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「創業スクール」で得た5つのこと

2017年10月02日 06時38分01秒 | 合同会社アシタネプロジェクト



「働く人と組織を支援したい」2012年1月3日の初夢をみてそう決めた。なんだか小説の始まりのような話だが、これは前日に知人事業家から斬新なビジネスプランや収入などを聞いて、その話に魅せられたからだろう。以前から起業への思いがあった私は、その夢に背中を押されるように行動を起こした。在職中に資格取得などの準備を整えたのち、36年間勤めた職場の理解を得て離職。4年目を迎える。その後、転職したハローワークやポリテクセンターでの業務を通してさまざまな事を学んだ。時期を満たしたと感じた本年7月、商工会議所が主催する「創業スクール」に参加した。



(沢山の資料をいただく)

 「創業スクール」では、7月11日のプレセミナーを含め、8月31日まで合計11回の座学を通して、創業や事業継続に関して多面的に学ぶことができた。講義は、平日の午後7時より9時まで、参加費は15,000円。条件を満たせば、宮崎市より10,000円の助成を受けることができる。今回は男女40数名の方が参加。講座の概要は下記の通りである。

1回:経営概論と事業計画(ビジネスプラン)の作成について、

2回:マーケティングの基礎論(人材育成も含む)

3回:会計の基礎知識(収支計画の作り方、資金繰り)

4回:税務・法務(創業に必要な手続き、貸借対照表・損益計算書の読み方)

5回:ITを生かしたPR(SNS,WEBを活用してブランディング方法)

6回:ビジネスプラン作成ワークショップ(1)(リスク分析と回避策の検討など)

7回:     〃         (2)(営業計画・販売計画の作り方)

8回:     〃(3) 資金調達・その他の活用方法(クラウドファンディング)

9回:資金調達と公的支援制度の活用(創業融資制度など)

10回:プレゼンテーション(ビジネスプラン発表)

以上の通り、創業に必要な知識を体系的に学ぶことが可能だ。特筆すべきは、その支援体制である。講座開催中だけでなくその後も、中小企業診断士や税理士、商工会議所の指導員の方を始め、銀行などに、創業に関するさまざまな相談に無料でのってもらえること。ひとりで悩むより専門家に相談することで、迷いも少なくなる。また知識が増え、創業というゴールに向かって理想的な戦略思考が可能となる。そして手厚い支援があることで事業の成功度は格段に向上するだろう。

 

(学んだことをまとめる)

また、講師より「自分の土俵は何か」「自分の武器は何か」との問いも、これまでの自分の生き方を見つめ直す機会にもなった。高校時代より今日までの生き方や仕事の内容、得た知識や経験、人脈などの足跡を振り返る機会にもなり、自分を深く掘り下げることができたことも大きな収穫である。

 一方、創業セミナーで知り合った同期メンバーの存在も大きい。創業を志す人たちの持つパワーや知識・経験などをお聞きすることができた。また、数名の方と今後コラボレートすることとなった。これも大きな成果である。

 このセミナーの開催期間中は、まるでジェットコースターに乗っているようだった。知識武装でき自信が持て楽しく自信に満ちていたかと思うと、数日後は「厳しいビジネスの世界で喰っていけるのか」との不安や恐れへの繰り返しの中で、自身のビジネスプランに磨きをかけることができた。また、関係機関に伺い組織体制の相談の他、商標についても知識を深めた。

「死への恐怖が生きる力となる」という言葉をご存じだろうか。事業の失敗が即、命を左右するものではないけれど、信用の失墜、破産の恐怖は、私にとっては「死」にも値するくらい怖い。その恐怖から逃れるため、さまざまなことを考え抜いて現時点で最高の武装をする必要性を再認識した。一方、ピンチがチャンスとなることも学んだ。



最後にこのセミナーで得た成果は、5つある。それは、ビジネスプランが出来上がったこと、団体名を明日のタネを育てるというコンセプトのもと「特定非営利法人アシタネプロジェクト」としたこと、思いを具現化するロゴマークを自身で制作したこと。コラボレートする仲間の存在、そして手厚い相談窓口ができたことである。これからもジェットコースターのようなアップダウンする思いを経験しながらビジネスプランに磨きをかけ、 宮崎で働く人や組織が更に元気になれるように、社会変革を標ぼうできるような仕事をしていきたい。