5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

台湾加油

2018-02-13 20:52:36 | コミュニケーション

韓国東北部は五輪の熱気で揺れているようだが、東南部でもそれに負けじと揺れたようだ。日曜日の浦項で起きたM4.6の地震。市民の大勢が避難しけが人も出たという。去年11月に発生した地震の余震だというが、喉元を過ぎて忘れかけていた市民たちはさぞびっくりしたことだろう。

朝鮮半島は〈Ring of Fire〉の中に含まれるのかは知らぬが、台湾は間違いなく含まれる。台湾東部の花蓮では2月6日にM6.6の地震に襲われたというニュースが未だ記憶に新しい。大きく傾いたビルの映像が揺れの大きさを一目で認識させた。

今回の日本の庶民たちの義捐の動きは極めて速かったようだ。日本が大きな震災に見舞われると必ずといっていいほど台湾からのサポートが届いた。それに対する返礼のつもりも多かったからだろう。

今日の中日夕刊には「台湾加油 日本が一番 地震世論調査で評価ダントツ」という記事が載った。このニュースはWEBでも扱っているのが多かった。やはり褒めてもらえば悪い気はしない。

台湾の民間調査機関「世代知庫」が実施した世論調査で「台湾を最も気遣ってくれた国は?」という設問に「日本だ」という回答が75.8%とダントツ。2番目の中国(1.8%)3番目のシンガポール(0.8%)を大きく離した。

外国として唯一救助支援チームを派遣したこと。安倍首相が「台湾加油」と書いて激励したことなどが、現地メディアで連日報道されたのが、高ポイントに影響したようだとある。

台湾には複数国から人員派遣の申し出があったようだが、台湾政府側は「足りている」と辞退。唯一日本の器材(高性能生命反応探知器)を例外的に受け入れている。

台湾といえば、中国の威光に惧れを感じる諸外国は、地震という自然災害に対する人道的な援助に対してもひとつ踏み出せないのかもしれない。「台湾加油」の揮ごうだけで日本の外交的PRが出来たのだとすれば、安倍さんの作戦があたったということになるのだろうか。やはり漢字文化圏にある強みだろう。

公式支援については判ったが、気になったのは、庶民レベルで行う義捐活動の盛り上がりである。ここでも日本と日本人の評価が高いといいのだが、ニュース記事にはこの点に触れてはいない。

3月11日には東北大震災の7年目のメモリアルがやってくる。花蓮の被災者には気の毒だが、こうして日本と台湾のこころの紐帯がより固く結ばれたのは結構なことである。



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