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Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

福光美術館 & 井口・ゆ~ゆうランド花椿

2018-03-26 | 美術

  先月富山の「楽翠亭美術館」を訪ねた時に、福光美術館の「山下郁子展」のちらしをもらった。山下郁子さんは、城端の私の実家(今はもうないが)のすぐ近くに住んでおられる方で染織家である。年齢が離れているので個人的にはまったく知らないが、伝統工芸展で何度も賞をもらっておられるので作品は何度か見たことがある。茶々姫さんは、リタイア直後染色教室を開いておられたこともあり山下さんの作品に詳しい。
 3/22(木)、茶々姫さん、なはさん、SAさんと4人で、久しぶりに福光美術館へ出かけた。
 👇は、ロビーから撮った庭の写真です。あいにく小雨日だったが新芽を吹きだした若木がきれいだ。 

  👇はチラシだが、このような絽や紗の着物や帯が大きな部屋に所狭しと展示してある様は圧巻である。初期の作品から近作まで45点展示されているそうだ。”その透明感あふれる色彩、優しさや繊細さは生まれ育った南砺の山紫水明に滋養された感性によるもの” と説明にあった。4月8日まで。

  その後、常設展も見て回った。撮影禁止なので👇の4枚はネットから。
 まず、棟方志功氏の版画の部屋。

 👇は、福光出身の日本画家、石崎光瑶氏の屏風など。大胆で華麗な色彩

  ゆっくり鑑賞し、お腹がペコペコに…。4人の元職場の厚生会から年に2枚の日帰り入浴券が届く。有効期限が3月末なのでそれを使ってお風呂に入るのがこの日のコース。アローザ温泉、タワーの湯など、利用できる温泉が決まっている。帯に短し~ で、結局ちょっと遠いが「ゆ~ゆうランド・花椿」に決めた。南砺市井口だ。

 小さなレストランに直行。4人ともヒレカツ定食。皆、お腹が空いていたのね。

 食べた後ゆっくり喋って、さらに休憩室でまた喋って…。休憩室がとても広く、食べ物持参のOKらしかった。その後、お風呂へ。いつものように、カラスの行水の人と長風呂の人と…である。 

 2,3日後に「椿まつり」を控え、会場付近は準備が進められていた。👇は、「花椿」の玄関の椿の大鉢。


謡の会から東京行き~④国立新美術館

2018-03-13 | 美術

 高岡市平米公民館の「能楽お囃子の会」は、お謡、仕舞、笛、太鼓が学べる贅沢な教室だが、お笛を教えておられる瀬賀尚義先生が「森田流笛の会」出演され、しかも、観世流宗家・観世清和師のシテで能「石橋(しゃっきょう)」が演じられる、場所は昨年新築されたばかりの観世能楽堂…と言うので、なはさんと蒼山会女子4名、計5名は東京への旅を計画した。たった一泊の旅ではあるが、皆でプランを考えてとても充実した楽しい旅となった。

 3/6(火)、GINNZA SIXの”観世能楽堂”で「お笛」とお能を鑑賞した後、六本木でニューハーフショー。翌日またまた六本木へ行くことになった。今度は「国立新美術館」だ。ホテルは、いつもの”アワーズイン阪急”。大井町からりんかい線で大崎に出て…などと考えたが、電車は乗り換えが多くやっぱりタクシーでと話がまとまる。
 今回の旅では、東京都内をすべてタクシーで移動したのでいろいろなドライバーさんの話が聞けた。皆さん、富山弁も気にせず気楽に答えてくださる。大井町駅前から六本木までのドライバーさんはとても誠実な方だった。
 駅前でお客さんを降ろされたところへ、「六本木の国立新美術館まで」と唐突に言って乗り込むものだから目を白黒。「○○通りの△△を曲がったところの新国立劇場ですね?」と仰る。「イヤ、新国立劇場は初台のはず…」と私。カーナビを入れ、「ああ、やっぱりココです。あそこ劇場だと思っていたら美術館ですか」。念のためと、会社の何とか係に電話で確かめ、さらにナビの指示よりこっちが近道と、知っている道を案内してくださった。荏原交通のドライバーさん、ありがとうございました。

 国立新美術館がオープンした頃何度か来たが、何年ぶりだろう?わりと空いていた。
 👇は、「至上の印象派展・ビュールレコレクション展」のポスター。     

  👇 展覧会入り口。ルノアールの「イレーヌ」が目印だ。

  👇は、パンフレットより。左がルノアールの「可愛いイレーヌ」、右はセザンヌの「赤いチョッキの少年」。 

  第一章「肖像画」の部屋から、第十章「新たなる絵画の地平」の部屋まで、モネ、マネ、ピサロ、ドガ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ブラック、ピカソ… すべてスイス、チューリッヒの実業家、ビュールレの個人コレクションだそうだ。

 最後の第十章の部屋だけ撮影可能で、モネの「睡蓮の池、緑の反映」一点だけが展示してある。

  昔、フランス、オランジュリー美術館で佇んだ「睡蓮の連作」を展示した睡蓮だけの部屋を思い出した。
 数日後、Eテレ「日曜美術館」で「イレーヌ」を語る番組が放送された。まだ詳しく見ていないが録画したので、時間のある時にゆっくり見たい。右はビュールレ氏。  


楽翠亭(らくすいてい)美術館

2018-03-02 | 美術
 
春の気配 & 春の気分
  例のごとく忙しい月末、毎日何か用事が入ってくる。朝雪を見ることもある寒さだが、日中は春を感じる今日この頃である。 23日(木)は平米公民館のお稽古日。MAさんは足のケガで欠席。......
 

  👆は、昨年の私のブログです。ドカ雪に2度も見舞われた大変な冬でしたが、少しずつ日が長くなるにつれ気温も上がり、見る見るうちに道端や庭の雪が融けはじめました。外出するたびにあちこちでお雛様にお目にかかり、我が家も内裏雛と色紙額だけ飾りました。(次回アップします) 

 さて、2/25(日)、「富山サンフォルテ」で、”イタイイタイ病を語り継ぐ会”が主催するドキュメンタリーライブが開かれると新聞で知りました。岩倉政治さんの詩「神通よ怒れ」に曲をつけた歌と公害病認定までの歴史を朗読劇で上演すると言うのです。一人で行くのも寂しいので何人かに声をかけ、城端の友人2人となはさんが参加されることになりました。城端の友人達と待ち合わせたのが、富山市奥田新町の「楽翠亭美術館」です。富山市春日温泉の「雅楽倶」の美術館の姉妹館となっています。昔は北前船問屋だったが、神通川の流れを変えた頃繊維問屋に変わり、昭和20年代にリフォームし、昭和初期の木造2階建て和邸宅、鉄筋コンクリート造洋館、土蔵造りの蔵、広い庭からなる美術館となったそうです。お庭だけ撮影可でした。 

 ちょうど、👇のような企画展の真っ最中でした。所蔵品の中から、現代作家から人間国宝までの作品が展示されていました。まず、草間彌生「七色の富士」です。

 後は、ネットからの写真です。👇 一枚板の天井と欄間。夏の写真なので背の高い特注の簀戸が入っていますが、今はもちろん障子です。背が高いので保管場所から運ぶのも大変とのことで👇。

 👇 左が、加藤卓男「正倉院復元三彩瓜形花入」 右は、井上萬二「白磁緑釉牡丹彫文四方花器」

 👆 左が、松井康成「練上香炉」  右は、山本一洋「幻夢彩翔 陶筥」

 👇は、十五代樂吉左衞門「焼貫黒樂茶碗」

 👇は、青柳志郎「久方の光のどけき春の日に静こころなく花のちるらむ」扇面

 野上祇麿 追悼展「記憶の風景」のコーナーもありました。他に、私が名前を知っている作家では篠田桃紅、下田義寛などです。

 👇は、ショップ。城端の松井機業のシケ絹、伏木の越村の千代ぐるみも置いてありました。

 一緒に行った城端の友人は呉服屋さんの奥さん、👇のような素敵なコートを着ておられました。自分で糸を染め、織って縫ったのだそうです。また、彼女の内孫さんの美大生の青年が、この美術館へ同行しておられました。

      

 楽翠亭美術館:富山市奥田新町2-27 
        076-439-2200
        10:00~17:00  休館は水曜日
        入館料は800円  駐車場10台