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検察側は、刺激的な演出でヒョンスを動揺させようとしました。
一喜一憂するなと、シン弁護士はヒョンスに言い聞かせました。
演技を見ているつもりになれと。
でも、ヒョンスにはあの夜のことが思い浮かび、たとえ一夜の関係とはいえ、生きてハツラツとしていたグクファが無残に殺されてしまった現場を思い出すと、とても冷静ではいられません。
あの時のパニックが再びヒョンスを襲いました。
ヒョンスは意識を失って、その場に倒れてしまいました。
現場検証は、中断となってしまいました。
倒れて意識の無いヒョンスに向かって、容赦ないフラッシュがたかれました。
シン弁護士は激怒しました。死ぬほど苦しんでいる人にフラッシュを浴びせるなんてと。
パクチーム長は、それがヒョンスの演技だと思い込みました。
シン弁護士のアトピーが悪化しました。
とても裁判に立つなんて出来ません。ソ弁護士が代わりを務める事になりました。
ソ弁護士にとっては、これが初めての裁判でした。
経験は無いけど、一生懸命さ、そして弁護士としての腕は確かなようです。
シン弁護士と同じように、アン検事の主張にことごとく反論して見せました。証言の穴やミスを指摘しました。その後、ちゃんと証言者のフォローも忘れません。
「検察は、今日、この法廷で犯行の直接証拠を提示できず、被告人の人格を否定しただけです。それだけで有罪と決めつけるのは常識的で合理的なことですか?」
「私は、自信をもって言えます。“いいえ、違います”と。」
傍聴席や陪審員の多くが頷きました。
ヒョンスも初めて落ち着いた表情になりましたし、シン弁護士も見直したという表情になりました。
アン検事と、パクチーム長だけが険しい表情だと言うのは言うまでもありません。
シン弁護士は、現場検証で疑問点がいくつか浮かんでいました。
ヒョンスに確認し、グクファには少し前まで同居していた友人がいたが、喧嘩して出て行ったと言っていたことを知りました。
既に、その元同居人ユン・ヒョジョンのことも掴んでいました。
麻薬が絡んでいると、推察しています。
ヒョジョン本人に直球で質問しました。
グクファを殺したのか?当日のアリバイは?犯人じゃないなら、犯人を知っているのか?
ヒョジョンは答えられませんでした。
ヒョジョンの流れからオム・ギジョンと言う人物の存在が明らかになりました。
グクファに麻薬を渡していた人物です。当日、グクファがギジョンに電話したことが分かっていました。
刑務所に監察チームの捜査が入りました。
ターゲットは、ト・ジテ。
取っ掛かりは、ヒョンスの脱臼事件。
治療してくれた医師は、既に監察部に目を付けられていたらしく、泳がされていた状態でした。
そこに、ヒョンスがやって来たと言う事です。
監察チーム長は、意気揚々とト・ジテを追及。
しかし、権力者との繋がりを持つト・ジテにかかると、あっという間に尻尾を撒くしかなかったのです。
取り調べを受けたヒョンスですが、ト・ジテのことは一切口にしませんでした。
それを知ったト・ジテは、ヒョンスに携帯を渡しました。
父のタクシーも、戻してくれたようです。
ヒョンスは電話して確認しました。
ありがとうございます・・・とヒョンスが携帯を返そうとすると、やるとト・ジテは言いました。
シン弁護士は、監視カメラの映像から、チョルホと言う不審な動きをする人物を見つけました。
宅配の仕事をしていて、グクファのところにも配達をした事のある人物ですが、電子足輪を付けている事が分かって既に首になっていました。性犯罪歴のある監視対象者だということですから。
公判をソ弁護士に任せて、チョルホに会いに行きました。
チョルホは事件当夜、ガソリンスタンドで偶然グクファを見かけ、後を付けていました。
それを指摘しても、チョルホは、自分は関係ないと言いました。
シン弁護士は言いました。
「グクファを殺したのはお前だな?とにかく、お前は法廷で事件当日のアリバイを証明する必要がある。」
俺じゃない
そう叫んだチョルホは、シン弁護士に向かって斧を投げつけました。
寸でのところで交わすことができましたが。
パクチーム長は、ヒョンスを攻め立てました。散々にけなしました。
ヒョンスは、我慢できなくなってしまいました。
「違います。殺してもいないのに、何故罪の意識を持たなければいけないのですか?」
ソ弁護士は、不利になるからと、制止しようとしました。
でも、ヒョンスは訴えたのです、無実を。
「僕は真実を述べているのに、何故無視を?黙っていたら、皆、刑事さんの言葉を信じる。僕の話は真実で、刑事さんは一般的な主張を・・・。」
アン検事が割って入りました。
「嘘だと主張するなら、今ここで陳述する事も出来ますよ。」
誘い水です。ソ弁護士は止めました。
しかし、ヒョンスは証人席に座る事を選択しました。間違った選択だと知るのに大して時間はかかりませんでした。
アン検事にかかったら、ヒョンスなど、赤子のようなもの。
矢継ぎ早に質問を突きつけられ、また、言葉巧みに動揺させられ、小さな言動を突っ込まれました。
無実を主張するどころか、間接的にグクファを殺したことになるかもしれないと、ヒョンスは思わせられてしまったのです。
「自分は誠実だと言う被告人に最後の質問をします。」
と、アン検事。
「キム・ヒョンスさん。あの日の夜、ホン・グクファさんを殺しましたか?」
これでどうだと、トドメを刺したようなアン検事の言い方です。ここまで痛め付けたら、もう自白しても良いだろうと言う雰囲気。
「分かりません。もう分かりません。」
と、ヒョンスは泣きながら言いました。
実際、グクファは、ヒョンスが逃げ出した時、まだ生きてたの
ヒョンスが逃げずに通報していたら、グクファは助かったの
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