窓から日差しが差し込んでる。この室内に差し込む日差しってのは、暖かくて幸せな気持ちにさせてくれるね。
人生に光をもたらせてくれる、そんな思いが重なるからかな?
戦争なんてニュースか映画でしか知らない人たちが、突然、現実に戦争の真っ只中に置かれたらどんな気持ちになるんだろうかね?
アルジェリアで邦人が巻き込まれて消息不明者が10人も居る。現地の情報が錯綜して定かじゃないらしいけど、他国の民間人も含め多数に上るらしい。
安否を気遣う身内の人々にとっては、あまりに遠すぎて、ただただ無事を祈るのみ、堪らない思いだろうね。
今日、窓から差し込む日差しは、現地での、事の成り行きを知っているんだろうね。
地球を隈なく照らして余りあるお日さん、何もかもを知り尽くし、それでいて黙して語らず、今日も暖かな日差しを注いでる。
意外と、あんたは冷たいんじゃないの? ああっ、日差しがきつくなったよ。怒ったの?
昨晩、ツタヤへDVDを返却に行ったんだけど、また、借りちゃった。
最近、映画を、ゆっくり観れるのが嬉しいね。べつに、今まででも観ようと思えば観れたんだけど気分的なもんかね。
ブログ仕上げてからパソコンのモニターで、ヘッドホーンの音量上げて、少しでも映画館で鑑賞してる雰囲気をもたらすの。
『 昼下がりの決闘 』 1962年度 アメリカ MGM作品 監督 サム・ペキンパー 出演 ジョエル・マクリー、ランドルフ・スコット
あまり、写真を勝手に使うといかんので、今回は、少なめにしときます。堪忍ね。
昔、保安官当時相棒だった年配のガンマン二人が、金鉱から銀行に金を運ぶ仕事に就く。過去、搬送中に襲われ何人かが殺されている危険な
仕事なんだけど、強盗じゃなくて、今回は、相棒のランドルフ・スコット(写真、向かって左)がこれを狙うんだね。
ランドルフ・スコットは若者一人を誘い護送に参加する。金鉱までの道のり、途中で信仰心の塊みたいなおっさんの牧場で宿を借りる。
厳格な父親に縛られて辟易する若い娘が居る。滅多に顔を見ることのない若者に、娘は心躍らせ話を弾ませる。
其れを父親に見つかりしばかれる、なんちゅうおっさんや。話は、聖書を引用した説法ばかりで禿げている。「関係ないやろ」
娘は家出して3人に同行を願い、金鉱にいる許婚(いいなずけ)の男の処へ一緒に行くと云う。娘心で相手が居ることを若者にあてつけているんだね。
道々、スコットは、金を山分けにして逃げようとジョエル・マクリー(写真、向かって右)を誘い込むべく彼の腹を探る。
しかし、マクリーは、正義と信念の人生を貫く姿勢に揺るぎが無い。ジョエル・マクリーが老練な渋さを漂わせていいね。
金鉱に到着した一行は、金鉱堀りたちから金を預かる仕事をこなす。若者にあてつけで許婚の男のテントに向かった娘は愕然とする。
その男も含め兄弟たちは、誰が見ても、すぐに解るような変態キチガイの群れで、彼女を共有できることに有頂天になってる。「なんやねん、こいつら」
あれよあれよと言う間に結婚式が娼婦宿の酒場で行われる。ドンチャン騒ぎの宿の表で若者は気が気でないが許婚なら仕方ない。
娘は、娼婦宿の一室で初夜を求める夫に抵抗する。夫は、呑んだくれているからフラフラで昏倒してしまう。
ほっとしたのも束の間、兄弟たちが入ってきて娘を犯そうとする。「こいつら動物やね」 娘の絶叫に、若者とマクリーが宿に駆け込む。
銃に物言わせて娘を救出し帰途につく。野営地で、スコットは、嫌がる若者を誘い、金を盗むが、マクリーが立ちはだかる。
相棒の様子からマクリーは感づいていたんだね。長年の信頼を裏切ったスコットにマクリーは怒る。二人を縛り旅は続く。
其処へ、変態キチガイ兄弟たちが「妻を返せ、婚姻届も済ませてる、人の女房を盗るな」 法律上は、こいつらの言い分は通る。
マクリーは断る。ここで、銃撃戦が始まり、若者が兄弟二人を射殺する。残った三人は、一旦、退散するが、娘の牧場に先回りして待ち伏せてる。
翌朝、スコットの姿は消えていた。スコットは徒歩で元来た道を戻り、若者が射殺した兄弟の死体から銃を盗り、馬も失敬する。
マクリー一行は、牧場に辿り着き様子を窺うと、娘の父親が墓を取り囲む柵に寄りかかり祈りごとをしている。
父親が無事なら安心と家に向かうが、家の窓や、納屋の窓から、突然、射撃を喰らう。マクリーは銃弾をわき腹に受け、若者は脚を射抜かれる。
娘の父親は殺されて、遺体を見せ掛けに使われていたんだね。あんまり嫌われると、娘は、あんたのことを最後まで忘れていたよ。
其れを、後を追っていたスコットが丘の上で目撃する。銃を乱射しつつ突進して、窪みで身を伏せるマクリーらと合流する。
スッコトとマクリーが顔を見合わせニヤリと笑う、昔の自分たちの姿をダブらせるんだね。「やるか?」「行こう」
「老いぼれに気後れしたか?出てきて戦えっ」 二人は、兄弟たちを挑発して決闘に誘い込む。
かくして、2対3の決闘となる。至近距離まで接近しての激しい銃撃戦で相手を倒すが、マクリーも数発身に受けて倒れる。
「おまえのは出来心だよ」 マクリーは親友のスコットを庇う、「見られたくない、独りで死なせろ」 様子を見に近づく若者と娘を
スコットは制止する。「あばよ、相棒」 マクリーにとって、スコットは昔ながらの相棒なんだね。スコットは目で別れを言って、その場を去る。
マクリーは、地に身を横たえ、遠い山々を見渡しつつ逝く。通り来た人生を走馬灯のように見たんだろうね。
若い頃、深夜テレビで後半の部分を観て、いいなあって思った作品なんだね。ジョエル・マクリーは、映画雑誌では、何度も目にしてる
役者さんなんだけど、この作品だけだね、映画を観たのは、渋くていいね。
考えたら、オレも、この二人と似たような歳だよ。「もっと、若いつもりで観てたろ?」 うん。「身の程知らずだね、おまえは」 そう。