蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第9話 「大国の威信」 感想

2007-12-03 00:12:05 | ガンダム00(ダブルオー)
テロ支援組織に対する圧倒的殲滅から4ヵ月後、そこで迎えるガンダムの、いや、ソレスタルビーイング初の危機的状況。
セルゲイの渋さもさることながら、窮地に立たされたガンダムマイスターたち、いや、ソレスタルビーイングのメンバーたちはどうこの窮地を脱するのか?
という絶妙の引きでしたね~。

エンタメ的にも十分ピンチ感があって面白かったんですが、今回はもう一つ、ミクロ視点、つまりキャラ視点での二面性みたいなのが見れて、これまで感情面をあまりみせてこなかったソレスタルビーイングのメンバーたちの掘り下げ(背景)とか、こういうのが積み重なって徐々に感情移入し始めちゃう、で抜けられない、みたいな。
どんどん演出の妙にはまっていく自分。
ダブルオー、かなり好きです。


■二面性

今回やっぱり一番ドキドキするポイントはソレスタルビーイング初の窮地、というところだと思うんですが、個人的にはもう一つ、ソレスタルビーイングのメンバーのキャラ掘り下げが徐々に成されて来ているところでしたね。
ふむふむ、こういう風に徐々に来るわけね、なるほどー、とか思いながら観てました。

特に個人的に今回一番面白かったのは、ロックオンとフェルトの会話でした。

フェルトはこれまで他人と接するのが苦手なタイプという表現がなされていたので、なんつーかギャップ萌えみたいな(笑)。

感情表現を極力抑えてきたようなフェルトが、独りになったときに涙していた。
それは両親の命日だったから。
普段表情をみせないフェルトだけれども、そんなフェルトでも特別な日くらいは…。

そこに現われるロックオン。

両親の死、というキーワードでつなぐ、自分の本名(過去)。

これが刹那だったりティエリアだったりしたらこういう会話にはならなかったんだろうな…。
#また、それを目撃したのがアレルヤだったから赤面してたけど、刹那やティエリアが見ていたらきっと無反応だっただろう(笑)。

何ていうか、これって意図的だとは思うんだけど、まだまだソレスタルビーイングの、特にプトレマイオスのメンバーはガンダムマイスター含めて、チームとしての関係性が構築されていない状態なんですよね。

逆に言うと、これから難局を乗り越えるにあたり(乗り越えながらか?)、チームとは?仲間とは?みたいなところにたどり着いて行くと思うんですよね。
#敢えてこれまでナレーションとかでもガンダムマイスターは自己の制御が必要だ、みたいな言い方していて、感情によって動かされないもんね、みたいな。

これがひとつの序章的演出なのかな、と。

仲間として何か共有できるもの、それは過去であったり、信念であったり、そういうところで、今回はロックオンとフェルトは過去と(ソレスタルビーイングに参加した)信念、みたいなのを軽く共有したっちゅーところなんじゃないかな。

そこで生まれた共有感覚と、その仲間から贈られた言葉、生き残る、というのがBパートで生きてくる、というのが今回のポイント。
#命を懸けた戦場で、仲間と共有した言葉だから、というのがポイントですよね。

ここがクリスとの違いとして今回表現されてるんですよね。

クリスは公式HP見るとスカウトされてソレスタルビーイングに参加してるんで、自分で志願とは違うみたい。

その辺が、というのは断言できないけど、普段しっかりしているクリスがいざ戦場の最前線に自分が立ってパニックになっちゃう(極めて普通の反応だとは思うけど)、それに対して、信念と仲間の共有感覚が直前にあったフェルトが普段おとなしいにも関わらず、腹を括って生き残る、と言う違いとして今回描いてみたんじゃないですかね。

ここも意図的演出だと思うんで、クリスについての掘り下げもどこかでなされると思うんで、彼女については過去よりも、現在(のこういう紛争状態の只中にいて)を感じて、どういう方向性を選ぶのか?という点を見て見たい気がするなぁ。

スメラギさんについても、今回セルゲイさんのベテランとしての渋い作戦にハマってしまったわけで、彼女の過去にも起因しそうな失敗(多分彼女がクジョウ性だったときのことだろうね)を思い出しながら、もう失敗しないと決めたのに…、と苦渋の表情をするわけですよ。
イイですね……(いや、どうイイんだ)。

普段飄々と構えていたり、水着になったりサービス心旺盛だけど、やはり彼女にもトラウマ級の何かがあるわけで、きっとそれがソレスタルビーイングへの参加理由なんだろうね。

分かりやすくみんなの二面性を表現してくれているので、こういう風に徐々に掘り下げられると個人的にはたまりませんね。
いかん、徐々に感情移入してしまう・・・。


二面性という点では、ロックオンなんか二面性どころか、もうひとりいるじゃん!!みたいな。
これまで刹那以外の過去、という意味ではアレルヤが幼少期に宇宙を漂流したというくらいしか分かっていなかったのですが、今回はガンダムマイスターの中でも最も人間味のある?兄貴分(リーダー)、ロックオン・ストラトスの過去について触れられましたね。

第7話「報われぬ魂」でロックオンがテロを激しく憎んでいた理由、それはテロで自分の両親を失っていたから、であり、これがほぼソレスタルビーイング参加の動機に直結しているんでしょうね。
#冒頭でお墓に花を添えに来る人物が描かれましたが、あれはロックオンの双子の兄弟?あの人、という言い方からして何か理由はありそうだけど。
#これもまだ語られぬ彼の過去と直結してくるんでしょうね。

個人的にはクリスにもスポットがあたって欲しいなぁ。


■アレハンドロ・コーナー

ええっ!!この人、国連の人だったの!!
と、今頃気が付いた人でした。
#公式HPも更新されてたのね。

ガンダムダブルオーの演出的に非常に良いなと思っているところは、ある程度明確な方向性のヒントとか、世界情勢とか、その辺の理解が難しそうなところはきちんと登場人物が何気なく解説してくれるところじゃないかなと思っているんですが、今回もシーリンから「何故?」みたいなのがうまーく視聴者の疑問を喚起させる形で入ってきてますよね。

これってやっぱり理由はまだ分からないけれども、ソレスタルビーイング絡みでアザディスタン王国が戦場になるっていうことの(物語的)導入ってことですよね。

非常に気になりますが、ここはじっくりと観させてもらうところにしたいと思います。

そういえば、いつもアレハンドロと一緒にいるリボンズは年齢不詳ってなってるから、200年前に死んだ創設者の人のRe-Borne(s)、生まれ変わりで、それも複数形にして何代目かのクローンとかさ、そんな妄想もできるよね。

絹江さんがその辺まで迫ってくれると面白いかも。

あと、全然関係ないけど、今回ソレスタルビーイングのつづりが英語で書いてあったので、改めて思ったんだけど(コメント欄でも既に教えてもらっていたんだけれども)、発音的にはソレスチャル、とかソレスティアルって感じだろうなー、というのと、辞書で調べたら、まんま天人・天使って意味があるのね。
ダブルオーでは、神に属する人々とか、宇宙に住まうものとか、上から見下ろす者って解釈あたりが適当かな?
#ガンダムにも天使の名前が付いてるし。

ということで、ガンダムマイスター&プトレマイオス、ピンチ!!というところで絶妙の引きで次週が非常に楽しみですが、今週はロックオンとフェルトに見る仲間としてのつながりみたいなのが見えた(たぶん今後そういうのが増えると思う)のがポイントでした。
全体的にはマクロ視点とミクロ視点と交互に来てるんで、そういうところも面白いですね。

ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻

天元突破 グレンラガン DVD第3巻 感想(再放送:第8話カミナ追悼の意を込めて)

2007-12-01 00:10:46 | グレンラガン
グレンラガンの本放送は終わってしまったけれども、あの作品の持っていた熱っていうのはそう簡単に消えるわけもなく、むしろ今DVDを見返したりすることによって、またまた炎が燃え上がっちゃうぜ、くらいの熱さと感動がまだ残ってるグレンラガン。

本当に大好きですね。この作品。超好き。

時間があればDVDの全巻感想も行くぜ!と思っていたのですが、時間がなかなか取れなかったことと、丁度素晴らしいタイミングで再放送が始まったこともあって、再放送のタイミングに合わせて書いていこう!なんて思ってたんです(ちょっと逃げ入ってマスね)。

そしてもし書くとしたら、このタイミングしかない。
そう、そういうタイミングなんです。

第8話。

『あばよ、ダチ公』

ここしかない。

ここを逃したら僕はグレンラガンの感想をこれまで書いてきた意味がない。
#ちゃんと本放送で感想を書いたのは第12話からなんだよね。だから第8話から第11話までは絶対書きたかったのね。

そういう意味でこのDVD第3巻。
カミナがジャケットを飾るこの第3巻は改めて観ても個人的に永久保存版にクレジットしたいくらいの出来ですよ。

ちなみに僕はこの第3巻を観て、第6話のDVD版は別としても、第7話のOPから何か涙腺がウルウルきちゃって、結構号泣に近い感じでそのまま第8話に突入して、二度目にも関わらず大号泣。

ラストまで一度観終わって、さらに見返すとですね、この作品の奥深さというか、凄さというか、単純にして、そしてめっちゃ繊細さ・丁寧さに改めて感心・感動しちゃうんですよ。

そういう意味でのこのDVD第3巻感想。

元突破グレンラガン3



もし再放送でまだこの第6話・第7話・第8話を観ていないという方、そしてこれからDVDを借りる・購入して観るという方はこの感想はまだ読まない方が良いです。
で、絶対に観て欲しい。

そしてラストまで観て、またここに戻って来て欲しい。
カミナの勇姿とその背中を見に。

というわけでDVD第3巻、感想です。


■第6話(解放版)『見てえものは見てえんだ!!』

これはもう一言。
DVD版を観てくれ!!(笑)。

放送版とコンセプトは一緒なんだけど、解放版というだけあって、もうこっちの方がなんつーかタイトル通り!!みたいな。

放送時には色々とたぶん経緯があったんだろうけど、今石監督だったか大塚さんだったか、ブログかインタビューかで答えられてましたけど、放送版は改めて観ちゃうと結局総集編みたいになっちゃって……、みたいな話をされてましたね。

だからコレだ!!

俺たちがやりたかったのはこういうもんなんだ!!

みたいな。

つか、詰まるところこのグレンラガンってのは、制作サイドのこの魂がね、最後の最後まで燃え尽きることなく発揮された、それに触発されて僕らも一緒に熱くなった、そういうことなんじゃないかなって思うんですよ。

俺たちが作りたいもの、描きたいものはコレだ!!

で、今回見たいものはこれだ!!

がこの温泉の話(笑)。

ここから続いていく超・超・展開の中でのインターバル。
そんな中でもやりたいことをやってる制作スタッフ。
すげーよ、みんな。
だから大好き。

ちゅーことで解放版は是非DVDでご覧あれ。


■第7話『それはお前がやるんだよ!』

改めてOPからウルウル状態に。
グレンラガンのOPがしょこたんの『空色デイズ』とばっちりマッチしてて、素晴らしいOPになっているというのもあるんだけど、改めて見るとそこにカミナがいて、ヨーコがいて、シモンがいて、グレン団のメンバーがいて、日の出とともに起きだして、っていうOPがほんと良くできてたな、なんて。

そう、この第7話はまさに嵐の直前。
というか、もう嵐に突っ込んでる状態。

落ち着いてOPを見れた最後の回と言っても良いくらい。

ここから物語は超・急加速していきます。
つか、第3部・第4部はもっと加速するけど。

でも、そのきっかけはこの回から。

ヴィラルの口から語られる「都」、そしてそられを統べる「螺旋王」の存在。
さらに登場する強敵。四天王チミルフ。

物語の輪郭と、そしてさりげなく張られるカミナへの伏線。

大グレン団の結成。

実はこの第7話、そして続く第8話というのは今にして思えば最もグレンラガンらしいと言っても過言ではない回だったのかもしれない。

やはり第1部を引っ張ったのは他でもない、カミナ、その人だったわけですから。

四天王チミルフの登場。

そして超巨大ガンメン「ダイガンザン」になす術もなくやられていくカミナとシモン。

ここでラストまで見終わっている僕は、改めて思うわけですよ。

この絶対絶命のピンチの中。

ヨーコが退けと言う。ロシウが体制を立て直そうと言う。シモンも無理だと言う。

言い方は違っても、このタイミング、みんな無理だと思ってるんです。

あの素晴らしい成長を遂げるシモンなんか、この時、無理!!しか言わないんですよ。
#そうなんだよね、あのシモンがこの時点ではすっごいネガティブなんだよね。改めて見ると。

でもね。

カミナだけは分かってる。

ここで退いたら、きっと次もまた退く。
ここで勝てなかったらずっと勝てない。
二度と勝てない。

実力とかそんなんじゃなく気持ちが。

ここで現実の仕事と僕はオーバーラップ。
成功に導くのが困難なプロジェクトに対して、無理とかそんな条件じゃできないとかネガティブ意見しか出てこない、そういう人はたくさん居る。
でも困難プロジェクトを成功させる人っていうのは、ちょっと違う。
そんなの無理って分かっていても、それも飲み込んで、歯ぁ食いしばって、超・劣勢に立たされながらも、ちくしょう!とか思いながらもじっと勝機を待って足掻く。
#最初にネガティブ発言をしていた人も成功させた人は結局最後はこういう感じになってることが多いと思う。


ヤバイときほど前のめり。
気持ちが後ろ向きになったときほどヤバイものはない。
スキーも一緒でしょ。
前のめりになったらみんなやるしかないんだから。
後ろ体重にしてたらつけ込まれるし、相手に差し込まれるよ。


僕の大ボスが言った言葉がオーバーラップ。

カミナの背中。

カミナの言葉。

そしてそれに応えるシモン。

アニキを生きて帰すためだったら何だってやる!

ちくしょう!とか思いながらもじっと勝機を待って足掻いた。

その結果の勝利。

そこに集まる仲間/大グレン団。

この結果と、そしてここからラストまでの道のりを思い出して、ここで涙腺決壊。

普通に観てたら泣くとこじゃなくて、超・燃えるところなんだけど、今回僕は改めて見て燃えながら泣いてる、みたいな。

常に前のめりな漢、カミナ。

その結果の大グレン団結成。

泣けた。

そして、ここに集まった、キタン、ゾーシィ、キッド、バリンボー、ジョーガン、アイラック。

彼らの生き様を思い出して、また泣いた。

マッケンとレイテを見つけて、また泣いた。

この第7話ってのは、改めて見ると本当に熱くて、ほんとうに素敵な回だったと思うんですよ。
これぞグレンラガン!みたいな。

そしてかすかな不安を残して運命の第8話へ。


■第8話「あばよ、ダチ公」

本当に凄い回でした。

グレンラガンは本気だ。
制作スタッフは本気だ。

むしろ嘘だと言って欲しい。

始まったばかりじゃないか!
これからだったんじゃないのかよ!


アニキーーーーー。・゜・(ノД`)・゜・。


初めて観たときの感想/これに尽きます。・゜・(ノД`)・゜・。。


そう、言ってみればこの感想自体も、本放送時にはできなかったカミナ追悼感想でもあるわけです(何それ)。

そんな熱い男、グレン団の魂、カミナに合掌。
ありがとう、カミナ。
あんた、すげー男だったよ。


。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。




シモン、お前、自分を誰だと思ってやがる

お前のドリルは

天と地と

明日を貫くドリルじゃねーか!!




。・゜・(ノД`)・゜・。



俺を

俺たちを

誰だと思ってやがる!!




。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。



いいか、シモン 忘れんなぁ

お前を信じろ

俺が信じるお前でもない

お前が信じる俺でもない

お前が信じる お前を信じろ





。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。




あばよ ダチ公



。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。




アニキーーーーーーー!!。・゜・(ノД`)・゜・。




目ぇ、覚めたか?

お前が迷ったら必ず俺が殴りに来る

だから安心しろ

お前の側には俺がいる

お前を信じろ

俺が信じるお前を信じろ





そう言ったじゃないですか?
みんなあんたを慕って集まってきたんだよ?

それが何だよ。

嘘だと言ってよ。

そんなの信じたくねーよ!!

アニキーーーーー!!



。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。。・゜・(ノД`)・゜・。



ああー、もうほんとこのシーンは何回観ても泣ける。
つか、号泣。


そして今も思い出します。
あの最初に観終わった直後の呆然とした感覚。

嘘……だろ?

みたいな。

今回も改めて観てそのときの記憶をしっかりと思い出しましたよ。

たぶん、再放送から観た人とかDVDで見てる人はきっと僕と似たような感覚になったりする人もいるんじゃないかな、と思うんですよ。

でもね。

ラストまで観てから観るとまた違うんですよね。
カミナの死は本当にショックなんだけれども、今はすべて納得できる。

ここしかなくて、このタイミングしかない。

これ以上早くても、これ以上遅くてもいけない。

ここしかないんです。

それはこの作品が凄く丁寧に、凄く考えられて作られているからなんです。

脚本の中島かずきさんがインタビューで答えられていたんですが、グレンラガンというのは「少年の成長物語」ではなくて「男の成長物語」なのだ、と。
カミナという男が退場するタイミングというのは考えに考えた結果こうなったわけで、主人公シモンにとってカミナという男は頼れるアニキであり、いつかは男としてその背中を越えていかないといけない存在だったんですよね。

少年期の終わりまでを描くならば、きっともっと後でも良かったんです。

そうじゃないんです。

グレンラガンは「男の成長物語」という言葉に偽りは無くて、ラストシーンまで含めてそれは証明されていることなんです。

だからシモンという男を描ききるには、このタイミングしかなかった。

今では納得のタイミング。
思えば、カミナの父親が第2話のラストにして既に亡くなっていることが判明するじゃないですか。
いずれピンチになったらカミナの父親がかっこよく登場して助けてくれるんじゃないか?とか、視聴者的には期待したりもしたじゃないですか。

それがいきなりの死亡判明。

実はこれもグレンラガンって物語はそうなんだ、ということを分かってもらうために最初に持ってきた、と言うわけですよ。
つまりカミナが退場していくのも(視聴者的には全くこの時点で想像もしてないけど)制作サイドからは既にこういう物語を作っていく、という意思表示をされていたんですよね。

凄い。
改めて、この物語の構成の凄さに圧倒されちゃいますよ。



グレンラガンは一言で言うと、熱い!!、じゃないですか。
グレン団のトレードマークは炎だし。

その炎はまさにカミナだったわけです。

その炎が消えてしまった今、いったいどうしたらいんだよ!?と思うわけです。

でも、種火はしっかりと残った。
しっかりと。

サントラを購入した人はご存知と思いますが、カミナにはテーマソングがあるんです(作中でもかかってます)。


『ラップは漢の魂だ! 己を信じて天を指差す怒涛の男・カミナ様のテーマを耳の穴かっぽじってよ~く聴きやがれ!!』(長っ!!)


なんですが、

実際作中で最も流れるのは、


『ラップは漢の魂だ! 無理を通して通りを蹴っ飛ばす!俺たち大グレン団のテーマを耳の穴かっぽじってよ~く聴きやがれ!!』


で、これは「大グレン団」のテーマなんです。


そう、これを聞き比べると分かるんですが、作曲の岩崎さんが言っているように「カミナのテーマが一人でラップしているのに対し、グレン団のテーマでは合いの手のラップの人数を増やすことで、カミナの魂がグレン団に広がっていく、そういう演出的要素を追加している」こういうことなんですよ。

そう、カミナの魂は消えない。

こういうのを音楽のサイドからもやっている。
本当に凄いと思った。
#サントラの感想はこちら:天元突破グレンラガン BEST SOUND

グレンラガン、本当に今でも大好きです。
ありがとう。


さあ、この第8話のラストを締めくくるのは、当時忘れていましたが、何とニアちゃん。

予告のナレーションはニアちゃんだったんですね。

希望の光は差すのか!?

DVDだけで観てる人とか、この1ヶ月ほんとにしんどいよね。
本放送、再放送は1週待てばいいけど、DVD派の人は辛い。1ヶ月は辛いよね。
#でも今はもう出てるから大丈夫(笑)。

そんな気になるDVD第4巻のジャケットはニアちゃん(このジャケは超・カワイイ、是非見開きで観るべし)。

元突破グレンラガン4


そしてグレンラガンは第2部へ。
この第2部も凄い。最高。

では、みなさま、またDVD第4巻のレビューで会いましょう!!


元突破グレンラガン5【完全生産限定版】

第2部もすっげー面白かったよなー(しみじみ)。
ニアちゃん、最高です。