先日、ある田舎を訪れた。川の傍の家に住みたい、という人を案内したのである。
で、心当たりの家を紹介する(俺は不動産仲介業か)ほか、現地で雑談の中から出てきた家の在り処を訪ねた。男二人に女一人、幼児一人。
すると、近所の人が出てきて、遠目に見ている。おおお、出た、田舎の監視の目。少しずつ近づいて来るが、まだちょっと距離があるなあ。
あっ、前進が止まった。もう少し来てよ。
でも、ちらちら見ているぞ。近くまで来てくれれば、こちらから話しかけるのに。
こちらから近づくと、逆に警戒されるかもしれないし、移住先探しと言っても、まだ触り部分。まだ地元と交渉する段階ではないしなあ。
あっ、また近づき始めた。
いや、また止まった。
まだ50メートルくらいあるから、話しかけられない。
あああ、もうあきらめたのか、帰っちゃった。
きっと、今晩は我々の情報が飛び交うだろう。よそ者の正体を探ったり、噂のネタとして重宝されるに違いない。あの4人はどんな関係なんだか、想像が広がるかもしれない。
我々は、ある意味田舎社会になれているので、全然平気なのだが、これを苦痛と感じる人もいるだろう。そんな人は、田舎暮らしはできないだろうな。
プライバシーの尊重もいいが、よそ者は基本的に怪しまれる。それを解消するために、どんどん自らの素性を話さないといけない。
プライバシーを重んじすぎて、地元の人が欲しがっている情報も出さない、そして自分を理解してもらうための情報まで隠してしまうと、住めないだろう。
ちなみに、その家は、ちょっと裏山が崩れそうなので敬遠したのでした(笑)。
こっちも、相手を観察して噂、じゃなくてブログのネタにしているんだから同じですわ。
私も田舎に住んでますが、よく見てるんですよね~^^
今日の出来事は今日中に広まります。
子供達にとっては安全でいいかもしれませんけど。
これを乗り切って普通だと思えると、田舎暮らしも楽になりますね。