森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

田舎住民の目

2007-02-19 12:27:50 | 田舎・田舎暮らし

先日、ある田舎を訪れた。川の傍の家に住みたい、という人を案内したのである。

で、心当たりの家を紹介する(俺は不動産仲介業か)ほか、現地で雑談の中から出てきた家の在り処を訪ねた。男二人に女一人、幼児一人。

すると、近所の人が出てきて、遠目に見ている。おおお、出た、田舎の監視の目。少しずつ近づいて来るが、まだちょっと距離があるなあ。

あっ、前進が止まった。もう少し来てよ。

でも、ちらちら見ているぞ。近くまで来てくれれば、こちらから話しかけるのに。

こちらから近づくと、逆に警戒されるかもしれないし、移住先探しと言っても、まだ触り部分。まだ地元と交渉する段階ではないしなあ。

あっ、また近づき始めた。

いや、また止まった。

まだ50メートルくらいあるから、話しかけられない。

あああ、もうあきらめたのか、帰っちゃった。

きっと、今晩は我々の情報が飛び交うだろう。よそ者の正体を探ったり、噂のネタとして重宝されるに違いない。あの4人はどんな関係なんだか、想像が広がるかもしれない。

我々は、ある意味田舎社会になれているので、全然平気なのだが、これを苦痛と感じる人もいるだろう。そんな人は、田舎暮らしはできないだろうな。
プライバシーの尊重もいいが、よそ者は基本的に怪しまれる。それを解消するために、どんどん自らの素性を話さないといけない。

プライバシーを重んじすぎて、地元の人が欲しがっている情報も出さない、そして自分を理解してもらうための情報まで隠してしまうと、住めないだろう。

ちなみに、その家は、ちょっと裏山が崩れそうなので敬遠したのでした(笑)。

 

 


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2 コメント

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よ~く分かります^^ (伊東)
2007-02-19 21:18:29
いや~的確なご意見です^^
私も田舎に住んでますが、よく見てるんですよね~^^
今日の出来事は今日中に広まります。
子供達にとっては安全でいいかもしれませんけど。
これを乗り切って普通だと思えると、田舎暮らしも楽になりますね。
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田舎のネットワーク (田中淳夫)
2007-02-19 23:31:55
常に見られているというのは、安全保障だと思うんですけどね。見られていると思えば、酒酔い運転もできないし、恥はかき捨てられない。

こっちも、相手を観察して噂、じゃなくてブログのネタにしているんだから同じですわ。
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