カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

独り言-其の八十五 『死ぬだけの奴でも格好いい』

2011年05月31日 | 日記






洋画の戦争映画が好きでいろんなのを観たね。大方が第二次世界大戦の連合軍とドイツとの戦いが多かった。

弾が飛び交う中で主役は死なずにドイツ兵がコロコロ死ぬんです。ドイツ兵は死ぬために出てきてるみたい。

何度も観てると眼が肥えてきてコロコロ死ぬドイツ兵の死に方に注目します。「上手いっ」と思わせる」死に方があるんです。





邦画のオーバーアクションなんて臭いだけ。「フタして仕舞っとけっ」です。





あちらの演出はエキストラにも行き届いてます。伊達に死に役やってません。此の人たちのお陰で主役は輝き、作品の質も上がるのです。

記憶に新しいのでは「ワイルド・ギース」だったと思う?





アフリカのジンバブエってところで政府軍に捕らえられた革命主導者をイギリス人の傭兵たちが救い出すお話ですが、

ラストの飛行機で脱出するシーン、土人の政府軍に包囲され応射しつつ滑走を始めた輸送機に乗り込む傭兵たち。

滑走路を逃げる名もなき傭兵たちが撃たれて倒れるシーンなんかは「死ぬだけの奴でも格好いい」と思わせる。





最近では「プライベート・ライアン」で満足させられましたね。














人生でも同じく、学校にしても成績の悪い奴が居るから優等生が引き立つ。貧乏人が居るから金持ちは優越感に浸れる。

「おまえ一人で成り立ってるなんて思うなよ」無様な奴が居るから格好良いのがもてはやされる。

汚い仕事をする人がいるから綺麗だけで生きれる。社会は「人生劇場」だよ。





「其々の役を生きる人がいるから相互に成り立っているんだよ」世の中を面白くするのは名も無い人々のへこたれない強さのお陰だよ。
















独り言-其の八十四 『身を守る』

2011年05月30日 | 日記







通過待ちの駅ってのがある。

普通電車を追い越して特急や急行が先に行くために、ホームを挟んで二股に分かれた線路の一方に待避するわけですが、

車掌さんが、必ず車掌室からホームに出て通過する側に立ち通過確認をします。




手順に倣った行動だと思うのですが、勘ぐる人に言わせると「身の安全のために客を放置して退避してる」らしいです。

何かしらのアクシデントでポイントの切り替えが遅れたり、出来なかったりした場合、

特急もしくは急行電車が通常のスピードで突っ込んでくることが考えられます。もし、そうなった場合は大惨事になりますね。













「馬鹿なことを、そんなこと有り得ないでしょう」しかし、念のため「車掌室の被害は、どう見積もっても避けられませんので降りてます」なんてね。














独り言-其の八十参 『ショボイ冒険』

2011年05月29日 | 日記








当時はエロ雑誌なんてそうそう簡単には手に出来なかった。捨てられた大人の週刊誌をそっと拾って「鼻血出そぉ~」って興奮してた。

写真はまだまだかわいいものだったので小説の内容で逝ってたね。「オレは此れで想像力を磨いたのかも」知れません。






恥ずかしがりだったので悪ガキみたいな大胆な真似出来ないから古本屋の前を行ったり来たり、

エロ映画館の前を行ったり来たり「ショボイ冒険を繰り返してたなぁ」少年サンデーを買いに行って「わっ、此れ欲しいなっ」ってエロ本見つけて

「絶対に買うっ」堅い決意のもと購入するまでに相当苦しい思いをしたなぁ。「16歳の頃だったかなぁ」






其れは古本屋の店先に出されていて、いつも「オレを誘惑するの」その本の延長線上に眼鏡ずらせた怖い顔のおっさんが座っとおる。

上目で人を見よぉるから余計に鬱陶しい。漫画を探すふりしてチョロッとめくって見ようとするが、おっさんが決まって埃を払いに出て来よぉる。

「ええ死に方せんぞっおっさん」って思いながら諦める。






どういう時が購入し易いか、ああでもない、こうでもないと緻密な作戦を立てるが実行伴わず作戦倒れ。






或る雨の日、へんに大人ぶった少年が「これ」と無造作に本を差し出す。「はい、はい」と、いつものおっさんは商売人然として対応する。

袋に入れて「はい、有難うございます」「あぁ、ありがとう」って何気なく店を出る。

「だっは~あぁぁぁ~」顔が湯でダコみたいに上気した少年のような大人の男は脱兎の如く雨の中を走り去りました。

















時代は変わった。とんでもなく変わったね。常識ってのは時代とともに変化する。縛られたら明日が見えないね。

















独り言-其の八十弐 『後味が悪い』

2011年05月29日 | 日記






大阪なんばで映画を観ての帰り、戎橋筋から千日前筋に抜ける道に国際劇場って映画館がある。

向かいは当時千日センターって商業ビルがあった。国際劇場は日活配給の映画をやってる。隣に国際地下っていう洋画の3本立て映画館があった。

その週はエロ映画をやってたので立て看板に貼ってある写真をジーッと見ていると





「すんません、お金ください」って太った兄ちゃんが寄ってきた。「二日、何も食べてないんです」と事情を話す。















見てくれと話す事情が噛み合わないけど、私はあまりケチではないので「其れは辛いね」とポケットをさぐるが

「あっ、これ渡すと小遣い侘しくなるなぁ」と咄嗟に勘定して「ごめん、持ち合わせがないわ」とやんわり事情を話す。

安請け合いと事情が噛み合わないのかして「少しでいいんですっ」って諦めてくれない






「倒れそうなんです」と云うわりにデップリと肥えて倒れそうにない感じ。

「ごめん、有れば出してあげるけどホンマに無いの」って逃げるようにその場を去った。

兄ちゃんの事情は嘘かも知れないけど「もし本当だったら可哀想なことしたなぁ」と、

嘘(此方は本当の嘘)の事情で断ったことが引っかかって未だにふっと「後味悪く」思い出す。














独り言-其の八十壱 『膀胱の問題』

2011年05月29日 | 日記






映画一本分の2時間ってのは私の体質からすると微妙なんですね。





最近の時間制になった映画館へは行くことがなくなりましたが、昔の朝入ったら最終まで観たけりゃ観なさいって時代の話です。

「何が微妙なのか?」ってのはトイレのことです。普通は2時間ぐらいなら尿意を模様さないんですが、不思議と映画館の2時間は必ず模様します。

当然、前半は快適に観てるんですが、物語が佳境に入ってラストに向かう頃になってくると落ち着かなくなってくるんですね。






立ち見客が多い映画館へ一人で観に入ったときなんかは席の確保が難しいから終わるまで立てないんです。

映画も面白くなってくるし、落ち着かないし、じっとしてられないし「早よ、終われっ」なんて焦ってしまうんです。

「此の時間はホンマに苦しいんですわぁ~。もう悶えてますねん」















ウオシュレットだからケツ温いし「これなら快適にゆとりもって観れるね」 無様やし、臭いし「介護用映画館かよ」

其処へいくと家ん中でDVD鑑賞するのは気楽此の上ないですね。昔と違ってテレビの画面も大型になり充分迫力あります。

本当は映画館の雰囲気で部屋の照明を落として観たいのですが、2時間の消灯は家族に強制できないから諦めています。なんでも一長一短ありますね。














独り言-其の八拾 『屁』

2011年05月29日 | 日記








駅の公衆トイレで用を済ませて手を洗ってると、大勢の人の中で「ブリッ」と勢よく屁をかますサラリーマン風の中年の男性。

トイレでかますんだから「どうってことない」んだろうけど、おっさんって歳とともに羞恥心も遠慮もなくなるの?

「オレなんか、このおっさんと歳頃変わらんけど「まだそこまで頓着なしによぉかまさんでぇ」













ひょっとして「こういうおっさんは大物なんかな?」















独り言-其の七十九 『熱い視線』

2011年05月29日 | 日記







帰りが遅くなった電車で、ドア側に立って夜景を見るような姿勢でいると「フッ」と視線を感じることがしばしばある。

瞼を上げて視線を向けるとガラスの向こうで綺麗な女の人が此方を見てる。視線が合って「ドキッ」とする。

気づかない風をして視線を落とす。線路の上を車内の様子が被さって走ってる。暫くして視線を上げると彼女の視線とかち合う。






「まいったなぁ、視線を上げられないやんかぁ」オレの何処が気になるのか知らんけど、あんまりジッと見詰めんといてぇなぁ。

「オレ、わりと此の方面はアカンタレなの」






昔、商売やってた頃、沢山のお客さんの中で「ピカ一」って形容してたグラマーで美人のOLさんが、いつも決まったテーブルに席を取る。

或る日、入り口のドアのガラスにその人が映るのに気がついた。ガラス越しに大きな瞳で「ジッ」と此方を見詰めている。

視線が合うと嬉しそうにニコッって微笑んでたなぁ。後に強引なアタック仕掛けてくるまで「嬉しいやら疲れるやら」したのを思い出す。















「中身の軽薄なアホのオレの何処が気になるのかね?」過去から、こういうのん多かったけど、おっさんになっても未だにあるね。

「なんやねんやろねぇ?」自意識過剰のエロ親父みたいなお話やけど「これホンマでんねん」

なんかの雑誌で読んだようなヘロモンかフェロモンか知らんけど、そういうのを多めに持ってんのかね?















独り言-其の七十八 『ファッション』

2011年05月28日 | 日記







あまりファッションには興味がないというか、解らないというか、男は一般的でよいと漠然と思っている。

「ファッションに凝っているんだろうなぁ」と無理やり思わんと理解できんような格好する中年男性を眼にするときがある。

「なんじゃ?」と見直すときがある。安物じゃないのは解る。





でも、ハッキリ言って「全然似合ってない」似合ってないことより、そんな格好で平気で歩けるのが「凄いなぁ」と感心する。

こういう人は自分の中身に自信があるんだろうね。

それなりに自分を主張するだけの自信があるから奇抜な服装でも人目を気にせず歩けるんだろうね。「生涯、オレには無縁のファッションやね」















「こんな格好で外を五分もよぉ歩かんわ」これって「・・・なんなの?」訳解らんわ。















独り言-其の七十七 『霊感・鈍感』

2011年05月28日 | 日記







長いこと生きてるけどオカルト的な出来事って体験したことがない。






深夜、手洗いで歯磨き終えて鏡見ながら顔拭いてると「フッ」と視界の端を白い影がよぎるってのは二回程あるけれど「気のせいかな?」で終わってる。

家族に話しても「あんたの眼がおかしいねんわ」とか「パソコンの遣りすぎで眼が疲れてるんや」なんて

相手にしよらんから「あぁそう」でやっぱり終わってしまう。






3階の窓の外で女の人が覗いてるとか、トンネル走ってたらドンッと屋根に何か落ちてフロントガラスに人の顔とかの生々しい体験談なんか読むと

「霊感がなくてヨカッタアァ~」って感謝する。















でも霊感の鈍い奴相手にした幽霊はせいないやろね。「コイツ生きとんかぁ?」なんて疑ってるんでしょうね。





















独り言-其の七十六 『人助け』

2011年05月27日 | 日記






電車のドアに指詰め注意なんてシールが貼ってある。滅多に無いことなんだろうけど、指どころか幼児の腕まるごと引き込みよるときがある。

阪急電車京都線の車中でドア付近に若いお父さんが、抱いた幼児に流れる景色を見せつつあやしている。

駅に着いてドアが開くと同時に「キャーッ」と幼児の叫び声。抱きかかえる幼児の腕が「げっ!!」あの狭いドア袋に引き込まれている。













飛んで行って「ドリャーッ」ドアを引き戻して腕を抜き取り「ホッ」「よかった、よかった」という車内のムード。

次の駅で「キャーッ」また引き込まれてるっ。飛んで行って「オリャアーッ」と引き戻して無事。今度は幼児も泣き出してる。

「お父さん、立つ場所変えたほうがいいすよ」若いお父さん「はい、そ、そうします」って汗かいてる。「こんなの珍しいんとちゃうのん?」













独り言-其の七十五 『バツが悪い』

2011年05月27日 | 日記






おじいさんが目の前に立つ。「どうぞ」って席を譲ってあげる。「いや、結構です」なんて素っ気なく断られる。

バツが悪いって問題じゃないのに「バツが悪いやんけぇ」と空振りの善意を後悔する。













「ひとの好意は素直に受けろよ。年寄り扱いが気に入らんのかどうか知らんが、あなたのような人が居るから躊躇する若者が増えるんよ」

なんて心の中で恨み節。
















独り言-其の七十四 『独り怒鳴る奴』

2011年05月27日 | 日記







時折、電車で出くわすことがある。

大声で話しているかと思えば、突然、怒声になったりして「うん?」って声の出るほうに眼をやると、おっさんが一人で喋って怒ってる。

対人と話を交わすような間の取り方なんか「役者やねぇ」 離れていると「どうってことない」のに隣に

こんなのが座ると「わっマズイなぁ」って思ってしまう。このタイプの人は他人さんには絡まないんだけど、普通じゃないのが隣だと落ち着かないわなぁ。













「眠くないのに寝てるふりせなあかんやないのぉ」













独り言-其の七十参

2011年05月27日 | 日記




用事の帰りに乗った地下鉄の車内で隣に座ってる嫁さんの様子がおかしい「どうした、気分悪いのか?」顔しかめて頷いてる。

車内は帰りのラッシュで詰まってる。「こらぁ~ヤバイぞぉ」駅までまだ少しありそう「もたねぇな」目の前にはズラッと人が立ち並んで隙間もない。

「うっ」ときた。瞬間、真正面で「夕刊フジ」を開いて読んでいる男性に「スイマセンッ」って、言うが早いか、ふんだくって嫁さんの口へ。



ドバーッ。間一髪。ちょうど駅に着いてドアが開いたので「大変失礼しました。お陰で助かりました」と礼を言いながら嫁さんを抱えて降りた。









サラリーマン風の方で両手がまだ新聞を持ったままの状態で唖然とされていた。「吃驚しただろうなぁ。

ジワジワ、アッタマにきただろうなぁ」と思いつつホームを滑り出る電車を見送り「しまった。

新聞代をお渡しするのを忘れた」大変申し訳ないことをした。皆さんの衣服を汚すわけにいかず、われながら滅茶苦茶な臨機対応であったなぁ。







独り言-其の七十弐 『蛇は神さんの使い』

2011年05月25日 | 日記






目の前を青大将が這っている。「うわあ~デカイやんかっ」オレ、こういうのん弱いの苦手。

ホウキで「あっちへいけっ」って追い払うが「カアアァー」と鎌首もたげて威嚇しよる。

こっちが怖がってるの察知してか動かない。「カアァーじゃないのっ。あっちへ行きっ」怖い奴立てて優しい言葉になってる。





「カアアァー」「嫌やなぁ、聞いとらんやん」聞くはずない。暫くしてズルズルと自転車置き場に入って行く。溝まで6メートル程。





根性入れて「オラオラッ」ホウキで煽る。並んでる自転車のパイプにグネグネ巻きつきながら次から次へと渡って行く。

「キモォッ」ホウキで突いて溝の方へ「アレッ消えたっ」突然、姿が消えた。

「あれぇ~?」おっかなびっくりで自転車のカゴなどを探すが居ない。「カアアァッー」吃驚仰天!!目の前のハンドルに巻きついて鎌首上げとおる。





「なんやねんっこいつっ吃驚させやがってっ-!!」バンッバンッ叩いたりどついたりして溝へ叩き落とす。「はあ~ぁぁぁぁ~」疲労困憊。過労死寸前。















通りがかりの人に話すと「蛇は神さんの使いやでぇ」「えっ?もう、どついてしもたやんか」罰当たるかなぁ?



















カメレオンの独り言