誰もそんなことは望んでいないと、大災害を回避しようという想いが結集する感動も覚めやらぬうちに、ダブルオーという作品における最後の良心のようなスミルノフ大佐の退場という衝撃的な第17話「散りゆく光の中で」。
軌道エレベーターの崩壊という惨劇の中で、それを少しでも回避しようと、ソレスタルビーイング、カタロン、クーデター組、正規軍、そしてアロウズまでもが一つの目的に向かって結集していくシーンはやはりぐっと来ました。
命を救うんだ、そのために自分たちは軍人になったんだ、今は敵とか味方とか関係なく、自分たちの下にいる守るべき命の盾になる、そういう軍人の矜持がこの一致団結を生み出したかと思うと泣ける。
反目し合っていても、共通の目的とその矜持に照らし合わせればおのずと肩を並べられる、という可能性の一つを見た感じ。
しかしながら、そんな感動も覚めやらぬうちに、訪れる悲劇。
スミルノフ大佐。・゜・(ノД`)・゜・。
スミルノフ大佐がキム指令から密使として派遣された裏には、おそらくこのドサクサにまぎれて、アロウズ創設に反対していたであろうスミルノフ大佐を葬ってしまう、という筋書きがアロウズ内にあったと思われるけれども、それでも、そのとどめを刺したのが、息子のアンドレイだったというのは、悲劇というか運命の悪戯としか言いようのない出来事。
運命が巡ったのか、それとも心を閉ざしてしまった息子とのコミュニケーションを自分からも諦めてしまったツケが周ってきてしまったのか、それは結局巡った因果だったのかもしれない。
ソーマ・ピーリスに対するセルゲイさんの態度というのは、戦うことしか知らない、頑なに自分の心を戦闘にだけ、自分が生まれてきた証明をしようとするソーマに、自分の息子が心を閉ざしてしまったこと、そしてその息子に対してコミュニケーションを取れなくなってしまったことへの贖罪だったのかもしれないなぁ・・・。
いやー切ない。・゜・(ノД`)・゜・。
「ホリー、すまない」
という一言は、アンドレイを頼むね、と言われたのに、自分の気持ちの整理やホリーを喪失したことへの傷心もあいまって、心を閉ざした息子を結果的に放置するような形になってしまったこと、息子と最期まで意思疎通できなかったことに対する懺悔なんだろうなぁ・・・。
切ない。・゜・(ノД`)・゜・。
セルゲイさんはソーマ・ピーリスを通じて贖罪を果たしてきたけれども、アンドレイにはルイスを通じて、いつか父親が見たものを見てくれると良いなぁ。
今のアンドレイは、ホリーを見捨てざるを得なかったセルゲイの決断と同じで、恒久的な平和を望むためにはアロウズが必要である、と思っていて、自分は命を見捨てない、と言っているけれども、セルゲイだって命を見捨てたわけではなく、軌道エレベーター建造に携わる人たちの命を救っていたわけで、それが理解できるときが来ると本当に良いな、と。
セルゲイさんのご冥福をお祈りいたします。・゜・(ノД`)・゜・。
後は、ようやく本心を明かしたリボンズ。
やはり彼はイノベイターという集団すら信じておらず、創造主=神=リボンズ・アルマークである、と断言しました。
ドラッカー的に言えば、イノベーションとは一部の天才の所業にあらず、革新を導くことができる組織であり、体系化されたものであるべきで、逆に一部の人が革新的な行いをしようとするのはイノベーションという言葉の誤用なんじゃないのか、とも取れるわけで、やっぱり作中ではこのリボンズの考え方は否定されるべきものなんだろうな、と。
イオリアがどういう判断をしたのか分からないけれども、やはりソレスタルビーイング創設にあたり、イノベイターが廃棄されたという事実だけを考えると、やはり一部の人間だけが変えていくのではなく、人間が、より多くの人間が紛争根絶という方向性に向かって進んで欲しい、そうするためにはどうすべきなのかを考えないといけない、というのが本筋だと理解したんじゃないかなぁ。
トランザム、ツインドライヴというイオリアからの贈り物は、単に戦局を乗り越えるためのツールという意味だけではなく、(今回できなかったセルゲイ→アンドレイ間の意思疎通を例にしても)人間の意志疎通の重要性、面倒であっても時間をかけて意思疎通をしていかないといけない、伝えたいことがある相手にはダイレクトに想いをぶつけていく、つまりそれが「対話」なんだよ、というような願いが託されていたんじゃないかなぁ、なんて。
それはイノベイターとかソレスタルビーイングとかいうカテゴリじゃなくて、一般の普通の人レベルで重要なんだ、みたいな。
実は今回のセルゲイとアンドレイのエピソードというのはその「対話」の重要性の話でもあるんじゃないか、という気がしますね。
#アンドレイのIFとしてソーマ・ピーリスとの「対話」があったのかもしれない。
次回は4ヵ月後。
残り話数で本当に終わるのか、つか、終わって欲しくないかも、と思いつつ次回を待ちたいと思います。
切ねー。・゜・(ノД`)・゜・。
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 (Blu-ray Disc)
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1
軌道エレベーターの崩壊という惨劇の中で、それを少しでも回避しようと、ソレスタルビーイング、カタロン、クーデター組、正規軍、そしてアロウズまでもが一つの目的に向かって結集していくシーンはやはりぐっと来ました。
命を救うんだ、そのために自分たちは軍人になったんだ、今は敵とか味方とか関係なく、自分たちの下にいる守るべき命の盾になる、そういう軍人の矜持がこの一致団結を生み出したかと思うと泣ける。
反目し合っていても、共通の目的とその矜持に照らし合わせればおのずと肩を並べられる、という可能性の一つを見た感じ。
しかしながら、そんな感動も覚めやらぬうちに、訪れる悲劇。
スミルノフ大佐。・゜・(ノД`)・゜・。
スミルノフ大佐がキム指令から密使として派遣された裏には、おそらくこのドサクサにまぎれて、アロウズ創設に反対していたであろうスミルノフ大佐を葬ってしまう、という筋書きがアロウズ内にあったと思われるけれども、それでも、そのとどめを刺したのが、息子のアンドレイだったというのは、悲劇というか運命の悪戯としか言いようのない出来事。
運命が巡ったのか、それとも心を閉ざしてしまった息子とのコミュニケーションを自分からも諦めてしまったツケが周ってきてしまったのか、それは結局巡った因果だったのかもしれない。
ソーマ・ピーリスに対するセルゲイさんの態度というのは、戦うことしか知らない、頑なに自分の心を戦闘にだけ、自分が生まれてきた証明をしようとするソーマに、自分の息子が心を閉ざしてしまったこと、そしてその息子に対してコミュニケーションを取れなくなってしまったことへの贖罪だったのかもしれないなぁ・・・。
いやー切ない。・゜・(ノД`)・゜・。
「ホリー、すまない」
という一言は、アンドレイを頼むね、と言われたのに、自分の気持ちの整理やホリーを喪失したことへの傷心もあいまって、心を閉ざした息子を結果的に放置するような形になってしまったこと、息子と最期まで意思疎通できなかったことに対する懺悔なんだろうなぁ・・・。
切ない。・゜・(ノД`)・゜・。
セルゲイさんはソーマ・ピーリスを通じて贖罪を果たしてきたけれども、アンドレイにはルイスを通じて、いつか父親が見たものを見てくれると良いなぁ。
今のアンドレイは、ホリーを見捨てざるを得なかったセルゲイの決断と同じで、恒久的な平和を望むためにはアロウズが必要である、と思っていて、自分は命を見捨てない、と言っているけれども、セルゲイだって命を見捨てたわけではなく、軌道エレベーター建造に携わる人たちの命を救っていたわけで、それが理解できるときが来ると本当に良いな、と。
セルゲイさんのご冥福をお祈りいたします。・゜・(ノД`)・゜・。
後は、ようやく本心を明かしたリボンズ。
やはり彼はイノベイターという集団すら信じておらず、創造主=神=リボンズ・アルマークである、と断言しました。
ドラッカー的に言えば、イノベーションとは一部の天才の所業にあらず、革新を導くことができる組織であり、体系化されたものであるべきで、逆に一部の人が革新的な行いをしようとするのはイノベーションという言葉の誤用なんじゃないのか、とも取れるわけで、やっぱり作中ではこのリボンズの考え方は否定されるべきものなんだろうな、と。
イオリアがどういう判断をしたのか分からないけれども、やはりソレスタルビーイング創設にあたり、イノベイターが廃棄されたという事実だけを考えると、やはり一部の人間だけが変えていくのではなく、人間が、より多くの人間が紛争根絶という方向性に向かって進んで欲しい、そうするためにはどうすべきなのかを考えないといけない、というのが本筋だと理解したんじゃないかなぁ。
トランザム、ツインドライヴというイオリアからの贈り物は、単に戦局を乗り越えるためのツールという意味だけではなく、(今回できなかったセルゲイ→アンドレイ間の意思疎通を例にしても)人間の意志疎通の重要性、面倒であっても時間をかけて意思疎通をしていかないといけない、伝えたいことがある相手にはダイレクトに想いをぶつけていく、つまりそれが「対話」なんだよ、というような願いが託されていたんじゃないかなぁ、なんて。
それはイノベイターとかソレスタルビーイングとかいうカテゴリじゃなくて、一般の普通の人レベルで重要なんだ、みたいな。
実は今回のセルゲイとアンドレイのエピソードというのはその「対話」の重要性の話でもあるんじゃないか、という気がしますね。
#アンドレイのIFとしてソーマ・ピーリスとの「対話」があったのかもしれない。
次回は4ヵ月後。
残り話数で本当に終わるのか、つか、終わって欲しくないかも、と思いつつ次回を待ちたいと思います。
切ねー。・゜・(ノД`)・゜・。
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