Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

国上寺(こくじょうじ・くがみでら)~新潟県

2012-11-05 | 旅行

 今年の「蒼山会」の旅行はあいにく雨模様だった。毎年楽しみにしている謡蹟巡り。今年は、「禅師曽我」のお寺、新潟県燕市国上寺~弥彦山ロープウエイ~金太郎温泉と言うコースだ。

 高岡駅前7:30にバスが出発、国上寺に着いたのは11:30だった。バスの中で早目のお弁当を食べる。この寺は、良寛さんと酒天童子で有名だそうだが、能「禅師曽我」の舞台でもある。
 曽我兄弟の末弟が、この地に住む叔父 伊東九郎の養子となり、国上寺に上り国上禅師を名乗っていた。富士の裾野で曽我兄弟が父の仇を討った後、頼朝は「禅師を鎌倉へ差し出せ」と命ずる。やむなく九郎は寺へ攻め入り、禅師は「養父と言えども父は父」と九郎に名を揚げさすべく、少し戦った後自害せんと護摩壇に登り、刀を口にくわえんとしたところを生け捕りにされる。18歳だったそうだ。(トップ写真は曽我禅師坊の軸)

 この護摩壇の前で 「素謡・禅師曽我」と「仕舞・小袖曽我」を奉納する予定だったが、奉納料が大きく、金太郎温泉で夕食前に研修することになった。
 ↓は、国上寺。
  

 道沿いの ↓の看板が目に付いた。このお寺では 「樹木葬」をするようだ。お骨を埋めた上に桜の木などを植えてお墓とするらしい。        

 ↓は、良寛さまが20年間住まいとした「五合庵」。近くに、「焚くほどは 風がもてくる 落ち葉かな」の句碑がある。  

 写真は大きく見えるが、一間だけの庵である。上がり框に小さな小さな良寛像が座っておられた   

 次に、弥彦山ロープウエイで山頂に登る。晴れていれば日本海が見渡せる絶景らしいが、なにぶん雨。しかも寒い。皆、そうそうに戻って来た。↓の看板、わかりますか?弥彦山の標高634mは東京スカイツリーと同じ高さ。パノラマタワー(回転しながら上昇する)に乗り、同じ高さを体験しませんか、と言うわけだ。        

 ケーブルカーの窓は水滴がついて、山の紅葉もこんな具合。         

 ↑の写真をアップ後、ようこ姫さんから「遊んでみました」とのコメント付きで、↓の写真がが送られて来た。水滴にボカシが入ったかな?雨粒一粒ごとにボカシをかけるのだろうか?それとも画面全体かな? 追加してアップしたので よく比べてみてくださいね。         

 山は少し、色づいていた。        

↓は、弥彦神社。     

 参道は、菊花展の準備中だった。
 薄暗くなった頃、魚津「金太郎温泉」に到着。広間の舞台の上で全員で素謡「禅師曽我」を、山○さんと安○さんとで仕舞「小袖曽我」の相舞いを演じられた。私たち4人が仕舞の謡を受け持った。今年2度目の無本である。どうやら覚えられた。
 


最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なは)
2012-11-06 16:53:17
清姫様
秋らしい色になりましたね。
国上寺は立派ですね。五合庵と混同してイメージしていました。良寛様のことしか知りませんでした。
曽我を題材にしたお能が沢山有るのですね。曽我兄弟に弟がいたことや禅師曽我のお話、興味深く読みました。
お隣なのに新潟県はあまり行きません。弥彦山は義母が行ってきたと話していました。弥彦神社もお参りしたと。
雨粒がついていますがいい景色です。
金太郎温泉で「謡の会」は素敵ですね。なんと優雅な、聴きに行きたかったです。無本で謡われていい気分だったのでは?と想像します。
なかなか行けない所を見せて貰いました。ありがとう。
返信する
Unknown (風子)
2012-11-06 19:32:10
清姫さん
弥彦山とスカイツリーが同じ高さとは!
面白い偶然ですね。
皆さん素晴らしいですね、謡を諳んじて、舞われる。同好の友達はいいものですね。
返信する
Unknown (清姫)
2012-11-06 21:48:05
なはさん
テンプレート、もっと早く紅葉に変えたかったのですが。
くがみ山と言う山なのです。五合庵も山の中にある…。曽我兄弟を題材にした能は、5つほどあるようです。「小袖曽我」は、昨年か国立能楽堂で観ました。
弥彦神社は、昔、満員の初詣で客が大勢倒れて死者が出たのを覚えていますよ。
無本は覚えてしまうと気持よく謡えますが、それまでが一苦労。
返信する
Unknown (清姫)
2012-11-06 21:53:20
風子さん
スカイツリーの高さは、武蔵の国のムサシにちなんでいると(後からのこじつけかも)、太鼓友だちが盛んに言っておられました。弥彦山としては、偶然に乗っかった感じ?
風子さんのフラ友だちとの旅と同じで、楽しいですよ。山崎先生としては、お寺の護摩堂前で奉納できなかったことがとても残念だったようです。
返信する
Unknown (茶々姫)
2012-11-06 21:58:28
姫さん
何年か前に 弥彦山と良寛さんの 住まいへいってきました。姉妹夫婦で何も知らないで あなたの説明で 初めてしりました。
返信する
Unknown ()
2012-11-06 23:43:52
雨の日は雨の日で、またよいものです。
面白い写真が出来ましたね。
良寛さん、話には聞いていましたが、こうして見ると、なんとつつましい住まいだったのですね。
奉納をするのに、お金が要るのですか。そ。れも志ではなく、たいまい。
弥彦山、偶然とはいえ、商魂たくましいね。
返信する
Unknown (清姫)
2012-11-07 12:34:58
茶々姫さん
コメントをありがとうございます。
やはり行っておられるのですね。よく旅行しておられますね。
屋久島へ出かけられる気持よくわかります。
私なぞ、近隣はほとんど行っていないのですよ。この説明は、山崎先生の受け売りです。
新湊大橋を渡って来られたそうですね。良いお天気でしたか?
返信する
Unknown (清姫)
2012-11-07 12:39:33
姫ちゃん
奉納は志と思っていましたが、かなりの大枚だったようです。でも行ってみてわかりました。新潟一の古刹で、規模が大きい。禅師曽我の説明も片隅に、と言う感じでしたよ(長谷寺でもそうでしたが)。
写真追加しましたよ。ありがとう。adobeでしたっけ?
観光地を廻るとアイディアが光っていますね。
返信する
Unknown (なは)
2012-11-07 16:14:48
清姫様
紅葉が一段と綺麗だ、と思いました。
ここの紅葉はまたカラフルで美しいです。
良寛さんの話に「五合庵で生活して下から筍が顔を出すと縁に穴を開けてやりもっと伸びると今度は軒に穴を開けて成長を妨げなかった」その粗末な五合庵をイメージして国上寺もそのようかと思っていました。
お寺さんも立派になりお金儲けも上手くなられたのか?
でも良寛像は慎ましやかに見えます。大人達が字が上手いから「書いてください」とお金を積んでも書かないで、子どもたちの凧には文字を書かれたという話を思い出します。
弥彦神社は立派だった、と義母が言っていたのを思い出します。
秋にも「蒼山会」の旅行があるのですね。山崎先生は意欲的で素晴らしいですね!
返信する
Unknown (森のくまさん)
2012-11-07 16:16:44
清姫さま
雨の日の旅はうれしくないけど、良寛さまのお家の雰囲気にふさわしい旅ですね。
返信する

コメントを投稿