蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

夏休みの日記

2007-08-18 12:34:46 | Weblog
あっつい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
僕は奥さんの実家に行って来たわけですが、西の方に行ったのにそっちの方が結果的に涼しかったという皮肉。
ようやく昨日、こちらへ戻って参りました。

今年は短かったけれども、夏休みらしい、夏休みを過ごしてしまいました。申し訳ない(何故)。

うちの奥さんの実家は、雛見沢とまではいかないですが、緑が綺麗な地方で、子供たちは大はしゃぎ。
僕も遅れて合流という、いつものパターンですが、合流してからみんなで浴衣着て盆踊りに行ったり(子燕。はハッピね)、プールに行って泳いだり、花火やったり、義理のお父さんとゴルフ行ったり、と夏らしい?イベントを満喫してきました。
社会人になってから、初めてくらいの夏らしい夏休みだったかも、などと思ってしまいました。

うちの奥さんの実家はもともと兼業で農業をやっていて、義理のお父さんが数年前に定年で実家に戻られてから専業になったんですね。
で、今年は僕も時間があったので、短い時間ではあるけれども、力仕事も多いので農業のお手伝いをしてきました。

もともと義父は寡黙なんだけれどもバリバリの技術職で、こっちにまだ居るときは同じ技術職ということで仕事の話なんかをよくしてたんですよ。
特に運用管理系をホストコンピュータ導入時から面倒見て来ている人なんで、日本の基幹系コンピュータの運用を立ち上げからやってきた人なんですよね。

で、今はバリバリの農業。
寡黙なのは相変わらずだけれども、相変わらずなのはそれだけじゃなかったんです。

もともとずっと農業やってたけれども、専業として本格的に始めたのは定年してから。
そこに日ごろの運用管理で培った文化というかノウハウというか気質?みたいなのを発揮してるんですよね。


広大な田んぼを相手に、水のあて方・水量調整、稲の状態の観察・見回り、害虫の駆除を黙々とこなしていく。
害虫の駆除なんかは極力農薬を使わないようにしていてもどうしても使わざるを得ないときもあるし、使う場合は残留濃度を考えて時期が決まっている。
例えば基幹系システムの入れ替えをゴールデンウィークに一気にやるように、ここぞと決めたタイミングで一気にこなさないといけない。
タイミングの見極めが難しく、毎日稲の状態をチェックしていないとできない。

システムの運用監視のように毎日稲の状態をチェックして、パフォーマンスを管理するように水の量を調整する。
#しかも下田にあたるから、水をきちんとあてるのは周囲の農家との調整も必要で非常に大変。
#ゆえに、近隣農家では若手にあたる義父は夜間にたっぷり水をあてている。つまり深夜作業もありなのだ。

これを毎日淡々と、そして黙々とこなしていく。

力作業も結構あって、若い僕が手伝っても実際結構しんどかったりする。

それを文句も言わずに、着実にこなしていく。


正直、そんな義父の姿に感動した。


世の中、色々とやることもたくさんあって、大切なこともたくさんあるけれども、この人の背中にも大事なことがしっかりと背負われている気がしたんです。


この時期になると決まって読み返す本があって、その一つが『神様のパズル』。
映画化もされることが決定しているけれども、初めてこの本を読んだときの感覚、それをこの夏、改めて思い出しました。
『神様のパズル』感想

文庫化されたことだし、改めて買い直してみるかなぁ、なんて思っています。

ちなみに義理のお父さんとこの後ゴルフに行って、結局僅差で僕の負け(笑)。
まだまだ敵いません。
暑いのに付き合ってくれて、ありがとうございました(次は負けませんよ)。

■機本 伸司『神様のパズル』(文庫版)



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3 コメント

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おかえりなさい (こばやし)
2007-08-19 20:54:48
あっつい関東へおかえりなさいませ。オフ会も大変そうでしたが充実されていたようで、なんとも夏を満喫してらっしゃいますね。
義父さんはすごい方ですね。農業をやっている方にはいつも尊敬と感謝の念を抱きます。スポーツはできても農作業の体力は別物です。体の芯が強くないとできない。子供のころ田舎のおじさんのジャガイモ掘りを一日やって、ヘロヘロになったのを覚えています。あの労力に対して農作物がこんなに安くていいのだろうか、と思うこともよくあります。
私は北海道の田舎へ法事に行ってきました。祖母はまだ元気で、小さいですが畑仕事をして近所の婆さん仲間とわいわいやっています。あのバイタリティをみると、私の老後はあんなに充実するのだろうか?などと思ってしまいます。
法事では『神様のパズル』をおすすめした叔父と本について話すことができ、楽しいものでした。勉強大好きな団塊の世代らしく、宇宙論について良く調べてあるだとか、真実をしらないまま死にたくないというのにはいたく共感しただとか、気に入ってもらえたようでうれしかったです。あのラストの爽やかさのせいでしょうか、叔父さんは自分の息子(従兄妹)にも薦めてました。私も従兄妹に持って行った『神様のパズル』をプレゼントしてしまいました。同じ作者の『メシアの処方箋』も叔父さんに渡したのですが、途中まで読んだけど、おもしろいと言ってました。物理学に続き、今度は生物学でせめていて、よくできていたと思います。いや、面白かったですよ。爽やかさでは『神様のパズル』に及びませんが、燕。さんにもお薦めです。
お薦めついでに、上橋菜穂子『狐笛のかなた』新潮文庫も、とても面白かったです。NHKBSアニメ『精霊の守り人』の作者です。歴史学や文化人類学を学んだ者として見ても、世界観がしっかりしているだけでなく、生活がしっかりと描かれているところがとてもよいです。登場人物には感情移入しまくりです。
そろそろ復職に向けリハビリ出勤をはじめました。まだ本調子ではないので無理はできませんが、次回オフ会があればぜひとも参加させていただきたいと思っております。暑い日が続きそうです。どうぞご自愛ください。
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おかえりなさいませ~ (和井八凪)
2007-08-20 00:37:07
おかえりなさいませ、燕。さん。
いい夏休み、過ごされたようでなによりです。
なにを隠そー、和井のアコガレは農家なのです。
まあ、和井の体力では無理そうですけど、最近農業漫画が増えてて人気だし、もっと若い人の農業への参加や政府の(JAの)国内農産業への見直しが進めば良いなあ…。とか思っとりますが。。。
燕。さんのお義父さま、かっこいいですねー!

『神様のパズル』、映画化なんですか!?
知らなかった…。
あれ、読んでた時私ちょうど入院してて弱ってたんで理解力は落ちてたけど面白かったなー。

しかし酷暑は続きます。
ちびっこいお子様は大変です。がばれー。
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The 農業 (燕。(管理人))
2007-08-22 22:59:56
■こばやしさんへ
暑いですね~。オフ会は違った意味で暑かったですが(笑)。
次回開催時は是非お待ちしております。
農業で使う筋肉が違う、というのは仰る通りで、なんというか足腰がしっかりしてないとダメで、機械が導入されたとは言っても、
それをセッティングしたりするのは人力なわけで、この上げ下げとかがしんどいんですよね。
義父も義母も田舎に帰ったというのに、毎日忙しくしてて、充実してる感じです。
ああ、こういのって良いな、と思いますね。
叔父さんと『神様のパズル』の話ができるなんて素敵ですね。
個人的にはこの本は誰かがプッシュしないと世に出て行かない作品だと思っているので(笑)、地味に周りに勧めています。
こうやって輪が広がっていけば、隠れた名作になるに違いない(って何の野望?)。
上橋菜穂子さんの作品は僕も気になっていて、時間があれば是非と思っています。
リハビリは徐々にだとは思いますが、まずは慣れが大事だと思いますので、次回オフ会を目処に(っていつだよ(笑))。

■和井八凪さんへ
暑い日が続いてますが、大丈夫ですか~?
農業は僕も憧れますね(って言うとうちの奥さんからはあなたには無理、と言われるのですが(笑))。
農業はその作業・管理なんかも大変なんですが、流通にいたるまでの仕組みなんかも色々アレなので、ここは本当に考えないといけ
ない部分なんだと思いますよ。
うちのお義父さんは60越えましたけど、それでも農業仲間では若手なんですよ。
最近、農業に若い人が戻ってくることもありますが、それでもまだまだ人数が少ないです。
まだまだ色々と手をつける余地があるのが農業じゃないかな、と思いますね。
『神様のパズル』はちょうど去年映画化!!という宣伝が出たのですが、それ以降どうなったのでしょうね?
夏になるとまたこの本を読んじゃうんですよね。再読率高し!です。

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