カイジ「命より重い!」お金の話
木暮太一(経済ジャーナリスト)著
サンマーク出版
にあった話で、興味深い箇所があって、抜粋
してみた。
以下、抜粋。
給料日に手にしたお金を「ご褒美だ~!」
といって、パアーつと使ってしまうのは、
地下の強制労働施設で給料日に豪遊してしま
ったカイジと完全に同じです。
「今まで節約してがんばってきたもんな」
「今日ぐらい息抜きしてもいいはず」
「明日からまた節約すればいいや。今日だけ。
今日だけ!!」
こうして自分へのご褒美を買っているうち
に、この1か月に苦労して稼いだお金を失
うのです。
本当に欲しいモノ、必要なモノを買うので
あれば、何も問題ありません。ですが、
ご褒美思考でショッピングするときには、も
はや。〝何かを買うこと〟が目的になってい
ることが多々あります。
「何を買おうかな~」と言っている時点で、
それは不要なモノなのです。
働いてストレスを溜め、そのストレスを発散
するために働いて稼いだお金を使う。
そしてお金がなくなるので、またストレスを
溜めながら仕事をしなければいけない。
何か変だと思いませんか?
そうやってお金を使っているうちは、一生そ
の悪いスパイラルから抜け出せないでしょう。
「いつまでたってもお金が貯まらない」「いつま
でたっても生活が楽にならない」、そう感じてい
る人は、自分が〝ご褒美思考〟になっていないか、
振り返ってみましょう。
以上。
心当たりのある話しである。そして、よくある話し
でもある。心しておきたいものだ。
褒美思考というのは、自分のモチベーションを上げ
るために、言われる話しである。こう指摘されると
やはり、考えてしまう。
文章の中に、このようなところがある。
〝何かを買うこと〟が目的になっていることが多々
あります。
これは、日常でよくありうることだ。
結局、退屈しのぎが、心理的根底にあると思う
のだが。
そのような時に、買い物で気晴らしをしてしまっ
ていることは、考えられる。
生活に閉塞感がある時、時にそのようなことで、
何事かをなし得たかのように、自分を誤魔化して
いるかもしれない。
意外とそのようなことの連続の人生であったり
せんこともなくもない。
ところで、この話しである。
「何を買おうかな~」と言っている時点で、それ
は不要なモノなのです。
手厳しい指摘である。よく、心しておきたいもの
である。