた」って、肥えた馬鹿が云う。「いや、おまえの努力だよ」って立ててやる。喜んでおるよ。






豚もおだてりゃ木に登る、働く姿勢が変わっていくよ。物理的支障を改善しつつ、仲間の労働姿勢も変えていくんだね。でも、出張らない。

何処でも、〇〇長になってくれなんて云われたけど断った。末端労働者でいい。骨を埋める気は無い。

働いた分の給料を貰えれば、それでいい。今まで給料明細書を見たことがない。見たところでたかがしれている。



















今は、机の前で大方椅子に腰掛けて片付く仕事を遣っている。なるようになれって感じで生きて来れてるから不思議だね。

オレが、こうだったから、おまえも、こうしろなんて云うこともなければ云えることもない。

ただ、感じるに、オレの努力じゃないね。なんかのチカラが働いてるよ。






汗流して働いたのは、確かにオレなんだけど、人には、それぞれ、何か不明な力添えみたいなのが働いてるね。

その救いが有ったから、生きて来れたんだろうなあって思うの。自分で云うのは憚るけど、オレって、何処へ行っても嫌われないの。

こんなけ、長く生きているんだからアホでも解る。なんか、皆さんに守られてるみたいなの。「誰が、おまえみたいなの、守るかっ」






職場の初っ端ってのは、当然、同じパターンで迎えよるわな。人を値ふみするよな探るよな、厭味のひとつも云いよるわな。

当然、どやしよることもあるわな。だけどね、暫くすると、末端のオレに気遣って一目置きよる姿勢に変わるんだね。ああ~またかあなんてね。

で、親方会社の反目し合ってる社員なんかが、入れ替わり立ち代り話をしに来るの。「おまえ、ホモか?」 シバイタろかっおんどりゃあっ。






女性社員たちが、恥ずかしそうに寄ってくるのは当たり前なんだよ。「なんでやねんっ?」 おれのフェロモンに引き寄せられてるんだよ。

「おまえって、ホントにコワイね」 事実は、往々にして不快なもんなんだけど、これは愉快だね。

でも、オレは、そんなのおくびにも出さない。やたら丁寧に対応してたね。だから、用事もないのに寄ってくる回数が増えるの。いいねえ~。



















気に入らんだろうが、此れは事実なんだよ。オレが、不思議に思うんだから、おまえのやっかみも解る。「うるさいわっ」

守られてるってのはね、皆さんの優しさに包まれているって感じなんだよ。

つまり、普通なら厭味タラタラ、遣られるだろうことも、ニコニコ笑って済んで「ありがとう」って終わるんだよ。「なんか、薬でも使ってんのか?」






この力添えの効用が、いつまで続くのかは知らないけど薄情な金には全く縁がなかった。だけど健康と人間関係は、100点満点の人生だね。



























カメレオンの独り言-806 『Freedom !!』

2013年06月24日 | 日記





明日(6/24)の分です。







何にも浮かばないとき、ボ~としてると、時折、大阪の母なる淀川を思い出してるね。

もう、20年近くになるかね。大きな川が好きだった。河原で釣りしてたときは、オレは一生、この川と遊ぶって思い込んでいたね。

幼いときは、淀川の毛馬から市内を流れる大川伝いに川辺を歩いてカニを獲って遊んだね。






大阪西天満の寺町の近くを流れる堀川の橋の上から、小船でヒルを獲る船頭さんをじぃっと眺めていたのを覚えてる。

なんであんなキモイのを選んで獲ってたのかね? 未だに不明だね。

日笠を頭につけて、股引(ももひき)に法被(はっぴ)姿は、昔ながらの船頭さんの趣だったね。






小船の近くの水面下に10センチほどの魚影が群れてスイスイ泳いでる影が、幼いオレの心を躍らせてたね。











『勝手にちょっとお借りします』








此方に越してきてから、そんな自然との関わりの中で遊ぶ時間をまるっきり失ってしまった。生活は楽になったけど大事なものを失ったよ。

煙草とお茶があれば、丸一日を平気で河原で過ごしてた。いろんなことを考えながら竿をじぃ~と見詰めて時間を贅沢したよ。

早朝から深夜の日付が変わるまでの丸一日の仕事が5日間、土曜は、疲れて丸一日爆睡して日曜は釣りを丸一日、若い頃は、そんなだったね。






昔はロングスリーパーで寝ないともたない。今は流石に、あの頃を思うとショートになったけど、睡眠不足になると、やっぱり駄目だね。

あちらこちらの釣り場でもよく寝たね。肉体労働の仕事のあと、土曜の深夜、車で南紀周辺を釣り歩いた頃は、気は、まだまだって勢いなんだけど

釣り場で竿出す頃になると爆睡してたよ。よく釣れる「朝まずめ」に起きてた例(ためし)がない。











思い出して、独り笑ってんの。 働き盛りの頃は金が無かった。丸きりのボンビー男だった、でも自由だったね。

洋画を観ていると、圧政に敢然と立ち向かう男が、虐げられた人々の前で「戦おうっ」「戦って自由を取り戻そうっ」って皆を鼓舞するシーンがある。
          Freedom !!
このとき、原語で「フリーダムッ」って、言うね。あれが、好きなの。あれが、とても好きなの。奮い立つの。











『ブレイブハート』 1995年度作品 








人間は自由でなくてはいけない。でも、自由は厳しい、あれしろ、これしろがない。ないから自分で考えて道を創らねばならない。それがいい。






個人の人生を尊重する、其の中には、とんでもない奴も当然居る。しかし、それらをひっくるめて社会を形成してなるアメリカが好きだね。

創造力の世界だよ。正義も悪も尽きることの無い創造力で発展していく。それらが、常に対峙し緊張を高めるから留まるところがない。

悪の存在が、正義を脈々と息づかせて、常に新鮮なんだね。自由とは、実は、戦いの世界、もうひとつ云うなら精神世界なんだろうね。






内なる己れと戦い、対人と戦い、社会と戦い、世界と戦う、理想の自由を求め往く。そのためには、己の意思で命を捧げる。筋が通っているよ。





















オレは、大した中身じゃないのに個人意識が、甚だ強い。自分を成り立たすために戦っている。

無様であろうが、滑稽であろうが、自分と云う自由の国を成り立たすために生きて来た。内なる正義と悪との戦いも厳しいよ。

外交も力のない我が国を守るためには、36方美人の技も研ぎ澄まされるよ。






時折、小規模な戦争も経験したよ。破壊力は持っている。自爆の精神だよ。我が国の誇りは守らねばならないからね。「困ったおっさんやね」

自分の意思が強固なら、戦いは避けて通れない。感情を御し難いことに直面することもある。放った矢の行きようで覚悟する。

至って微国ではあるけれど、なんとか、今も成り立たしてはいるね。






出来れば、なんとか常夏の自由の国にならんもんかね? 「本音やろ」 気楽がいいよ。





















例えれば、相手の能力を測って、付き合うかどうかの物差しにする人がいるね。能力主義の人なんだろうね。

階段の、どのへん辺りに位置しているのか知らんけど、測るものは量られる類に所属しておるね。精緻な秤を持ってんだろうね。

もて余る能力は施せ。そこに価値が生じるんだよ。愚かな奴が精進していく、つきあいの醍醐味ではないか。






自分の存在を、人の存在に拠って確認を量ろうとする人が居る。それで自分が、成り立つんだろうね。

そう云う人は、常に取り巻く人が居ないと自分が不安定になる。奉仕に生きる人に多いね。欲求と奉仕を天秤にかけてる部分があるね。






愉しい人を基準に選ぶ価値観の人も居る。根が明るいことはいいことだろうね。ずっと、明るいんだろうね。暗くなれよって思う時が来るよ。

経済力があって、知的で、優しくて、おおらかな性格がいい。そりゃあいいに決まってる。延々と確保するのに相当の努力を擁するね。しんどいよ。

求める姿勢が一攫千金に似ているね。成金の寿命は短い。求めに応じた努力無くして手に入るものは無いよ。






相手に求めるってことは、自分にも求められるって方程式があるのを知らん奴が多すぎる。

形を求めて形を返す、形を得ると互いの中身が見える。中身が形を崩すと求めていた形に幻滅する。

でも、甘い夢に酔って泣くのも自由だからね、だから、自由は面白い、だから、自由は定まらないんだね。そこがいいんだね。






崩れゆく奴は、崩れ放題、立ち直って進むも良し、崩れてゴミとなるも良し、選択の権利は自分に有る。自由とは自分自身だよ。


























カメレオンの独り言-805 『くだらん』

2013年06月23日 | 日記







  明日(6/23)の分です。







久しぶりに途絶えたね。何にも浮かんでこないよ。



















梅雨らしい雨に打たれて喜ぶのはアジサイかな? 遅まきながら、しっぽり濡れて色艶やかなれど静かな佇まいが似合ってる。

乾いた地面は水を吸い、もう、充分なのかして溜まり水が雨の波紋で踊ってるよ。







ニユースキャスターの辛坊さんかね? なんか、全盲の人とヨットで太平洋横断中らしいけど、

日本から1200キロ辺りの海上でヨットが浸水したため救命ボートで脱出、漂流してるらしいね。台風4号の影響で海が時化てるらしい。

捜索機が、ボートを発見したらしいから救助船が来るまでの辛抱だよ、辛坊さん。「此れが、云いたかったのか?」 そう、話題の無い時ってくだらんね。







大阪市長の橋本さん、孤立してきたんじゃないの? 石原慎太郎さんは、最初、擁護する構えだったんだけど態度が変化してきたね。

テレビで謝れ、テレビでは謝らないなんて橋本さんが云うこと聞かない。

其処へもって、オスプレイを大阪の八尾飛行場で受け入れるなんて、地元と話し合いもせずに公言したりで、自ら火をつけて歩いてる。







橋本さんは、辛坊さんを維新に引き入れようと頑張った仲なんだけど、今、どちらも大変だね。「これが、云いたかったのか?」 これもくだらんね。

此れ書いてたら辛妨さんらが自衛隊機に救助されたってニュースが出てるよ。もう一日、漂流させとけよっ、ホンマあ~っ、くだらんっ。

調子の悪いときはタイミングも狂うわ。捜索隊も、有名人を探し出すのは速いね。リキの入れようがちゃうのか?



















今日は、晴れ間が覗いて、雨も一休み、ほっとするね、だけど、仕事なの、土曜日なのに遅くまで引っ張りよってからに。

よし、ぶっとばそ。昨日、ちょっと駄文を書いてるから、プラス駄文で仕上げちゃお。

昨日は、久しぶりに早目に寝たよ。お陰で、目覚めが良かった。一週間に二日ほどは、こういう日を作らんといかんのだろうね。







話が飛ぶけど、傍(はた)のことが気になって仕方のない人ってのは、困ったもんだね。







そんな人に限って自分のことが、全然、解ってないのは共通だね。細々と、注意か厭味か知らんけど口煩いんだね。

受けて流すことの出来る人はいいんだけど諸に受け止めてヘタる人も居る。受けて立つ人も居る。戦いが始まるね。

人間関係ってのは、世を渡る上で避けようもない宿命だね。







真ん中に立たされると大変だよ。どちらの気持ちもよくよく聞けば解るところもあるね、聞いてあげるのが一番だね。

ガスが抜けるのかして、双方、少しは落ち着くよ。総じて、相性の悪い同士に解決はないみたい。互いが持つ血の為せる業(わざ)なんだろうかね?

前世は、敵同士で憎しみ合っていたんだろうかね? 積年の恨み晴らさいでかって血が騒ぐのかも知れない。







くだらんことで気を疲れさせて何になる? 誰も彼にもニコニコ笑って八方美人では半人前、16方、32方美人になればいい。

自分の意思が無い、主張が無いなんて其れを嫌う人が居る。ちゃんとありますよ。無駄に出さないだけですよ。

笑っているほうが、なんでも、よく見えるんですよ。人は勿論、取り巻く環境までもが、よく見えるんですね。だから、くだらなくなるんですよ。







くだらないことに、いちいち腹立てて意固地になるのもくだらなくなるんですよ。これでも、粗方、見据えて笑ってんですよ。キモは一貫性だね。





















苦労したから、苦しみを乗り越えてきたから、おまえ等も同じように遣れなんて発想やめろよ。そんな奴が居る。

自分が、味わってきた苦痛だからこそ、おまえたちは、味合わぬように行けよと見守ってやるのが正しいよ。

味合わぬように、心掛けを持てよと思い遣るのはいいけれど、しこたま説いても、そいつの人生、説いた話が生きるとは限らない。







不運が来たら百年目、そのときの腹の持ちようを説いて教えてやればいい。

苦労した人には、なんでも厳しい人とやたら優しい人の二通りの人格ができあがる。優しく出来上がった人になりたいね。





























カメレオンの独り言-804 『人生という旅」』

2013年06月22日 | 日記







 明日(6/22)の分です。








本社に声美人が居る。仕事の遣り取りで毎度電話で話すんだけど、知的で柔らかな口跡は、どうしても美人を連想せずには居れん。

歳のころは三十半ばあたりかなあ? 声だけなんだけど、人間って、その調子から、その人の状況を感じ取るもんだね。

受ける反応も速く仕事も正確で有能な女性なの。







なのに、一時、ミスがポロポロと出だして、依頼した仕事の反応も遅く感じられる頃があった。

受け応えの声のトーンも変わらないのに、なんか、張りが感じられないなあと思っていた頃だね。なんかあったね?

プライベートで問題が生じていたんだね。隠し切れないもんなんだね。この場合、逆さで、口は目ほどにものを云うってことになるのかね?







或る日、「本社の〇〇〇です」 えっ? 「〇〇〇〇から〇〇〇に戻りました」 笑って応える声に張りが戻っている。

なるほど、離婚したんだね。それまでのゴタゴタで疲れきっておったということか。見えない知らぬところで人生だね。

明るくて優しい声が、最近、また弾んでおるよ。過去を断ち切ってフリーになれば、また、新しいことの始まりだよ。





















最近、アメリカのCNNニュースをよく見る。何処の国にも、とんでもないアホはいるね。

教え子の10歳の女子を強姦した教師、息子の20歳の妻に売春を強要して拒否されたら首を刎ねた母親、

預かった幼児に薬を盛って眠らせる託児所、輪姦した挙句、その行為を撮ったフィルムをネットに流して15歳の女の子を自殺に追いやったガキども。







とんでもない奴等には、とんでもない目に遭わされるために接点を持った人が必ず居る。単なる運命なのかねえ?

平凡な日常を延々と生きる人も居れば。非日常的な事件に関わる人も居る。

そういう世界に紛れ込む道ってのは、何処にあるんだろうかね? 平凡な道から刺激を求めて脇道に入った辺りかね?







プラカードぶら下げて居る訳じゃない、標識があるわけじゃない、道じゃなくて人間なんだろうね。

そういう人間が、平凡な日常の顔をして、あちらこちらに紛れて在って入り口の不明な道に誘うんだろうね。

明日を拡げてくれるのも人との関わりが生む、人との関わりが故に明日を閉ざす道に迷い込む。道は、大きく二つに分かれているね。







平凡な日常の道にも枝分かれの道がある。人と人のめぐり合いが、悲喜こもごもの物語を生む。人生は、旅だね。



















本社の声美人さんも、ひとつの旅を終え、また、新しい旅が始まるね。

























カメレオンの独り言-803 『表と裏』

2013年06月21日 | 日記








  明日(6/21)の分です。








CNNニュースを見ていたんだけど、タイから連れ攫われたワンちゃんが、ベトナムで大変な目にあってるね。

タイで捕らえた犬を食用としてベトナムなどへ密輸する業者に対し、動物愛護団体が抗議の声を上げている。

生きたままの犬がトラックに詰め込まれ、残酷な方法で殺されている現状を、活動家らは「まさにこの世の地獄」と非難してる。







タイ北東部からメコン川を渡って密輸される犬は、年間20万匹にも及ぶという。







トラック1台に1000匹も詰め込まれることは珍しくない。

多くの犬が運搬中に脱水状態や窒息で生死の境をさまよい、ストレスのあまり互いに噛み付き合いを始める。

「ストレスや恐怖で出るホルモンが肉の味を上げる」という言い伝えの下、犬はベトナムに着いてからも網の中に閉じ込められる。










 慣れからくる鈍感ほど怖いものはないね。










最後には殴り殺されるか、他の犬の目の前でのどを切られる。生きたまま皮をはがれるケースもあるという。







犬は非常に知能が高い。他の犬が目の前で殺されれば、次に殺される犬も状況を理解するらしい。

捕獲された犬の98%は飼い犬で、首輪を付けたり訓練を受けたりしている犬も目立つ。

ゴールデンレトリバーや長毛のテリアなど、あらゆる種類がいる。飼い犬は人懐こく、捕まえやすいから狙われるという。







食用の犬の需要は近年特に高まっている。「体を温める」作用があるとされるため、冬場は尚更らしい。

タイ国内では1匹10ドル(約1000円)、ベトナムのレストラン向けには約60ドルで売れる。ベトナムの消費量は年間100万匹を超える。

タイ当局が取り締まりに乗り出したけど、同国には動物愛護法がないため、現状では、密輸業者の刑は禁錮数カ月程度。

救出された犬も、結局、路上に戻って再び捕らえらるという繰り返しだそうだ。







出来ることなら、すぐさま助けに行ってやりたいって思うね。

でも、我が日本では、年間約60万匹の犬猫が、殺処分されている。飼われていた犬猫が、其の中の80%を占めている。

タイの事情を声高には責められない。タイでは、飼っている犬が、業者に捕獲されて無理やり連れていかれる。







日本では、飼うのが面倒になった、喧しいから、飽きたからなんて云って、保健所に連れて行き処分を人任せにする。

受け持つ保険所は、貰い手を待つ期間を設けて、手放された犬猫に、生きる機会を与えているけど経費や収容能力に限度がある。

殺処分用のガスも、割安に抑えざるを得ないから安楽死が叶わない。壁という壁に断末魔の爪跡が無数に残るという。







社会の表と裏だね。人々は、悲劇を数量で表しても、その数量には驚くけども、許容を超えると個々に対する感情が鈍感になる傾向がある。

一匹に関わる数匹の犬をクローズアップして、其の犬たちの物語として語り上げれば、タイの現状を世界の世論は見過ごさないだろうね。










 心の扉を閉ざしなよ。










この写真の一匹の犬の名を紹介するだけでも、人々の感情を貫くインパクトを与えるだろう。そして、同じ状況の犬たちにも、その情は連鎖するんだね。

牛も豚も鶏も同じ運命に生まれて殺されていく。では、犬たちも変わりはないと捕獲業者は云うだろうね。

高い知能が、身に迫る悲劇を意識する。高い知能故に悲しみと苦しみに身悶えする。捕獲業者に、其れが理解できない。知能が低いのかねえ?







人間が生きていくってことは、罪深きことを、さも、当然のように捉えねば成り立たないことが多すぎる。







裏で酷きことに涙することを、表で美しく笑うものには伝わらない。綺麗ごとの裏には、必ず、哀しく汚れた事柄が隠されている。

どうして遣りようもない。無力は遠く及ばない。年間100万匹の命を救うことなど不可能だね。

人は、その事実を受け止めて、犠牲となるものの上に生きていることを忘れてはいけないね。







裏が存在しない理想郷は、あくまで理想郷なんだろうね。
































カメレオンの独り言-802 『遊び心』

2013年06月20日 | 日記







 明日(6/20)の分を更新しておきます。








ベランダで煙草吹かせてたら、ふっと思い出した。

「蟻(あり)の世界でもいい、無から有を創り出す」 若いときから口癖だった言葉を思い出したよ。

なんでもいい、自分の想いから、何かを創り出すってことを遣りたいって欲求があった。






その真似事が、今、出来てるなあって思えることが嬉しいね。うん、幸せだね。なんでもいいんだよ。うん、そう。






忘れていた「遊び心」が、目覚めたと云うより、最近、覚醒しつつあるような感触があるね。

こいつが大事なんだね。こいつがないと創造する作業は続かない。無責任で気侭、独りよがりで厚顔無恥、夢喰って腹膨らませる。

其の中に夢と希望を含有して己の主張を軸とする。転がりまわして人任せ。いいねえ~。






オレが転がりまくってるのを、見知らぬ他人(ひと)さんたちが、「馬鹿やで、こいつ」なんて云いながら見守ってくれる。

「随分と都合のええ解釈やねえ」 いろんな意味で一日、一日の重さを感じ取れる。無駄がなくなったよ。

ダラダラと流れ去る日々に楔(くさび)を打つ習慣が身についたのかね? 見知らぬ他人(ひと)さんたちなれど、ともに在りだね。



















それはそうと、ずっと考えて居たんだけど「ライフ・オブ・パイ」は、奥の深い映画だと、改めて思ったね。

綺麗なものを破壊されることを恐れる日本人の目ってのが、オレの見方なんだろうね。

あっちの人は、事実を受け入れて綺麗なものを創り上げる、こっちの奴は、事実に被せ物してでも嘘の綺麗さに美を感じる傾向があるね。国民性かね? 






奥行きの深さってのは、その辺から生じるんだろうなあ。そう、捉えれば、この映画は芸術の趣があるね。ほんの少し、教養を高めた思いだよ。



















仕事の合間に外へ出て、煙草を吹かせていたら、ニッコリ笑って洋風の武井咲が帰って来た。「どう、調子は?」「しんどい」

「今、課題が、めちゃ多いねん」 「オレの仕事と同じだよ。ボオ~と暇な時間が多いのに、来るときには一挙だよ」 笑ってる。

なにやら話したいような素振りなのに笑って時間を潰し「★★ちゃん帰るわ」 「おう、ぼちぼちいっても田は濁るよ」 背中で笑っておるよ。 






船出が近い、人生が、これから始まるんだね。 「おまえは?」 馬鹿か、おまえは? オレもこれから始まるんだよ。はあ~はぁ、しんど。






昨日は、明日の分が、早めに出来上がったので更新済ませて、ちょっと転寝(うたたね)するつもりが、目覚めたら0時近かったよ。

4時間も寝ちゃった。更新済ませて、ほっとしたんかな? 涼しい風が吹いてたね。広い範囲で大雨が降るなんて予報だったけど、まだ降ってなかった。

2時間ほど起きて就寝したけど、オレは、寝るのに苦労せんね、爆睡で朝まで一直線だったよ。






今日は、北陸の方で大雨になってるらしい。大阪は、遅めで午後から本降りになってきたね。









  ああ~、疲れたあ。









また、遅くまで仕事だったから、パソコンの前に着けた時間が遅かった。こういう日は、ブログは粗仕上げで堪忍してもらっておこ。

 


























カメレオンの独り言-801 『映画 リチャード・パーカー』

2013年06月19日 | 日記





800回の「冷酷の時代」にBrown氏からコメントを頂いた。いつも開いて頂きありがとうございます。

この場を借りて御礼申し上げます。こんなのでも読んでやろうって、お気持ちが嬉しいです。また、勢いが出てきます。









「ライフ・オブ・パイ」を、もう一度始めから観直したんだけど、正直、訳解らんと云うのが本当だね。

凄いって感動は、最初観たままなんだけど、絵となって展開された物語が、事実なのか、少年の作り話なのかが解らんのだね。

此れを、原作や解説なしで観て、この映画の意図するところが理解できる奴は、とんでもない創造力と推理力のある人だと思うよ。






絵に映る物語を、事実と捉え、そのまま信じて終わっても映画は上出来なんだけど、保護されて病院で少年が話す内容が、ラストで混乱を引き起こすよ。

どう、考えても解らんので、ネットで検索してネタバレの記事を読んでみたら、そういう見方だったの?とは、解釈できるけど、

おまえら、ホンマに、あの映画を観ただけで、そこまで分析できたの?って、甚だ疑わしいよ。名探偵コナン以上じゃないか。






『推測により補完する内容が数多くあるので、行間を読めないような人が観るとただのわかりづらいクソ映画になるかも。

レビューを観ていると、内容を全く理解しないで糞と言っているものもあり、それは残念だと思った』 (Google-ライフ・オブ・パイ ネタバレから)

理解できずともクソ映画ではないよ。

















経営していた動物園を閉園し、インドから、遥かカナダまで動物たちを貨物船で運ぶんだね。動物たちを売って、其のカナダに移住するのが目的なの。

少年パイと兄と両親なんだけど、途中、大嵐に遭遇して貨物船が沈没する。

パイと、大ジャンプして飛び乗ってきたシマウマだけが救命ボートで、深夜の大しけの海へ放り出されるんだね。兄と両親は助からない。






シマウマは足を折って動けない。パイは、大しけの海に向かって絶叫するけど誰もいない。ボートは波に翻弄され放題。

其処へ、泳ぎ来るものが居た。パイは必死で櫓を差し出し助けようとするんだけど、其れは虎だったんだね。パイは「来るな、来るな」って

慌てて追い払うんだけど、大波が襲ってきてボートが一旦海中に押さえ込まれるの。描写が凄いね。









夜明けと共に嵐も峠を越すんだけど波は高いまま、ボートにはシマウマとパイだけと、思ったら、ボート半分を覆っているシートの中から

凶暴なハイエナが出て来る。動物の酔い止めに鎮静剤が打たれてあるらしく足元が定かでないんだね。でも、ガルルルッって凶暴なの。

其処へオラウータンが浮遊物に乗って漂流しているのを救出する。






ボートには、シマウマ、ハイエナ、子供を失った母親オラウータンと、そしてパイ、乗組員が増える。

パイは、ボートの半分を覆うシートの上、足を折ったシマウマは船尾、オラウータンはその隣、ハイエナは、ガルルルッってうなり声を上げて

時折、シートの上のパイに襲いかかろうとするけど、シートが滑るのかして上がって来れないのが幸いしてる。






其のうち、悲劇が起きる。ハイエナが、抵抗できないシマウマを襲う。

「やめろっ、やめろっ」ってパイは、無力ながら怒鳴るんだけど、ハイエナは、構わずシマウマに牙をたてる。シマウマは息絶える。

次は、オラウータンに襲い掛かるんだけど、オラウータンの一撃でハイエナは気絶する。






パイは、オラウータンに話しかけて「子供は大丈夫だよ」って慰める。突然、意識の戻ったハイエナがオラウータンの喉に噛み付くんだね。

パイは、激昂し櫓を手にしてハイエナと対峙する。オラウータンは絶命する。パイの怒りにハイエナは死んだシマウマの後ろに後ずさりしてる。

其処へ、グワワッギャアアオーッと、凄いうなり声とともにシートの下から虎が飛び出して船尾のハイエナを一瞬で殺してしまうの。吃驚もんだよ。






こうして少年パイとベンガル虎のリチャード・パーカーとの227日に及ぶ長~い漂流が始まるんだね。



















油断したら一撃で殺される。パイは、櫓や救命具などで筏を拵えボートから離れて身を守る。虎のリチャード・パーカーは気が荒い。

この漂流記が、実にいいねえ。緊迫した状態から、いつしかボートを生活圏として共有していく過程が面白いんだね。

リチャード・パーカーの縄張り意識、食料(魚)の確保に雨水の確保、パイの試行錯誤の努力で、それなりに生活を維持するんだね。






いろいろな出来事を経て、やがて、メキシコの砂浜に漂着して、息も絶え絶えのパイを尻目にリチャード・パーカーはジャングルに消える。

振り向くこともなく消えるんだね。パイは保護される際、そのジャングルを見詰め泣きじゃくるんだね。

呆気ないリチャード・パーカーの去りように、苦労を共にした仲間の情愛のなさに泣くんだね。



























そして、病院で、貨物船の沈没、漂流の経緯を日本の保険会社の担当員に話すんだけど、担当員は信じない。納得できる事実を話してくれって迫る。

パイは、涙ながらに事実を話す。それは、ボートには、コックと船員と自分の母親、それに自分の4人が乗っていたと云うの。

コックは凶暴な男で、足を折った船員の足を切らないと壊疽で死ぬと言い出し、皆で押さえつけて切り落とすんだね。でも、船員は死ぬ。






コックは、その足に針を刺して魚を釣るって言い出す。母親は、始めから、その気で足を切ったのかって怒りコックを責める。

コックは、ナイフで母親を刺し殺す。刺し殺した死体を海へ落とすと、鮫たちが寄ってきて母親の死体を喰い漁るんだね。

怒りに狂って自分は、コックを殺してしまったって云うの。あまりの内容に、保険会社の担当員は、何も言わず立ち去るんだね。




















この漂流記を本にしたいと云う作家は、コック(ハイエナ)が、船員(シマウマ)、パイの母親(オラウータン)を殺し、

その後、パイ(トラ)がコック(ハイエナ)を殺して食べたってことになる、と推理して云う。

今は成人して家族を持つパイが、どちらの漂流記がいい?って問うんだね。作家は、「虎と少年のほうがいい」って応える。






成人したパイは、「ありがとう」って、礼を云って微笑むんだね。






ネタバレの解説では、どうも、人間同士の殺し合い、おぞましい食人事件のほうが事実のようなんだね。もっと、奥深く書いてあるね。

原作も、解説も観ないで、この映画を観ただけで、そこまで読むなんて信じられない思いだよ。スンバラシイ脳味噌だね。

ただ、少年のパイからは、そんなの微塵も窺えないけど、成人したパイを観てると「こいつやったら、有り得るなあ」なんてのは、思ったよ。






「おまえは、なんでも見た目で判断するね、役者が怒りよんぞ」 裏を読ますんだったら、その配役にも考慮されてんじゃないの? 









 成人したパイ









虎のリチャード・パーカーという名前をめぐっては奇妙な元ネタがあるなんて紹介されている。

リチャード・パーカーとは、エドガー・アラン・ポーが1837年に発表した長編小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」

の登場人物のひとりと同じ名前らしいんだね。

この小説は海を漂流中に食料が尽きた4人の男が、“いけにえ”となるひとりをクジで選ぶという恐怖物語だそうで、

その結果、仲間に食べられるはめになった哀れな船員がリチャード・パーカーだったらしい。










 ミニョネット号事件










そしてポーの小説発表から47年後の1884年、“ミニョネット号事件”と呼ばれる事件が実際に起こった。

イギリスからオーストラリアに向けて航海中のミニョネット号が難破し、乗組員4人は救命ボートで脱出。

漂流20日目、衰弱した最年少17歳の乗組員が殺害され、他の3人の食料となった。






生き残った3人は後日、裁判にかけられたが、何と殺された少年の名前はリチャード・パーカーだったんだって。

まさに驚くべき歴史上のシンクロニシティ(意味のある偶然の一致) 難しい英語使いよんなあ~。

「このエピソードを念頭に置いて映画を鑑賞すると、新たな受けとめ方が浮かんでくるかもしれない」なんて云ってるよ。






「個人的にはこの名前は、作品から推測できるパイの食人の事実を示唆しているのではないかと思った」 なるほどね。原作者の意図するところだね。


(Google-ライフ・オブ・パイ ネタバレから)













『ライフ・オブ・パイ』 ベンガル虎のリチャード・パーカー






パイは、頭のいい子だったから、架空の世界を創り上げ、現実逃避で精神の破綻を防いだんだろうね。






何も、推理せずに、素直に観たほうがいい場合もあるよ。おまえらが、根掘り葉掘り解説するから、この映画の雰囲気が悪くなったよ。オエエ~ッだよ。

そう云う状況に置かれれば、誰もが偉そうなことは云えないかも知れない。満てた状態の理性じゃないからね。

まさしく飢えた獣と同じ衝動を持ち得るだろうね。





















でも、映画のリチャード・パーカーは、首を伸ばせばガブリと容易い位置で横たわるパイを、なんとも優しい目で見つめておったよ。

漂流記を執筆希望の作家じゃないけれど 事実を量り知った上で 「虎と少年の漂流記のほうがいい」 























カメレオンの独り言-800 『冷酷の時代』

2013年06月18日 | 日記









「なんか、明日に夢を持てるような、夢を広げるようなことが書けんかねえ?」

「解ったような解らんような、坊主の説教染みたようなことしか書けんのかね? 其れでいて生臭坊主みたいに自分には甘いんだね」

それでいいんじゃないの? マイワールドだよ。「おっ英語だね」 こんなの云うのはね、オレと同じで世間が狭い人だよ。






前は明るい、煌々として拓け往く、とどまることなど有り得ない。そういうのを書いてる奴のを読めばいいんだよ。気分は高揚するよ。

でも、誰も彼もが、突き進んで行けるほど世の中甘くない。全てがシビアだね。

振り落とされて転がり落ちる奴、転進する勇気も湧かずに、ただ、しがみつくだけがやっとって奴、過酷な競争の世界だよ。



















突き進むためには、無駄を削ぎ落とすってことが必要になってくるね。先端を行く奴等は有能な集団だから至って合理的だよ。

進むために有益な者だけを選ぶ、不益な奴など数の中(うち)ではないんだね。

世界はまさにコンピューター時代、判断もかなりのスピードで冷酷に下されるよ。まだまだ余裕なんて笑ってる時間はなくなったね。






昔は良かったなあってのが実感として胸に染みる時代だよ。

冷酷に感じた時を刻む針でさえ、なんと緩(ゆる)やかな進み具合であったろうかなんてね。

秒を刻むコチ、コチ、コチって音に急かされつつ、やがて、子守唄に変わって知らぬ間に寝ちゃったよなんてマヌケな時間は戻らない。






富裕層、中間層と労働層、貧困層の格差は、強烈な勢いで拡がる時代が目の先に来てるよ。いよいよ、ロボットどもの時代ですよ。



















このブログは、その地に這う貧困層の中で、人間の誇りと夢を失わない奴からの発信ですよ。「そう云うと、なんか格好いいね」 でしょ?

あくまで独りよがりのイメージしてますけど。

突き進むも時代なら、人間が人間であった時代も、守らねばならん時代なんですよ。至って野暮くね。






「スマートに書きたくても書けんだろ?」 こういう奴が居るね、世の中には。人を凹ますことに酔う奴、殺虫剤かけたろか?

書けないから書かないじゃ駄目なの。書けなくても書かなきゃ始まらないの、解るぅ?

Do you understand?  「おっ、無理してるね?」 うん、相当無理してるよ。頭、痛いよ。「これしきでかあ~?」 うん。





                           Wild adventure
「とんでもない冒険をしているね?」 そうですよ、向こう見ずのアドベンチャーですよ。

昔、アラン・ドロンの「冒険者たち」って映画があったね。いい雰囲気の映画だったけどアラン・ドロンが撃たれて死んじゃったね。








 仏映画 『冒険者たち』








アラン・ドロンは、わりと死ぬ映画が多かったかな? 滅びの美学だね。リノ・バンチュラが渋くていいんだね。

女優さんは、ジョアンナ・シムカスだったんだね? 

記憶では、ナタリー・ドロンとばかり思ってたよ。「おまえの記憶は当てにしないほうがいいよ」






どんなに時代が進んでも、人の温もりを失うような世界にはなって欲しくないね。情緒を喪失した時代なんて考えられないわ。

未来がSFやCGゲームみたいだったら、毎日が船酔いだよ。なんの期待もないわ。

彼の世へ旅立つことが幸せに感じれるよ。






煙草吹かすのにベランダに出る。星がまばらに輝いてるね、その下をチカチカとライトを照らしながら航空機が東の空へ飛んでいく。

遠い過去の昔から、その時代、その時代の人々が、いろんな想いを胸に、こうして同じ空を見上げていたんだろうね。

その中の、オレは塵ひとつに過ぎないんだね。なのに、オレが、現存するから過去も今も、何もかも、こうして在るということが面白いね。






考えたら、人が死ぬってことは、自分の身の回りの物を失うどころか、この地球や宇宙までをも失うってことなんだね。大きな損失だね。





















カメレオンの独り言-799 『ハイヒール』

2013年06月17日 | 日記








殺害されたのは、テキサス・ヒューストン大学のアルフ・ステファン・アンダーソン教授。

検察によると、アンダーソン氏は頭部に10個の刺し傷があり、中には深さ約4センチに達するものがあった。

また顔から首、腕にかけて15~20個の刺し傷があったという。犯人は、同棲中のアナ・リリア・トルヒーヨ容疑者(44)女性なんだね。

















ネットのCNNニュースで世界の出来事を見ていたんだけど、この凶器は、なんとハイヒールなんだって。

もみ合いなって倒れた教授を足(ヒールの踵)で蹴りまわし、ヒールを脱いでどつきまわしたんだって。怖いねえ~。

ヨナヨナの大学教授だったのかね? こいつら、身体使わせたら、なんの役にも立たんからねえ。「勝ったつもりか」 頭だけだよ。






ハイヒールってのは、女性がよりスマートに見せて男性を悩殺するんだけど、このおばはん、撲殺に使いよったよ。 






女は、ひ弱いって云うけど、男だってひ弱いのが居るよ。暴力と云ったら男の専売特許のように云うけど、女にも凶暴なのが居るよ。

男も女も、つまるところは人間だからね。らしさを取っ払ったら、女も相当の力を発揮できる。武器を持ったら五分で戦えるよ。

そこへもって、グサッグサッと突き刺す言葉の暴力を加味すれば、男なんてガラスの心が粉々よ。






小学校のときは、男の子を泣かす女の子が多いじゃないか。「いやあ~ん、こわあ~いっ」なんて、実は、嘘っぱちさ。






煙草が健康を害すなんて拡がったら、映画のシーンから喫煙する姿が消えた。

女性に暴力なんてもってのほかなんて、男に紳士を強制したら映画の男もおとなしくなった。なんなんだよ? そんなので事実を描けんのかよ?









 『ゲッタウェイ』








そんな中、「ゲッタウエィ」のスティーブ・マックィーンは、キイーキイー喧しい女を拳骨(げんこつ)で、どついてノック・アウトした。







 S・マックィーンとA・マッグロー









彼を救う条件で敵のボスと寝たヒロインを、バシッバシッ、何度もしばいて拳(こぶし)で、いきかけてやめる。 骨のある役者だったね。

「おまえは、暴力を肯定してんのか?」 してないよ。女が、絶叫するような金きり声でヒステリックになるのが感情の頂点なら、

男の感情の頂点は暴力ってことになるよ。其れを、互いに押さえ込むばかりだと、或る日突然、終わりって、あっけなく幕が落ちるよ。






「其のほうがいいじゃないか?」 理解を積み上げて本当の仲になるか、理解でき合わずとも線を境にして終わる仲の違いだね。

最近は、離婚が当たり前になって、その数も半端じゃない。絆が浅いんだね。人間の情ってのが希薄になってるんだよ。

好きだから一緒になって嫌いになったから別れる。創り上げる意味を知らない。結婚する器じゃないんだよ。そう云う人は、自由人がいい。






幸せばかり追い求めて幸せにはなれない。幸せは創り上げていくもんだよ。男も女もパートナーってのは、運命だろうね。

相性ってのがある。理屈じゃないんだね、許し合える、相手の存在が、其れを自然に生んでくれる仲だね。

そういう相手に恵まれたら、まず幸せなのかも知れないね。感情に害をもたらす要因が省かれるんだから、喧嘩しても、すぐに仲良くなれるよ。



















自由はいいけれど、多くの人に囲まれることで自分の居場所を作り上げても、結局、孤独を思い知る時がくる。

仮に、囲む奴等と身体の関係を持ってしても、それぞれが自分の落ち着く場所を持てば去っていくか、はたまた、都合のいい奴しか残らない。

自由人の辿るコースは、幾重にも拡がっているようでも、それらが繋がるところは、不思議と似たような寂れた終着駅になってるよ。






人の輪ってのは、それぞれが持っている訳だろ? 人の心は移ろい易い、魅力のあるほうに勾配がある。その魅力も永遠じゃない。






人恋しい人のなれの果てってのは、何故か、寂しい終焉が待っているんだね。泡沫(うたかた)の夢に酔う、酔いはいつしか醒めるもんだからね。

孤独を愛する人も居る。「おまえだね」 いずれにしても、思いを通すと云うことは、先には、それに応じた覚悟が待っている。

「結局、我慢して創り上げていく家庭ってのが、いつしか安寧の日々を迎えられ易いってことか?」 面白くないけど、そうなんじゃないの?






でないと、人生の墓場って称される結婚が、こうも延々とは続かんよ。

今の女性は、其れをボロボロになってから気付くみたいだね。臭いねえ。そんな虫のいい話は夢絵空、描いた餅でしかないね。

「そうとも云えんだろ?」 多くの中には、そうとも云えんことも確かに有るから、虫のいい思惑違いを舐める奴が、後を絶たないんだよ。






味わう苦労とか不幸ってのは、過去を辿れば、必ず、自分が撒いた種から生じているよ。オレも、その口だね。黙って刈るしかないよ。


























カメレオンの独り言