ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

更けゆく秋

2017-10-16 09:39:11 | Weblog
 画は 前田 政雄  (まえだ-まさお)

 明治37年(1904年) ~ 昭和49年(1974年)  大正-昭和時代の版画家。

 函館生まれ。上京し川端画学校卒。
 風景版画がおおく、量感のある山岳風景画で知られた。      作


  「山麓」です。


☆晴れ、今秋一番の冷え込み。

不正選挙の厳重監視を!

◆http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/871.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2017 年 10 月 13 日 kNSCqYLU
必ず揺り戻しがある 早すぎた自民圧勝選挙予測の 吉凶 
 安倍政権
不支持」 「野党議席増が国民の声だ(日刊ゲンダイ)


http://www.asyura.us/imgup/img10/848.jpg

http://www.asyura.us/imgup/img10/849.jpg

☆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/215487
日刊ゲンダイ  2017年10月13日  文字お越し


いやはや、何かの間違いじゃないのか。

22日投開票の衆院選で、新聞・テレビがそろって報じた世論調査の結果のことだ。

「自民党は単独過半数(233議席)を大きく上回りそうで、
小選挙区・比例区とも堅調」(朝日新聞)

「自民党は単独で衆議院の過半数233議席を大きく上回る勢い」
(読売新聞・日本テレビ)

「自民、公明両党で300議席に迫る勢い」(日本経済新聞)

「自民党は小選挙区、比例代表で優位に立ち、公明党と合わせた与党で
300議席超をうかがう」(共同通信)

ナント! 驚くことに総じて自民圧勝予想である。

序盤情勢でこんなに大差がつけば、有権者の中には勝ち馬に乗ろうとする
「バンドワゴン効果」が働く可能性も否定できない。

どうりで最近、テレビで見る安倍首相の顔が余裕シャクシャクのはずだ。

自宅で「日本のイメルダ夫人」こと昭恵夫人と酒を酌み交わし、
手を叩きながら「クックック」とほくそ笑んでいる姿が目に浮かぶようではないか。


憲法違反の解散も過去の暴政も認めるのか

こんなバカげた状況になっているのも、緑のたぬき・小池百合子都知事率いる
「希望の党」が勝手にコケて“不戦敗”が濃厚となったためだが、

このまま自民圧勝なんて冗談ではない

メディアの予想通りなら、衆院選後の特別国会で首相に指名されるのは

国難男、安倍である。

そうなれば「みそぎは済んだ」とばかり、今まで以上にやりたい放題。

森友疑獄や加計問題だって、強引に幕引きを図るだろう。

そうして、例によって「3本の矢」(2013年)、「女性活躍」(14年)、

「1億総活躍」(15年)、「働き方改革」(16年)、

「人づくり革命」(17年)…… など、またぞろワケの分からない新たな

キャッチコピーを作って「仕事してます」をアピール。

国民の目をゴマカシ、ウラではせっせと戦争国家づくりの地ならしを進める

のは間違いない。政治学者の五十嵐仁氏がこう言う。

予想通り自民大勝となれば、憲法違反といわれる大義なき解散を認めた上、

これまでの約5年間の安倍政権の暴走政治を肯定したことになる


つまり、特定秘密保護法や安保法、共謀罪などの国会審議を無視した政治手法を

認めたということです。

自民党は消費税引き上げ後の使途を選挙争点にしているわけですが、

それをOKというのは、どんなに不景気であろうと引き上げて構わない、

とゴーサインを出したのに等しい。

さらに言えば、トランプ大統領は11月に来日すると報じられていますが、

その時、仮に安倍さんが首相であれば何を言い出すか分かりません。

北朝鮮に対して『あらゆる選択肢』と言っているわけですから、

それこそ 米国と一緒に戦争を仕掛ける、とも言い出しかねないのです。

日本は内政でも外交でも、とんでもないことになるかもしれない。

国民にとっては地獄の扉が開けかけている、と言っていいでしょう」

満州事変から国際連盟を脱退し、戦争に突き進んでいった当時の日本では

盛んに「国難」が強調されたという。

「いつか来た道」をたどるなんて事態は絶対にあってはならないのだ。


安倍政権「不支持」「野党議席増」が国民の本当の声だ

そもそも、衆院解散前の国民世論は安倍に批判的だったはずだ。

共同通信が9月30日~10月1日に行った調査では、

安倍内閣の不支持率は46.2%で、支持率(40.6%)を大きく上回っていたし、

読売新聞の調査(10月7~8日)でも不支持率(46%)が

支持率(41%)より高かった。

NHKの調査では、安倍が衆院の解散、総選挙を決めたことに対し、

「あまり評価しない」「まったく評価しない」との回答が65%にも達し、

選挙後の与野党の議席について「野党の議席が増えた方がよい」(32%)が

「与党の議席が増えた方がよい」(21%)を上回っていた。

つまり、国民の多くが安倍政権にNOを突き付け、野党の議席増を望んでいるのだ。

さすがに今回ばかりは自民圧勝という結果にならないのではないか。

しかも自民党は公約で「憲法改正」をハッキリと掲げている。

自民の改憲草案を読むと、9条以外にも

前文の「不戦の決意」や「個人の尊重」(13条)を削除し、

「表現の自由」(21条)や「基本的人権」(11条)を制限している。

まるで江戸幕府が農民統制のために発令した慶安の御触書と同じだ。

何よりも恐ろしいのが、ヒトラーが独裁のために乱用した「大統領緊急措置権」

同じ効果を持つ緊急事態条項を盛り込んでいることだ。

自民に希望が加担 ―― なんて事態になれば最悪だ。

やれ北朝鮮の脅威だ、日米同盟のためだ、と煽りまくり、

ドサクサに紛れて緊急事態条項を持ち出して国民の自由を奪い、

時代錯誤の国家主義化をどんどん進めるだろう。


自民支持は全有権者のたった2割

これぞ「戦後最大の国難」。

心ある国民は今こそ安倍自民に対峙するために総決起するべきだ。

序盤情勢であきらめる必要は全くない。

共同通信の調査では、小選挙区の投票先未定は5割を超えているのだ。

大体、14年の衆院選だって、

自民に投票した有権者が1765万人だったのに対し、

民主や共産など4野党の投票者は1818万人もいたのだ。

選挙に行かなかった有権者は実に4922万人にも上った。

要するに自民支持者は全有権者の2割しかいないのだ。


あらゆる手段を使って安倍自民を倒すための投票を呼び掛け、

残り8割の有権者が結集すれば、まだまだ与野党逆転は十分可能だ。

実際、1996年と2000年の衆院選では、

序盤で「自民過半数」と各メディアが報じたものの、

フタを開ければ結果は全く違ったし、

今夏の都議選だって、世論調査と違って自民は歴史的な大惨敗を喫した。

勝負はこれからだ。

政治評論家の森田実氏がこう言う。

「勢いのある、大きな追い風が吹いている野党を押し上げる。

つまり、立憲民主党を押し上げることが大きなカギになります。

すでに世論調査の議席予想で30ほどと出ていますが、

立憲から70人以上の候補者が出ているわけですから、これを40、50議席

になるよう支援する。そうなれば状況はひっくり返せますよ」

「憲政の神」と呼ばれた護憲運動の政治家・尾崎行雄は、

民主政治読本で〈政治の善悪を正そうとはせず、泣く子と地頭には勝たれぬ

ものと諦めて、税金を作るために娘が身売りするのを美徳と教えるほど

人権を無視することが封建政治の本領である〉と書いていた。


あきらめて安倍自民を圧勝させたら、封建制に逆戻りだ。

ウソつき安倍独裁政権の継続を許し、言いなりの奴隷国民となって

米国と一緒に戦争に突き進むのか
――。

ストップをかけるのであれば、とにかく自民には投票しないことだ。

共産党という選択肢もある。

「自民圧勝」なんて大騒ぎしている大マスコミにも

一泡吹かせてやろうではないか。



◆http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1657#m
白川勝彦 永田町徒然草   14年12月08日
選挙監視団を組織せよ


私は、「安倍・自公“合体”体制は、もうファッショ体制である」

と認識している。そう認識しておかないと、私たちは大きな誤りを犯す

ような気がするのである。

永田町徒然草No.1715「“自民党300議席超え”という幽霊」では、

第一権力と第四権力の癒着・結合関係を指摘した。

第一権力(政治権力)と第二権力(行政権力)の癒着・結合関係が非常に強いことは、

長い間政権与党の中にいたので、私は良く知っている。

いわゆる記者クラブ制で、第二権力と第四権力マスコミの癒着・結合関係が尋常でないのは、

周知の事実である。第三権力と他の権力との癒着・結合関係もだいぶ怪しいが、

具体的な事例をもたないので、憶測でモノをいうのは敢えて控える。

かつての自民党は、第二権力との癒着・結合関係を否定しなかったが、

それ以外の権力との関係には、細心の注意を払っていた。

下手をすると、命取りになることを知っていたからである。

安倍・自公“合体”体制では、第一権力と第二権力と第四権力が、

深いところで完全に癒着・結合しているのである。

そのような権力構造の中で、いま総選挙が行われていることを、

私たちは認識しておかなければならない。

そのような認識に立てば、“自民党300議席超え”という、嵐のような報道の

カラクリが読み解けるのではないか。

第一権力と第四権力との間で、“自民党300議席超え”という情報を

徹底的に流すことが合意された。それが謀略だったとしても、

集計段階で“自民党300議席超え”という結果が出せるのであれば、

この謀略は謀略でないことになる。

集計作業の責任者は、中央選挙管理委員会である。

この中央選挙管理委員会の事務を実際に取り仕切っているのは、総務省の官僚である。

ここが、今回の謀略に絡んでいると疑わなければならない。


これまで、いろんなところで不正選挙という人がいたが、

私はこれにあまり同調しなかった。

具体的な事実に基づいた見解でなかったからである。

しかし、いまでは不正選挙という疑いをもって、今回の総選挙を見なければならない

と思っている。

集計作業の段階でコンピュータを操作すれば、どのような結果を出すことも可能

だからである。

しかし、この謀略には最大の危険・弱点がある。

コンピュータの操作はデジタルであるが、実際の開票作業は、

極めてアナログであることだ。

しかも、開票作業には、全国に多数あり、かつ立候補関係者が立ち会うからである。

いちばん末端の開票作業現場の監視を徹底的に行えば、

この謀略を暴くことができる
のだ。

安倍・自公“合体”体制と戦っている候補者陣営は、

開票作業を実際にアナログで行っている現場に、立会人を出せるのである。

私は自分の選挙を何度も戦ってきたが、投票立会人など、あまり注意をしてこなかった。

しかし、万事がおかしい今回の選挙においては、

投票立会人に誰を出し・どのような仕事をしてもらうかが非常に重要になる。

選挙監視団と言っても、何も国連に要請しようというのではない。

今回の選挙で実際に戦っている人たちが、有力かつ重要な監視員になれるのだ。

いちばん重要なのは、単純だが、開票作業を行う現場の開票立会人である。

そして、いちばん不正が行われる可能性が高いのが、集計作業を行う過程である。

この時に、必ずコンピュータが使われる。

私は、ここでは問題を提起するに留める。

開票作業を知り尽くした各政党の選挙関係者が、具体的に詰めて貰いたい。

そして、各政党の候補者事務所に指示を出して貰いたい。

この永田町徒然草で指摘したことならば、各政党の共闘・協力は難しくないであろう。

読者の中には、今回の選挙に立候補している事務所と関係をもっている人が多くいる

であろう。ぜひ、注意と関心を喚起して欲しい。

こんなことまでしなければならないのだから、

わが国も大変な国になってしまったものである。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。



前田政雄、二枚目、



「札幌八景 中島秋景」です。



明晰な人ですなぁ、

◆http://blogos.com/article/252253/
BLOGOS  2017年10月13日
前川喜平さんインタビュー
 「衆院選は 加計森友隠しの安倍政権に 審判下すチャンス


安倍晋三首相と昭恵氏の「お友達」なら、国有地が特別に値引きされ、
獣医学部の新設も特別扱いされる国は法治国家とは言えません。

加計学園疑惑を告発した前川喜平さんにインタビューしました。


加計・森友のロンダリング

――安倍首相が「国難突破解散」として衆院選となりました。
  これをどう見ていますか?


何を国民に問うための選挙なのか、今なぜ解散なのか、
安倍首相の説明は理解できません。

私は加計・森友学園など安倍政権が抱えている権力私物化の問題を
ロンダリングするための解散だと見ています。

もし今回の選挙で自公与党が過半数を確保すれば
この問題をオールクリアできると安倍首相は思っているのではないでしょうか。

一方、国民の側から見れば、加計・森友問題はもちろん、
この5年弱に渡った安倍政権に対する審判を下す大きなチャンスが与えられた
ということでもあると思います。


憲法に違反し国会召集せず

マスコミも「加計・森友隠し解散」と指摘していますが、
解散の前段から「加計・森友隠し」は行われていました。

憲法53条には衆院ないし参院の4分の1の議員が国会召集を求めたら
内閣は国会を召集しなければならないと明記しています。

立法府が行政府をチェックするための国会召集を、安倍政権は3カ月も放置した
だけでなく、臨時国会の冒頭で何の審議も行わずに解散したのです。

この明確な憲法違反についても国民は審判を下す必要があります。


――安倍首相は、消費税増税を教育の無償化などに使うための
  解散・総選挙とも言っています。


無理矢理こじつけたとしか思えません。

安倍首相は改憲ともこじつけていますが、そもそも教育の無償化のために

憲法改正は必要ありません。


イージス・アショア1基で奨学金10万人分

それと国民に耳障りのいい選挙公約はないかということで
思いつきで教育の無償化を言っているだけでしょう。

イージス・アショアは1基で700~800億円です。

たとえば、来年度から本格実施される「給付型奨学金」は2万人が受け取る
ことになっていますが、イージス・アショアひとつで
10万人ぐらいの奨学金がカバーできるのです。

でも「イージス・アショアのために」と言うより、「教育の無償化のために」と
言った方が国民受けが良いという思いつきに過ぎないと思います。

それから、消費税増税や教育の無償化の前に

やるべきことがたくさんあると思っています。

消費税は低所得層ほど負担が重い逆進性がありますから、

私は税制全体を改善する必要があると思っています。

自分達の税金をどう使い、税金を誰からどのように取るのかは

民主主義の基本的な問題です。

ところが選挙で税制を全体として考えるということがほとんどないわけです。

消費税をどうしますかということがあっても税制全体をどうするか

ということがない。法人税が引き下げられていますが、

内部留保を何百兆円も抱えている大企業をそのままにしていていいのでしょうか。

所得税や相続税についても国民全体で議論すべきです。


日本の「国難」は格差拡大

私が学生の頃の昭和50年代は高い累進税制で、所得税の最高税率が75%、

住民税も累進制があって最高税率18%、合わせて93%でした。

お金を儲ける人は社会に貢献してくださいという考え方で、

人間生きていく上でそんなにお金は必要ないでしょう、

そのかわり、福祉や教育に使いましょうということだった。

これがこの40年の間で変わってしまって、

金融所得の多いお金持ちほど税率が低くなってしまった。

本当に格差を是正するためには税制全体の累進性を高める必要があります。


富裕層から普通に税金を集めるべき

それから、教育に関するところでも富裕層優遇をまずやめるべきです。

たとえば、教育資金一括贈与非課税制度です。

この制度は教育費に充てるなら、子や孫への贈与は1,500万円まで非課税

というものです。孫が4人いるとしたら6千万円の相続税などの節税ができる

わけです。すでに1兆円以上が贈与されていて

富裕層はこの制度をフル活用して合法的に税逃れをしています。

このように教育費負担軽減と言いながら、富裕層の教育費を軽減している制度

があるので、それをまず見直すべきです。

富裕層から普通に税金をもらって、その分を低所得層の教育費負担の軽減に充てる。

教育費の中で所得再分配政策をまずやるべきなのです。

私は日本の「国難」は格差の拡大だと思っています。

格差を是正する政策でなければ信用してはいけないと考えています。

富裕層優遇の仕組みをあらためないままの教育無償化というのは、

結果的にさらに格差を拡大することになりかねないと危惧しています。


――「人づくり革命」も持ち出されています。

「人づくり」という言葉は、人間が
生産要素の1つの手段にされてしまうように感じます。

一人ひとりが命を持った人間として幸せになれるかどうかが大事なのに、
「人づくり」というのは人を客体化していますよね。

教育の目標は一人ひとりが幸せになることなのですが、
そのためにはそれぞれが居場所を得なければいけない。

自分にぴったりくる仕事をして、そこで自分の能力や個性を発揮できて、
あまり「面従腹背」もせずに(笑い) 楽しく仕事ができればいいわけです。


国家戦略特区の非常に乱暴な議論

社会の分業の中でどの仕事につくかはそれぞれの適性を伸ばしていく中で
調和していけるようにするというのが大事です。

社会として一定のプランを立てる必要があるのです。

そのためには獣医師はどのぐらい必要かを考える必要もあります。

加計学園に関わって国家戦略特区のワーキンググループの人間が

何を言っているかというと、とにかく獣医学部はいくらでも作って

獣医学部同士、獣医師同士で競争すればいい。

それで良い獣医師が残って悪い獣医師は負けていけばいい、

獣医学部もつぶれればいいという話です。


加計学園は若者と社会にマイナス

そんなふうに資格を持った人をムダづかいしていいのかという問題です。

ただでさえ日本は少子化でどんどん若者は減っている。

その若者を大切に育てなければいけないのにムダな育て方をしてしまう。

余るのがわかっていて獣医師を育てるというのは、本人達にとって不幸せなことだし、

社会全体にとってもマイナスです。

将来の人間の職業がどうなるか、産業構造がどう変化するか、

ということを考えながら高等教育のあり方も考えなければいけないわけです。

そもそも獣医学部のニーズがあるかどうかも問題だし、

それがなぜ加計学園なのかということも不明です。

加計学園側は「世界に冠たる獣医学部」を作ると言うのですが、

実際はそうはならず、最低ラインを何とかクリアする程度でしょう。

安倍政権は加計学園問題に対する国民の記憶が薄れるのを望んでいる。

他のさまざまな問題を並べて国民の気をそらして、時間を稼いでいます。


安倍政権による国家公務員の「下僕化」

安倍政権による行政の私物化、国家権力の私物化の疑いはきわめて濃厚で、

そのために仕事をさせられた国家公務員は「下僕」になってしまったと思っています。

憲法15条に「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」

とあるように、国家公務員は全体の奉仕者としての「公僕」でなければいけないのに、

加計・森友学園の問題では「一部の奉仕者」にさせられているということです。

一部の権力を握っている人とそのお友達のために仕事をさせられている状態

というのは、「下僕化」と言わざるを得ません。

加計学園新設の仕事というのはそういう仕事だったわけです。

国家戦略特区の仕組みの中でも説明がつかない。

国家戦略特区の制度がいいかどうかはともかくこの制度の目的は、

「国際競争力の強化」 「国際経済拠点の形成」なのです。

この目的に相応しいかどうかが大前提として検証されなければいけません。

まず加計学園の獣医学部が「国際競争力の強化」「国際経済拠点の形成」を担うもの

になるのかがまず問われなければいけないのです。

さらにそれを具体化したのが、2015年6月に政府が閣議決定した4条件

(①既存の獣医師養成でない構想
 ②ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野で具体的な需要
 ③既存の大学・学部では対応困難
 ④獣医師の需要動向も考慮)で

高いハードルを設けたわけです。

この4条件が検討された形跡はまったくありません。

加計学園の獣医学部でやろうとしていることは他の大学でもやっていることで

4条件を満たしていない。まともな審査をしていないのです。

加えて京産大をはじくために今年1月の時点で

来年4月から大学を開学しなければならないという新たなハードルも設けた。

わすか1年後に開学できるところなど出てくるはずがないのに加計学園は手を挙げた。

1万メートル競走を加計学園だけ5千メートルからスタートしたようなものです。

この来年4月からの開学は、官邸の最高レベルが言っていることだ、

総理のご意向だと聞いていると当時の内閣府の藤原豊審議官が文科省の課長に言った。

ものすごく恣意的なやり方で最初から決まっていたわけです。

安倍首相の特定のお友達に利益誘導した。

これは規制緩和でなく特権の付与です。

規制緩和というのは全体で獣医学部の規制を緩和してどこで作ってもいい

とするのが規制緩和になりますが、加計学園だけ獣医学部を作っていい

というわけですから、これは特権の付与です。

そして、特権だからこそ学生も確保できるわけです。

これは薬学部と比べてみればよくわかります。

獣医学部も薬学部も6年制で6年間の期間が必要というのは、公的なお金もかかるし、

私的なお金もかかる。

加計学園だと年間億単位の私学助成もすることになるわけです。

学生1人6年間で1,500万円ぐらいの授業料は納めなければならない。

公的な投資と、私的な負担が毎年注ぎ込まれることになるわけです。

加計学園の千葉科学大学に薬学部があるのですが学生募集に四苦八苦しています。

なぜ学生が来ないかというと、薬学部がたくさんあるからです。

薬学部には新設の規制がかかっていないので、

薬学部同士の過当競争が起こっているわけです。

それで、千葉科学大学の薬学部の方は定員割れで困っている。

それはそもそも規制がないからなのです。


安倍首相のお友達に特権与えた

一方で、獣医学部の方は規制は残して加計学園にだけ特権を与えるから、
薬学部のようなことが起こらないわけです。

獣医学部は現在16大学しかなく、獣医学部の入試の競争率は極めて高い。

そうすると、加計学園の獣医学部でどんなに学生募集が遅れたとしても
とにかく来年の4月に開学できれば、必ず定員はいっぱいになる。

どこでもいいから獣医学部に入りたいという学生がいるからです。

だから加計学園の側から言えば、食いっぱぐれがないのです。

定員割れで四苦八苦しなくていい。それは規制があるからなんです。

そういう特権を安倍首相はお友達に与えたということです。

濃厚な状況証拠があることは事実です。

自民党の二階俊博幹事長が、今回の解散を「加計・森友疑惑隠し」と野党が批判している

ことについて、「我々はそんな小さな問題を隠したりなどは考えていない」

と記者会見で語っていましたが、これは安倍政権と自民党の本音ではないかと思いました。

同時に、安倍政権が加計・森友問題を小さな問題と思っているということは、

同じような行政私物化、国家公務員の「下僕化」は、今は表面化していないだけで

各省庁のあちこちにあるのではないかと危惧しています。


――国家公務員の「下僕化」の原因は内閣人事局の存在にあるということでしょうか?


複合的な要因があると思いますが、そのうちの1つが内閣人事局による
幹部人事の掌握だと思います。

実質的な権限は官房長官が持っています。 私の経験では幹部人事だけでなく、

課長の人事に官邸が介入してきたという事実もありました。

森友学園を巡る問題に関し、国会で「当時の交渉記録は破棄した」などと答弁した
財務省理財局長だった佐川宣寿さんが国税庁長官になったり、

安倍昭恵氏付職員だった谷査恵子さんがイタリア日本大使館1等書記官になったりで、

安倍政権による国家公務員の「下僕化」は極まっています。

佐川さんは論功行賞で、谷さんは論功行賞であると同時に、国外に置いての「口封じ」
という側面も強いと思います。

いずれにせよ、国家公務員は、「全体の奉仕者」にもとることを させられている
ときにどうするかが問われています。

現在の無権利状態に置かれている大変不十分な状況の中でも
匿名でリークすることはできます。

加計学園の問題では匿名で文部科学省の職員がリークしています。

その中には私の知らない職員も頑張っているわけです。

厳しい現状の中でも何らかの工夫で「全体の奉仕者」としての役割を
発揮してもらいたいと思っています。


――今回の選挙では、自民党と希望の党、日本維新の会が
  公約として憲法改正を掲げています。


私は憲法改正に反対です。

とりわけ憲法9条は改正すべきでないと考えています。

集団的自衛権を憲法9条のもとで認められるとするのは暴挙です。

立憲主義に反しています。

立憲主義というのは国民がつくる規範があって、その国民がつくる規範で

政府や権力を縛る必要があり、その規範が憲法だということです。

縛られている側の権力が、縛っている憲法を解いてはいけない。

縛られている側がいくらでも解いていいなら

縛っている意味がなくなってしまいます。

憲法が憲法でなくなってしまいナチスの全権委任法のような状態に陥り、

どこまでも際限がなくなってしまう。

立憲主義を守るというのは権力の暴走を防ぐ最低限の条件だと思います。

2年前に安保法制が強行成立させられて立憲主義が崩れたわけですが、

このままだと際限なく崩れていく危険性があります。

憲法9条は人類史の成果  私は安保法制は憲法違反だと思っているし、

それを追認するような憲法改正はすべきではないと考えています。

憲法9条が国外に行って戦争をしないということの歯止めになっていると思うので、

憲法9条を守るべきだと思っています。

改憲を主張する人は、今の憲法は自主憲法でないとか、

日本民族の憲法じゃないなどと言いますが、民族性ではなくて

人類史の多年にわたる努力と成果の中で形づくられたものが今の憲法

と見るべきです。

たとえば、憲法9条は1928年のパリ不戦条約にある戦争の違法化など

人類の知恵の積み重ねの中で生まれたもので、

人類史の中で燦然と輝いているわけです。

こうした人類の憲法と言える9条をいかに大事にしていくかが問われています。


第2次世界大戦後に 世界でいちばん戦争している国はアメリカですよ。

世界でいちばん戦争をしているアメリカと一緒に

海外で戦争をする法案は絶対に作るべきではありません


今のままの9条改憲は集団的自衛権を認めることになるわけで、

絶対に許してはいけないと考えています。


私は現役の文科省職員だった2年前、安保法制反対の国会正門前デモに参加して
シールズと一緒にラップコールも行いました。

安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合のみなさんと
同じ思いを持っています。

他の国では平気で消防士がストライキを打ってたたかっていますが、

日本の公務員は労働基本権が厳しく制限されています。

そして、日本ほど国家公務員の基本的人権が過度に制限されている国はありません。

表現の自由、つまり政治的行為が強く制限されていて、

とても民主的な先進国とは言えないぐらい制限がきつい。

そして労働基準法が適用されないのも酷い。

政府は「働き方改革」と言うなら国家公務員の働き方をきちんと改善して欲しい。

どんどん定員削減はされるし、仕事は増えるし、

政治家はいくらでも公務員バッシングしてもいいと思っている。

でも、少なくとも団結権と部分的には団体交渉権があるわけですから、

国家公務員の労働条件を改善するとともに、

国民本位の行財政・司法のために 労働組合には頑張って欲しいと思っています。


前川喜平(まえかわ きへい) 1955年奈良県生まれ。東京大学法学部卒。
1979年文部省(現文部科学省)に入省し、初等中等教育局長、文部科学審議官、
文部科学事務次官などを歴任し、2017年1月退任。
加計学園問題で今年5月に記者会見し「行政がゆがめられた」と告発。
7月には国会で参考人としても告発した。

 

前田政雄、三枚目、



「(北海道)駒ケ岳 秋景」です。



千慮の一失だな、佛天に排除されたわけだ、

◆https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171014-00000044-sasahi-pol
AERA dot.   10/15(日)
小池百合子をリセットした排除発言 
 引き出したジャーナリストが語る真相
〈週刊朝日〉



10月22日投開票の衆院選は、鳴り物入りで登場した希望の党の
まさかの大失速により、与党の圧勝となる展開が各社の世論調査で予測されている。

希望の命運を決めた決定的な瞬間と指摘されているのが、
9月29日の会見での小池百合子東京都知事の〝排除発言〟だ。

民進党からの合流組の一部を「排除いたします」と笑顔で言い切った姿が
テレビで繰り返し報じられると、
小池氏や希望の党のイメージは一気に悪化してしまった。

小池氏自身も10月13日に出演したテレビ番組で
「きつい言葉だった」と悔やんでいる。

小池氏から「排除」発言を引き出す質問をしたのは、
『検証・小池都政』(緑風出版)などの著書がある
フリージャーナリストの横田一(はじめ)氏だ。

当日のやり取りをこう振り返る。

「いつも厳しい質問をするためか、会見で手を挙げても小池氏に指名してもらえなく
なっていましたが、なぜか半年ぶりに当てられたのがあの日でした。

民進党から希望への公認申請者は排除されないという前原誠司代表の話と
小池氏の話が食い違っていたので、素朴な疑問をぶつけた。

排除』発言を聞いた時は、ああ、本性が出たな

『寛容な保守』をうたいながら、なんと愚かな発言をするんだと思いました」


経緯を詳しく振り返ってみよう。

舞台となったのは、都知事の定例会見で毎週金曜日の午後に、
東京都庁(新宿区)の6階にある記者会見室で行われているものだ。

小池氏からの発表を聞いた後、記者との質疑応答が行われるが、
その日は挙手した記者たちの中から横田氏が指名された。

横田氏:「フリーの横田です。前原代表が昨日、

(民進党の両院議員総会で)所属議員向けに希望の党に公認申請をすれば

排除されないという説明をしたんですが、一方で知事は、

安保、改憲を考慮して一致しない人は公認しないと。

言っていることが違うと思うんですが、前原代表を騙したんでしょうか。

それとも共謀して、そういうことを言ったんでしょうか」

小池氏:「すみません。横田さん。そのご質問は、この後、

ちょっと場所を転換して、お答えをさせていただいた方が良い

のではないかと思いますし、独特の言語を使っておられるなと

今思ったところでございます。(中略)

私は今、都知事としての会見をやっているわけですから、

ちょっと待ってくださいね」


このやり取りには説明が必要だろう。

小池氏は定例会見では都知事の立場で受け答えをするため、

都民ファーストの会特別顧問や 希望の党代表としての質問は受け付けない
ルールになっている。

このため、会見後に非公式の取材というかたちで
政党関係の質問を受けることになっている。

定例会見と違って 都のホームページでのネット中継もされず、
議事録にも掲載されないという違いはあるが、

同じ取材陣が同じ会見室の同じ席から質問をするため、実質は同じようなものだ。

ともあれ、このような理由で小池氏は回答を一旦、保留。

その数分後に非公式取材に転んじると、小池氏は待ち構えていたかのように

最初に横田氏を「逆指名」した。

小池氏:「では、横田さんもう一回いきますか」

横田氏:「繰り返しになりますが、前原代表が昨日発言した

『公認申請すれば排除されない』ということについて(中略)

前原代表をダマしたのでしょうか。共謀して、

リベラル派大量虐殺とも言われているんですが……」

ここで小池氏が「音声入ってないの?」と質問を遮った。

横田氏のテーブルに備え付けられたマイクが作動していなかったためだ。

横田氏が「最初から(言いますか)?」と応じると、

報道陣の複数の席からは、あからさまな笑い声が漏れた。

横田氏の質問の表現が過激だったことや、前述の定例会見時から

知事とのやり取りがかみ合っていなかったことなどもあったのか、

会見室には小池氏を追及するのではなく〝空気を読まない〟質問をする横田氏を

嘲笑するかのような、弛緩した空気が充満していた。

小池氏も上機嫌で笑っていた。

小池氏が〝運命の一言〟を放ったのは、まさにこの瞬間だった。


小池氏:わかりました、お答えします。前原代表がどういう表現をされたか

承知をいたしておりませんけれども
排除をされないということは、

ございませんで、排除いたします

 
油断から思わず出たホンネだったのか。

結果的には〝笑いごと〟では済まない発言となったのである。

横田氏がこう振り返る。

「小池氏には、会見場は自分のフィールドだという油断があった

のかもしれませんね。 結果的に小池氏のホンネが早い段階でハッキリしたことで、

枝野幸男氏らの立憲民主党の結党が公示前に間に合った


のは良かったのかもしれません」

メディア戦術に長けた勝負師が見せた、一瞬の油断だっ


※週刊朝日 オンライン限定




生涯悔やむことになったなw

細野とか玄葉とか仲間を売って、本当に人として如何なものかな。

ヤメ検・若狭は落選しそうだとかw  「禍福は糾える縄の如し」ですなぁ。