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あっついねえ~。塩と水の補給は欠かさぬようにせんといかんねえ。なのに、オレは冷房が好きじゃない。
窓を開け放って扇風機を回転させてるほうがいい。奥さんが、買い物から帰って来たら「ぎゃあぎゃあ」云って窓閉めて冷房を点ける。ずっと、帰って来るな。
外歩きしていてコンビニとかお店に入ってヒヤ~とした時は生き返るけどね。たしかに値打ちがある。奥さんは、其れを求めてんだろうね。
オレのほうが、おかしいから仕方ないか。急速に南極になったね。こんなもん、昔は無かった。オレみたいなのばっかしだったよ。でも、もう、今は昔じゃないね。
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薄らボケた的に焦点絞って引き金を引いたよ。弾丸は発射されて飛んで往く。矢は放たれた、今までのグルグル回る迷いは消えたね。
一歩進んで、また、新たな悩みが生じるか、的を射て計画の一歩を踏み出して次の展開に備えるか、二つにひとつの応えを待つ自分が居るよ。
変えねばならん。なんとしても現状を変えねばならん。なんにもない処から創り出してみせる。「ホンマかいな?」 解らんけどね。「なんじゃいな?」
戦場で生きるか死ぬかの賭けのような決断に比べたら、こんなのは、ママゴト遊びだよ。「其のわりには大層だね」 それはそれで大層なもんなんだよ。
外れを繰り返せば落ちていく。留まり支える足がかりも、這い上がる手がかりも無くなるんだよ。「ドツボか?」 それでも寿命の在る限り生きねばならん。
独り世界で生きるなら、それでもどうってことはない。取り巻く社会の中だから外れを繰り返して落ちて往く訳にはいかんだろ? 「見栄か?」 誇りだよ。
「おお~神さまあ~」って、昔、萩原健一がチンドン屋みたいな形(なり)して歌ってたね。「何処がチンドン屋やねん?」 笑ってしまうよ。
人は、素直になるべきときは素直にならねばならんって思うんだね。「神頼みか?」 神頼みって云うより、運を天に任すって謙虚じゃないかね?
突っ張るだけでは救われないって時がある。今こそ、水の流れを見て暮らす時だよ。「川柳か?」 そう。
「いつまで経っても、ただ、流れ往くままだったら?」 うっふふふ、ハリに餌付けて竿を出せばいい。「諦めの境地か?」 神の導きだよ。
「それで何を悟らせる?」 オレは、それなりの天の配剤なんだろうね。こんなのも居るよって。「見せもんか?」 祭りの見せもん小屋だよ。
善には善果、悪には天罰というように、天は物事を適切に配するということだよ。
「ゆめゆめ美妙なる天の配剤に不足云うべからず」 露伴さんって人が云ってるよ。「誰や?」 明治の小説家、随筆家、考証家の幸田露伴さ。
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幸田露伴が、そう云ったからって素直に倣う気はないけどね、オレと捉えようが似てること云ってるから看板に出しただけだよ。
だいいち、こんなおっさん知らんよ。「失礼だろ?」 このおっさんも、オレを知らんよ。看板になるか、ならんかの差だよ。
「其れが素直になった奴の台詞か?」 運を天に任す姿勢は素直でも、オレ自身は、全然、素直じゃないよ。オレはオレだよ、死ぬまでオレだよ。
「そんな可愛げのない奴に天がいい運回してくれるか?」 中身は、全然、変わらん身を任せているんだよ。正直だろ? 「にくそいわ」
藁をも掴む乞食根性など持たんわっ、どうなとさらせっ。「全然、素直じゃないぞ」 オレは、至って素直な積もりだよ。
正直ね、今は、何をどうすればいいのか皆目解らんのだよ。皆目解らんから引き金引いて、結果の是非に拘らず、次の展開から今を知りたいんだね。
弾丸が外れて進む糸口見失ったら、もう、今はジタバタする時ではないと悟って果報は寝て待つことにする。
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もう、夏休みに入ってんじゃないのって思ってたから 「どうしたん、その眼?」って、彼女が覗いたので、ちょっと驚いたよ。
今日は左目の回りに、黒焦げみたいな痣ができたので格好悪いから眼帯してたの。ああ、これか。
昨晩、家ん中で転んで柱にぶっつけて、また滑ってかまちの角にぶっつけて散々だったよ。今日、朝起きたら左目の周りが真っ黒けになってたの。
痛かったよ。「ああ、そう」 こいつ、考えたら、反応に抑揚が全く無いね。常に珈琲冷めてるよ。別に熱いのを期待もしてないけどね。
「テスト終ったあ」 テンション上がってるね。女伊達らにバイク(自動二輪)の免許を取りに行ってる。
この前、おまえ、バイクで転倒したら、どんな目に遭うか知ってんかって云ったら 「こける云うんか?」 反応は夏の冷珈だよ。
しかし、長い髪をヘルメットから垂らして靡(なび)かせてバイクを長い脚で跨いで、でかい尻で重心とってブッ飛ばしてたら格好はいいだろうね。
「それは褒めてんか?」 そうだよ。彼女は、長身で長い脚に長い髪の毛、男勝りの性格だからね、イメージ的にはピッタシだろうね。
思うに、この娘(こ)は、何ごとも止めて止まる子じゃないみたいだからね。好きなように生きればいいと思うよ。心配してもはじまらんよ。
なにか、スタイルを追い求めて生きてるって感じだね。自分が決めて遣ったことは裏目に出てもグチグチ文句を云わないタイプのようだね。
こいつほど、ゴーイング・マイウェイでもなければ、しっかりもしてないけど、オレと似てるとこがあるよ。
彼女も、なにかしら自分と似てるおっさんだから飽きることなく来続けるのかも知れん。同族同類の好(よしみ)とでも申しましょうかだろうね。
「おまえなんかと同類扱いされて怒りよるぞ」 そんなので怒るようなセコセコした女じゃないよ、彼女は。 感じるに、遠いところを見てるね。
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外で煙草吹かせてたら「あっ、★★ちゃん」って、おませな中2の女の子と連れの子が走って来る。あれ、部活は休みか? 「朝行って終ってん」
じゃあ、もう、自由か? 「そうっ」 二人でリキ入れてるね。「★★ちゃん、眼どうしたん?」 かくかくしかじかでござる。
連れの子が 「真っ黒け見せて」 うるさいわ、そんなの見せるんなら眼帯なんか要らんだろ? 「壊れた顔を見たい」 おかしいんじゃないか?
「★★ちゃん、暑いから事務所へ入ろ」 事務所は憩いの場かよ? 「★★ちゃん、喉が渇いたわあ」って連れの子、水道の水を呑め。
「★★ちゃん、背を測ってえ」 壁を背に起立してる。おおっ、〇〇〇、おまえ、また伸びたなあ。振り返って以前の線から 「3センチ、やったあ~」
この二人は、オレが仕事する横っちょで、それぞれ腰掛けて長い時間居ったねえ。夕方、新聞配達のおじさんが覗いて「おお~可愛い子らあ、今日はおったなあ」
このおっさん、猫なで声で喋るから、おませな女の子は知らん顔して相手にならない。それでも、負けずに話しかけて終らない。
連れの子は、仕方なく相槌入れてるけどダルそう。それでも、おっさん、終らない。「なっなっ★★ちゃん、せやろっ?」 そうだね、うん。
オレを引きずり込むなよ、空気を読めよ。それでも、おっさん終らない。「なっ、なっ、なっ」って、おませな女の子に話しかける。
女の子ってのは敏感なんだね、「悪いおっちゃん、ちゃうねんけど、なんかキモイ」って、云うとるぞ。それでも、おっさん止まらない。
おませな女の子は椅子を回転させて背中向けたり、あんまり無視もいかんので此方に回転したりと気を使ってんだけど、結局、無視してる。
おっちゃん、B型か? 「せやっ」 なるほどね。女の子等の反応が悪いので、間に入って話題を変えてやるんだけど「なっ、なっ、なっ」と止まらない。
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ようやく、「ほなあ、★★ちゃん、行くわ」って仕事にかかる。ほっとする。後ろで、女の子等もホッとしてる。
この子らは、むけむけに思いを口にしないのは、チョコとか飴とか貰ってるから義理があるみたい。「なに、云うてるか解らへん」「ちょっとキモイ」
あの猫なで声はやめた方がええと思うよ。昨日も、オレを挟んで疲れさせよったからね。二日連続だよ。
某私立大学付属の高3の女の子に、誕生日プレゼントを用意して持ってきてあげるのはいいんだけど、猫なで声でしつこく話しかけるから「う~ん、う~ん」
って、段々、返事が重くなってる。そのうち、オレの横っちょにへばりついてスマホで写真撮り出してる。「なっ、なにを撮ってんかなあ~?」「う~ん」
「★★ちゃん、もう、ちょっと前に椅子出して」 おう、通るのかって、椅子を押し出し横見ると腕を伸ばして自分とオレを撮ってるよ。
おまえなあ、其れは失礼やぞ。わざわざプレゼント持ってきてくれてるおじさん話してる前で。おじさんを撮ったれよ。あとで消せばいいんだよ。「どういうことや?」
気がつかない振りして、おっちゃん、最近は梅田へ出るか? 「いや、わしは難波や」 「いやあ、梅田の何処へ行くのん?」 「何処でもっ」
「〇〇〇〇へ行ったことあるぅ?」 「ああ、あそこは知らんなあ」 おっちゃんは、出かけるいうたらダンディやねんで。衣装も〇十万円のもんやで。
「へええ~ほんとお」 「せや、緑のスラックスやでっ」 緑のスラックスって趣味悪いねえ。「今時、緑なんか履く奴おるか?」 自分で云うとるわ。
「おっちゃんと一緒に行ったら、上から下までみんな買うたるっ」 凄いこと云うね。また、腕伸ばして写真撮ってるね、この子。「★★ちゃん、チーズして」
おっちゃんは、昔は、オレなんかと違って、金を注ぎ込む遊び人だったから女性の扱いも慣れたもんだろうけど、ただ、只管に押しの一点張りだね。B型の特技か?
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凄い人だね、オレなんかよう真似せんわ。オレを挟まんとやってくれんかね? 真ん中でしんどいんだよ。「★★ちゃん、こっち、こっち見てえっ」 カシャ。