福光のグループホームに入所中の分家のKIちゃんを訪ねると言ったら、すかさず「じゃ”萱笑”でお蕎麦を食べてくれば?」と、私の思いもつかないことを提案してくれるようこ姫さん。と言うのは、今まで何度か寄ったが、満員だったり時間が遅かったりで一度もその美味しいお蕎麦に縁がないいわくつきのお店なのだ。
私が城端へ行くのは、ほとんどがお墓参り。たまには友人と会ったり分家を回ったり、「じょうはな座」のイベントに参加したり、ともかく福光は常に素通り。今回のグループホーム訪問は良い機会かもしれない。お店の前に行列ができるほどの人気のお店だそうだ。コロナの時期でもあるし、まず電話をした。11時半には来てくださいとのことで予約をする。
8/22(土)まず城端へ行き、もう一軒の分家のMI子さんを乗せ福光へ戻る。場所はだいたいわかっている。近くの図書館に共同の駐車場があることも聞いた。いつも素通りの福光だから、小矢部川を渡るのはホントに久しぶり。高校の同級生の家の前を何軒か通る。懐かしいな~と思う間もなくすぐに着いた。ほとんど人通りのない静かな町で、そのお店の前だけが人だかり。信号を渡る人も皆そのお店へ。それが、「手打そば 萱笑」だ。
👇 MI子さんは鰊が美味しそう…と温かいおそば「にしんそば」を注文。1190円。
👇 私は、冷たいおそば「わさびとろろそば」を注文。1270円。 薄めの大きな丼にお蕎麦、せん菜(わさび菜)、とろろ、鰹節、千切り糊。つゆ、ねぎ、天かす。
最初、せん菜を高菜かと思った。つゆ入れがないのは忘れたのかと思った。「つゆ、上からかけるんだよね~」と言いつつ食べ始めたが慣れないので食べにくい。最後にはレンゲかスプーンが欲しいな、と思った。途中で蕎麦湯とつゆ入れを持って来てくださったので、それに流し込んだ。向かいのMI子さんが丼を傾けてくれて「三々九度みたいだね」と二人で笑っていた。
お味は上々、固さも具も評判通り。お店の方に菜っ葉のことだけ聞いた。「せん菜です。わさび菜のことですよ」 緑色の涼し気なワサビ田の風景が目の前に浮かんだ。夏のメニューだな。
家に帰ってから写真に撮ったメニュー表を読むと、せん菜のことも、「冷たいつゆをかけて食べるぶっかけ蕎麦」との紹介も載っていた。初めての店へ行くと面白いことがいろいろある。さあ、これから「柿の華」だ。
萱 笑:(そば、天ぷら、懐石・会席料理)
南砺市福光6771
0763-52-5033
11:30~14:30(L.O 14:00)
17:00~20:00(L.O 19:30)