XBOX ONE PLAY REPORT

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スロットカーとは

2007-08-19 21:50:55 | スロットカー
私の趣味の中で、スロットカーは最も長い部類でありながら、最も細々と続いていたものです。そんなスロットカーですが、7月下旬から最も力を注ぐ趣味の座に躍り出ました。そこで、1週間に1回程度の割合で、スロットカーについてご紹介していきます。よろしく、お付き合いください。

スロットカーは、1960年代半ばに日本でも大ヒットし、それ以降も絶えることなく発売されて根強い人気を誇っています。スロットカーでは、コースに溝(スロット)が彫られており、その両脇に電気を流す導線が敷かれています。スロットカーにはモーターが積まれており、導線から電力を得ながら溝に沿って走ります。そのため、スロットカーを操作する人は、単に手元のコントローラーで電流量を調整するだけで良く、ラジコンのようなステアリング操作は必要ありません。つまり、初心者でも簡単に動かすことができる手軽なホビーでありながら、単純なゆえに奥が深いという上級者になってもやりがいのあるホビーだというわけです。
スロットカーをやるために必要なものは、トラック(サーキット)、クルマ、コントローラーで、この3つがあれば、とりあえずクルマを走らせることができます。家庭用としては、これらがセットになったものが売られており、トラックは2レーン、クルマもコントローラーも2個セットになっており、買ったその日から2人でレースすることができます。営業サーキットであれば、4レーンから8レーンのトラックが常設されており、サーキットによってはクルマやコントローラーをレンタルしているところもあり、フラッと出かけても、人と競走することができます。スロットカーのスケールサイズは、HOスケールから1/24スケールまで大小さまざまですが、日本では、HOスケール、1/32スケール、1/24スケールが主流になっています。
HOスケールのスロットカーは、実際にはトミカなどのミニカーと同じサイズで、現在では車体の下側に磁石が取り付けられているのが常識となっており、タイトコーナーをものすごいスピードで走り抜けたり、360度ループを楽々とこなしたりします。スケールスピードで考えると、1/32スケールや1/24スケールをしのぐスピードであり、考えようによっては最速のスロットカーとも言えます。ただ、1990年代以降は、かなりマイナーな存在になっており、日本では専門店やインターネットなどでしか購入することができませんし、営業サーキットも数えるほどになっています。
1/32スケールのスロットカーも、車体の下側に磁石が取り付けられているのが常識となっており、HOスケールのスロットカーほどではありませんが、タイトコーナーをそれなりのスピードで走り抜けます。また、1/32スケールのスロットカーの魅力は、単にクルマを速く走らせるだけでなく、精密なミニカーすらしのぐほどのモデリングの素晴らしさと車種の多様さにもあります。21世紀に入ると、世界でも最もポピュラーなジャンルとなっており、今ではスロットカーと言うと1/32スケールのスロットカーを指すと考えても過言ではないほどです。日本でも、最も入手しやすく、営業サーキットも少ないながらも存在します。ここからのお話も、原則として1/32スケールで進めていきます。
1/24スケールのスロットカーは、最も本格的なジャンルとなっており、HOスケールのスロットカーや1/32スケールのスロットカーとは異なり、完成車を買ってすぐに走らせるのではなく、シャシーとボディを別々に買って組み合わせたり、細かなパーツを交換したりするのが常識となっています。また、家庭用サーキットは限られており、営業サーキットで走らせるのが原則です。そういった諸々の事情から、1/24スケールのスロットカーは、マニアックな世界であり、それなりに手間、暇、金がかかります。それゆえ、スロットカーの頂点であるにも関わらず、HOスケールや1/32スケールほどのブームはなく、細く長く続いているジャンルであり、営業サーキットも数えるばかりとなっています。