Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

「文学の舞台を読む・・・五十嵐篤好(あつよし)」

2010-03-18 | 高岡
 3/17(水)は、米田憲三先生の「文学の舞台を読む」の3回目(最終回)だった。 初回が、「堀田善衞」、2回目が「河東碧梧桐(かわひがしへきごどう)」だったが、2回目は別の会と重なり、しかもは当番が当たっており抜けられなくて、こっちを欠席したのだ。

 「五十嵐篤好」? 聞いたこともない名前だ。 礪波郡内島村(現高岡市東五位字内島)の生まれ、現在の東五位小学校は、五十嵐家の邸跡とのことで、篤好翁の頌徳碑が建っているそうだ。
 五十嵐篤好(1793~1861)は、地方には稀な国学者であると共に。すぐれた算学者でもあった。 十村役人として農政に尽し、測量も行っている。 加賀藩の政策により、他の十村達と共に能登島に流罪となり、その地で神官の蔵書を読み、国学を志したという。

 米田先生によれば、和歌、書道、算学、測量学、農学に精通した「マルチ人間」とのこと。 5,700首の和歌を作っており、この日は、その中から高岡を読んだ歌をいくつか、先生と一緒に読んだ。
 ちょうど、先日古文書の話を聞いたばかり、江戸後期の人だから近世の文字で読みやすいのだろうが、謎解きみたいに面白かった。 一首、紹介します。

 題して「立山雪」

       

   「我が里は 時雨せしまに立山の 峰白妙に 雪は降りけり」
(私の里に時雨が降っている間に、立山の峰は白い絹でおおったように雪が降っているなぁ) 
  
 万葉調の歌で、文字も内容もわかりやすい歌ですね、とのこと。
30名ほどの受講者の中には、古文書を読む人、和歌に詳しい人もおられるようで、先生が驚かれるほど早く読み解きが進んだ。 だが最後まで、読み取れない文字もあった。
 下は、「二上山」、「時雨」、「恋の歌とて」と題して。
                

  今まであまり興味のなかった「和歌の鑑賞」も面白いものだと思った。

 さて、3/20(土)午後1時30分~3時、射水市中央図書館(小杉)にて、米田憲三先生の講演会「文学にあらわれた富山の女性」が、開かれます。 くまさんのブログによく登場する、あの「居心地よさそうな図書館」ではないでしょうか。 
 
 ”富山を舞台にした文学作品は意外に多いのをご存じですか?
  それらに登場する富山女性はどのように描かれているでしょうか。
  そこに何か県民性といったものがあらわれていないでしょうか。
  そんなことを考えながら、井上靖、高橋治、松本清張、長谷川伸、
   五木寛之、森村誠一、源氏鶏太、木崎さと子ら著名な作家の作品を
   読んでみましょう。
   きっと意外な事実に気付かされます。” ・・・チラシより。

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6 コメント

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Unknown (森のくまさん)
2010-03-19 17:22:57
清姫さま
高岡市内島が昔は砺波郡と言われていたのですね。現在の射水市・南砺市に移り変わるように。
こんなところで当たり前のことですが感心してしまします。
米田先生のお話を聞きたいような、そうでないような。その時間その辺りにいますが・・・・
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Unknown (清姫)
2010-03-19 17:42:37
くまさん
東礪波郡、西礪波郡にわかれず、礪波郡だったと言われました。わかれてまた合併して、なのですね。 
今日、いわせのコーラスが「寿大学の閉講式」オープニングで8曲歌いました。出来はどうだったでしょう? 明日、山○さんも行こうか、と言っておられます。
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Unknown (風子)
2010-03-19 23:11:11
清姫さん
「きっと意外な事実に気付かされます」って
何でしょう?興味あります。教えてくださいね!
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Unknown (清姫)
2010-03-20 20:15:42
風子さん
今日は戸外の方が暖かい日でしたね。あわただしい日程でしたが聴いてきました。小杉の方(たぶん)がたくさん来ておられました。
高岡で一人の一つの作品をじっくり聴く講座に比べ、沢山取り上げられるので、忙しかったです。意外な事実とは?また書きますね。
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Unknown ()
2010-03-21 09:49:47
講座を聴いていると、いろいろなところでつながっていくのですね。
本物の物知りになっていきますね。
「東礪波郡、西礪波郡」懐かしい名前ですね。
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Unknown (清姫)
2010-03-21 10:36:23
姫ちゃん
もともと、座って聞くだけの「座学」が好きです。
体を動かしたり、「もの作り」は、どちらかと言うと、苦手! ですね。
そこが、あなたとチョッと違う、かな? 
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