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ウンは、ユミが喜んでくれたと、次々にくだらないギャグを連発。
とても笑えないレベルなんですが、ユミはお世辞で笑ってみせました。
でも、そろそろいい加減にしてほしいと心の中では・・・細胞たちは思っています。
ユミは、ウンの話に相槌をうち、笑顔を見せて聞いてあげました。
ユミの腹ペコ細胞が成長し始めました。そして、もう我慢できないと、笛を高らかに吹いたのです。
ユミのお腹が鳴りました
ウンは、気づかないフリをして、ユミを食事に誘いました。
あまり気が乗らなかったユミですが、ウンが連れて行ってくれた食堂の料理は、とても美味しかったのです
すっかり店の料理の虜になっちゃったユミ。
そうなると、気持ちもほぐれます。
ウンはウンで、美味しそうに食べてくれるユミに、いっそう惹かれていきました。
ウンは、白い服を着ているユミのために、エプロンを借りて来てくれました。
チゲのスープが飛んで汚さないためです。
細かい心遣いのできるウンです。
ユミも見直しました。好感を持ちました。
細胞たちも、ウンのことを気に入りました。ただ一人の細胞を除いて。感性細胞だけは、まだウンを気に入ってません。
食事が終わり、帰ろうとしたユミを、ウンが引き留めました。
まだ別れたくなかったのです。
必死に次の行き先を考えました。
で、思いついたのは、なんと“カエル祭”
カエル・・・と、ユミは何とも言えない表情になりました。まったく面白そうな気がしません。
カエルのヘアバンドをしてカップルで撮った写真をSNSにアップしたら、割引だけじゃなく、景品も貰えると聞き、ウンは断ろうとしました。
でも、ユミはお得だからと、引き受けました。
誰もそんな写真見ないだろうと思ったのです。でもね、見てる人がいたんですよ、よりによってルビが。
ルビはすぐにユミに電話をかけて来ました。ユミはスルー。
すると、次にウンの携帯にかけてきましたよ。先日、ウギと一緒にウンに会っていたのです。
ルビは、ウギの紹介でユミと会ってると聞くと、大喜び。
ウギはユミを好きじゃなかったんだと分かったからです。
ユミは、ルビの名前を聞いただけで、嫌な気分になりました。
そんな時、ウンが、ルビの話し方は変だと指摘したんです。自分の事を、“私”じゃなく、“ルビ”と言うわけです。
子供じゃあるまいしとウンは言いました。
ユミ、なんだか、気分がすっきりしました。
ルビの話し方を可愛いと言う人がいるとユミが言うと、ウンは首を傾げました。
「かわいいと言うのは、ユミさんみたいな人です。」
お世辞がうまいですねと、ユミが言うと、嘘は言いませんと、ウン。
お世辞でも嬉しいと、ユミは思いました。
ウンのお陰で、ユミの気持ちが軽く明るくなりました。
ウンは癒してくれ、気分を引き上げてくれます。
ところがここで、ユミのヒステリウス細胞がいきなり暴れ始めたのです。
愛細胞と本心細胞が死んだ今、村を支配するのは俺だ恋愛なんて許さないなんて、気分レバーを下げたのです。
ユミの気分は落ち込んでいきました。
振られて泣いたばかりなのに浮かれちゃって、ウギが紹介してくれた人と恋愛するのと、思いました。
あまりにも軽すぎる・・・と自己嫌悪。
ユミは、そろそろ帰らないと・・・と、ウンに言い、急に立ち上がって帰ってしまいました。
突然のそっけない態度に、ウンは戸惑いました。ユミの態度の変化の理由が分かりません。
帰宅したウンに、セイが言いました。よほど気に入ったのね・・・と。
そしたら、ウンは、
「うん。」
と、頷きました。
綺麗だったから?と聞かれて、うんと答えると、セイは、綺麗だったから気に入ったのねと言いました。
何だか、むかつく言い方です、セイ。
そしたら、ウンは言いました。
「いや、全部良かった。全部気に入ったんだ。」
あれもこれもと、ユミの気に入ったところを挙げようとするウンの言葉を遮って、セイは帰って行きました。
軽くウンをからかうような言い方をするセイ。でも嫉妬が混じってると、分かります。気に入らないのが見え見えです。
ウンの細胞村にユミのアバターが出現。
初めて会っただけなのに、ユミの存在は、ウンの細胞たちに刷り込まれました。
ウンは、ユミにメールを送りました。
楽しかった・・・と。
すぐに既読がつきました。でも、返信がありません。
ユミは、まだヒステリウス細胞に支配されていたのです。返信する気になれませんでした。
細胞たちは心配していました。
返信しなかったら、ウンはユミに振られたと思うかもしれないと。
予想通り、ウンは返信が来ない理由を考えて不安になっていました。
ウンは返信が無い理由を、同僚のルイに聞きました。
そしたら、髭じゃないか?・・・とルイ。
たいていの女性は嫌いだってさ・・・ってね。
それが理由だとウンはガックリ
ウンの中には、毛細胞もいました。一生懸命毛を伸ばして、手入れも怠らなかったのに・・・と言う毛細胞。
結局、翌朝まで剃るのは待ってくれと懇願する毛細胞の願いを聞き入れ、待つことにした細胞たちでした。
翌朝、待ちわびたユミからの返信が着信した時、既にウンは髭を半分剃り落してしまっていました。
全部、きれいさっぱりと剃るしか無かったウンでした。
出勤すると、早速ルビがユミに付きまといました。
ウンとのデートの内容を細かく聞き出そうと、しつこく付きまとって来ました。
いくらユミが無視しようとしても、気づきません。
それどころか、会社の人にウンとユミのデートの話を喋りまくり。
ユミのストレス指数はどんどん上昇するばかり
人の心の中には無意識の深い渓谷があり、そこにヒステリウス細胞が住んでいます。
ストレスを溜めて、武器を作っているのです。
限界に達すると、細胞村にやってきて大暴れするわけです。
些細な一言一言に腹が立ち、食欲が失せ、否定的な沼にはまってしまい、細胞村には誰もいなくなり、体まで壊れてしまうのです。
ユミのストレスは、そろそろ限界に達してしまいそうでした。
激しい頭痛に襲われたユミ。
休憩室で一休みしている時、ウンからメールが届きました。
夕食の誘いのメールでした。
返信しようとしたとき、人がぶつかって来たため、携帯を落として壊してしまいました。
何もかもついてない・・・とユミは思いました。
ウンは良い人だとは思いますが、自分の判断に自信が持てません。
携帯が壊れたのは、ここでやめておけと言う事なのかもしれないと思いました。
一方、ウンは、メールのやり取りの途中で突然返信が途絶えたことで、また不安になっていました。
セイは、会話を続ける気が無い証拠だと断言。
そして、ユミは優しくて、断るのが苦手な人なんじゃないかと言いました。だから、返信が来ないということは、断られたと思うべきだと。
セイは、もうそうに違いないと言い切りました。そうあってほしいと言う希望の様に思えますが。
でも、ウンにはそう思えませんでした。
空気が読めない自分だと分かってるけど、今はそうじゃないと言う気がしたのです。
ユミは体調不調で早退することにしました。
雨が降り出していました。
ため息をついて、会社を出ようとしたユミに、またルビが声をかけて来ました。
携帯が壊れてウンに連絡出来ないだろうから、自分の携帯を貸してあげると言いました。
もう、ユミはうんざりしました。
体調も悪い上に、相手の気持ちを全く考えない自己チューなルビの言動は、もう、我慢の限界を超えさせました。
ユミのためだと善意の押し売りのような言い方に、ユミは受け流すことも出来なくなりました。
「やめて。余計な事をしないで。関わってこないで。自分のためでしょ。」
1人じゃ心配だからと、またルビがしつこく食い下がりました。
いつも一人よ・・・とユミが言いました。
「1人で病院に行って、1人で帰る。それが何か?私は慣れてる。1人が気楽なの。」
その時、ユミに傘がさしかけられました。
ウンでした。
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