4/5(日)、石川県立能楽堂で例年のごとく「別会能」公演があると言うので、早くにチケットを申し込んでいた。毎年ではないができるだけ行くことにしている。元気な時は、友人達と電車で行きランチや兼六園散策を楽しんだ。娘夫婦と一緒に車で行ったこともあった。
今年は、先生の車に乗せていただき平米公民館の能楽友達と出かける予定で楽しみにしていたのだ。 能三番「景清」、「杜若」、「船弁慶」、狂言が野村萬師の「入間川」。「船弁慶」のシテが宝生流家元の宝生和英師である。 しかし、残念なことにコロナウイルス感染の拡大で中止になり、チケット代1万円を返金してもらっていた。
👇は、「中日新聞」の記事より。
無観客 『能』動画配信 金沢能楽会、「船弁慶」縮小し
無観客で撮影しながら、半能の形式で上演された「船弁慶」=金沢市石引の県立能楽堂で |
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、金沢能楽会は五日、能を初めて無観客で演じて収録し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信を始めた。宝生流宗家の宝生和英(かずふさ)さん(34)がシテを務め、半能「船弁慶」を金沢市石引の県立能楽堂で上演した。動画は三十日まで「金沢能楽会」のチャンネルで見ることができる。
「船弁慶」は、旅路に現れた平家の亡霊を武蔵坊弁慶が退散させる物語。収録では、前半を省略する半能の形式とし、通常は八人の地謡(じうたい)を四人に縮小するなどして感染予防に配慮した。
金沢能楽会は二月下旬から、この日予定していた別会能を含む五公演が感染防止のため中止となった。今後の上演も見通せない中、能楽師佐野玄宜(げんき)さん(38)が「舞台人として何かしたかった」と呼び掛け、配信が実現した。
和英さんは「金沢能楽会に貢献したいという気持ちがあり参加した。映像でしかできないこともあり、宝生会本体でも映像による発信を予定している。感染の問題も前向きにとらえ、能が社会にどんな役割を果たせるかを考えていきたい」と話した。 (松岡等)
👇は、「金沢能楽会」HPより。動画もHPから見ることができます。
シテ(平知盛の怨霊)宝生和英 子方(源義経)渡邊さくら
ワキ(武蔵坊弁慶) 殿田謙吉 ワキヅレ(家臣)渡貫多聞
間狂言(船頭) 炭光太郎
後見 島村明宏 田屋邦夫
地謡 佐野由於 髙橋右任 佐野玄宜 佐野弘宜
笛 室石和夫 小鼓 住駒俊介 大鼓 飯嶋六之佐 太鼓 麦谷暁夫
~あらすじ~
源義経は平家を見事に滅ぼしたものの、兄頼朝と不仲になり、追われる身となる
船で西国へ逃れようとしたところ、にわかに嵐となり、平家の総大将・平知盛の怨霊が現れ襲いかかる
※半能は能の後半部分のみ演じる形式 前半の静御前との別れを描いた場面は省略しております
コロナウイルスの感染拡大を受け2月末から公演中止が相次いでいます
公演を楽しみにして下さっていた皆さまのため、
無観客で演能を行い、その映像を無料配信します