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ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~ DVD-SET2 |
エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
レビュー一覧は、こちらから。
ハン部長判事がソン部長判事を殴り付けた後、首席部長判事にくってかかったのを、その場に居た者全てが凍りついたように見つめていました。
そこに、ぺ部長判事が。
慌てて割って入り、その場を収拾しようとしました。
ソン部長判事は、味方を得たように俄然気を取り直し、チャオルムだけじゃなく、ハン部長判事も懲戒委員会にかけてやると息巻きました。
その時、バルンが進み出ました。
「まずは僕を懲戒に。」
彼が同僚に署名を求めいていた用紙には”まずは私を懲戒せよ“と言うスローガンが掲げられていました。
「パク判事は、パワハラに対し問題提起しただけです。問題提起を力で抑えるなら僕らも力で対抗します。まずは僕を懲戒処分に。」
チョン判事も進み出ました。
チョン判事の上司であるぺ部長判事は慌てて制止しようとしました。
「部長!僕も判事です。一人の判事として決意表明をしています。他にもいます。」
そう言うと、チョン判事の左陪席であるキム判事も歩み出て来ました。同じ意見です・・・と言って。
僕も判事です。パク判事への懲戒要求は間違っています・・・と。
ぺ部長判事は、とにかくこの場を納めようと、首席部長判事を促して出ていきました。
地裁内部にこの一件は広まったようですが、皆が皆同じ考えを持っているわけじゃありません。
署名はなかなか集まりませんでした。
スローガンが負担なのかもしれないとチョン判事は言いましたが。
それでも、立ち止まっているわけにはいきません。署名を集めるために駆け回りました。
チャオルムは、自分の事で周囲までもが懲戒処分を受ける羽目になるのではないかと心配になりました。
初めて心配する側に立ったと言えます。
いつも心配させる側でしたからね。
あなたは人を変える能力を持っています・・・と、イ速記者は言いました。
彼女も、今、新しい事に挑戦しているのです。脚本家への道を。
チャオルムにとって最後になるかもしれない裁判が始まりました。
浮気した妻が暴力を振るう夫を殺してしまった事件です。
チャオルムが担当ということもあって、世間は注目していましたから、傍聴席は多くの傍聴者で埋まっていました。
この裁判は、国民参与ということで、陪審員が参加することになっています。
バルンは、その中に見たことのある人物が含まれていることに気がつきました。以前、酔っぱらって地下鉄の中で騒いでいた老人です。いかにも昔の古い考え方を持っているようにバルンは思いました。騒いでいたのを思うと、攻撃的だとも思えます。
裁判は、圧倒的に被告に不利な状況でした。
やはり、妻が夫を殺すなんてことはもっての他と言うのが社会通念であり、ましてやその妻が浮気していて、それを知った夫によって暴力を受けるのも当然という雰囲気が支配していました。
傍聴席の空気に陪審員が影響を受けるのではないかと、チャオルムとバルンは不安でした。
弁護士も最初から弱気でした。
検事の勢い、傍聴席の勢いに押された感じで、ろくに証人質問もしません。
そのまま終わりそうになるのを見たチャオルムは、自分が質問することにしました。
チャオルムは、事件に至るまでの詳細な事情、事件当日の被告の様子など、細かく証人に質問しました。
そうすると、検事が隠していた都合の悪い証言が次々と出てきたのです。
体格の良い夫が小柄な妻に常日頃から暴力を加えていたと分かりました。夫自身が浮気者で女性問題が絶えなかったことも。
そして当日、夫は妻の肋骨が折れるほどの暴行を加えていたのです。
妻は夫の服を繕っていたときで、だから傍に凶器となったハサミがあったのです。
状況が不利になっていると気づいた検事は、裁判官であるチャオルムは主観を持って裁判に介入しようとしていると異議を唱えました。
それを、ハン部長判事が遮りました。
「主任裁判官は今検察側と弁護側に代わってすべき質問をしてるのです。着席を。」
検事は黙るしかありませんでした。
その頃、地裁の掲示板に一通の告発文が書き込まれました。
なんと、ホン判事です。
彼女は、この状況を黙って見ている事ができなくなったのです。チャオルムに懲戒処分を要求しているソン部長判事が自分にしたパワハラの詳細を公表しました。
皆、驚きました。
ここまでとは思っていなかったでしょう。
この書き込みを首席部長判事やぺ部長判事も読みました。
流石にスルーすることはできないと感じたようです。
ま、ぺ部長判事は、もっと騒動になることの方を心配してるようですけどね。
この書き込みによって、ソン部長判事の元陪席たちも声を上げ始めました。全員が同じようなパワハラを受けていたのです。
ホン判事は、首席部長判事に直接事情を説明しに行きました。きちんと筋を通して告発しようと考えたのでしょう。
首席部長判事は、結論を出しました。
チャオルムの懲戒要求は撤回する。ソン部長判事に対する懲戒手続きを始める・・・と。
そう、ソン部長判事に伝えました。
当然、ソン部長判事は信じられないし、受け入れられません。必死にすがりましたが、首席部長判事は背を向けました。
証人の供述が終わり、陪審員たちの話し合いが始まりました。
一人の陪審員が、規則を破って私的に事件を調べたり評議前に陪審員同士の話し合いは禁じられているにも関わらず打ち合わせをしようとしたことが分かりました。
だから、その男性陪審員はその場で解任されてしまいました。
で、補充陪審員として部屋に入って来たのが、バルンが地下鉄で見た老人だったのです。
評議は被告に不利な意見が殆どでした。
それで結論としてまとめようとなったのですが、そこで異議を唱えたのが、意外にもその老人だったのです。
老人は、被告の妻の心情にもっと寄り添った考えが出来ないだろうかと言いました。
一人の人間の人生がかかっているのだから・・・と。
評議は長時間に及びました。
そして出した結論は、無罪。
NJグループは福祉財団の発足式を開催していました。
足の悪い妹のために頑張って来たヨンジュンは、誇らしい気分で挨拶をしていました。
そこに、あの息子を医療ミスで失ったハルモ二が乗り込んで来て、息子を返せと叫びました。
そしてもう一人、記者となった女性も。
彼女は、ヨンジュンの義兄の暴行事件の控訴審で証言を撤回した被害者の母親がセジン大学病院のVIP室に入院中だということを確認しようとしました。母親が優先的に臓器移植を受けられることになっているとか。
母親の命と交換に事件の揉み消しを行ったのですか?!・・・と言う記者の質問で、会場は大騒ぎとなりました。マスコミも大勢駆けつけている発足式ですからね。
もう口止めするなんてこと、出来ないでしょう。
追い討ちをかけるように女性記者は質問しました。
なんと、ハルモ二の息子の手術を最初に担当したのは、ヨンジュンの義兄だったのです。手術室に最初に入った医者は、お酒を飲んだように赤い顔をしていたのに、出てきたのは別の若い医者だったとハルモ二が以前から訴えていたのです。
ヨンジュン、得意の絶頂の時に奈落の底に落とされた気分でしょう。
陪審員の無罪の結論を受け、44部の3人はほっとしました。
そして、ハン部長判事は辞表を提出してきたとチャオルムとバルンに伝えたのです。
思いもよらない話に、二人は驚き混乱しました。
必死に引き留めましたが、ハン部長判事の決心が変わることはありませんでした。
裁判が再開されました。
ハン部長判事が、被告は無罪と宣言しました。
そして、最後の裁判を終えて裁判官席を降りて行きました。
傍聴席、陪審員席に向かって丁寧に頭を下げて挨拶をしました。
実務官たちとも一人一人と握手をしました。
エピローグが笑えました。
期待以上に面白かったです。
くすっと笑わせてくれて、台詞に感じ入り、しみじみ泣かせてくれたり。
ハン部長判事を演じているソン・ドンイルssi、本当に上手いです。幅広い役をこなすので、毎回毎回違う表情を見せてくれます。特にコメディ演技は最高です!
それと、何と言っても、エルssiの魅力に気づいたことも収穫です。