テレビ東京「なんでも鑑定団」小林出張鑑定に、鑑定品を応募したところ、明治13年、初代橘橋を架けた福島邦成翁のお宅にある福沢諭吉の額が、応募された200点の応募品の中から選ばれた。
テレビの収録があるとの事で、福島邦成翁のひ孫、福島順一さんと知人と三人で向かった。
「本物には間違いないと思うけど・・・。」なにせ140年以上前の事だから、確かなことは誰もわからず、ただ、伝え聞いた話では、福沢諭吉の額には間違いないとのこと。50万だろうか?傷がついているので20万。いや偽物で0円。素人鑑定団による鑑定で、車中は盛り上がった。
午前10時、会場である小林市「コスモドーム」へと着く。鑑定依頼人7名が集まっていた。早速、集められた品を事前鑑定へ。そしてリハーサル。
そして、いよいよ本番。会場は多くの人のお客で熱気ムンムン。松尾伴内さんの司会、ゲストは小林市出身の斉藤慶子さんによりスタートした。
番組では約2時間をかけて、依頼品のオルゴール・掛け軸・時計・・・を時間をかけて鑑定。半分以上が、自己評価額より高い鑑定額、果たして福沢諭吉の額は・・・鑑定やいかに・・
結果は、自己評価額20万円に対し、100万円の評価額。また、福沢諭吉の一番勢いのよかった頃の書であること。福島邦成へ送ったものであること。傷がなければ400万円の価値があることなどをコメントいただく。改めて、福島邦成の当時の活躍を垣間見た気がした。
初めてテレビ収録に参加したが、スタジオ外ということや観客の拍手で、審査員も熱く鑑定結果を語るなど、出張鑑定ならではの雰囲気だった。
鑑定という形を通して、モノの価値やモノへの想い、文化とは・・・色んな事を考えさせられるひとときだった。
また、自己評価額より高い鑑定額が出た場合は、地元の「馬踊り」が披露され、会場を湧かせた。鑑定結果は、一ケ月後テレビで放送された。
(※この記事は、橋の日ホームページで公開したものをリメイクしたものです。)
余談だが、福島邦成の家は270年前建てられたもの。現在ではかなり老朽化が進むものの、文化的価値がある。
宮崎市内では貴重は文化遺産だ。事情があり、今秋(2011年)、取り壊されることが決まっている。移築するなどの方法が無いのか、仲間内で話している。