LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

六畳と三畳の和室

2008-12-11 10:35:35 | インテリア
引き続き”ソネケン“さんのお家をご紹介します。

”ソネケン”さんのお家は、独自の工法による安全性の高い快適な家であり、
設計においては、決して奇をてらわない誰しもが好感を持つデザインの家です。
シンプルでモダンでありながら「和」のテイストを重んじ、
熟練の大工さんの職人技が其処ここに生かされているのが特徴です。

”ソネケン”さんのモデルハウスには、二つの和室が造られていました。

ダイニングの隣の六畳の和室がこちらです。



琉球畳、塗り壁、雪見障子、床柱、それら自然素材のエレメントが
相まって現代的な和室を作り上げています。

自然素材の優しいトーンの部屋には、
効き色となるようなダーク色の座卓と、京座布団を置くことにしました。

畳の床からほんの少し立ち上がった現代版の低い床の間には
高さをつけるために"BUNACO"のコンポートを置き
"Living Stone"の片口を合わせました。

ダークな色の家具と調度品が入ることによって
和室がグッと引き締まった感じになります。



花器にした"Living Stone"の片口に生けた草花は、
”ソネケン”さんに伺う途中で立ち寄ったお店の駐車場で見つけた
名も知らない野生の実のつる草です。

ふだんから“花泥棒”を習慣にしていると、
段々と目が効くようになり、使えそうな草花を
サッと見つけパッと採れるようになります。
こうしてタダで花を調達できたのも、
日頃の訓練の賜物(?)ですかね。



テーブルは、飛騨産業さんの”挽目”という座卓です。
天板に“帯のこ”の目を残した座卓は、現代の和室によく合います。
"BUNACO"の丸いトレーと作家ものの焼き物を配しました。

職人の技の生きる”ソネケン”さんの家には、
家具、木工品、焼き物と、表現は違っても
職人の魂の通った本物だけを選りすぐって集めました。

モデルハウスにはもう一つ和室がありました。

2階から階段を数段下りた小屋裏の、三畳の和室です。



市松模様のふすまを開けて、仲を覗いて見て下さい。

撮影の日、あたかも茶室に見えるように
アートディレクターの"wasavi-design"の木口さんが
自前の茶道具を用意して下さいました。

木口さんは、お若いのに茶道をたしなむ”粋人”でいらっしゃいます。
普通の発想ではなかなか出ないアイデアをポンポン出しては、
”ソネケン”さんをびっくりさせるのが得意です。
(私も一緒になって楽しませていただきました。)



撮影が終わった後は、昼寝部屋のスタイリングにしてみました。
”小布団”と“俵枕”を置いたら、なんだか妖しくも色っぽい部屋になったと思いませんか。

“品のいい六畳間”は日常的な団欒の間となったり、客間になるのに対し
”小粋な三畳間”は非日常的な隠れ部屋としていろんな用途がありそうです。

私の場合は“ごろ寝”、木口さんの場合は“茶室”が、パッと思いついた用途ですが、
あなただったら、何をするお部屋にしますか?