Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

東京の友と高岡観光

2015-09-03 | 高岡

 最近、友人の高岡観光の案内をして、いろいろ気づくことがあったのでふり返りながら書いてみます。

 来春、金沢で学生時代のクラス会をすることになり、呉羽のYOさんと私がお世話係になったことを以前書いた。地方での開催は初めてで、これも新幹線効果である。
 たまたま、東京の幹事の方の一人が何かの会で、富山へ来られ、「磯はなび」で一泊されることになった。高岡でグループと別行動がとれると言うので、YOさんと3人で会うことになった。

 8/28(金)。私は1日空いている日(最近こんな日が多い)、高岡案内を申し出た。短時間なので、瑞龍寺(ここは彼女がぜひ見たいと希望)と大仏さまだけ。2人とも11時過ぎに高岡着の予定。まず、高岡駅へYOさんを迎えに行く、次に新高岡駅で東京からの友人SAさんを出迎える。駅が離れているとこう言うことになるんだ、と一人納得。新高岡駅の観光センターで、トートバッグの品切れを告げられガックリ。
 ランチは八丁道の「清風」で、とプランを立てていた。お魚の美味しい「ひろもと」もと姫さんに勧められたが、プリントを広げて打ち合わせもしたいのでカウンター席はまずかろう、奥に部屋もあるがキトキトの魚は「磯はなび」で出るだろう、と「清風」の精進料理を予約した。
 ↓は、朱塗りのお椀で出された「精進ご膳」。南瓜、ずいき、オクラ+もう一つの煮物。サツマイモをつぶしてグラタン風にした蒸し物、レンコンの胡麻和え、そうめんとモロヘイヤと湯葉だったか?の吸い物、ゴーヤと茄子の漬物、真中左は何だったかしら?ご飯もいろいろ炊き込んであった。 

 ↓ さらに、高坏(たかつき)に焼き茗荷とジャガイモ。これがとても美味しかった。

  ↓ デザートは、お抹茶と甘く煮た小豆をのせたゼリー菓子。「清風」の料理は二人ともとても喜んでくださった。

  ↓ 棚の上には、夜桜の振袖と羊の置物。「写経修行体験コース」のお食事処でもあるらしい。 

  この後、瑞龍寺参拝。場所場所にボランティアガイドさんがおられ、担当場所を決めて説明しておられた。8月は3回目の瑞龍寺なので、写真を撮らなかったが説明を聞くと知らなかった(忘れていた)ことばかり。
 ↓ 8月初め、ライトアップの時の総門と玉砂利。総門の右は大庫裡、左の修理中の建物は禅堂。

 仏殿では、屋根は鉛板、天井部分は扇垂木(おおぎたるき)やエビ紅梁(こうりょう)の複雑巧妙に木を組み合わせた架構法について説明を聞く。天蓋は絹(昔は絹と蓮の茎)で織ってある。ご本尊は、釈迦、文殊、普賢の三尊を祀っている。

 ↓は、法堂。これは8月末の「薪能」の時の写真。欄間は「高岡」と言う地名の由来となった鳳凰が彫られ、中央奥には利長公のお位牌が安置されている。この右の般若の間に「烏瑟沙摩(うすさま)明王」が祀られている。火神、便所の神、安産の神と言われる。回廊にある大きな像はレプリカ。 

  YOさんは、子どもさん達の小さな頃この近所に住んでおられ、瑞龍寺の境内を横切って朝日湯(最近閉められた)まで行っていたと懐かしがっておられた。私もお弁当を持って子ども達を遊ばせによく来たものだ。SAさんも興味深そうにいろいろ質問しておられた。↓は、3人で記念撮影。2人のお若いこと。いつも前かがみか横かがみの自分を猛反省。

 さて、街中に入り、高岡大仏へ。ここは駐車場が4台分しかない(桜馬場から入れば大仏の後に駐車スペースがあるのだが)。私は降りないつもりで道端に止めた。が、1台空いたので(この人、どうも大仏様の参拝客ではなさそうだった)、方向転換に苦労していると、「オーライ、オーライ ストップ。右へ切って」と大きな声をかけて誘導してくださる男性がいる。車を止めてからお礼を言おうと私も降りた。その男性は参拝客にいろいろと説明しておられる。友人達の質問に答えて、「あんた方は、いつ建ったかや、どっちが大きいかばかり聞いて肝心なことを知らん」と言われる。奈良の大仏は天皇が建てた、鎌倉の大仏は幕府が建てた、高岡は何度も焼けた後高岡町人と職人が協力して建てたもの、そこが違う、と言うわけだ。与謝野晶子の『鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立ちかな』の歌はは聞いたことがあり、ハンサムな大仏さまとは知っていたが。

 他にも、坂下町の坂を上がって来ると真っ正面に鎮座しておられた大仏が少し横にずれているわけ、大仏様と視線がピタッと合うのはどの位置か、など次々と面白い話をしてくださった。「いつもココで説明されるのですか?」と聞くと「ああ、ときどきね」と言われたがご近所の信仰篤い方だそうだ。
 ↓は、大仏様と目が合った場所で撮ってみました。

 この後、雨晴海岸 義経神社の傍を通り「磯はなび」へ。義経岩の傍の「ココを渡ってはいけません」の線路の通行場所にはとうとう踏切が設けられていた。この日は立山連峰は見渡せなかったが、翌日はかなり顔を見せてくれたらしい。また、海王丸パークで、海王丸と新湊大橋と立山連峰が富山湾越しに見られ、「きっときと市場」でお土産を買って大満足とのメールが後で届いた。

 後から聞いたのだが、SAさんのツアーは「アマゾンで植林活動をしておられた長坂さんを偲ぶ会」だったそうだ。富山富岩運河環水公園-呉羽ハイツ-風の盆前夜祭-高岡瑞龍寺-磯はなび-雨晴海岸-海王丸パーク-きっときと市場 と言う2泊3日の旅だったようだ。SAさんは途中参加をし高岡で私たちと会ってくださったのだ。我が町を旅人のように観光する一日、充分に楽しませてもらった。