Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

本「戦争は女の顔をしていない」

2020-12-09 | 
 最近は目が疲れるのと根気が続かないのとで、読書に時間がかかる。かなり前にSE子さんに借りた漫画本がなかなか終わらず返せなかった。漫画本ならすぐ読めるわ、と思ったがそうは行かなかった。

 👇は、表紙。タイトルは「戦争は女の顔をしていない」 漫画化したのは小梅けいとさん。




  👆の帯封にもあるが、ノーベル文学賞を受賞した史上初のジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチが、500人に上る第二次世界大戦従軍女性たちを取材し、集めた証言集である。それを漫画化したのがこの本だ。
 ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった――。500人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞作家の主著。と、澤地久枝さんは解説しておられる。

 日本では「銃後の守り」と言われ、竹槍訓練、水のバケツリレー、千人針を縫う、軍需工場での勤労くらいか。戦場へ行ったのは看護師だけだと思うが、ソ連では洗濯部隊、飛行士、狙撃兵、機関士、斥候…など志願兵とは言え、男性と同じように戦った。
 一人一人の証言をもとに、描かれた女性兵士たちは可愛らしい少女の姿…。が、国のために戦う気持ちは男性と同じ、いやどこの国も同じ。

 漫画だから読み易く、また漫画はセリフだけだから、はっとするセリフが散りばめられている。誇りを持って戦っていた健気さに何度か涙した。
     

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