蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

2つのシュピーゲル

2007-02-22 00:57:55 | 小説 感想
2冊同時発売となった冲方丁さんの2つのシュピーゲル、『スプライトシュピーゲル1』と『オイレンシュピーゲル』を購入。
それぞれ富士見書房と角川スニーカー文庫と、別々の出版社から出てるあたり、どのくらい凄い企画なのかと思わせます。

つか、2誌(ドラゴンマガジンとザ・スニーカー)の同時連載ってありえなーい!!
#冲方丁さんはもっと自分を大事にすべきだ(笑)。


どっちから読もうか迷ったのですが、とりあえず先に手に取ったのが『スプライトシュピーゲル』だったので、そちらから読書中です。

……面白い。

面白いよ、これ。

うはー。

まだ全然途中だけど、しびれました。

これは萌える『マルドッゥック・スクランブル』だ!!
#って意味分からん。

たぶん「スプライト」が空中戦で、「オイレン」が地上戦だと思うのですが、どちらも機械化美少女の葛藤と活躍、みたいな感じになりそうです。
やばい、やばい。

ちゃんとした感想は読了してからにしますが、やっぱりファフナーもマルドゥック・スクランブルも、そしてこの作品にも共通して、


喪われたものを取り戻しつつ、


「NOWHERE」(どこにも居ない)


から


「NOW HERE」(今ここに居る!!)


に変化していく、というメッセージが見え隠れしてるんですが、そこにしびれまくり。

本書に挟まっている広告がまた凄くて、富士見書房(スプライトシュピーゲル)、角川書店(オイレンシュピーゲル)、早川書房(マルドゥック・スクランブル、マルドゥック・ヴェロシティ)が1枚にデザインされているという、これまた画期的な広告です。びっくり。

すげー。


個人的には『マルドゥック・スクランブル』と『マルドゥック・ヴェロシティ』を読んでから本作に入ることをお勧めしたいんです。
作風は本作のほうが大分ライトに仕上がってる気がしますが、それでも通底するメッセージは近いような気がするし、多分バロットという少女の命をかけた戦いを知っている方が、何となく本作を深く理解できるような気がするなぁ。

続き楽しみ~。
ますます冲方さん中毒が進みそうです。

スプライトシュピーゲル1


オレインシュピーゲル1