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今日よりちょっといい、明日にしませんか

橋にロマンを

2011年04月14日 06時37分21秒 | 8月4日は「橋の日」記念日!

初雪やかけかヽりたる橋の上(芭蕉)
テレビや映画、歌、そして小説の中も登場する「橋」。
出会いや約束の場所であったり、何か新しい事の始まりを予感させたりと、橋はその機能以上に私達の生活かかわっている。
私が事務局を務める、宮崎「橋の日」実行委員会は、月(ハ)日(シ)のゴロ合わせで8月4日を「橋の日」記念日にしようと1987年(昭和62年)に結成された

Syugo
(橋の日イベントでの集合写真)

 

母の日・夫婦の日などいろんな記念日があるが、それなら「橋の日」もあっていいんじゃないか。そんな素朴な思いがスタートだ。

普段は橋といえば道路の延長、あるいは道と道をつなぐものといったように、機能面からだけとらえられているのではないか。
でも、それでは寂しい。絵や写真にしたい橋、渡ることが楽しい橋、季節や町の風景のひとつとしての橋というとらえ方ができないだろうか。
それが冒頭のような俳句が生まれた背景としての橋なのである。

Nishida
(鹿児島県の西田橋)

 

「橋の日」の活動では、町の歴史や人々の暮らしと深くかかわってきた「橋へのロマン」を大切にしたいと考えている。
旅をすると、その土地の方がまず自慢するのが橋であることは少なくない。それぞれの橋には出会いや別れなどその地域に暮らす人々が刻んだ思い出があり、さらには伝説がある
新しい橋は都市景観や市民のライフスタイルと大きくかかわっている。

また、心のかけ橋、夢のかけ橋という言葉もあるように、人と人、心と心をつなぐのも橋という言葉が使われる
このように橋がもっている多様な「顔」を見直してみようというのが「橋の日」によせる想いだ。

この活動に携わって二十数年、これまでさまざまな活動をおこなってきた

Chinkabashi
(高知県の四万十川に架かる沈下橋)

 

そのひとつに「橋の日座談会」がある。
橋の建設に携わる人、地域のリーダー、主婦、住職、小学校の教諭、小学生・・・様々な分野の人が集まり、ディスカッションを行った
たくさんの意見が寄せられ、橋に対する潜在的な関心の高さを知った。

時代が中世から現代、さらに未来へとたどるのも、長い歴史の中で生活に深くかかわっている橋にふさわしい展開だと思う。
この他にも橋や河川敷の清掃、音楽会、パネル展やPRポスターの企画製作等々多岐にわたって活動してきた
少人数で始めたこの活動も今ではで200名以上の参加となり、宮崎県内の市町村を始め全国で30都道府県に拡がり、継続の大切さを改めて感じている。

Tuujyun
(熊本県の通潤橋)

 

2011年は25周年の節目を迎える。若い頃は、とにかく引き受けた以上はしっかり頑張らなくてはという気持ちだったが、50歳を過ぎ継続してきたことが自分の中のこころの実りとなるようにしたいという思いが強くなった
多忙な仕事の合間を縫っての活動だが、地域づくりの一助となれるようにしたいと願っている