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昼過ぎ、暖かい日差しが階段に差し込んでいるところに下りてみて、足元を見下ろすと誂えてもらったスラックスに、思わず、いいねえって呟いたよ。
ありきたりのチャコール・グレーの色柄なんだけど生地がいいと、吊るしのやつと、やっぱり違うね。お金は、ただ、取らないもんなんだえ。
満足して事務所に戻り、誰も居ないから煙草に火を点けて一息入れて椅子にのけぞってたら、彼女が来た。
慌てて煙草の火を消して、おお久しぶりって、誤魔化してるけどバレている。今日は、気分がのらないのかして大学休んだって云ってるよ。
電車で出かけるらしい。用事があったので駅まで一緒に出てあげる。日差しのところで、いいだろ?このスラックスって見せてんの。
彼女は、短いパンツに長い脚を剥きだして大胆だね。一緒に歩くとオレの脚はケツからすぐ踵って感じがするよ。
駅で別れて用事に向う道すがら、彼女は、随分遠くへ行っちまったなあって思ってる。昔から、見送るのがオレの役目だね。
走り出した電車は、もう、停められない。ホームで、虚しく立ちつくすばかりが能じゃないねって、馬鹿に見える自分を笑いつつ、
交互に差し出す足元見下ろして、いい生地だなあと改めて思ってんの。もう一本、オレの小遣いで拵えて貰おうかな。
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戻って来て、ふっと思い出し階段の日差しに両手をかざして見る。ああ、やっぱりだね。小指の下に縦線が一本はっきりと入ってる。
感情線から小指の付け根まで深く縦線の皺が入ってる。こんなの無かったのにね。
彼女に生命線が延びてんだよって話した時に、あれっ?って思ったんだね。この線は、財運線だよ。オレに縁の無い線なんだけどね?
手相は変わるっていうからね、また、消えちゃうかもね。日差しにかざさずとも、はっきり視認できるほどになったら信じよう。
でも、日陰でも見えてるね。「そう、思いたいからだろ?」 そうかもね。でも、見てろ、人生を変えてやる。
思いは、その道を引き寄せる。気合は、運気を高めて財運線に表れる。「ホンマかよ?」 ホンマだよっ。
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また、ツタヤに行かんとあかんね。「みんな、観たんかえ?」 前に借りたのは4本観たよ。1本裏切りで1本肩すかし、2本拾いものってとこだね。
「その内訳は?」 もう、ええがな。「なんでや?」 邪魔臭いがな。「一つ云え」 「レディ・エージェント」が拾いものだったね。
でも、女性を戦争なんかに参加させるもんじゃないよ。酷(むご)すぎる。
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今のイスラエルなんか、大変な目に遭ってんのに、女性の兵士は当たり前ってのが解らないね。国を守るように女性を守れ、それが国たる責任だよ。
参加させるなら男のような女に限れ。「おまえなあ~」 参加したいと云う女性での話だよ。「それでもなあ~」 止めても聞かん女も居るだろう。
日本にも居るだろ、なでしこか、なんか知らんけど、そんなんとかプロレスしてる女どもみたいなの。「おまえ、決定的なこと云うとるぞ」 そうかあ?
「おまえみたいな奴を偽善者ってんだよ」 正直なんじゃないのか? 止めても聞かん女の中で、仕方なく参加を許す基準を云ってるんだぞ。
「それがいかんのだ」 どういかんのだ? 「美醜で決めるなんて偏見だろ」 誰も美醜なんて云ってないよ。「ウソつけっ」 性格を云ってるんだよ。
「サッカーのなでしことかプロレス女って云ったろ?」 云ったよ。「男のようにしか見えん女だろうがっ」 おまえが云うとるのではないか。
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「ああっ、引っ掛けたなあ~、誘導したろっ」 してないよ。偏見、偏見って、声高に唱える、その裏側にあるもんだろうが。其れが事実なんだよ。
事実を正視しろ、事実を歪曲するなって、よく云うだろ? 黒を白だと云うか? 青を赤だと云うか? 黒は黒で語り、白は白で語るんだよ。
戦争は味方は味方、敵は敵なんだよ。男も女もないんだよ。容赦がないんだよ。だから、女子供年寄りは後方へ、前方を男が守らねばならんのだよ。
守らねばならん女が前方に出張って来て、ともに戦う男の気の負担を考えろ、馬鹿者っ。男は男、女は女、分を弁(わきま)えるとは、このことだよ。
それが、解らん男のような性格をした女に限って参加を許すということを云ってるんだよ。「ああ~そういうことかあ」
おまえを解らすために長くなってしまったよ。当然、オカマも男だから前方だよ。
テレビに出てる横幅の広いブヨブヨのオカマタレントも化粧落として男に戻ってもらおう。「誰やねん?」 知らん。
他にもオカマが居るやろ。なんで、こんなのがテレビに出るねん? 実にヘンな時代やで。 これも偏見か? 「そうだろ」 オカマバーからの進出だね。
戦争は罪悪だけど、長すぎる平和は、世の中を乱す、秩序を保つのが大変だね。人は、対極するものがないと崩れ往くばかりなのかねえ?
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でも、愚かな戦争よりは遙かにいい。何でも認めて自由がいい。なんでも自然淘汰されて入れ代わる、馬鹿らしいことでも裏を覗けば戦いのないものはない。
銃弾や砲弾や地雷や殺戮がないだけで、生きていくだけでも、人は、やっぱり、戦わねばならん。
そこには、女性が、対等に存在する。男にとって、戦場とは違うやり辛さがある。男らしさは映画の世界に任せて、単なる男性として生きればいい。
平和な時代は、銃が要らぬのと同じく、男のプライドも捨てて守ってもらう立場も有りかも知れん。平和な時代は、不思議と女らしい女も強いからね。