爆笑問題の二人が司会をつとめるテレビ朝日系列のバラエティ番組「クイズ雑学王」をながら視聴していて、オヤと思った。
クイズの中身にではなく、アシスタントの女性が発音した「ファストフード」の音に引っかかったためだ。「ファスト」じゃなくて「ファーストフード」だろうに、とこちらは思うのだが、彼女は最後まで「ファストフード」で言い切った。
何か理由があるのかと、早速ウイキペディアで調べてみると、ファーストフード (英語: fast food)とは、短時間で作れる、あるいは、短時間で食べられる手軽な食品・食事のこととあって、「ファーストフード」と表記・発音することが圧倒的に多いが、マスコミでは「ファストフード」が統一表記として用いられている、と書かれている。
アメリカ英語に似せてとかFIRSTと間違われないようにというのもオカシナ理屈だと思うが、どうやらNHK以下のマスコミ業界はすべて「ファストフード」に表記統一したのだそうだから、雑楽王の女性アナは正しい発音だったわけだ。だが、「ファストフード」と、なんども彼女に発音されて、アメリカ英語に近い格好いい発音だなあとは思えず、FASTの同音異議である「断食」を思わず想起してしまったのが正直なところ。断食をしてもいいくらいのマズさだからそういうわけでもあるまいが。
ウイキペディアでは長母音でファーストと伸ばすのはイギリス英語だというのだが、アメリカ英語が短母音のファストと発音しているのかといえば、けっしてそうではないのだ。云ってみれば中母音で「ファァスト」ほどの発音だとおもうのだがどうだろう。これを日本語表記にすれば、やはりファーストというにならないか。こちらには、そのほうが自然におもえるのだが。
番組の中でもゲストのタレントは「ファースト」と発音し、司会の彼女だけが「ファスト」と発音するアンバランス。マスコミの姿勢としても、我々は日本語の流れを作っているのだというほどの強い自意識あってのことではないようだ。今度、「ファスト」といわれたら、断食をする爆笑問題の姿をイメージして、思わず笑いがこみ上げるだろうと楽しみだ。
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