LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

撮影用のごはん

2008-12-12 10:15:38 | フードコーディネート
”ソネケン”さんのお家の撮影のために、いくつか食事のシーンのスタイリングをしました。

モデルハウスのキッチンをお借りして作るので、複雑な料理ではなく
温めるだけ、切るだけ、もしくはサッと炒める程度の料理のみに限定されます。
当日作った料理は、朝ごはんのシーンのための”フレンチトースト”と、
家族団欒のシーンのための”ミネストローネ”(キャンベルの缶入りです。)と
”クレソンのサラダ”などです。



以前は、撮影で作った料理を食べることはしないで処分していたんですが、
最近は食べるようにしています。
撮影用の料理を食べるようになったきっかけを作ったのは、
誰あろう、"wasavi-design"の木口さんです。

その日は朝早くから朝食抜きでモデルハウスに入り、朝食シーンの撮影が始まりました。
どのタイミングで朝ごはんを(コンビニに)買いに行くのかな、
と思っていると、「このシーンが終わったら、朝ごはんにしましょう。」と
木口さんがおっしゃいます。
つまり、私の作った”フレンチトースト”で朝ごはんを済まそうよ、ということなのです。
朝食シーンの終了後の遅い朝ごはんだったので、全員腹ぺこです。
ペロリと”フレンチトースト”を一つ残らずたいらげてしまいました。
(そんなわけで”フレンチトースト”の写真を撮るのを忘れてしまいました。)

この分で行くと、団欒のシーンの”ミネストローネ”と”クレソンのサラダ”は、
撮影終了後、”まかないごはん”になる可能性が高いと思いました。
その予感は的中し、夜遅くまでかかった撮影が終わるころには
またしても全員腹ぺこで、目の前にある”ミネストローネ”と”クレソンのサラダ”を、
「食べようよ。」というモードに入ってしまいました。

”ミネストローネ”はキャンベルのスープのなかでは具だくさんで、
ちょっとした”おかず”になります。
なんといっても彩りがいいので、撮影映えするスープです。
”クレソンのサラダ”は、ある雑誌に紹介されていたレシピを参考に作りました。
クレソンの他に、トマト、パプリカ、紫キャベツ、それからオレンジも入っています。
色味がきれいなので、見た目優先と思って作ったサラダですが、
緑黄色野菜を集合させたような料理なので、栄養満点です。
ドレッシングは、装飾用に買っておいたバルサミコとオリーブオイルに
自前のクレージーソルトを入れて作りました。

やはり料理というのは、「見せるだけ。」ではなくて、
「食べる。」つもりで作らなきゃ嘘だと思います。

これからも、タイミングを見計らって食べていただける料理を作りたい
と思います。
あくまで、撮影の目的を間違えないようにしながら。