5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

気持ちの余裕

2021-05-08 22:01:54 |  趣味

5月9日のコロナ状況、全国で7249人(延635993人)の感染と85人(累10858人)の死亡が確認された。7000人超の感染者は過去最多だ。過去最多は愛知県でも同様で、575人(延36279人)の感染と1人(累647人)の死亡が確認されている。8日現在の重症者は全国で1131人。そのうちマスクと手洗いでは間に合わなくなる。ワクチン接種を急げ!

名古屋、金山総合駅のコンコースに、所謂「駅ピアノ」が突然現れたのはいつだっただろう。NHKTVの番組などで各国の空港ピアノや駅ピアノを紹介しだしてから、日本国内でも公共空間にアマチュアのピアノ音を流し、往来客の耳を楽しませるということが当たり前になった。この洒落たアイデアはいったい誰が考え出したものなのだろう。

番組を見続けていると、欧州の南と北や北米とでは、弾かれる楽曲のジャンルが違うということに気が付く。クラシックが多いのは情操教育として幼いころから鍵盤に触っているのだろう。鍵盤の前に座ってポロンと弾き出しただけで、彼(彼女)の力量が判る。

もちろん下手糞なのもいるが、日本人のように民衆の前でも「照れる」ということが無い。誰もがいかにも楽しそうにピアノの鍵盤を叩いている。コロナ禍であれば心の中でその思いはいろいろと巡っているのだろう。

NHK津局は「感染対策を徹底してジャズの生演奏を楽しむ」というリードのローカルニュースを流した。

明日9日からは三重県でも「蔓延延防止等重点措置」が適用されるが、その対象地域から外れる津市では2年ぶりにジャズの生演奏が聞けたのだという。

市内のジャズ愛好者たちが商店街活性化を目指して6年前に始めた〈津ぅのドまんなかジャズ〉という催し、去年はコロナで中止だったから、今年は密を避るべく予約制にし、検温や消毒を行うなど、感染対策を徹底したうえでの開催だったそうだ。

「初めて生演奏を聴いて素敵でした。座席間隔も広く開いていたので安心でした」とは演奏を聴いた若い女性の話。クラシックとはまた違うかたちの〈食べず嫌い〉ならぬ〈聴かず嫌い〉、ジャズの生演奏というのは意外に聞いたことのある人が少ないのだ。

どんな音楽であれ、音楽が日常的に必要なものであるのは誰にも異存はなかろう。音楽を楽しく聞けるひとはその気持ちに余裕のあるひとだということになる。

一時は、立ち止まって聞き入る人々を集めた金山の駅ピアノだったが、いつの間にか撤去されてしまい、のっぺらぼんのコンクリート通路に戻っている。「三密」リスクを避ける為なのかもしれないが、コロナ禍はひとの気持ちの余裕さえ奪ってしまうものらしい。

 

 


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