森博嗣氏の本にあった言葉である。
人生に目的はない
人生に目的はない。目的がないということが重要な
ことだと思います。
明らかな目的があったら、きっとつまらない。
なんとも、複雑な気分になる。
悪魔的な言葉である。
この言葉、そう簡単に真に受けるわけにはいかない。
なんせ、彼は、一生不自由しないほどの金を儲けた
と言っている。
たいがいの人間は、金に不自由しないほどの資産が
ほしいものだ?
(わたしは、10億円ほどの金が欲しい。
勿論、これは、不可能なことだが。)
そして、なんらかの社会的認知がほしいものだ。
(残念ながら、わたしには、その才能は、まったく
なかったようだ。最大の欠陥は、社交性の欠如
である。この点だけは、父親のDNAを受け継ぎ
そこねたようだ。これでは、いかに野心があって
も、成就することはできない。)
だから、そのために、あくせくしている。
そのあくせくのために、たいがいの人は、何らかの
目的をもって、日々足掻いているのだろう。
だから、自分の生活の中に、目的や目標がないという
ことは、恐ろしいことである。
社会的な名声もそして、資産も十分にある森博嗣氏
は、「明らかな目的があったら、きっとつまらない。」
と言っているが、
行き当たりばったり出会ったサプライズに、何かしら、
自分の人生を豊かにしてくれるものがあるなんて、
考えることができることは、なんという贅沢であろうか。
「人生に目的はない。目的がないということが重要な
ことだと思います。」
こう言い切っていながら、社会的な名声も一生涯不自由
しない資産も獲得できるのだから、選ばれし人なんだろう。
人生に目的はない。目的がないということが重要な
ことだと思います。
明らかな目的があったら、きっとつまらない。
これって、能力ある選ばれし人となれば、成立
する話であろう。
極めて悪魔的な言葉であり、真実であると思う。
生まれ変わって、言ってみたいものだ。