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まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』レンタル版 12話まで

2019-06-14 15:59:23 | 韓国ドラマのエトセトラ
ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~ DVD-SET2
エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

 

調停の為の意見陳述・・・と言えば聞こえは良いですが、実際は、兄弟がそれぞれに言いたい愚痴をぶちまけ合うわけで。

全く収拾の気配はありません。

 

苛立つバルンは、時間の無駄だとチャオルムに言いました。

家族や兄弟というものに意味を与えすぎだとバルンは言いました。

家族は選べない。偶然血がつながってたのが罪なだけで、好きでもない人たちと家族ごっこをしてるだけだと。人間は孤独な生き物なんだから・・・とね。

「あまりに寂しい考え方ね。」

チャオルムは、そう言いました。家族すらいなかったら、何が残ると?・・・と。

あなたは家族に否定的だけど、私には大きな意味があるの・・・と。

その瞬間、バルンはチャオルムの家族の現状を思いだしました。謝りました。

 

確かに、バルンにとって家族は厄介な存在でしかありませんでした。

父は常に他人の保証人になったりして借金をこしらえるばかり。元々記者だったようですが、解雇されてしまった後は、お酒を飲んで家でごろごろしている姿しか見ていませんでした。

母は、何度も実家にお金を借りに行っていました。その度に、兄嫁から嫌みを言われる始末。そんな母の姿を見ていたら、父親への尊敬など起こる筈もありません。

ある日、父は見知らぬ女性と幼い男の子を連れて帰って来ました。バルンを、兄と呼ぶよう言ったもんだから、二人が父の浮気相手とその子供と思い込んでも仕方がありません。

でもある時、それらが全て誤解だと言うことが分かったのです。

父が常に携帯の充電器を持ち歩いているのは、知り合いからの電話を待っているのではなく、希少な血液型の自分の輸血が必要になる事態が起こるかもしれないから。

現に、これまで、かなりの量の血液提供をしてきたようです。

そして、連れてきた母子は、元の部下の妻と子だったのです。病気で早く亡くなってしまって困っていたので、援助したということでした。

最近、無事大学を卒業したと挨拶に来たそうです。

バルンは、本当の父の姿を見ていなかったのです。勝手に誤解して失望していただけでした。

 

チョン判事が食事会の提案をしました。バルンとチャオルムを誘いに来たのですが、目的はイ実務官。バルンたちは、ちゃんと分かっています。

その日は確か・・・と、バルンは検索してみました。

そーなんです!チャオルムの誕生日なんです。

 

バルンは、迷った挙げ句に、プレゼントを用意しました。香水のようですね。

でも、なかなか渡す機会がありません。と言うより、機会は二人だけで仕事してるわけですから、いくらでもあります。

なのに、その切っ掛けがつかめず、結局、夜まで鞄の中に入ったままでした。

 

食事会の場所はチャオルムの祖母のいる市場。例のアジュンマたちの店です。

イ実務官も来て、皆で盛り上がっているところに現れたのは、ヨンジュン。

たくさんの高価なプレゼントを用意していました。

そして、二次会を・・・と、アジュンマたちも一緒に場所を変えることに。

ヨンジュンが勧めるお酒を、バルンは断りませんでした。弱いのに・・・。

目の前に並ぶヨンジュンとチャオルムを、バルンは辛そうに見ていました。ま、表情にはあまり出しませんが。

しかし・・・すぐにつぶれて眠り込んでしまいましたよ、バルン。

 

酔いが少し覚めたバルンは、タクシーに乗り込む直前、チャオルムにプレゼントを渡しました。

良かったね、渡せて。

一瞬驚いたチャオルムですが、嬉しそうでした。

 

財産争いの裁判は、思いがけなく決着しました。

父親と父親の世話をしている末弟に証言を求めたのです。末弟が現れると、あれほど憎み合ってた兄弟が結束して末弟を攻撃したのです。

末弟は養子でした。既に戸籍に入っているので、法的には家族ですが。

自分を育ててくれた父親に感謝している末弟は、兄たちの言葉に逆らいませんでした。その場で、戸籍からはずしてくれと言い、出ていこうとしたのです。

でも、父親が彼を離しませんでした。

これで関係が明らかになりました。

結局、どうなったのかは描かれていませんが、きと調停が上手く行ったのでしょう。

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『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』レンタル版 11話まで

2019-06-14 14:58:22 | 韓国ドラマのエトセトラ
ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~ DVD-SET1
エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

 

議員が写真の削除を要請して起こした理由、それは彼自身が忘れるべき過去があったからでした。

チャオルムは、そう聞いて、誰にでも他の人が知る必要のない過去があるのね・・・と言いました。

「僕は知りたい。君の事情を。家族に辛い事情があるそうだね。」

何故?と、チャオルム。

「好きだから。好きだから知りたい。君に関する事なら何でも。」

えーっ!突然の告白ですよ!

 

ここで、このタイミングで?!・・・って感じですよ。

チャオルムも、驚きました。

確かに、バルンを嫌いじゃありません。でも、まだこの時チャオルムには心の余裕が無かったのです。家族の事で精一杯でした。

正直に言え・・・と言うバルンに、チャオルムは正直に答えました。

時に胸がときめいた事はあったけど、良い先輩だとしか思えないと。

 

チャオルムは、家族について初めて口を開きました。

父は借金を残して死にました。母は病気です。祖母は、日に日に体が衰えています。だから、私は裁判所で生き残らないといけません。なのに、騒動ばかり起こして・・・。生き残れるか、不安です・・・と。

こんなに深刻な事情だとは、バルン、予想していませんでした。

いつも正面から体当たりするチャオルムは、拒否する時もベストを尽くすんだな・・・バルンは、そう思いました。

気にしないで、想いを伝えたかっただけだから。ごめん、何も知らなくて・・・そう言うしかありませんでした。

 

さすがに気まずくなってしまった二人。

小さな執務室で朝から晩まで机を並べて仕事をするしかないのですから、やはりこの雰囲気はやりにくいわけです。器用な二人じゃありませんし。

よりによってこんな時に44部全員での飲み会なんぞがあったりしてね。

 

今度扱うのは、家族による財産争いの一件。

長男が父親の持つ土地を自分名義にした事を、他の兄弟が抗議してましてね。

生存中の父親は認知症らしく、ちゃんとした判断もできないのに、長男に譲るなんて、考えられないと長男以外の兄弟は口を合わせて言いました。

何度裁判を開いても、お互いをけなし合うばかりで、全く正確な事情がつかめません。

親族間での財産を巡っての争いは聞くのも気分が悪くなるばかり。

ハン部長判事もほとほと嫌になっています。

 

バルンは、法律に従って判断すれば良いといいましたが、チャオルムは調停した方が良いと言い、3人の中でも意見が分かれました。

結局、ハン部長判事は調停を勧めました。が、やっぱりこれも簡単に行く事はありませんでした。

 

バルンは、いつまでも気まずい雰囲気が続くのは仕事に差し支えると思っていました。

なので、チャオルムにこんな状況になってしまって・・・と謝りました。

でも、僕らは判事で人様を裁く立場だから、仕事に集中しなくてはいけないと思うと。

以前のような関係に・・・となったものの、バルンは謝ったことを後悔する思いもありました。

 

バルンは、幼い頃から父親に反発して生きて来ました。嫌な面しか見ていなかったからです。

今担当している家族間の財産争いを見ていて、やはり血の繋がった家族であっても、人は皆自分だけが大切なんだと、家族なんて煩わしいだけだと言う思いを強くしていました。

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『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』レンタル版 10話まで

2019-06-14 10:22:10 | 韓国ドラマのエトセトラ
ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~ DVD-SET2
エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

 

バルンは、チャオルムの言動の一つ一つが気になっていました。

つい、ぼんやりと思いにふける事があって、そんな自分に気づいては、動揺しまくっています。

ところで、バルンはピアノを習っています。あんまり上達していないのですが・・・。

これは、高校生の時、チャオルムが習っているのを知って、聞かれた時、つい自分も習っていると言っちゃったからでしょうかね。当時は、お金が無いと母に習わせてもらえなかったもんね。

 

ところで、議員の過去写真の削除を求めている一件ですが。

双方の代理人を呼んで話を聞いてはいますが、なかなか削除要請する理由がはっきりしません。なので、裁判所としても決断を出せない状況でした。

 

ある日、チャオルムとバルン、チョン判事がお酒を飲みました。

事件の原告の主張である“忘れたい記憶”というのが、話題になりました。

バルンには、つい先だって酔っぱらってクラブで拙いピアノ演奏をしてしまった事が、それに当たりました。

チョン判事が、チャオルムい演奏をリクエストしました。ピアノ科出身だと知ってますから。

リクエストに答えてチャオルムが演奏しました。

バルンは、うっとりと聞き入っていました。

 

高校生の時に参加した読書教室の催し物を覚えてるか?と、バルンがチョン判事に聞きました。

覚えてる・・・と、チョン判事。

その催し物の時、チョン判事がピアノ演奏を頼んだ芸術高校の女子生徒がチャオルム。そして、次に名指ししたのがバルンで、詩を暗唱したのです。

 

チャオルムは言いました。

イム判事はいつも理性的で冷静。忘れたい記憶はそもそも作らないタイプでしょ。読書教室で最初に会った時も落ち着いていたもの・・・と。

私はお姫様病の子みたいにぶりっ子で最悪だったでしょ?・・・。

そんなことない、いい人だった・・・と、バルン。

ありがとうと微笑んだチャオルムは、話し始めました。

あの頃は、生きるのが苦しかった。臆病で気後れして、憎しみと恐れを区別できず、自分を憎んでいた。あの頃あなたがとても不思議だった。ゲームやエロ動画と女子しか頭に無い他の男子と違って詩とラベルの音楽が好きだなんて。

バルンは、自分も同じだったと言いました。そして、頭の中はチャオルムのことでいっぱいだった・・・と、心で呟きました。

だから気楽だった・・・と、チャオルム。

「あの頃も今も、私を助けてくれてイム判事には感謝してます。最高の先輩です。」

バルンは、本当に嬉しそうに微笑みました。右陪席だから・・・と、照れ臭そうに呟いたのは、バルンらしかたです。

 

そこに、イ実務官が来ました。チャオルムが誘ったのです。

少しでも近づけるかと、チョン判事は喜びますが、なかなかイ実務官はガードが固い。

率直だけど、決して羽目を外す事は無く、大人の雰囲気です。

先に、チャオルムが用事があるからと帰りました。

チョン判事が、ふいに思い出しました。チャオルムが、読書教室のあの女子生徒だということを。バルンの初恋相手だってことも。

イ実務官、微笑ましい表情を浮かべました。

 

バルンは、あの頃本当にチャオルムを想っていました。

図書室で光の中、本を読む姿、大人しく口数が少ないところを忘れたことはありませんでした。

コンサートのチケットを、いつ渡そうか迷っていました。

そんな時、ピアノ教師からのセクハラを打ち明けられたのです。苦しむチャオルムにバルンが出来たのは降る雨を鞄で遮ってあげる事だけでした。

それも、一瞬でした。

運転手が迎えに来て、チャオルムを連れて行ってしまったからです。

結局、チケットは渡せずじまいでした。初恋は始まる事無く終わってしまったのです。

 

バルンは、調停の場に議員当事者を呼びました。

それでも、納得できる理由は聞けません。なので、被告側に退席してもらい、議員と一対一で向き合ったのです。

最初は、それまでと同じ供述を繰り返していたのですが、バルンが議員の細かい動作の理由を聞いたのを切っ掛けに、議員は本心を語り始めたのです。

その写真には、当時恋人だった女性も写っていました。撮影直後の争乱の中で、恋人は死んでしまったそうです。犯人はわからずじまいでした。

そして写真の端には、現在の妻の姿も写っていたのです。妻は夫と恋人のことを知っていました。夫の心の中には、恋人が生き続けていると知った上で、結婚したのです。

議員が写真を削除要請したのは、恋人の為じゃありませんし、自分のためでもありませんでした。写真が掲載され、妻がそれを見ながら泣いているのを見てしまったのです。

妻は不治の病でした。

自分の忘れる義務のために、訴訟を起こしたのです・・・と、議員は言いました。

バルンに全て話し終え、すっきりしたかのように、議員は告訴を取り下げると言いました。

 

ある日、残業を終えてチャオルムとバルンが帰ろうとした時、ミン・ヨンジュンが待っていましてね。チャオルムを食事に誘ったのです。

バルンも・・・と言うので、同行しました。

チャオルム行きつけの店だとヨンジュンが連れて行ったのは、高級なレストラン。おまけに、シェフがわざわざ挨拶に来るほど。

バルンは世界が違う感覚を持ちました。チャオルムは、ちょっと気まずそうです。

 

御曹司であるヨンジュンの意外な面を知ったバルン。

彼らが所属していたのは、手話サークルだったのです。華やかなイメージとはかけ離れています。

ヨンジュンには足の不自由な妹がいるんだとか。そういう環境ゆえ、恵まれない子供たちを援助したいと常々考えているようです。韓国ドラマ特有の嫌みな財閥とは違う設定ですね。

 

チャオルムが急用が出来たと先に席を立ちました。

バルンは、ヨンジュンから、チャオルムの家庭に何か不幸があったと聞き、詳細を聞こうとしましたが、自分の口からは言えないと、ヨンジュンは話しませんでした。

こういうところも、好感が持てますね、ヨンジュン。

バルンは、高額な食事代をちゃんと支払いました。財閥との癒着を疑われるような事はしないバルンでした。

それを、ヨンジュンも感じとりましたね。

 

チャオルムは、母の体調が悪化したために帰宅したようです。

昔、チャオルムの家はお金持ちでした。ただ、父親は家庭内暴力を振るうことも多々あったようです。だから、チャオルムも、ピアノ教師のセクハラを訴えることが出来なかったのです。

優しい母は、夫からの暴力に耐えていました。その分、娘のチャオルムをとても慈しんでいました。

ある日、父親が母親の目の前で自殺しました。事業に行き詰まっての事のようです。

その後、チャオルム母子は財産を差し押さえられ、祖母と市場のアジュンマたちの世話になりながら生きて来たのです。母はショックから記憶を失ってしまったようです。

母の精神状態、そして体調は悪化の一途を辿っていました。

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『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』レンタル版 9話まで

2019-06-14 08:09:16 | 韓国ドラマのエトセトラ
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エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ
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医療ミスを訴える老女の控訴審は、結局、確たる証拠を提出できなかったため、原告側の主張は退けられて結審となってしまいました。

チャオルムは、老女の気持ちを考えると涙がこぼれそうでした。

でも、病院側から弔慰金が渡されることになりました。今後この問題について訴えたり言及しないことを条件として・・・です。

この話を聞いた時、チャオルムは反対しました。それで老女の気持ちが収まるとは思えなかったからです。

 

チャオルムとバルンは、ホン判事のお見舞いに行きました。

そこで、ホン判事の本当の思いを知り、自分のやったことが本当に正しかったのか、チャオルムは疑問を抱くようになりました。

ホン判事は、自分の流産について、裁判所では知らない人がいない状況になっている事で苦しんでいました。

怖いと泣きました。隠しておきたい事を知られ、今では上司に対して失礼だとか、ソン部長判事は悪い人じゃないという抗議の電話もかかってくるそうです。

職場の皆に会うのが怖いと言いました。

チャオルムは、そうなったのは自分のせいだと思いました。自分は英雄気取りだったかもしれない、正義を追求しようと言う欲だったかもしれないと、チャオルムは思いました。自分を過信していたのかもしれないと。

バルンは、チャオルムのせいじゃないと慰めました。

他人事だと無関心にならず、自分のことは二の次に、走り回ったじゃないか・・・と。

 

この後、チャオルムは老女に弔慰金を受けとるよう助言しました。

見方を変えたのです。

裁判所の前で立ち続けていた老女は、家も財産もなくしてしまっていました。これから生きていくためには、そのお金が必要だと考えたのです。

ミン・ヨンジュンが弔慰金の額を増やしていたことも知り、ほっとしました。

結局、老女を助けたのは、自分の力ではなく、お金だったと、チャオルムは少しがっかりしていました。無力感を感じたのでしょう。

でも、君はベストを尽くしたじゃないか、おばあさんも感謝してるさ・・・と、バルンが言いました。チャオルムは、またもバルンの言葉で癒されました。

 

チャオルムは、ハン部長判事にきちんと謝罪しました。そして、部長判事たちを説得してほしいと頼みました。

会議に出席してくれるように・・・ですね。

ハン部長判事は反対に聞きました。この騒動を起こす前に、ソン部長判事と話をしたか?・・・と。

「判事は双方から話を聞くべきだ。私とさえ一度も話さなかった。今回の君らは順序を間違えた。部長も人間だ。」

 

ハン部長判事の言葉は、チャオルムの心に刺さりました。

自分は身内びいきをしていただけかもしれないと思いました。

そう話すと、チャオルムの祖母はお寺につれて行きました。そして、仏の前で言いました。身内びいきで良いから、たくさんの助けの手を遠くまで差し伸べれば良い・・・と。

 

臨時判事会議の日になりました。

時間になっても、過半数は集まりません。第一、部長判事は一人として会場に来ていません。

首席部長が、会議を開く事はできないと宣言しようとした時、ハン部長判事がやってきました。そして、その後から部長判事たちが何人もやって来たのです。

ハン部長判事が説得してくれたと思われます。

遅れてチョン判事も来ましたし、他の判事たちも仕事の都合をつけてやって来てくれました。皆、チャオルムとバルンの説得が通じた人たちでした。

でも、それでも過半数には達しませんでした。

よって、首席部長が開会はしないと言おうとしたのですが、チャオルムが立ち上がりました。

発言の機会をいただけませんか?・・・と、裁判所長に言いました。

この場合、議長は裁判所長と定められているからです。

いい意見があるなら、言いなさい・・・と裁判所長。

 

チャオルムは、一礼して話し始めました。

私は、ハン部長判事が好きです。太鼓腹も猫背も遠近両用眼鏡も、短めのズボンも底のすり減った靴も。かっとなった後気弱に後悔するところも好きです。

何より、20年以上判事を努めながら常に当事者に寄り添って考えるところが好きです。

私は、どの陪席判事にも上司を好きであってほしいです。だから、こんな素晴らしい部長判事方が心に余裕を持てない構造が憎いです。出世競争での勝利欲や脱落への恐怖心ではなく、やりがいを感じてほしいです。そして一緒に働く人たちの気持ちに少しの配慮ができる余裕が持てますように。

過半数に届かず開会には至りませんでしたが、こんなに大勢の方がお越しくださいました。

ありがとうございました。

 

たくさんの拍手が起こりました。

裁判所長も満足げでした。いい意見だったなと一言の感想を呟きましたから。

 

欠席していたソン部長判事は、形勢が悪くなったと感じました。

でもね、彼も彼なりに頑張って来たのです。

その方法が、悪かっただけで。その方法が正しいとソン部長判事は信じて突っ走って来ただけなのですから。

 

次の裁判は、現職の議員が記者を訴えた一件。

何十年も前の学生時代にデモに参加した時の写真を今さら好評されたことに対して、議員が掲載中止を求めたのです。個人情報だと。

一方、記者側は、国民には知る権利があると主張。

平行線を辿っていました。

写真のデモと言うのは、原発反対のものでした。でも今、議員は原発推進に意見を変えていました。主義が180度転換したことについてマスコミは追求しているのです。

ハン部長判事は、調停のためにバルンに当事者の話を聞くよう指示しました。たった1枚の特に大きな意味を持つとは思えない写真の削除をあくまでも求める議員の心情を探れというのですが・・・。

難しそうです。

 

ところで、チョン判事はバルンたちの44部の部屋にしょっちゅう入り浸っています。

当然、速記官であるイ実務官とも顔見知りです。

でも、私生活を微塵も匂わさないイ実務官。チョン判事は気になっていました。それは、彼自身も気づかないうちに少しずつ惹かれてる証拠で。

今ではちょっとした言葉でも、気になって仕方がない状況でした。

バルンとチャオルムは、そんなチョン判事の気持ちをお見通しです。

些細な事が気になるだけだと誤魔化すチョン判事。

それが関心があると言う事だろう・・・と言った途端、バルンはそれが自分にも当てはまる事に気づいたのです。チャオルムの些細な行動が気になってる・・・と。

思わずおたおたしてしまいました。

 

バルンは、自分の気持ちを十分分かっているようです。

高校生の時の初恋がずっと忘れられていないことを。

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