Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

ミュージカル「生きる」

2020-11-07 | 音楽

高岡市芸術祭’19「円(まどか)」

  今年の「高岡市芸術祭」のテーマは「円」。「まどか」と読ませるらしい。例年なら、そんなテーマについても思いを馳せたり、茶道や美術など他の分野をも覗いたりするのだが、今年はなにぶん......

 👆は私の昨年のブログです。今年は、コロナの影響で「市芸術祭」も「青年の家文化祭」も中止だ。昨年も11月初めは体調が悪くやっとの思いで芸術祭、文化祭に出演した。
 今年の11/3(祝)は富山オーバードホールへミュージカルを観に行く予定が入った。SE子さんに誘われ、なはさんも一緒に3人分のチケットをチケットぴあで買ってくださった。生のミュージカルは本当に久しぶり。しかも黒澤明の「生きる」だそうだ。
 今年は黒澤明監督の生誕110周年で、それを記念しての上演とか。映画「生きる」はテレビで何度か見ているが、志村喬が公園のブランコに乗って「命短し恋せよ乙女…」を歌う場面が印象的だ。が、ミュージカルにするってどんな風に? 市役所で歌うの? と期待と疑問が…。が、初演は数年前で今年は再演だそうだ。日生劇場での1ヶ月公演の後富山公演とか…ともかく人任せなので尚更期待は膨らんでいた。主役の市民課長は市村正親と鹿賀丈史のWキャスト。私たちは2日目の公演で鹿賀丈史の日である。


 市役所勤続三十年を迎える市民課の課長・渡辺は、皆勤賞・無失敗という勤勉な人生を送って来た。早くに妻を亡くし男手一つで息子を育ててきた。定年間近になり胃の不調を覚え、胃がんで余命幾ばくもないという事が判明する。彼は大きなショックを受け、恐怖の念にかられ、自暴自棄の状態になっていく…。荒れた毎日の後、自分の人生真正面から向き合っていこうと決心する。それは、市民の要望だった「公園づくり」のために最後の人生を捧げることだった。 企画書を作り、反対する助役に何度も頭を下げ、やくざに絡まれながらも、最後まで諦めなかった。

 机に向かって職員が並んで仕事をする見慣れた市役所内の光景は回り舞台でリズミカルな歌と共に、病気を知り夜の街を彷徨う様子は華やかな合唱や踊りで、市民が陳情に来る場面は子どもを背負ったおばさんや威勢のいい若者たちなど民衆の力とユーモアで、息子夫婦の美しいデュエットも…それぞれ工夫されたシナリオ・音楽だった。
 最後の、完成した公園でブランコに乗り「ゴンドラの唄」を歌う名場面はそれはきれいだった。映画はモノクロなので暗い夜空に雪が舞う光景だったが、舞台はオーロラのような青い光の中でのしみじみとしたソロだった。
 👇は、オーバードホールの前のポスター。

 電車で出かけ、ランチはホール内のカフェでサンドイッチを食べ、帰りはちょっと雨に降られたがお世話をしてもらい無事に観てこられて嬉しかった。最近は誰かに誘ってもらわないとすぐ諦めてしまうほど外出が億劫になってきている。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (千葉Mats u)
2020-11-08 06:24:34
富山にもいい演劇が来ますねー東京でもやつているのか最近行かないのでわからないです、加賀丈史は金沢の俳優なので親しみも有ります。私の甥と中学生の時同級生で家も近くにいた時もあつたのでファンなんです。東京に来たら観て見たいですね。
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Unknown (清姫)
2020-11-08 12:53:55
千葉matsuさん
オーバードホールへは時々来ます。高岡へはなかなか…。
鹿賀丈史さんは金沢の出身ですか?東京公演は日生劇場で10月にあったようですよ。次に富山、兵庫、大阪、福岡、名古屋と巡演するようです。
友達に誘われて観たのです。チケットをとったり、電車に乗ったり、今はもうエネルギーが続きませんよ。
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Unknown (千葉Mats u)
2020-11-08 18:05:37
そうなんです、鹿賀丈史氏は金沢です、年に一度の百万石行列で俳優を呼ぶようになって利家役を最初の人が鹿賀丈史氏でした、coronaであちこちのお祭りが中止になって世の中が変わつて来ましたよ、花火も中止こんな事が何時まで続くのだろうか?人生終わった私たちには気にすることもないようだけど若い子達には心配ですね。
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Unknown (清姫)
2020-11-08 23:20:17
千葉matsuさん
そうですか。甥御さんと同級生?そんな年齢なのですね。
良い声をしておられました。「相棒」の第五課長山西惇さんも出ておられましたよ。
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