新聞にあった記事である。
日本人の食塩摂取の現状は。
「日本人は世界的に見て最も摂取量の多い集団に位置
します。
厚生労働省の2008年のデータでは、1日当たり
10.9グラム。
1970年代は13グラムを超えており、近年は確かに
少しずつ減少してはいますが、世界的な位置に変わり
はありません。
生命や活力の維持に必要な塩分はこく微量で、素材
そのものに合まれている塩分で十分なのですが、食塩の
味に慣れて過剰に摂取する結果、高血圧などのリスクが
増加しているのです」
ー食塩は、日本人の食生活と切り離せないのでは。
「確かに、みそやしょうゆなどは日本食と縁が深く、
こうした食品には塩分が含まれていますが、一般
家庭で料理に使う塩は1日の摂取量の20~30%にすぎ
ないといわれています。
残りの大部分、つまり塩分の主な摂取源は、加工食品や
さまざまな飲料、外食です」
-具体的には。
「2006年の英国の研究者の発表によれば、食塩
の売り上げの40%は食品業界です。
食塩の含有量を増やせば素材の味は消え、また塩分
の多い食事を食べたくなります。
肉や魚肉を使った製品の多くにも思っている以上の塩分
が含まれています。
塩をたくさん使うことで水分音量を増やすことがてき、
逆に素材の使用量を減らすこともてきるのです。
最近の加工食品では、昔のように保存を主目的に食塩を
使用する頻度は少なくなっていると思います」
「飲料も同様で、多くのソフトドリンク類には塩分が入って
います。
糖分は少なくても塩分が多ければ、のどの渇きが癒やされる
のはその時だけて、また次を飲みたくなってしまいます」
ー1日の摂取量をどれくらいに減らせばいいのか。
「厚生労働省が4月に改定した食事摂取基準ては、1日当
たりの食塩摂取の目標量は男性で9グラム未満、女性で7.5グラム
未満です。
5年前の数値から男性で1グラム、女性で0.5グラム、ともに厳しく
なりました。
しかし、血圧を上昇させない食塩摂取量はこれよりかなり
少ないと考えられています」
以上。
塩分に関する新しい知見で、大変参考になる。
「飲料も同様で、多くのソフトドリンク類には塩分が入って
います。
糖分は少なくても塩分が多ければ、のどの渇きが癒やされる
のはその時だけて、また次を飲みたくなってしまいます」
これなんて、まさかと思ったのだが、不思議な話である。