カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-415 『些細な発見』

2012年05月31日 | 日記








あてもなく電車に揺られて出かけてみたいね。何処其処行きたい処も思い当らないし足の向くまま気の向くままがいいね。

荷物なんて要らない。カメラだけでいい。困ったら何処でも何でも売ってるよ。

日々の暮らしの範疇で「人生なんてこんなもんだ」と思い込んでる自分の見聞の無さに気づくかもね。「うん、オレの場合、必ず気づくだろうね」






「井戸の中の蛙(かわず)大海を知らず」を地でいってるからね。

今の時代、何処へ行っても似たようなもんだろうけど、其の地に醸される雰囲気の中に身を置けば、

見て感じて匂うだけでも「些細な発見」ってのはあるもんだからね。それと想像力の糧にもなるね。






まあ、理屈は兎も角、わたしは構えると「億劫になる」タイプだから、思いつきで行動するのがいい。ふらっと出るのが好きだね。

何処其処に行って何時間後にはあちらへ周って、何時には此方までなんてのが「面倒臭い」なんで時間に追われなくちゃならんの?

気分優先がいい。気随気侭ってのがいいね。「だから独りが好きなの」

でも、独りだと「もうええわ、帰ろ」って、なることが多いだろうと思う。来てすぐ帰ろなんてままあるだろうね。






無理がないから精神健康上は「いいと思うよ」 傍(はた)からしたら「もったいない」なんて云われそうだけど、本人が満足なら其れで良い。





















「あれ? 何処へ行くの」 のた、のた、のた、「?」暫く止まって休憩。

そして、のた、のた、「そっちは何も無いよ」 のた、のた、のた、「そっちはやめたがいいよ」

「バカッ、戻れ」 のた、のた、のた、「コラッ聞いてんかっ?」 のた、のた、のた、「あっ」 ムギュウッ。






時たま、亀も交通事故に遭う。河から堤防上がって地べたを進んでアスファルトの上を歩き、コンクリートの歩道を降りて車道で潰れてる。

慣れ親しんだ河では、こんな死に方は存在しない。知らぬ世界へ踏み出して亀はタイヤに踏み潰されて死んだ。

「慣れんことはせんほがええんかな?」 なんてことを考えたりするから、ズルズルと先延ばしになって、






来年の今頃「何処かへ行こうかな」って、振出しに戻ってる。要するに、何かにこじつけて動くことを面倒がる「ズボラ」なんだね。
































カメレオンの独り言-QK-113 『紫陽花(あじさい)と蛙』

2012年05月30日 | 日記








思いつくままに駄文を毎日書き続けてますが、今日は写真で「堪忍ね」 何故かって? 「もうアカンぐらいに眠たいの」





















花びらの上にアマガエルがいるでしょう。






















去年だったかな?梅雨時に撮った写真なんですが、アジサイの花の上にアマガエルがチョコンと乗ってじぃ~としていました。

この写真と同じようなのが、何処かの週刊誌だったかな? たしか表紙に使われていました。「まったく一緒やったね」 下の写真みたいに。





















居心地がいいんでしょうかね?





















ピンクのアジサイの上で良かったね。紫だったら、こんなには映えないだろうね? 解んないけど。





















欠伸(あくび)がとまらんわ。「もう、滅茶苦茶眠たいです。おやすみなさい」































カメレオンの独り言-414 『負けてはいけない』

2012年05月30日 | 日記








また、お笑い芸人さんの生活保護不正受給が発覚したらしい。

キングコング梶原って芸名の人で、これもお母さんが受給してたらしい。「またかいな」って観もしなかったけど、

お母さん曰く「これ以上、息子に迷惑かけたくなかった」って仰ってる。「お母さん、公金ならいいんですか?」と、思うね。「困ったね」








皆さん、苦しくても国民の義務を果たさねばならないから税金を払ってるのよ。

息子さんは名前が売れて稼いでるのに、見ず知らずの国民に肩代わりしてもらったほうが気を使わずに済むっておかしいんじゃないですか?

生活保護の認定が杜撰(ずさん)なんじゃないの? 申請あったら「はい、どうぞ」方式なの? そんなんだったら「じゃっ、オレもいこか」になるで







「恥の意識」が希薄になってるんだろうね。「それが、なんぼのもんじゃ」って、誇りが埃を被ってしまって、打算が大手を振る時代なんかね?























生活保護の受給者が日本一多い大阪。ホントに生活が成り立たず、やむにやまれずの申請者は、其の中の何パーセントなんだろうかね?






「旨い話はそうそう有るもんじゃないよ」 よしんば世間を騙し果(おう)せても 「魂汚したずるい自分は騙せない」腐った自分を背負うんですよ。

楽を覚えるとね、僅かな給金では気も身体も動かない。ずるずると堕ちていくんですよ。

「それが、なんぼのもんじゃ」の誇りが、身を支えてくれて、僅かな給金でも歯を食いしばって人は働けるんですよ。























話は逸れますが、騙して得したことを喜ぶ奴が居る。「騙される奴が悪い」って、逆に馬鹿にする風潮もある。欲が欲に喰われた結果だろうね。

そういうニュースを見ると、わたしも「馬鹿だね」って、騙された人に云ってるね。






でも、欲を絡めず、本身相手を想ってしたことが、いともあっさり裏切られることもままあるね。

其の場合は「騙すよりは騙されるほうがいい」と、解釈しよう。






信じたお人好しが恥ずかしい。純な思いは傷ついても「心は汚れもしなければ痛みもしない」事実がある。

誠に勝るものはない。思いを恥じることもない。結果に惑わされて心を曲げてはいけない。純な心を疑い捨ててはいけない。

試練だろうね。騙して去った相手に、いつまでも振り回されて自分を見失う人が居る。人生観がコロリと変わる人も居る。






思いが純であればあるほど傷は深いから、その人の生き様までに影響する。

猜疑心が旺盛になって信じることが怖ろしい。上辺滑りの術ばかりが達者になる。「負けてはいけない」試練に負けてはいけないんですよ。

大事なものを失ってはいけない。騙して去った相手に「純な心」までを盗られる愚かをしてはいけない。






騙すより騙されるほうが遙かにいい。心は汚れもしなければ、自身を責める痛みもない。魂も汚れない。その事実を見失ってはいけない。
































カメレオンの独り言-413 『遠い昔の物語』

2012年05月29日 | 日記









今日は、なんか「疲れたぁ~」です。やっぱり、この歳なると「休み」は要るよ。

昨日は休日出勤だったので、帰ってからパソコン向き合ってブログ仕上げた後、ネットをウロウロしてるうち、

大阪の昔の写真が満載されたサイトに行き当たったので、夢中になってしまって時間忘れて就寝が深夜の3時頃になってしまった。  












1920年頃、千日前の楽天地。今のビッグカメラが入っているビル(旧千日デパートビル)のところにあたるのかな?  (以下、写真拝借)










「古い写真が残ってるもんなんだね」 大阪市内の堺筋、道頓堀に心斎橋、千日前から戎橋、中ノ島やら堂島やらと、

明治、大正、昭和の時代の当時の様子がうかがえる。わたしが明治、大正を生きた訳ではないが、親父やお袋から聞いた話と照らし合わせて

「あは~ん、親父が云ってた千日前の楽天地って、これかいなあ~」ってな感じで、当時の人の写真姿を親父にダブらせて想像したりしてたよ。










   1910年頃、心斎橋筋の大丸。











1900年頃の心斎橋竣工渡り初めの写真があった。心斎橋は何度か造りかえられているので定かじゃないけど、

渡り初めでは、北と南から当地の豪商や大地主が代表となり先頭を渡ったという。親父の父親が南からの代表者だった。

たいしたもんだけど、其の財を潰したのも其の父親だから「できが悪かったんだね」どんな奴や?って顔見たい。







大阪空襲で全部焼失して家には写真が一枚も残ってなかったからね。














年代が合ってたら、此の写真の中に存在しておるね。 「情けないお爺ちゃんはどいつや?」









昔、両親が健在の頃「お父さん、この記事と写真見てみい」ってお袋が新聞広げて親父を急かしてる。暫く、記事に眼をやっていた親父が

「うちのことやなあ」って何処見るでなしに遠い眼になってた。そして溜息洩らすみたいに「馬ッ鹿が・・」って云ったのを覚えてる。

心斎橋の渡り初めの記事で、北からの代表者は今も(当時)変わらず商いを続けて健在だった。でも、南からの代表者が不明云々との内容だったらしい。














1910年頃の千日前。此の当時は、うちは「大金持ちやってんねえ~」 欠片でも残しとけよ、ホンマにっ。










千日前から南海通り周辺の広大な土地の地主だった。「派手に潰したね」たいしたもんだよ、お爺ちゃん。

心斎橋って聞いたり見たりすると「零落して五歳で丁稚奉公に出された親父の哀れが思い出されるんだね」 思い出話で親父が眼に涙溜めていたよ。 

お爺ちゃん、あんたのしたことは、腹斬りもんだよ。 「我が一族の大和川だね、あんたは。ワーストワンだよ」














1910年頃の心斎橋。 其の地に関わる人々の喜びや悲しみを塗り変えつつ時代は移り往くんだね。「親父にパソコンさせて遣りたかったね」






























カメレオンの独り言-QK-112 『水の都の八百八橋』

2012年05月27日 | 日記









今日も昨日と同じくからりと晴れていい天気。晴れた日は、鬱陶しいこと考えないから「好き」







あちら此方で運動会遣ってるみたい。昔は、秋に行われるのが一般だったけどね。

大きな流れってのは、いずれは全てを巻き込んで、さも当たり前のように滔滔と流れ行くもんなんだね。

人は、其の流れに添って生活の予定を組みつつ追随してる。「面白いシステムやね」







今日も、何故か、子供達に負けないくらいに、お父さんたちが揃って真っ赤に日焼けして帰って来られる。「一日カメラマンですよ」なるほどね。























大阪市内で河を跨ぐ橋は818あるらしい。「水の都の八百八橋」って云う数は語呂合わせで適当なもんじゃないんやね。

進む道で立ち往生せぬよう繋げてくれている。道の一部になっているから、改めて「有り難い」ってのを忘れて「当たり前」になっている。







慣れ親しむと、其れと似たようなことが身の回りにままあるね。感謝を忘れて文句が先にたつ。

ひとつ外せば「不便」が「感謝」を思い出させてくれるだろうね。

有って「当たり前」ってものほど価値あるものはないんじゃないんかね。

























今日は、日曜出勤だったから「ホッ」っと出来たのは平日と同じ。「ちょっと暑いね」「うっふふふ」ビールを呑むかぁ~。

難しい会議も音頭取る方に無駄がなく理路整然と受け応えも穴が無い。

要(かなめ)になる方の人柄が大きく影響するんだね。包容する如く耳を傾けて、答える言葉に心を感じる。疎通よろしく滞りなしで閉会。







本当に賢い人はこうでなくてはならない。高い知識教養を身につけた人は、人格を磨くことを疎かにしてはいけない。

価値あるものを生かして使うのは心の作用。此れが均等すれば敵は存在しないね。

疲れた身体にビールが美味い。空は、まだ、日中のように明るいよ。












































カメレオンの独り言-412 『恥を知れよ』

2012年05月27日 | 日記








何もかもが、すこぶる嫌に為るときってあるね。

「もう、どうでもいいや」って、気分になって「何をする気も起きない」ときがある。全てが無意味に感じるときがある。

目的や目標ってのは、そういうときのために掲げて置くべきものなんだろうね。





外れそうになった車輪を、またレールに載せる気力を引き出してくれる。意地を目覚めさせるんだろうね。

もう、なにも考えずに「のんびり、流れるままに日々を過ごそうか」って、思ったりする。そう思ってもおかしい歳じゃない。

捨てたように生きているのに「まだ、なにか」って、諦めない思いが手探りをやめない。似合わない「しぶとさ」が自分の中にある。





歳喰ったら、仕事なんかとおさらばして「自由気侭」に生きるのが、目標だったけど「夢の剣(つるぎ)は折れたね」

そんじゃあ、死ぬまで働いてやるって「槍で目標掲げた」けど、飯喰うためだけに働き続けてくたばる人生に「なんの意義がある?」

喰うためなら、別段、目標など掲げなくとも、飢えたくなければ働くしかない。わざわざ槍で掲げた目標が恥ずかしくなるよ。





働かずに「貰えるものは貰います」なんて腐った根性は持ってない。飯は働いて喰え。生きるものの最低最期の誇りだろうが。

本当に困っている人のために生活保護制度がある。ズル賢くて浅ましい輩となまくらどもよ、おまえ達が「荒らし」のように群がるから、

見直しされてホントに困ってる人々が、尚、困ることになるんだよ。「ちょっとは、恥を知れよ」 弱い人々のための「駆け込み寺」じゃないか。





給付金貰って、其の足でパチンコへ行くって「ホンマかよ?」 そんな不届き物は、全員、射殺しろっ。















昨日だったかな? お昼を頂いてる間、テレビで知らない人が、神妙な顔してボソボソ何やら話しては頭下げている。

生活保護を不正受給してたお笑いの芸人さんらしい。仕事は年収5千万になるらしい。「オレから見れば大富豪だね」人気商売は明日の保証はない

ことから、常に振り出しに戻る不安を抱えていたって云ってる。「それはね、年収なんて恥ずかしくて云えない人たちも、皆、同じ思いだよ」





これしきの仕事でも、明日失えば路頭に迷う脅迫観念に尻を煽られているよ。あんたも苦しい時代を乗り越えてきたんだから解るでしょう?

お母さんが受給していたらしい。苦しい時代の延長線上の不正受給が発覚して吊るし上げ喰らってる。

自分と姉を女手ひとつで育ててくれたお母さんに「オレの稼いだ金だよ」って、孝行できる今の身分を見せてやれよ。





苦しさ、辛さから人は学び取る。優しくなるか、狡猾になるかの道は二つだね。















「夢」は、自分を動かすエネルギーだね。資源に限りがあるように夢もいつかは醒める。醒めて勢い失せて人は諦める。

「オレは、大人になりきれない子供の部分が多いから、未だに夢を追いかけてるよ」

夢は夢でしかないことなど解ってはいるんだけれど、改めてその夢の儚さを感じたときに「もう、どうでもいいや」って、虚脱するんだろうね。





思いが熱いときは前向きにしてくれるけれど、冷めて思えば背中を見せて萎えるよな自分が居るよ。

「必ず成らせて見せる」って思いを持ち続けてる。どこぞに置き忘れたことなどない。心の床の間に墨で大書した掛け軸をぶら下げている。

其の掛け軸は年季も入った上に、煙草のヤニで黄色くなって薄汚れてる。だけど、いつも真正面で向き合ってるね。





外面(そとずら)整えば、今度は内面(うちずら)問われることになる。

まかり間違って「大富豪」になっても、思い遣りの一言で折れた心を癒された日々を忘れずに生きたいもんだね。「そんな心配無用だよ」「放っとけっ」





















カメレオンの独り言-411 『天誅を許す』

2012年05月26日 | 日記







東京メトロ副都心線 渋谷駅構内で乗客の男性が男に刃物で刺された事件があったけど犯人が逮捕されたね。

エスカレターで肩がぶつかったことが「アッタマにきたっ」らしくて、持っていた刃渡り30センチ程のサバイバルナイフで刺したって。

「殺す気はなかった」と反省もしているらしいけど、刃渡り30センチのナイフで突き刺してて「ホンマかよ?」






「第一、なんで、そんなもの常日頃、持ち歩いてんのん?」

外へ出れば沢山の人々と擦れ違う。混んでいれば肩や手などに当る場合もある。

其の都度、刺されてたら一回の外出で穴だらけになるよ。






でも、世間には、当たられても「なんとも思わない」人と「ムッ」っとする人が居ることには居るね。「無礼者っ」って思うね。

だからって、追いかけてサバイナルナイフで刺す奴なんて滅多に居ないでもらいたいね。





















社会は他人さんの集合体、いろんな人が居て当たり前だけど、駅員さんや車掌さんを意味無くどつく奴が増えてるらしい。

其れも、訳の解らんあんちゃん風の若者ではない。中年から上の年配層だと云う。「ええ歳こいて情けないことすんなっドアホッ」

駅員さんも車掌さんも我慢はいらん。「そんなおっさん、目にもの見せたれっ」 ボコボコに返り討ちにして 「発車あ~」って行きなさい。






一端の社会人面しよって、大きな顔をもうひとつ大きくして「不細工」 居丈高に馬鹿にするような奴には「天誅を許す」























相手が手出しできないことを見切って遣っておるではないかっ。卑怯極まりない奴だ。酔っておるなら、酔いが醒めたら思い出すように

顔面に大きなアザ作っといたれっ。世間体に目覚めたら「酒が入ってまして、つい」では「つい、返り討ちにした」って云うのも呑めっ「この野郎っ」

何でも「酒のせい」で許す社会がおかしい。アルコールで人間性破綻した凶暴な奴を擁護するな。責任を自覚させろ。河へ放り込め。






おとなしく酔ってる人は構わない。道路に寝て轢き殺されても構わない。酔って蹴躓いて頭打って死んでも構わない。

急性アルコール中毒で昇天しても構わない。他人に危害を加えなければ構わない。「そこんところをはっきりけじめつけさせなさい」

「煙草ばかり苛めてんじゃないよ、まったく」










 




















カメレオンの独り言-410 『紫陽花(あじさい)』

2012年05月26日 | 日記






日が長くなって午後7時でも薄明かりが残ってる。

そろそろ春から梅雨のシーズンに移り変わっていくんだろうね。アジサイの葉っぱがどんどん大きく育って花の実が目立ってきたよ。

アジサイの花ってのは、小さな花の集合体なんだね。花をじっと見るなんてなかったな。もの言うこともなく静かに生きて居るんだね。






「おまえの姿は雨の日にじつによく似合ってるよ」 シトシト降る雨に濡れて艶やかに咲く日は、もうすぐだね。





















自分が生きていくことに忙しい。傍(はた)は見えてはいるけど気にも留めぬことのなんと多いことだろう。

遠くへ遠くへ足を延ばすことに躍起になるけど、足元にあるものに気づかないことって案外多いんだろうね。

「やる気」と云うか「勢い」って、云うか、そんなものをくれてるんじゃないかな?って思うときがままある。






言葉じゃないんだね、顔を見るだけで、傍らに存在するだけで「その日を前向きに過ごせる」ような気がするんだね。なんだろうかね? 

「影響されるのかな?」 「相性かな?」と、云っても、自分だけが、そういういいとこ取りしてるのかも知れないからな。

言葉で表せば「見えない前が見えるような気がするよ」 彼女は、わたしにとって、そんな娘(こ)だね。























昔から、人を探し求めない。探し求めても切が無い。然程、欲しもしない。探し求めなくても必然的に遭遇する人ってのがある。

自分に宛がわれた人生の道に関わる人が居る。其の、何かしらの縁ある人に真っ正直に向き合う。

それだけでも相当の数に上る。自分の時間も大事にしたい。意図して増やせば時間も労力も費やされて無理が生じる。






人それぞれに受け入れる容量が違うんだろうかね? わたしの場合は、そんなに大きくないから流れに任せた巡り会いがちょうどいい。

探し求めるってことは、探し求めた人の人生の道に自分が関わっていくことなんだろうと思う。

わたしの道にも、そう思える人が何人か居たね。でも、やがて自分の道に戻って行ったよ。






多くの人たちを見ていると、その人たちの道には触れることもないだろうと感じ取れるものがある。自分の人生に関わりがないんだろうね。

個人的には関わり無くとも同じ空気を吸い、同じ時代を生きている。大局的に見れば大きな輪に関わる間柄ではあるけどね。























とんでもない奴と関わりのある人生なんか誰も求めない。でも、悪いクジ引くのかどうか、そんな道を生きる人も現に多く居る。

人間は「生かされている」っていう捉え方がある。天上の見えぬ神さんかね、その神さんから、其々が荷物背負わされて此の世に生まれ出でる。

背負った荷物が、此の世で果たさねばならないノルマなんだろうね。人智で計れぬ「定め」って言うやつだろうと思う。






人が 「不公平、不平等」って嘆く事象を、諦め悟るには、もっともな捉え方だと思うね。

自分の力で「生きている」って、言い切れるほど人間は強くない。いろんな恩恵を知らずしらず受けて救われているのが事実だからね。

人より結構な人生を生きた人は、自分に宛がわれた「定め」に感謝して謙虚に静かに死になさい。「なんやねん、それは」































カメレオンの独り言-409 『大人になれない大人』

2012年05月24日 | 日記







昨晩は、風呂上がってビール呑んで、暫くしてからウイスキーをチビチビ嘗めていたら、

とんでもない睡魔に襲われ「ちょっとだけ」って、横になったら朝まで眠ってしまった。「よく寝たねえ~」

しかし、ビールって身体動かした後とか、風呂上りとかに頂くと「芸術品やね」こんな美味いもん他にない。ゴクッゴクッ喉越し最高っ。






この瞬間「ああ~人間に生まれてきて良かったなあ~」って思うよ。

昔はアサヒのドライが「美味いっ」って思って愛飲していたけど今は「キリンの発泡酒 淡麗」が最高に美味く感じるの。

淡麗呑み慣れると「ドライ」がタヨリナく感じるよ。「安いし美味いし貧乏人の味方だよ」





暑くなってきたらビヤガーデンに行きたいね。夜空の下で梅田の夜景などを眺めながら頂いたら、さぞかし美味いだろうね。

こういう処で頂く分には銘柄は拘らないんだね。ジョッキに溢れる生ビール、ゴクッゴクッゴクッって呷(あお)れば「気分もウキウキ幸せだね」

昔、男どもだけで会社帰りに立ち寄って呑んだね。他のテーブルには女性が混じってキャ~キャ~遣ってる。





仕事の不満とか文句とか、グダグダ遣ってる連中を放っておいて、よそのテーブルの女性と眼が合って「ニコニコ」笑って呑んでたね。

所長が「おい、★★★★、おまえ何処見て笑ってる?」 微笑みには微笑みを返す。

エチケットだよ。「今でも、思い出して笑ってる」ああいうのはいいね。





ただ、全然強くないから「酔ってしまう」と帰りが大変なんだよね。「おーい、タクシー」なんて贅沢できないから電車乗り換えお家は遠い。

其処へ行くと、家で呑んで酔っても、その場でぶっ倒れようが、突っ伏して寝ようが、構わないから気楽だね。「両方取りは出来ないね」












夜景はあまり撮ったことないので、この写真は、勝手にお借りしました。ごめんなさい。









わたしは「スケベ」ではあるけれど夜のネオン街風のお店に入ったことがない。知らないまま彼の世へ行くんだろうね。

スナックとか、キャバレーとか、お店の女性を相手に酒を呑むってのが、どうも気が進まない。

金を払って女性(ひと)に気侭するなんて考えられないの。商売は、お客さんが居るから成り立つもの、好んで行かれる人にどうのこうのはない。





ただ、自分は嫌なんだね。真面目な人ぶる訳でもない。金が介在して成り立つ「大人のムード」ってのが性に合わない。

「オレって、しらけた男なんだね」 ネオン街は表だけ見て遊ぶ世界。「裏を見越してしまうのかなあ?」 だから、しらけてんだよ。「あっ、そう」 

こんな話になると「ネオン街」 イコール 「大人に成りきれない子供」の自分ってのを思い知るね。「やだねえ~」





バーの隅っこで独り静かにチビチビ遣る分には、雰囲気は悪くはないとは思うけどね。「子供の行くとこじゃない」 「はい」

大方、同じ男どもばかりの職場で働いてきたので、男の本音ってのを「もう、いいよ」って、ぐらい聞いてきたのが、その思いに輪をかけてるね。

女性に対する欲望が露骨で品がない。「女性は子供産む機械」なんて云ってバッシング受けた議員がいたけど「まだ、ましよ」って、思うよ。





痴漢をはたらいて捕まったら「仕事のストレス」 女遊びが過ぎて責められたら「寂しかった」 どうなと云えるわなあ。

こんなときこそ正直に露骨に「遣りたかったから」って、云え。根性なしが。





























カメレオンの独り言-408 『映画 インモータルズ』

2012年05月22日 | 日記








昨晩もブログ仕上げてからDVD「インモータルズ」を観たんですが「なんやのん、これ?」って感じ。

R-15指定作品だから、ちょっと「エロいんかな~?」って、期待してツタヤで借りたんだけど「オレの弱い残酷ものやんかいな」

古代ギリシャの時代ものだから、或る程度は野蛮なんだろうとは思っていたけど「きつかったね」







槍は身体を貫くは、胴体真っ二つやは、脳天かち割りやは、首飛ぶは、チンポコ潰しやは、眼ん玉潰しやは、身体バラバラやは、

喉切り裂きやは、鮮血飛びまくりやはで 「こんな時代に生まれた人は大変やったろうねえ~」












パイドラ(フリーダ・ビントー)処女の間は、未来を垣間見る能力を備えている。









ギリシャ神話を題材に描かれているらしいんだね。

人間が誕生するより遥か昔、光と闇の神々の戦争が起きた。戦いは、光の神が勝利し闇の神は奈落の奥底に封印された。

時は流れ、古代ギリシャの時代。世界支配を企む残忍な王ハイペリオン(ミッキー・ローク)に対し、







人間の姿に身をやつした主神ゼウスに子供時代から鍛えられた勇者テセウス(ヘンリー・カヴィル)が、その野望を阻止せんと立ち上がる。

ハイペリオンは、闇の神の力を手に入れるため、地底に封印された闇の神タイタン族を復活させてしまったから「さあ、大変」なんて物語なんだけど、

物語より映像に重点を置いたような映画だね。





















ハイペリオンは、光の神が造った武器の一つで、闇の神を解放するための重要なカギ「エピロスの弓」を捜し求め、

軍隊を結集しギリシャの地を侵攻していく。弓がハイペリオンの手に落ちれば闇の神は復活し人類の破滅は免れない。


















この残忍な王ハイペリオンがエモくて「もう、ええわ」って感じ。こいつがミッキー・ロークとは見終わるまで解らんかったね。




























捕えられたパイドラを逃がした三人の娘が拷問死するんだけれど、此れが残酷で、牛を模した金属製の缶の中に閉じ込められ、外からジワジワと

焚き火で熱せられて全身やけどで苦しみながら死んでいくんだね。こんなもの、どんな奴が考えつくんだろうね?「やだねぇ~」






こういうのん観るとね、オレが、こんなとこ詰められたらどうする?って、考えてしまうのね。

問われたことには「素直に白状する」 平気で「裏切りますって云って協力的になる」 本気で協力的になってんのに「もう、用はない」なんて

云われて放り込まれたら「気が狂うだろうね」 きっと、相手も呆れるような見苦しい男になるだろうね。「想像するだけで汗かくよ」





















パイドラとテセウスはいつしか恋におちて。「残酷ものより、こっちのほうが遙かにいいよ」 気持ち良さそうやもんね。 

この手の映画の嫌いなのは、主役の愛するものや味方の者が、相手に捕らえられたら何されるや解らん時代だから「とても疲れるんだね」

ヒロインもおとなしく隠れて居ればいいのに「余計なことして見つかったりするんだよねぇ」 「バッカだねっ」って腹立つよ。






こんなときも考えるね。オレが「ここで隠れてじっとしとくんだよ」って云われたら、一生懸命に穴掘って土に埋もれて「どとんの術」で

二重の安全策を講じて動かないと思うよ。息も静かに、土が呼吸で動かないよう気を配って葉っぱも自然に被せて置くよ。「なんやねん、こいつ」

パイドラは、其のてん素直だったね。テセウスの云う通り、じっと隠れて居たから助かったね。「なかなかいい娘(こ)やね」




















CG技術が進化して群衆シーンなんて苦労が無くなったね。ひと昔前なんかエキストラ相手の撮影では、どう写せば誤魔化せるかで汗かいたんだろうね。



















ハイペリオンが引くエビロスの弓矢って新兵器なんよ。弓を引くと矢が現れる優れもの。こいつら皆、キモイ仮面被って「怖いよ」



















エビロスの弓矢の威力に腰抜かしたギリシャ軍を鼓舞して立ち直らせたテセウス。「仮面は臆病者が被ってるっ」

「切り裂けば血が出るただの人間だっ」 そうだ、そうだ。「おまえが返事してどうするんだよ」


















ギリシャを守る巨大な城壁の門も、ハイペリオンが引くエビロスの弓矢で破壊され野蛮人が怒涛の如く押し寄せる。テセウスの号令のもと

ギリシャの戦士が果敢に行く手を阻む。

天上から神たちが見守っている。しかし、主神ゼウスは「人間達の世界に手出しはならぬ」と、神々たちに申し渡す。



















テセウスの窮状を見かねて海の神ポセイドンが内緒で救いの手を差し伸べる。「恐るべきパワー」



















城壁の戦いの最中、ハイペリオンは封印された闇の神タイタンを解き放ちに向う。彼の手にはエビロスの弓が握られている。

テセウスたちが追う。しかし、矢は放たれて封印が解かれてしまう。タイタンが自由になったならば神の出番。人間に敵う相手ではない。

主神ゼウスは神々を従えタイタンの前に降り立つ。「タイタンは我等が倒す。テセウスよ、おまえはハイペリオンを倒せ」



















これからが、切り裂きのぶっ潰しのバラバラのコテンパンのひき肉のミンチの貫通の芋刺しの戦いが繰り広げられる。タイタンは沢山居るのよ。

CGと解っていても解らないほどリアルなんだね。ただ、天上からジェット機みたいに降りてきたり、消えたり、穏やかな海でさえ大津波に

変えるビッグパワーを持ちながら、なんで、タイタンどもと戦うときは、至って人間的なのかが理解に苦しむ。






そんな間の抜けたことしてるから、神々は次から次へと遣られてしまうんだよ。

ゼウスの娘の神も、はらわた貫かれて太腿切り裂かれてハチャメチャで死んじゃったじゃないか。「おまえらの考えてること、よぉー解らんわ」

観終わったあと「しんどぉ~」 感想は「しんどぉ~」 DVD返しに行くのん「しんどぉ~」




























カメレオンの独り言-QK-111 『宇宙と人の心は似ているね』

2012年05月21日 | 日記







今朝は、日食を仰ぎ見られた方が多かったかと思う。「何度も見れるもんじゃないですからね」

脳裡に刻んで残してください。「あんたは?」「寝てた」






写真や映像で見るのと肉眼で実際に見るのとでは印象の度合いが違うだろうね。実体験ほど感じ取る要素が多いものはないだろうと思う。

宇宙の神秘、日食なんて手の届かぬ不明に満ちた宇宙のほんの些細な現象に過ぎないんだろうね。

識(し)らぬ宇宙が地球を取り巻いている。識らぬのに解ったような顔して人は生きている。






不明に満ちた宇宙は仰ぎ見れば誰にでも見える。ただ、天を仰ぐのは首が凝る。

古代の人々が畏怖して見上げた金環日食を、現代の人々は軌道がもたらす現象であることを識ってい

だから、一生に一度の機会に執着してウキウキ気分で騒いでる。会社で話題に乗れないからって無理して見上げた人も多いだろう。






「話題に乗れなきゃ笑って聞いてりゃいいんですよ」

晴れた夜空に輝く星たちを見上げて悪いイメージを抱く人ってあまり居ないだろうね。

キラキラ輝く星に願いごとをした人も多く居るだろうと思う。






でも、その星の一つが、スーと直線に暫く動いたかと思うと「直角」に曲がって直線にスーと暫く動いて、また「直角」に曲がってを繰り返したら、

「星に願い」も忘れるよ。此れは解明されていない現象だから目撃した者の畏怖するところは古代人と一緒だよ。

金環日食なんてのは、会社帰りに立ち寄った居酒屋で酒の肴になる程度のことなのよ。「だから寝てたの」






空飛ぶ円盤、未確認飛行体、UFOなんて云われて久しい。写真も映像も沢山溢れてる。合成とかインチキとか、皆さん「半信半疑」

でも、其れを目撃して後を追った経験をすると、軌道上、一直線に対面する時期に表れる日食や月食なんて年の初めに正月来るのと変わらないよ。

「そんなに頻繁じゃないよ」って仰るなら、死なずに生きてたら、いつかは120歳になるのと同じだよ。





















正体が不明だから神秘がある。正体を知り得れば驚きと喜びのあとに理解と妥協で調和を図る仕事が待っている。

不明に満ちた宇宙(そら)を仰いで誰を想う? その人の心も不明に満ちている。宇宙と人の心は似ているね。






































カメレオンの独り言-407 『映画 226』

2012年05月20日 | 日記







最近、映画をよく観るね。昨日は仕事が遅くまであって時間が無かったけれど休みの前はゆとりだね。

邦画の「226」 昭和11年2月26日に皇道派の青年将校たちが決起し、元老、重臣らを襲った二・二六事件を描いている。













野中大尉(萩原健一)安藤大尉(三浦友和)香田大尉(勝野洋)村中大尉(隆大介)ら率いる1500名の部隊は雪舞降る深夜の道を進撃。











川野大尉(本木雅弘)は総員8名で湯河原に滞在する牧野伯爵を襲撃のため出動。







26日未明、雪の降る中、昭和維新を決行。野中大尉、安藤大尉、河野大尉、香田大尉、栗原中尉、中橋中尉、磯部元陸軍一等主計、村中元陸軍大尉ら

22名の青年将校に率いられた1500名にも及ぶ決起部隊はそれぞれ連隊の営門を出発。

栗原隊は首相官邸を襲撃、坂井隊は斉藤内大臣、渡辺教育監督を射殺。中橋隊は高橋蔵相を射殺。安藤隊は鈴木侍従長を襲撃。

丹生隊は陸相官邸を占拠し、野中隊は警視庁を占拠。河野隊は湯河原に牧野伯爵を襲撃。











野中隊は警視庁を占拠。



















安藤隊は鈴木侍従長(芦田伸介)宅を襲撃。











射撃で突っ伏した鈴木にとどめを刺そうとする安藤大尉。











妻(八千草薫)の懇願で刃(やいば)を引く安藤。鈴木侍従長は一命を取りとめる。











高橋少尉(鶴見辰吾)











首相官邸を襲撃した栗原(中尉ー佐野史郎)隊は岡田総理を射殺するが、実は松尾秘書官が身代わりとなり岡田首相は難を逃れる。











川野隊は、湯河原に滞在する牧野伯爵を襲撃。川野大尉は伯爵の護衛官の発砲で負傷、牧野をとり逃がす。








昭和8年、満州への武力進出が問題となり日本は国際連盟を脱退し国際的に孤立していった。

国内でも経済不況と農村恐慌が重なって国民の不満と怒りは頂点に達していた。貧しい農村の娘は次から次へと人身売買され困窮は逼迫していた。






青年将校たちの決起趣旨は「このような窮状を打開するために天皇を取り巻く元老や重臣を排除し、陛下の大御心を直接国政に反映させるしかない」と、

いうものであった。襲撃後、警視庁や山王ホテルに陣取って陛下の御聖断を待つが、事態は次第に皇道派青年将校達の不利な方向へと傾いていった。

翌27日には戒厳令司令官から奉勅命令が発表され、戒厳令のもと戦車を基とする鎮圧部隊が決起部隊を包囲する。






決起部隊に原隊への復帰が勧告され食料の供給も停止された。国を憂いる思いは陛下に達せず彼らは逆賊の汚名を被ることとなる。













ラジオやビラを使っての原隊復帰の勧告も始まった。勢いが失せた青年将校たちの脳裏にも残してきた妻子の顔が浮かぶ。


















上官の命令で行動を共にした兵卒に罪はない。坂井中尉(加藤雅也)は、部下に原隊復帰の命令を下す。




















原隊復帰に就く兵卒を見送る坂井。坂井中尉にとって、此れが彼らとの今生の別れとなる。







決起に最期まで慎重論だった安藤大尉(三浦友和)は、親友の野中(萩原健一)の決意に促されて起った。

しかし、逆賊となった今、戦意喪失の野中たちに無念やるかたなく「自分は最期まで戦う」と息巻く。野中は、兵卒に罪はないと諭す。

残された手段は軍事裁判で戦うことのみ。将校達は其々に部隊に戻り部下達の原隊復帰を命じる。

















安藤は野中に無礼を詫び別れを告げる。山王ホテルに陣取る部下に「正義の行動であったから堂々と原隊復帰せよ」と命じて、

「昭和維新の詩を歌って行け」と見送る。
























一、泪羅(べきら)の淵に波騒ぎ 巫山(ふざん)の雲は乱れ飛ぶ 混濁(こんだく)の世に我立てば 義憤に燃えて血潮湧く

二、権門上(けんもんかみ)に傲れども 国を憂うる誠なし 財閥、富を誇れども 社稷(しゃしょく)を思う心なし

三、ああ人栄え国亡ぶ 盲(めしい)たる民、世に躍(おど)る 治乱(ちらん)興亡夢に似て 世は一局の碁なりけり

四、昭和維新の春の空 正義に結ぶ丈夫(ますらお)が 胸裡百万兵足(た)りて 散るや万朶(ばんだ)の桜花(さくらばな)

五、古びし死骸(むくろ)乗り越えて 雲漂揺(くもひょうよう)の身は一つ 国を憂いて立つからは 丈夫(ますらお)の歌なからめや

六、天の怒りか地の声か そもただならぬ響(ひび)きあり 民、永劫の眠りより 醒(さ)めよ日本の朝ぼらけ

七、見よ九(きゅう)天(てん)の雲は垂れ 四海(しかい)の水は雄叫びて 革新の機、到(いた)りぬと 吹くや日本の夕嵐(ゆうあらし)

八、あゝうらぶれし天地(あめつち)の 迷いの道を人はゆく 栄華を誇る塵(ちり)の世に 誰(た)が高楼(こうろう)の眺めぞや

九、功名なんぞ夢の跡 消えざるものはただ誠 人生意気に感じては 成否(せいひ)を誰かあげつらう

十、やめよ離騒(りそう)の一悲曲(いちひきょく) 悲歌(ひか)慷慨(こうがい)の日は去りぬ われらが剣、今こそは 廓清(かくせい)の血に躍(おど)るかな

















安藤大尉は、去り行く部下達の歌う「昭和維新の歌」を口ずさみつつ喉元に宛がった銃の引き金を引く。


















陸相官邸で野中大尉は、安藤から返された決起を謳ったハンカチを燃やし、拳銃で自決。

また、監視療養中の河野大尉も、見舞いの兄に「差入れの中に果物ナイフを忍ばせてくれ」と頼み、熱海の岸壁で割腹して自決した。






29日宮中では事変の鎮圧が上奏された。捕らえられた決起部隊の青年将校ら19人は軍法会議にかけられ、7月12日、全員が銃殺刑に処せられた。

弁護を努める者も配さず、被告の青年将校たちの声は抹殺された。世に云う暗黒裁判であった。












昭和維新の歌  映画 『2・26』 より












近しいところでは、同じく2,26事件を扱った東映映画「動乱」があった。高倉健と吉永小百合の共演だったね。

「男が男であった、女が女であった」とか云うコピーが記憶に残ってる。






吉永小百合がよかったね。貧農の家に育ち身体を売られて朝鮮まで流れていく。東北の娘時代に軍務で訪れた将校の高倉健とは面識がある。

互いに「・・・」なにかしら感じあうものがあった。女郎屋で客を相手に戯れているところに高倉健が現れる。

そんなところから物語が本題に入っていくんだったと記憶する。二人の純愛と226事件が絡まって、夫となった高倉健が決起の後に

逆賊の汚名を着せられ銃殺刑に処せられる。汚れた身の自分を引きつつ尽くす女と、好きなれど体現できない男との純愛が美しかったね。









  此の写真は、お借りしました。









話とは外れるけど、年老いた吉永小百合が海岸の砂浜を夕陽を背景に歩むラストシーン「あれぇ、死んだお袋とそっくりそのままやっ」って、驚いた。

うちのお袋は、昔の女性だったから着物が常着だった。年配の人が口揃えて「粋な着付けやね」って褒めて居たのを覚えてる。

勿論、画面は薄っすらとしたシルエットなんだけど、顔も姿勢の輪郭も歩く姿も、全くそのままだったね。「嬉しかったね」






「今日は、ちょっと長かったね」







「226 予告編」




































カメレオンの独り言-406 『心』

2012年05月20日 | 日記






ずっと放し飼いって感じで仕事ができてるね。誰一人、嫌味も、文句も、注意もしないし、してもくれない。

顧客、来所、来客から近隣の人に至るまで、どなたもたえずニコニコと嬉しそう。「?」と、思わずに居られない。

「?」では、あるけれども恵まれた環境におかれた今に感謝は忘れない。




結構、難しそうな御仁も数々居られるのに、顔を会わせればニコニコと面相を壊される。

会う人、会う人が、ニコニコとされるので、わたしも「あっはははは」って、いつも笑ってる。

まあ、其の程度の存在価値ってところが幸いしているのかも知れないね。















屈託なく「わっはははは」って、笑って対応しているけれど「気」を抜いたことはない。

流れるような接点にも「気」を抜かない。相手の挙動と眼の様子から「心裡の程」を瞬時に捉えて「先読み」は走ってるけどね。




人は逸らしてはいけない。苦手な相手ほど真正面から向き合う誠意と勇気がものをいう。

人は、苦手とする者から当っていくべしやね。御せば、人当たりに自信がつく。御して、御して「人が見えてくる」

丸いものは転びがいい。四角い人を丸くする。循環が良くなり滞りが無くなる。仕事の運びが心地よい。




「なんやねんやろね?」の「?」は結果なんだろうね。一生懸命を繰り返して出来上がった結果なんだろうね。

人に完結はないから結果なんてのはないけれど、大勢を一つの色に染め上げると不思議なことに後は右に倣えで染まっていく流れができるようだね。

瞬発力で色を染め、持久力で褪せぬように心を配る。この繰り返しが磐石に和を形成させる一つの方法なのかも知れないね。




人は単純ではない。人の目は節穴ではない。表裏を見抜く鋭さも持っている。そして誰もが敏感な心を持っているね。

其の上、疑心に凝り固まったような人も居る。瞬発力で此方に顔を向けさせ、持久力で挨拶を交わすように持っていければ御せたも同じ。

要(かなめ)は、人の喜ぶ顔を見て、我がことのように喜べる心だろうね。




「欲」を臭わせれば「返し」を求められる。「高慢」を感じさせれば「失墜」を謀られる。何も求めなければ、心の笑いが返って来る。


























独り言-405 『恥さらしな男』

2012年05月19日 | 日記







昼の日中(ひなか)から公園のベンチで女子高生同士がくらいついてる。「女同士で?」なんやねん、こいつら?

片方の女の子の膝の上に向き合って座り、互いが顔を両手で挟み持ち引き寄せ合って口づけしてる。

「エロ映画の隠し撮りかいな?」って、思うほど熱が入っておるね。「其れにしては二人とも見てくれが悪いね」






周りなんか見えません。眼中にありません。でも、周りからは「キモイ姿」がよく見えます。

相当、思いは深いようですよ。

子供達が、遠巻きして見て笑ってる。傍(そば)を通る人たちは、無視して知らん顔してるけど「馬鹿がっ」なんて思ってるんでしょうかね?






やがて重なり合って寝そべり悶えてる。「なんやのん、気ぃ狂てんのん?」何処までイク気なの? たいがいにせえよ。

衆目の中で、二人きりの世界に浸りきっておるみたい。

男と女も盛りがつくと周りが見えなくなるもんだけど、女と女でも一緒かいな? 「訳解らんわ」






陽気が良くなってくると、こういうのが街ん中に出没する数が増えるね。

2時間ほどして、ゴミと恥を撒き散らせたまま何処ぞへ消えちゃった。

どんなお家で育って、どんな事情があって、どんな思いでああなって、どんな人生を生きていくのかねぇ? 「哀しいね」



















菅さんの前の首相さんが、誰それ招いてどうたらこうたらってニュースが時折流れる。






彼の着る、なにやら派手ったらしい服装を「褒めた」ようなコメントが白々しい。

「全然似合ってないし、趣味悪いし、滑稽やし、観てるほうが恥ずかしくなるよなファッションをさも良さそうに公共の電波に載せて「嘘を云うな」

どう見ても「格好悪い」以外評しようもないではないかっ。「何処がどういいのかっ?」チンドン屋ではないか。






媚びたようなコメント流すな。アレが格好いいなら、日本人全ての人が「自分の見てくれ」に自信を持っていい。「恥さらしな男やで」





















暫く静かに姿が見えなかった小沢さんが、連日連夜、勝ち誇った笑顔で、チャンネル変えても変えても現れたね。

で、「控訴」が決まったら、マスクして「風邪気味」なんて云って、また消えちゃったね。

大物は、実に都合よく病気になるもんだね。 昔、休みは元気爆発、登校時になると病気がちだったオレと一緒やないの。





















流れよ、ゴミを留め置くな。くだらないものや、汚れたものは洗いざらい流しされ。












「 お知らせ 」 明日付け(5月20日)から「 カメレオンの独り言 」に改題します。























休憩-110 『カメレオンの独り言に改題』

2012年05月19日 | 日記








「お知らせ」 5月20日から「 カメレオンの独り言 」に改題します。








笑ってしまうね。「改題します」なんてお知らせした頃から「なにも浮かばなくなってきたよ」

日頃、別段、必死にネタ探ししてる訳じゃないけど「こんなに何も浮かばないのも珍しい」 まっ、いいか。

浮かばない時に無理しても碌なの書けないからね。と、云っていつものが「まとも」とも思ってないですけどね。





今日は、ホントに「お休み」します。
































カメレオンの独り言