LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

セミオーダーキッチンとモザイクタイル

2008-12-13 21:29:16 | インテリア
キッチンを作る場合、レディーメード(メーカーの規制品)で全部作る方法と
オーダーメイド(注文による設計)で作る方法、そしてもうひとつ
レディーメードに一部オーダーを取りいれる方法があります。

”ソネケン”さんのモデルハウスのキッチンは、その三番目の方法で作られていました。

アイランド、キャビネット、ベースキャビネットはメーカーの規制品を使っていますが、
壁面部分がオーダーとなっています。

キッチンの壁面のマテリアルは、既成のキッチンのままだと
”キッチンパネル”になることが、ほとんどのように思います。
壁面素材としてはその他に”ステンレス”と”タイル”があります。

”ソネケン”さんのキッチンにはモザイクタイルが使われていました。



タイルというのは、なんともいえず温かい、そしてどことなく懐かしい雰囲気を持っています。
無機質で冷たい感じのキッチンに自然素材が一つ入るだけで、
こうも感じが変わるのかと思うくらい、タイルが入ると入らないのでは
キッチンの印象が全然違います。



近寄ってみると、こんな感じです。
数色の小さなタイルが優しいグラデーションを作っています。

タイルの面というのは”メジ”の掃除が大変だという先入観を多くの人は持っていらっしゃるかもしれません。
たしかに”ステンレス”や、”キッチンパネル”のほうがスムーズで掃除が楽なことは確かです。
ただ、最近では”メジ”は進化していて、油汚れに強いもの、それから色も
グレーなどの汚れの目立たないものもあります。

たとえ掃除がちょっと大変でも、タイルの醸し出す雰囲気は何者にも変えがたいものがあります。
タイルをお好みになるお客様は、”かわいい”と愛着を持つからこそ
「こまめに掃除してあげたくなる。」とおっしゃいます。

毎日立ってご飯を作る場所だから、そこにいることが楽しくなるようなキッチンであってほしいと思います。



キッチンの向かって左の壁面は、カップボードが造作されています。
主婦には嬉しい大きな容量のカップボードです。
扉がフロストガラスになっているので、中に入っているものが少し認識できるという、
”隠す”と”見せる”の中間の感じが、「程よくていいな。」と思いました。

”オーダー”か”レディーメード”かで迷ったら、その折衷案を、
”隠す収納”か”見せる収納”かで迷ったら、その中間の素材を選ぶという方法で
「程よい感じ。」に出来上がった、”ソネケン”さんのキッチンでした。