7月30日(土)今年9月に閉館し、新しく建て替えられる福岡市美術館の最後のイベント「ゴジラ展」へ行った。今回の展示会見学のきっかけは、国産ゴジラ映画としては12年ぶりの新作となる「シン・ゴジラ」を観に行く前にぜひ、チェックしておきたいと思ったからだ。
ちなみに大ヒットとなった「ゴジラ」は、「特撮」というジャンルを日本映画に確立し、以後、昭和30年代から平成、そして21世紀に入った2004年までに、50年間で28作に及ぶ大きな足跡を日本映画史上に刻んできた。その評価は海外にも及び、米国でも「ゴジラ」の映画が制作された。
1954(昭和29)年に公開された東宝映画「ゴジラ」は、ミニチュアと合成を駆使した迫真の特撮、そして水爆実験の影響で怪獣が生まれる、というショッキングな話題、そして生まれて初めてみた怪獣映画で、当時はモノクロではあったが、逆に深い暗闇に恐ろしい印象を持った。夏休みには、シリーズ映画を友達と観に行ったことも忘れられない思い出である。
会場で約2時間半滞在し、多くの資料や展示物を楽しんだ。一部撮影が許可されているスペースもあった。
(東京駅のミニチュアセット、ご苦労が伝わってくる・・・)
ちらしによると「ゴジラ映画における特撮の造形、デザイン画、セット図面、記録写真等、並びにゴジラ映画をもとに生み出されたイラストや立体造形に焦点を当て、そこから日本の映画人たちの想像力・創造力・表現力について検証し、そしてゴジラという題材の持つ限りない魅力を紹介します」と書かれてあったが、まさに詳細な資料が展示され、興味深いものとなった。
昔のゴジラ映画をレンタルにて観たい気持ちはあるが、40年程前に見た感動を大切にしたいと思うとためらってしまう。今でもゴジラ映画のことを思い出すと、ゴジラの鳴き声、そしてゴジラの永遠のライバル「キングギドラ」の泣き声が響いてくるような気がする。あの時の驚きや感動が、私にとって怪獣映画の魅力である。
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