根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第一章 【DVD】 | |
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前回の記事は、こちらから。
もうちょっとのとこで、シンジョクに伝令が間にあっちゃいましたよ。
世宗の作戦は、ギジュンが変心したことによって、敢え無く頓挫してしまいました。集賢殿を撤廃することを呑む代わりに、文字を公布し、それに関わる部署も作ろうと思っていたのに・・・。
ギジュンは、科挙に仕掛けてきました。
前もってシンジョクに科挙の試験問題を盗ませました。そして、それにギジュンが回答したものをに持たせて、科挙を受けさせたのです。
結果、その人物が科挙にトップ合格したんですよ。で、褒美を…てな事になった時、世宗の前でその人物が素性を明かしました。自分はだ・・・と。
これはもう、一大センセーションを巻き起こしましたよ。
漢字を知っていて、書けるのは、両班の両班たる所以ですからね。その特権意識の上に、階級制度が成っているんですから、それを侵害される意味があります。
新しい文字、誰でも読み書き出来る文字が公布されるということは、そういう階級制度が崩壊し、朝鮮王朝そのものが揺らぐ・・・という事になると、士大夫の権力は意味のないモノになってしまうのです。
新しい文字を公布したと言ってもすぐに使われないまま消えていく・・・とあまり重要に感じてない者たちに、この事を知らしめる意味があったのです。
ただ、密本内部でも、意見は対立してましてね。
ギジュンは、文字は身分制度を崩壊させ、自分たちが目指す科挙によって選ばれた士大夫が中心となって政治を行う世を崩す恐れがあると思っています。だからこそ、何を置いても、その文字を公布させてはならない…と思ってるわけです。
でも、一方で、シンジョクは、権力を握るのが先で、権力を握ったならば、文字など、どーにでも出来ると思ってるんですよ。だからこそ、今回、世宗と交渉して集賢殿を撤廃させるのが先だと思っていたんです。
その首席になったは、法によって罰せられ、チェジュ島に島流しに処せられました。
ところが、その途中で儒生によって刺殺されてしまうんです。
儒生たちは、そのが自分たち両班を侮辱したと受け取りました。・・・いったい、どー考えたらそういう結論になるのやら、現代では理解できません。
そして、その怒りが、に向けられたのです。
挙句に、刺殺犯の儒生は、庶民の前で自ら檄分を読み上げ、投身自殺してしまいました。
まぁ、この裏にもギジュンの命令があったんだろうとは思いますけどね。現に、そのは、ギジュンの答案を提出したわけですからね。
ギジュンは、イ・バンジを探しました。協力を求めたのです。
昔、バンジはドジョンの護衛武士でした。ドジョンが襲われた日、何かの事情で護衛出来ず、ドジョンは死亡。バンジは、その時から行方知れずなんですね。そののち、チェユンを弟子としたってことです。
だから、密本を裏切ったと密本内部では思われているんです。
でも、ギジュンはバンジの腕が必要なんです。だから、チェユンの名前を出しました。チェユンが密本に加わっていると聞けば、必ず現れるだろうと踏んだんです。
その頃、チェユンも、バンジを追っていました。
ドジョンの護衛武士だと言う話は聞いていました。ピョンがバンジの技を使っていた事から、バンジとギジュンはつながりがある筈・・・と思ったんです。
バンジを探しに出たチェユンは、その前にカリオンに食材を求めようと立ち寄ったのです。
そこには、バンジが来てました。
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